ありがたいことに
「中国では日本のアニメや漫画の実写化作品がかなり否定的に扱われているようですが、アメコミ原作の映画はどういった扱いになっているのでしょうか」
という質問をいただいておりますので今回はそれについてを。

作品ごとの当たり外れはありますが、中国ではアメコミ原作の実写化作品の評価が高く、映画の興収なども非常に良いのは確かです。
それから原作知識ベースで作品を語る人も結構いるそうですが、原作との違いが問題視される、実写化が批判されるということはあまり無いような印象があります。

それに対して、いただいた質問にもありますが日本のアニメや漫画、ラノベの実写化作品については基本的にネガティブな意見が多く、実写化作品のニュースに関するやり取りもまず否定から始まるような所があるのも確かです。

先日、中国のソッチ系のサイトを巡回していて
「なぜアメコミの実写化は歓迎されるのに日本のアニメや漫画の実写化は嫌われるのか」
といったことに関するやり取りを見かけましたので、以下に例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


なぜみんなアメコミの実写化は歓迎するのに日本のマンガやアニメの実写化は嫌うんだろう?
日本の二次元系の実写化の話題が出るとまず肯定的な評価は出ないのに、アメコミの実写化は普通に受け入れられている。

だってアメコミ原作はこれまでの実績が違うし、実際に作品を見てもちゃんと良い出来だし。

アメリカと日本、実写化の差は非常にはっきりしたものになっているよね。

日本の実写化って技術も金も良い脚本も無いから歓迎できないよ。
原作があれば良い。

ミステリとかファンタジー入らない現代モノとかで、オタク向けじゃなければ「見れる」のは探せば出て来るけど、アニメを超えるかと言われると難しいからな。

「花より男子」みたいな作品もあったわけだし、少女漫画原作ならいけるんじゃないか?
最近も少女漫画原作の実写映画は結構作られていたはず。

日本の実写版って金がかかってないのがすぐに分かる。
金が無いなら作るなと言いたくなる。

いや、そこは商売だから金が無いから儲けるために作るんじゃないかな……原作があると何かと楽だから。まぁその結果作品のファンが喜ぶかは知らんけど。

絵柄の問題じゃないだろうか?アメコミは写実的な絵柄だから実写の人間や3DCGとの相性も良い。
日本のアニメや漫画の極端な色分けの髪と大きな目と極端な身体のバランスを現実の人間にやらせると違和感が強くなる。

でも「All You Need Is Kill」みたいに二次元絵のついた日本のラノベ原作で普通に面白いのが出来たりしているぞ。
日本の実写版は作り方に何か問題があるんじゃないか?

ファンタジー的な内容の無い漫画原作のドラマやドラマの劇場版は良いのもあったし題材の問題かと思ったが、アメコミは極端なファンタジーやヒーローの作品も多いしなあ……資金や映画産業の問題も大きいのでは。

日本の映画って二次元的なキャラデザをカッコ悪く実写化しているし、それに加えて大画面で映えるような映画を作るのは上手くない気がする。
あと見終わって「原作のあのシーンがカットされている」といった所ばかりが気になるのはどうなんだ。劇中での設定説明や心理描写のやり方も微妙だし、原作を映画の長さに落とし込んで見せるのが下手なのか、それとも必要と考えていないのか。

日本の実写って日本のアイドルファン向けとか、マニア向けだろ?
日本以外の国にそんな作品持って来られても……

日本のアニメや漫画の実写の場合、日本人の役者に関する知識や思い入れが無いと厳しいってのは感じるね。
アニメと違って、日本の実写好きというコアな人じゃないときちんと楽しめないし、アニメや漫画とかの二次元知識ベースで見ると違いばかりを感じてしまう。

こっちではアニメであれば一般でも楽しめる二次元枠になるんだけど、実写だとマニア枠になるのは言われてみれば面白いかもしれん。
実写版って日本では一般向けの扱いになっているんだよね?

日本の実写化は題材が実写と相性良くないのを持ってきて、二次元との落差が激しい役者とコスチュームにしてしまうのがダメだろう。

アメリカのアメコミ原作映画を見ていると原作に対して「実写の漫画化」にすら思えるが、日本の映画は「アニメの実写化」「漫画の実写化」にしか見えない。

日本の実写化はコスプレにしか見えないのがな……
「進撃の巨人」とかもう何なんだ。昔日本のコミケで見たスタッフの方が良かったぞ。

日本の現実系以外の実写化はデザイン関係の実写へのアレンジが上手くいっていない所もあるかな。
アメコミ系はヒーローのダサイ昔のコスチュームを、アレンジして見せ方も工夫してなんだかカッコイイ印象を与えてくる。

あのコスプレっぷりの原因は予算不足なのかセンスなのか、それとも両方なのか。
なんかこう、自分達が昔やってたコスプレ劇みたいでなあ。もちろんコスプレ劇はやってて楽しかったけど、公式でそういうのをやられてもね。

コスプレも問題だが監督や脚本の問題もあるのでは。
最近見た日本の漫画原作映画って、役者が表情と動作を誇張して原作のようにしようというのばかりで白けたし、セリフも原作そのまま使おうとして逆に実写の空気から浮いていた。
ああいうのならアニメで良いし別に実写化する意味はなかったよ。

日本のアニメやマンガってキャラが若いから演じている年上の役者による違和感もスゴイ。
アメコミだとカッコイイおっさんやおねえちゃんがたくさん出せるから、顔も演技も身体付きも問題無くなる。

実は設定だけならアメコミのキャラも結構若いんだよ。おっさんに見えるけど、設定上の年齢もおっさんってのは案外少ないぞ。少年少女ってわけではないが。
あと最近はオリジンエピソード活用とかでどんどん「若い」方向になっているし、結局は役者の起用と見せ方の方の問題じゃないか?

