ありがたいことにネタのタレコミをいただきましたので今回はそれについてを。

近頃は中国で対象年齢の高い、オタク向け的な国産アニメが作られるようになってきていますし、アニメ以外にもソシャゲなどで中国語のボイスが使われることから、
「中国語で叫ぶ必殺技」
的なモノにも頻繁に出会うことになっているそうです。

しかし人によっては
「最近の中国の声優を起用しているアニメで、中国語で叫ぶ技が微妙だったりダサく感じたりする時がある」
といったことも起こっているとのことです。

そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイで行われていた
「母国語で叫ぶ必殺技はなぜダサい気がするのか」
といったことに関するやり取りを例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


母国語で叫ぶ必殺技はダサい気がする。
最近国産アニメで中国語で叫ぶのが増えるようになってから、ダサいと感じることが増えてきた。

分かる。
パッと意味が分かってしまうとダサさとツッコミ所が……全部外国語とかならスルーできるのに、母国語だと意識してしまう。

あとなんだか恥ずかしいというのもあるね。
なぜか母国語で叫ぶのは恥ずかしさがある

日本の必殺技の名前はやたらと外国語を使うというのをネタにしてきたが、あれって実は上手いやり方だったのかもな。

その言語で思考しているのでない場合、直感的に意味が分からないから、なんとなくカッコイイと思えてしまうよね。

Fateの宝具の名前の付け方はネタじゃなく良い方法だと思う。文章表記があって、それを外国語読みにするのが真名となるのはテキストで読んでもアニメやゲームで聴いてもきちんとカッコ良く感じられる。

Fateはそういうシステムも上手くやっていると思うよ。
もっとも、外国語に訳すことまではさすがに想定していなかったようだけどね!

Fateに関してはしみじみと英語が母国語でなくて良かったと思う。

英語圏のフォーラムだと激しいツッコミが入るしヘンなネタにもなるからな。感覚的なものだろうし、ずっとついて回る問題だろう。

中国語で叫ぶ必殺技に関しては作り手のセンスの問題もあるんじゃないかなあ。
国産作品、武侠系の作品の必殺技でダサイとか恥ずかしいとか感じないのもあるわけで。

流派東方不敗は字だけを追っかけていくとあきらかにダサいはずなのに、いまだに音楽とセリフでテンションが上がってしまう。中国語訳を自分で叫ぶのでも可。なぜだろう。

やはり耳で聴いて直訳的に意味が分かってしまうのが問題なのでは。
必殺技の名前って大雑把なイメージと、よく分からないけど凄そう的な印象を与えるのが有効であって、正確さよりも勢いを大事にするべきものなのだから。

必殺技に関しては習慣の問題もあるのでは?
日本人は技の名前を叫んで攻撃するのに慣れているし、作品もその手の雰囲気を構築する方向で作られる。
でも中国人は技を出したあとに周りが「あの技は……!」「まさかあれは失われたという伝説の……!」的なパターンになる。

必殺技に関しては日常生活では一般的ではない言葉や漢字の組み合わせを使うからダサいと感じないケースもあるね。
もっとも漢字を使う場合は直感的に中国語の意味で把握しようとしてしまうからヘンな印象になる時もあるな。特に最近では漢字表記は意訳や「現地化」しないでそのまま使うべきという空気になっているし。

武侠系作品はそんなに問題ない。中二病だと思ったことはあるが、ダサいというのはあまり無いし漢字の使い方と受け取る印象に関して共通する所がありそう。

いくら中二病的な形容詞がついていても、自分にとって慣れ親しんだものというか日常的に使う言葉や物が出て来ると現実に戻ってしまう。
外国語を使うと、思考にワンクッション発生するからそういうのが無くなる。日本語で叫ぶ、或いは日本語的な漢字の使い方の技を叫ぶ場合はそんなに引っ掛かりが無い。

日本語では外来語、特にドイツ語やフランス語がカッコイイとされているのか必殺技的なものに多用されるよね。あれは日常的な言葉では無いから直感的に意味が分からないのに加えて、音が日本語の感覚ではなんかカッコイイと感じられるからという話だ。

英語とドイツ語が混ざったり、英語とイタリア語が混ざったりする必殺技(これはネタ扱いされたが)なんてのもあったな。
日本語の技の名前はかなりイイカゲンだし、だからこそノリ重視になって妙なカッコ良さが出る。

翻訳されたり漢字表記でも「界王拳」や「亀派気功」(かめはめ波)は別にダサイとか感じないのは考えてみれば面白い。

私は名前の付け方の問題が大きいと思う。
中国語では日本の熱血系の直接的なのよりも、文芸的な方向の方がカッコ良く感じられるのでは。一歩間違えればこじらせた中二病になりかねんけどね!

