先日、中国のテンセント系ゲームプラットフォームWeGameでもPC版の配信が始まった
「モンスターハンター:ワールド」

ですが、配信開始から1週間ほどで配信中止となってしまったそうです。
ありがたいことにこの件に関する質問やネタのタレコミをいただいているので今回はそれに付いてを。

「モンスターハンター:ワールド」、中国での販売が停止(GAME Watch)

「モンスターハンター:ワールド」中国版が販売停止 中国政府の指定要件を満たしていないとして(ねとらぼ)

モンハン関係ということで日本の方でもかなり早い段階で報道されていますから、配信の周辺事情や続報についても日本の報道を追っかけていけば、表に出ている情報は把握できそうですね。

とりあえず以下に中国のソッチ系のサイトで行われていたこの件に関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


WeGame版の「モンスターハンター:ワールド」が配信中止になっちゃったがどうなるんだ。
修正して再開できるのか、永遠に消えることになるのか。

テンセントがあれだけ宣伝していてこんなことになるのがそもそも予想外だから、今後については何とも言えんな。
テンセントでさえやられるならもうダメだとも、テンセントがあれだけ金かけて推しているんだから大丈夫とも言えてしまう。

結局何が原因なんだ?
通報とも政策法規に合わなかったとも言われているがどっちもありそう。

出版リストから出版コードが消えているから手続き上のやらかしじゃないかという説はわりと説得力あるが。

ゲーム関係は常に変化しているからな……スタンドアロンなら審査が終わってからで済むがオンラインで更に世界的にサービスがあってとなると商売優先だと判断を間違う。テンセントはこの数年でゲーム部門が膨張し過ぎた負の影響が出て来たか。

Steamより早くサービス始めたいからって、こんなことになってたら意味ないわ。

出版コードの許可取ってないのに有料でサービスはじめて問題発生ってことなのだろうか。

いや、それがまたややこしいようでな。今年は新聞出版総署の方から出版コードが出なくなった状態が続いているから、色んなゲームがテスト運営プロセスの認可と文化部の審査でサービス開始しちゃっているのが実情。
だからWeGameが無許可でやらかしたとも言い切れないし、上が厳格に対応するようになった結果という可能性も考えられる。

「World of Warcraft」の新しいバージョンとかも審査通ってない状態でのベータテスト運営扱いだったような。

そうなると完全無許可で強行というのともまた違う可能性があるのか……でも完璧に許可取ったから問題無しというわけでもないと。

今年に入ってからはゲームコンテンツの扱いに関する改革で暫定的にゲームの出版コードが発行されなくなっていると聞くし、どこのゲーム会社も出版コードは取れてないんじゃなかったか。
だからどこも基本的に有料ベータでのサービス扱いだし、出版コードからの分析のみで判断するのはどうかと。

そんな感じだからまた通報の影響というのが上がって来るんだよなあ……

この手の審査や取締りは国産ゲーム、それからある程度運営実績の積み重なっている古いゲームに関しては基準がゆるい、新作、そして新作で目立つのは何かと難しいのが実情だよ。

初歩的な疑問なんだが「MHF」の方はこっちでも問題無かったよな?
基本的な内容は同じだから当時も通報が無かったわけじゃないと思うんだが、なんで今回の「MHW」はこんな事態になったんだ?

「MHF」はきちんと許可取ってたんだろうし、社会状況や制度が今とは違う。
「MHW」はきちんとした許可では無いようだし、他のゲームと違ってベータテストの扱いを間違った可能性なんてのも考えられる。

通報の激しさや通報窓口とかの環境も今と昔では違うしね……

各ハードのゲーマーによる不毛な紛争、通報合戦という説もあるが、通報の有無に関わらずダメになったりするからな。
通報が理由に出されることはよくあるし、公式の発言にも通報がどうのこうのみたいなのはあるが実際の所はよく分からない。

Steam版に関してはこっちの企業が中国国内の版権取った作品は、中国IPや中国語版の提供を切ってくる可能性があるから、業者同士の足の引っ張り合いに加えてユーザー同士の抗争の可能性も否定できないんだよね。
あとはPS4の連中もか。

かぶらないハードなのにPS4のユーザーからの通報ってあるの?
同じ業界のどっかじゃないの?

そうとも限らない。「独占状態」が崩れることによりそのハードの信者が地位の低下を感じるケースはある。
実際WeGame版モンハンの情報が出た時のPS4系の所の反応とか、流言飛語付きのテンセント叩きで凄かった。

早速通報に関して網易に嫌疑がかかってお偉いさんがウチじゃないと否定しているのが笑える。

まぁ網易はお偉いさんが「某ゲームが通報で配信中止だと確認した」とか言っちゃったからな。ライバル企業だしそりゃ今の空気と状況では真っ先に疑惑が来るわ。

テンセントが代理運営するという時点で嫌な気分になるわ。

でも今回のテンセント版はかなり良かったぞ。Steam版より早く出て安いし簡体字中国語版対応でサーバとの通信も安定していた。

だけどユーザーを確保しようとしてこんな根本的な問題発生させているようじゃね……

バカらしい喜劇であり、悲劇でもある。

何はともあれ、あんまり大事になって欲しくないんだが……

通報で配信中止に追い込まれたのを信じているヤツは何でも信じるお子ちゃまなんだろうな。
どこのスレでも通報がどうこうとあるウチの国で、政府の規定に完全に合格するゲームなんて無いのに、なぜ今までやって来れたか考えもしないのかね。下々の通報に対応するなんて面倒事を増やすようなことをすると?