アメコミ原作映画を見ていると、日本の実写版ももっと大胆にストーリーを変えればいいのにと思ってしまう。
あれって権利上の問題で変えられなかったりするの?

そこは作品ごとに違うだろうけど、良い悪いは別として結構大きな改変をしている作品もあるからやってやれないことは無いと思う。
ただマーケティング的に原作人気や原作ファンをターゲットにする場合はあまり変えられないんじゃないか?

アメコミは原作の扱いが軽い、会社の権利による世界観の下にキャラを資産として活用しつくそうというのがあるから何やっても出来が良ければ許される。
日本の作品はそれぞれ独立した世界観だからそうはいかん。

日本の二次元で比較的アメコミに近い形でやれそうなのってFateくらいじゃないか。キャラの出演もアレンジも作家がそれなりに自由にやっていいし、並行世界的な扱いにもできる。
もっとも、二次元作品では実写に向いていない部類の作品だろうけどね……

日本の場合、話題になる作品はアニメ化されたあとに実写化というケースが多いのも不利だ。
アメコミはアニメ版あっても基本的に原作漫画の実写化という扱いになるからそこまでハードル上がらない。

なるほど。
そう言えば青年向け漫画のドラマ化、映画化はそんなに問題にならないね。あと上でも出ている少女漫画の実写版とかも。

技術や予算もそうだけど、原作からのハードルの高さ、ファンの要求も関係していると思う。
アメコミは写実的だしカラーだし一枚絵だったらクオリティ高いんだけど、動きとかは微妙だ。

同意。
アメコミの場合、戦闘シーンを最新のCGで豪華に描写することで確実に原作より上になる。
アメコミはストーリーは良いけどマンガとして見たらショボイというのも少なくない。今やってるアヴェンジャーズの原作のインフィニティ・ガントレットも、ストーリーや設定は壮大なんだが戦闘シーンはちょっと……

実写化でアメリカはヘンな画がカッコ良くなる。日本はカッコいい画がヘンになる。

日本のアニメや漫画の実写って、アニメや漫画でいいじゃないかというのが多い。
あえて実写にしても原作超えられないし、そもそも原作に似せる方向で作られているから余計にアニメや漫画で十分、余計なことして作品を毀損するなという印象になる。

日本の作品の場合、現実ベースの青年マンガを実写化するならともかくファンタジーや萌えの入った少年マンガを実写化するのは厳しいんじゃないのか。
アメコミって現実描写に近付けるように発展してきたけど、日本のアニメや漫画は現実では無く理想を突き詰め萌えを突き詰めるように発展してきたのだから。

金と技術の問題もあるけど、実写化に合わせたアレンジ、実写のドラマにする際のリアリティ描写が不足している。
アメコミ原作の場合、キャラがずっとヒーローコスチュームでマスクかぶっているわけではないから普通の格好のシーンも増えてメリハリが付くし違和感も減る。
それに対して日本の場合はヘンな髪の色のコスプレでずっと画面に映っているから……

日本の実写化ってマンガやアニメに近付けることに拘り過ぎている。常時コスプレ状態もそれが原因の一つだろう。
しかもその原作に近付けるかというのが、ファンにとって嬉しい結果になっていない!

私は面白くてカッコ良ければ勝手に巨大ロボット出しても良いと思うんだけどな!
実写になった時点でアニメや漫画と同じにはならんのだから、昔のスパイダーマンのように冒険すればいいのに。

コスプレと言えば、最近だと「るろうに剣心」は比較的コスプレ感もなくて良かったと思うが。

あれは時代劇っていう日本の武士映画のフォーマットにできたのも大きいらしいね。そういうのであれば日本の実写化も上手くいくのかも。

日本のマンガは表現と密度が独自進化しているし、アニメも二次元描写と演出に声優で一つの表現になっているからね
それを実写にするとダウングレードしたように見えてしまうのがキツイ。上でも言われているが、金も技術も無いから劣化したように見えてしまうのでは。



とまぁ、こんな感じで。
クオリティ面で厳しい、日本の原作付きの実写版はあえて実写で見なくても良いといいた見方も強いようです。

また中国ではアニメであればアニメ枠としての扱いになるので独自枠でやっていけるものの、実写では他の中国国外作品と同じ枠に入っての競争になるので現在の日本のコンテンツのクオリティや存在感では厳しいといった話も聞こえてきます。

また娯楽枠においては原作付きということでアメコミ原作作品、例えば今日本でも公開されているアヴェンジャーズなどと比較される扱いになるので日本の漫画原作系の作品はどうしても厳しい見方になってしまうのだとか。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。