先日の記事
中国で「ISLAND」が配信中止に? アニメの出資と配信を行っていたbilibiliが中国国営放送CCTVで名指しの批判
に関して、ありがたいことにイロイロなネタのタレコミや質問をいただいておりますので今回はそれに付いてを。

まず先日中国の国営放送であるCCTVのニュースで名指しの批判を受けたbilibiliですが、その後中国の各プラットフォームのアプリストアでbilibiliのアプリが配信中止になっているそうです。

中国は日本と比べて大型のスマホが好まれる傾向があり、ゲームや動画、マンガなどのコンテンツ消費もスマホベースにかなり移行しており、アニメ視聴もスマホでという人が非常に多くなってきていますから、一時的だとは思われますがアプリが配信中止になるのは結構大きいのだとか。

更に今週の半ば辺りからはbilibili以外の動画サイトでもイロイロな作品が配信中止になる、或いは検索に引っかからなくなるといった動きが出ている模様です。
これに関しては動画サイトごとに対応がまちまちのようで、作品によっては配信中止になっている動画サイトとまだ見れる状態の動画サイトがあったり、一つの作品内の特定の話だけ配信中止になっているものもあったりするとか。
(例によって情報が錯綜しており現在どの作品が配信中止になったのかについてはハッキリしない所も多いので情報提供大歓迎です)

それに加えて、今回の配信中止の流れでは、
「日本のアニメ作品だけでなく中国の国産アニメの人気作品に配信中止が出ているのも目立つ」
という話も聞こえてきます。
この1〜2年程の間で商業ベースの中国国産アニメがかなり活発に制作、配信されるようになってきていますが、内容が過激なものも目立ってきていましたから、国産アニメの方にも改めて規制が入ったということなのでしょうかね。

これまでも中国国産アニメの配信中止はちょこちょこ起こってはいたのですが、こういった一連の流れで有名所を含めた複数の作品が配信中止になるのは珍しいように感じられます。
(教えていただいた話によると、「愛神巧克力」や「十万個冷笑話」、「撸時代」など複数の有名作品が一部或いは全部が配信中止や検索に引っかからない状態になっているとのことです)

また今回の件の背景について、
こっちの方面に詳しい中国オタクの方に聞いてみた所
「今年の剣網2018の取締りの重点が動漫(アニメや漫画)なんですよ」
というかなり納得のいく事情を教えていただきました。

「剣網」は中国で定期的に行われているネットの不法行為や海賊版への取締り(とそれに伴うイロイロ)を行う活動なのですが、7月の中旬に出た「剣網2018」の報道を見ると
「ネット転載」、「ショートビデオ」、「アニメや漫画」等
が重点になっているとありますね。
剣網2018専項行動起動(中国語)

昨年の剣網2017では重点対象になったアプリや商業プラットフォーム界隈がごたごたしていた記憶がありますし、これはしばらく中国におけるアニメ漫画関係が難しいことになるのは確実でしょうか。

それ以外にも
「これは中国の動漫関係のサイトで一斉に行われるものなので、bilibiliだけに限った話ではないでしょう」
といった話も教えていただきました。

確かにbilibiliでの配信中止以降に、他の動画サイトでも日本のアニメや中国の国産アニメに配信中止が出ています。
そんな訳でこれが何時まで続くのかについては何とも言えませんが、しばらくは中国のネットに流れるアニメや漫画などの二次元系のコンテンツに関しては配信中止、自粛や自主規制の空気などが続くのではないかと思われます。

とりあえず以下に中国のソッチ系のサイトで行われていたこの件に関するやり取りで比較的落ち着いていた所のものを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


配信中止がたくさん出ている
正直つらい。

なんでこの作品が……というのがかなりあるんだが。

そりゃ大量の通報があったからだろ。
最近の不毛な争いの結果とも言える。

通報成功ってやつか。
敵対作品と一緒にジャンルにまでダメージ与えてるようにしか見えんが。

通報が今回の取締りの基礎データや口実になっているのは確かだろうな。
bilibiliもアプリに通報機能が無い、PCサイトから通報しても対応が無いというのが批判の理由にされたし。

突然大量の作品が配信中止になるとかよくある話だろ。
いいかげん慣れろよ。

その大量の配信中止、ジャンルや範囲が毎回変わるし狙いがどんどん的確にダメージを受ける所になっていくんですが。

結局ウチの国ではもしかしたら見れなくなるかもと常に疑いながら過ごしていかなければならないということか。

今回はラブコメ系、ラブコメとサービス要素ありな作品が中心にやられているようにも見える。なぜ今になってという作品まで対象になっているし、意味不明に思える部分も多いが。

国産作品の有名所もどんどん配信中止になっているぞ。

今まで国産アニメの配信中止が無かったわけじゃないが、最近の国漫推進の流れと制作配信が活発になってからは初めての大規模配信中止か?
これはちょっと不安になるな……

日本の作品に関しても相変わらず基準のようなものは見えてこないし、最終的には「日本語を学べ」になってしまうのか!?