不思議なのは通報が有用だと信じている人間がかなりいることだ。通報に効果があるならウチの国のゲーム会社は全滅してるだろ。

今回の件は手続きの不備と通報の組み合わせという可能性も考えられるぞ。
「有力ルート」からの通報は大きい。

アニメやスマホゲーを見ればわかるが、通報殺到で炎上したらウチの国はヤバイ。他の国の娯楽産業と通報の関係や影響を比較してみても、ウチの国は段違いに対処が速いし容赦がない。

通報は関連部門に「仕事をする機会」「宣伝する機会」「交渉材料」を与えることになる。
上の都合で無視することはあっても、目立つ仕事を放棄して批判されるリスクや、社会的政治的に注目され評価される仕事をしているアピールができるメリットと比較しての話になるから全部通報が無視されることも逆にありえん。
てかウチの国の「権利行使」大好き具合は皆よく知ってるだろうが。

ネットを探せば難癖付けて「通報しました」的なのはいくらでもあるから通報があったのは間違いないが、その影響がどの程度あったのかは何とも言えんな。
取り締まりたい時の口実に利用されるパターンもあるわけで。

通報だろうが許可未取得だろうがどっちでも構わん。
心配なのはWeGameの今後だ。ようやくテンセントを応援しても良いと思うくらい良いプラットフォームだったのに、このままじゃ海外のゲームが入らずまた武侠ネタのゲームしかない状況になりかねん。

あのテンセントでさえもこういう事態に陥るとは。

テンセントは巨大過ぎるから他所は対抗できないし、そのパワーにまかせて他所のコンテンツやアプリを潰すとか取り込んで作品展開を止めて価値を落とすかする戦略をとっていたから、逆に刺される理由もいくらでも考えられるんだよなー

そういうの言い出したらテンセントの内部からの可能性だって考えられるぞ。内部闘争だって激化している。

テンセントの上層部がWeGameへの後押しや外国産大作確保路線をやめてしまう可能性も考えられるのんだよね。

結局また香港版か……

こっちのSteam関係のツールがアップデートしているがどうなるんだろうね。Steamだってウチの国の政策法規的にはマズイわけだし。

以前規制の動きが出たということで大炎上したが、どこまでやってくるのかという問題がある。過去の別ジャンルの事例を見ても、本格的にやるときはバッサリやられてしまうからな……

とりあえず返金でSteam版買うわ。

Steam版だと回線不安定らしいけど大丈夫なの?

しょうがないからそこは割り切る。
俺のフレはPS4だとできないし、野良で組みたくないから他に手段が無い。

Steamについては最近Valveがウチの国の完美世界と組んでSteamの国内向け業務をやろうとしているというニュースも見たが、ウチの国の手続きや審査検閲の問題を考えるとすぐになんとかするのは無理だろう。

それにしてもウチの国のゲームもいよいよ通報が厄介な要素になってきたな。気に食わない物を通報して攻撃手段にしたりストレス解消したりな部分がどんどん広まっているように感じる。
アニメとかと同じく、通報に怯えたりパニックになったりするような状況になってしまった。

我が国は……大通報時代を迎える!



とまぁ、こんな感じで。
寝耳に水という人も少なくないようでしたが、配信中止の原因に関する見方や影響に関する認識などについては人それぞれのようでした。

中国ではネットゲームの運営に関しては基本的に新聞出版総署(今はラテ局と合体して国家新聞出版広電総局になっていますが)と文化部から許可を取得しないといけないはずなのですが、管轄範囲や手続きに関してはかなりゴタゴタしています。

そもそも中国ではゲームが出版物扱いになってはいるものの、旧来の政府関連部門の管轄ではオンラインゲームのサービスという比較的新しいコンテンツへの対応や管理は難しく、あやふやな扱いになっている面もあります。

そんな訳で中国におけるゲームのサービスの許可については非常に混沌としており、そこに更に中国特有の政治的社会的なアレコレが絡むので、どこがどうなっているのか、どこでリスクが発生するかといった事情については外から見ても中から見てもハッキリしないといった話もあります。

今回のMHW配信中止の原因がどこにあったのかは例によってハッキリしませんが、中国側のWeGameにとっても恐らく予想外な事態だったのではないかと思われます。

WeGame(昨年9月に改名、それ以前は「TGP」(Tencent Games Platform))はテンセントが「中国人による自分達のSteam」を目指したプラットフォームということですが、これまではMOBA系やカジュアル系ゲームの作品が中心でいわゆる「大作」的なゲームが無くSteamと比べてどうにも見劣りしていたそうです。

そんなWeGameにとってMHWはついに獲得したAAAタイトルの大作ゲームとされ、更に8/8配信開始でSteamの8/10配信開始より早く始められるというのもかなり大きな宣伝材料となっていたそうです。それが配信開始後わずか1週間でこうなってしまうのは明らかに厳しいでしょうね。

正直な所、私も中国におけるオンラインゲームサービス事業に関してはあまり得意ではないのですが、今回の件により中国国内における外国産ビッグタイトルゲームの展開に影響が出そうな気配もあるなど今後の動向についても気になりますし、引き続き追っかけてみようかと思います。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。


8/15追記:コメントの方で教えていただきましたが、中国でのゲーム認可凍結に関する報道が出ているそうです。
中国が権限見直しでゲーム認可凍結−日本株も直撃(Bloomberg)

中国政府がゲームの承認を凍結。北米メディアが伝える(4Gamer_net)