日本の作品で必殺技がダサくなるのは翻訳の問題もあるけどね。
意味だけ訳すようなのだと元のカッコ良さや勢いが無くなってしまう。

でも日本に投げた作品だけでなく、国産原作の作品でも聞いていて厳しい作品とかあるよね。

中国語の技の名前がダサい、恥ずかしいと感じるのって声優の問題じゃないか?

布袋劇の技は中国語でも何の問題無くカッコイイし、叫んでも燃える。
中国の声優の技術が問題というのもいるが、こういうのって声優とはあまり関係ないだろう。翻訳の問題とボイスの微妙さの相乗効果でヒドさが加速すること自体は否定しないが。

でも日本の声優版と中国の声優版の2パターンがある作品だと、中国の声優版の叫びは聴いていて恥ずかしく思うことがわりとあるような。あれ国産だろうしほとんどが中国語ベースの日本語への翻訳だろ?

最近の国産で中国声優起用のアニメって方言によるキャラ付けなどの確かな強みもあるんだけど、戦闘シーンは負の要素が多いかもしれん。

うーむ……これって地味に中国のアニメ声優の評価に影響する問題かもしれん。

他に考えられるのは見る側の好みの変化だね。
歳をとると中二病的なノリが厳しくなる

そこに母国語の補正が加わるんじゃないか?中国語で聴くと、ダイレクトに中二病のノリが響くわけだから。

中国語の必殺技は現代的な口語のノリだとあきらかにダメだが、古文、文語的なものだと技のカッコ悪さは無くなる。

布袋劇なら大丈夫とか武侠系なら大丈夫だとかいうのは、中国本土の作品が技のつけ方が下手なのも原因じゃないか?
香港系作品や布袋劇に比べて、言葉の創作の蓄積が無い。言っちゃなんだがこの分野は明らかに未発達だと思うよ。

そういえば東離劍遊紀とかは普通にカッコ良く思えたな。

布袋劇良いよな……ツッコミ所を無視できるパワーとカッコ良さがある。

結局はセリフのセンスに加えて、演技と演出だろう。
子供の頃見た吹き替えの日本アニメや国産アニメも、カッコイイのからダサさにクラクラするようなのまであったし。

バトル系の作品はそういう所でテンション下がることもあるからな……最近だと「パンドーラ」の必殺技の叫びがあまりにダサくて一瞬で現実に引き戻された。ネタにもならん。

あれが日本語だとまだマシなんだろうか。

いや、あの「超多次元アタック」は日本でもダサいと評判だぞ。
あれは狙ってやっている、無限拳みたいなもんだと思う。

でも無限拳は演出や派生、特殊な読み方のボイスとかもあったし……
パンドーラのアレは中国語で叫ぶ際には全部漢字読みになるし、カタカナ外来語効果も消えるからネタに出来ないレベルのダサさを感じてしまうのではないだろうか。



とまぁ、こんな感じで。
感覚的なものではあるものの、なぜそうなってしまうのかなどについてイロイロな見方が出ていました。

上のやり取りにもありますが、最近の中国の国産系アニメを見ていると画と声と音でカッコ良く見せる演出に関して苦戦しているというか迷走しているような作品にぶつかることがありますね。

また中国では作り手も受け手も流行や好みがかなり速いペースで変わっているように感じられますし、その辺りの「カッコ良さ」を追求するのもなかなかに難しい所なのではないかと。

実際、知り合いの中国オタクの方からも
「今の感覚で少し前の国産系作品の技の名前を見ると微妙に感じることが少なくない」
「でも武侠系はなぜか安定していけるかも……」
といった話を聞いたことがあります。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。


中国オタク「なぜ技の名前をわざわざ叫ぶのか、理由を考えてみようぜ」

中国オタク「印象的なFate宝具の名前について語ろう。良いのも悪いのも」「幻想大剣・天魔失墜!」「死がふたりを分断つまで」