ありがたいことにネタのタレコミをいただきましたので、今回はそれに付いてを。

近頃は中国に伝わった日本のコンテンツが歴史関係のネタの扱いで大炎上を起こすことが珍しくなくなっているような気もしてしまいます。
日本と中国では歴史関連で蓄積された知識や認識が異なる部分も少なくありませんし、中国では「正しいと認識しているもの」以外は排除されるというか、排除したがる傾向があり、歴史関係はその傾向が強い(自国の物は特に)ので、炎上した場合は収拾がつかないといったことになってしまう模様です。

ただそれとは別に、日本発の歴史ネタのある作品を普通に楽しんだり追っかけたりしている人も相変わらずいるそうです。

そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「日本のアニメや漫画で歴史ネタを扱っている作品」
などに関するやり取りを例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


日本の二次元系で歴史ネタのある作品、現実世界の歴史を舞台にした作品で面白い作品ってある?
正しいとか関係無く、その歴史的な空気を感じられる作品であれば良いんだが。

国産や香港のは含めず日本系だけで考えるのか。まぁ確かにそれを入れたら収拾がつかないか……

こういう題材だとマニア向けになるし、アニメよりもマンガの方が多いかな。とりあえず「ヒストリエ」は間違いなくオススメだ。

空気を感じられるというなら、「ゴールデンカムイ」も良いんじゃないか。アニメもマンガも日本のあの時代を独特な視点で描写している。
もちろんたまに……いや結構な割合で出てくる頭のおかしいキャラや描写も面白いんだが!

私が最近見たのだと「信長協奏曲」が良かった。
よく知られている人物や事件に別要素を放り込んで話を動かすだけでなく、別の解釈を持ち込んで正史とは違うストーリーになっていくのが良い。

歴史ネタの扱いが面白い作品って、定説とは違う別解釈によるストーリーにしたりとかも上手いよね。

「センゴク」もそういう感じで面白い作品だよね。
あれは日本戦国時代マニアの間では賛否があるらしいけど。

でもまぁ、そういうのってゴタゴタするからね……マンガで一部のファンだけが語るのならともかく、アニメになって一般に広まってしまうとめんどくさそう。

そこは題材次第じゃないかな。
それに日本では織田信長は非常に「好き勝手できる」存在と化しているようだ。ウチの国の歴史人物とは違う。

「へうげもの」の織田信長のキャラも面白かった。
織田信長ネタは歴史メインの作品に限らず、色んな作品に出て来るので比較してみるのも面白いぞ。

確かに。
織田信長の改変は多過ぎて何が何だか分からない。日本人はどういう風に受け止めているのかずっと気になっていたり。

FGO関係を見た限りの話だが、ネタもマジメなのもどっちもいけるみたいだね。
ぐだぐだで召喚した場合と、普通に召喚した場合どちらについても勝敗やリスクが討論されているし、この間の帝都イベントで出てきた真面目な方の信長も好評だ。

「信長協奏曲」は良い。不満なのはペースが遅すぎるくらいだな。

「信長協奏曲」はまだマシだぞ!
心配なのは「ヒストリエ」とかだ。あれは良い作品だが、作者がどこまで描けるかだけが問題だ。

面白いけど続きが心配と言えば「ヴィンランド・サガ」なんかも。
アニメ化されるらしいけどどうなるんだろうね。

私が大好きなのは「軍靴のバルツァー」だ。
19世紀の近代欧州というだけでも大好物なのに、当時の変わり行く様々なアイテムや戦術が描写されているのが本当に素晴らしい。

自分も「軍靴のバルツァー」は好き。
そう言えば「軍靴のバルツァー」と「ゴールデンカムイ」の作者が同じ、スタッフが同じという説を見た事があるけど本当?

いやいや、どう見ても別だろ。どこに共通点があるんだよ……

テーマになっている時代の社会やそこにおける生活の描写、それに加えて当時使用されていた様々な道具に対する恐ろしいまでのこだわりを感じる描写とかが理由だったと思う。
ペンネームとかは何とでもなるし、制作側が一人とは限らないしで。

どっちもマニアックな作者だったというだけだろう。
それに全く別の地域の話だから、どっちも得意分野の人間が一人いると考えるよりも、それぞれ別に得意な人間がいると考えた方が自然だろう。

歴史というには近すぎる時代だが「憂国のラスプーチン」はなかなかに興味深い作品だ。伊藤潤二作画ということで手を出したが思わぬ拾い物だったね。
まぁ当然日本側の立場での話だから、イロイロと言いたくなる内容ではあったが……

現代ネタまで含めても良いなら「MASTERキートン」も面白いぞ。
基本的には20世紀後半の現代社会のストーリーだが、考古学ネタや歴史雑学ネタも頻繁に出てくる。

「MASTERキートン」もそう言えば歴史モノと言えるか。
あの作品は浦沢直樹が作画担当だけなのもあってか、他の浦沢直樹作品とは異なる所も多いよね。でも作風が内容と非常にマッチしているから、浦沢直樹作品が好きな人も合わない人も読む価値がある作品だ。

森薫の作品がまだ出てないか。
完結している「エマ」も現在連載中の「乙嫁語り」、も歴史の中の生活を描写するという面から見てもとても優れている作品だろう。

森薫作品は少女漫画的なストーリー展開だから人によっては合わないみたいだけど、歴史の中の生活、その地方の描写が良いよね。
確かに歴史の空気を感じられる作品と言えると思う。

ところで三国演義は?

それに関してはどのバージョン、どのメディア、どの作者かという情報も一緒に言ってもらおうか!日本の作品の三国志ネタは色んな所に飛び過ぎている!!

えーとじゃあ横山光輝の「三国志」で。
横山光輝は他にも歴史系作品をたくさん描いているからおすすめ。ウチの国の歴史ネタのもある。

なかなか扱いが難しいが、藤子不二雄Aの「毛沢東伝」は読む価値があると思う。
あの題材で漫画を描くのにまず驚くが、それを藤子不二雄が描いているというのもまた驚く。

あれは太祖様に関する「日本での認識」「作品が描かれた時代の認識」なども出ているから色んな意味で面白いよな。あと作中で描かれている時代が「確かにそこまでになるわ」的な所なのも。

ウチの国の歴史を扱っていると言えば「キングダム」はどう?

「キングダム」は史実から離れた架空の話になり過ぎているし、風景や生活の描写も架空のものになり過ぎてなあ……ちゃんとした歴史モノとして扱うのは拒否したくなる。

このスレの「歴史的な空気を感じられる」という方向からは間違いなく外れている。
歴史ネタをスルーできればそれなりに面白い作品だとは思うんだが……

理解できる話だ。
私も「キングダム」は悪い作品じゃないと思っているが、歴史ネタで考えてしまうと醒めるような所があるよね。



とまぁ、こんな感じで。
マンガなどを中心に、そこそこの数の作品が知られてはいるようです。

中国オタク界隈でこういった作品を追っかけているのは主にマニア寄りの層になるそうですし、内容に関してもそのまま受け入れるのではなく、歴史ネタの扱いに関しても「うるさい」所があるそうなのですが、それでも最近ちょくちょくあるような歴史ネタでの大炎上までいくようなことはあまり考えられないのだとか。

この1、2年程で目に付くようになっている、中国に伝わった日本のコンテンツの歴史ネタでの大炎上は、やはり一般層を中心に燃え上がっている所が大きいそうですし、炎上のきっかけや伝播拡散の環境が一昔前とはかなり変わってきているのを改めて実感してしまいますね。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。