今回は国産の人気作品、代表的な作品までやられているのがなあ……二次元全体がターゲットになっているのかもしれない。

これまで国産の方はあまり手入れの対象になっていなかったから、好き勝手やり過ぎている感はあったな。
日本の作品より直接的に低俗に見えてしまうようなのもあるし、日本のアニメよりも一般の視線にさらされる機会も多い。

ウチの国のネットのネタやノリを取り込んでいるから下ネタ多いからなあ……こっちの作品を日本に持ち込んだら下ネタギャグの多さと過激さに日本のアニメファンがドン引きしたなんて話も聞く。

国産に関しても通報が多かったというのは容易に想像できてしまうね。
原作ファン同士の戦いもあるしクリエイターや業者間の戦いもあるのだから。

上の人間が何を考えているのか理解できん。
昔は武侠小説もスポーツもゲームも規制されて、この間はeSportsで今度はアニメ漫画だと?こんなことをやったら次の代への発展が無くなってしまう。

そりゃあもう、「上の方々が想定するもの以外の余計なことはするな」じゃないか?娯楽ごときは悪影響があるなら消されるのが我が国だ。
bilibiliは最近大きくなったというか、動画サイト競争で生き残った結果注目されるようになったし、国産アニメも若者向けオタク向けの二次元ジャンルが認識されるようになってきた。リスクは高まっていたんだろう。

2015年の時のブラックリスト発表及び規制と同じようなのがまた来たということなのかな。
ただ当時のブラックリスト入りした作品は血腥くて暴力的という理由があって、実際それが当てはまる分かり易い作品だったが。
今配信中止になっている作品はどこがダメなのか、どの程度だからダメなのかが本気で分からん。

今の所出ている基準は「低俗」「兄妹恋」だけど、妹ヒロイン出てない作品も普通にダメになってるからな。

あの時と違って、今回は内容にもかなり踏み込んでいるように思う。あの時のリストの作品は暴力関係で目立ったのをイイカゲンに放り込んだ感じだったから。
今回もなんでこれがとか、この作品ならこのシーズンじゃなくて別のシーズンだろうみたいなのはあるけど、低俗という方向では一括できなくはない。

あと版権取ってないのや怪しいのも例によって配信中止になっているかな。分かり難いが。

CCTVのニュースのあれに出ていた作品も、bilibiliの動画の幾つかは版権怪しいし、マンガの方はサイトからして版権取ってないだろうしね。

版権取ってる作品もダメになってるから版権だけが問題じゃない。内容についても圧力がかかっているのは確かだろう。

考えるだけ無駄だ。配信中止の基準も、規制の及ぶ範囲も俺達は知ることができない。

版権とかとは別に、国情も考えなければならないということだよ。特に最近の環境では業者側が好き勝手やるのも、好き勝手やって逃げるのも現在は難しくなってきたからね。

作品下げるだけじゃなく、アプリも狙い撃ちにしてきたのはイロイロと象徴的だよなあ

こうなったのは残念だが、二次元の商機自体は相変わらず、いやむしろ最近の状況では数少ないブルーオーシャンだから作品の流れに関して完全に止まることは無いだろう。

だけどリスクはかなり高まったよね。
イロイロと難しくなるわ……



とまぁ、こんな感じで。
中国オタク界隈でも今後のことを考えると頭が痛くなる人は少なくないようです。

7月の新作アニメに関しては中国オタク界隈独自の事情による話題の盛り上がりや人気作品が出ていますが、アニメを取り巻く環境についてはしばらく難しいことになりそうです。
この辺りの事情に関しても引き続き追っかけてみようかと思います。


とりあえず、こんな所で。
今回は情報が混乱しているので、いつも以上にツッコミ&情報提供お待ちしております。


中国の動画サイトの日本アニメ配信規制、ブラックリスト38作品が確定した模様
(2015年の時の規制についての記事です)