ありがたいことに、個人的にも懐かしいことを思い出す作品についてのネタを教えていただきましたので今回はそれについてを。

90年代の中国本土における海賊版ベースで混沌とした家庭用ゲーム機界隈においては、現地の需要や作品の入ったタイミングなどにより、日本以上に大人気になったような、現地ではその時代の代表作的な扱いになった作品というのが幾つかあります。

「ラングリッサー」(中国語タイトルは「夢幻模擬戦」)

もそういった、当時の中国ゲーム界隈における定番人気作品的な扱いになった作品の一つで、主にメガドライブやその後のセガサターンの流れで人気になっていたように思います。

また中国でラングリッサーシリーズはゲームの内容に加えてうるし原智志先生のデザインによるキャラクターも人気が高く、当時の中国の若者の嗜好にイロイロな影響を与えたという話もあります。

そういった背景があるので、うるし原智志先生はおそらく中国本土の方では非常に早い段階で絵柄と名前が個別に認識されていたクリエイターの一人であり、現在も上の世代の中国オタクの面々にとっては忘れられないクリエイターの一人となっている模様です。

このラングリッサーがリメイクされるというので、中国オタク界隈の一部ではちょっとした話題になっているそうです。
ラングリッサー機供奪好泪枷妊薀鵐哀螢奪機(公式HP)

この公式HPを見ると、先日中国でサービス開始となった中国向けのスマホ版ラングリッサーのHPへのリンクもありますし、あっちと連動した企画なんでしょうか。
中国のスマホ版ラングリッサーの公式HP(中国語)

中国のスマホ版のキャラページなどを見ると、あっちはかなり昔のファンを意識したデザインになっているように感じられますね。
中国のスマホ版ラングリッサーの公式HPのキャラクター一覧(中国語)

そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「ラングリッサーのリメイク」
などに関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


日本で「ラングリッサー1&2」のリメイクのニュースが出た。
ただし、うるし原智志デザインでは無いラングリッサーだ!

うるし原智志絵じゃないラングリッサーだなんて……

えー……この間こっちで始まったスマホゲーのラングリッサーの方がまだ良いじゃないか。

こっちのスマホ版の方が自分の中のラングリッサーのイメージ通りだな。日本のリメイク版はなんか違う。

こっちのスマホ版はたぶんうるし原智志デザインをそのまま踏襲したんだろうけど、顔も謎の凄いハイレグとかも踏襲してくれているからな。

日本の家庭用リメイクは完全にデザイン変更だなあ

ラングリッサーはあの極端に二次元的な強調の効いた体型と顔立ちが良かったのに。
俺はあのキャラクターにどれだけ妄想を刺激されたか……!

光沢があって露出度の高い非実用的なファンタジー装備も重要だ。
あの意味の無い露出でゲーム内の防御力がやたらと高いというのもお約束!

新しいデザインが良いか悪いかは別として、やはりうるし原智志のキャラデザじゃないと昔ラングリッサーにハマっていた頃の思い出は刺激されないな。
ただシリーズ復活自体は朗報だし、良い作品になって欲しい。

これってよくある完全新シリーズで新規のファンを獲得しようというヤツなんじゃないか。

それならあえてラングリッサーを使わないでもという気もする。

ファンタジー系SRPGでレベル上げをしながら複数のストーリーを追っかけられる作品って案外珍しいし、その辺りを残して他のゲームデザインやバランスを現代的にリメイクすればいけると判断したのかも?

日本のリメイク版はグラフィックだけでなくシステムまでフルリメイクということだし、どういう感じになるのかちょっと分からなくなって来た。

でもこれまでもラングリッサーの変更版はちょくちょく出ていたが、結局はうるし原智志デザインの時と比べて微妙という評価になっているんだが。

新規のデザインもそこまで悪くは無いんだけど、当時の自分を刺激したエロさが足りない。あの一般ゲーム、アニメのデザインでありながら妙に露出度が高い危なさを備えたデザインではない。

うるし原智志の絵柄も今となっては古臭い部類ではあるが、この新しい方のデザインもちょっと……

後から知ったけど、うるし原智志って当時から普通にエロの仕事もやってるクリエイターだったんだよね。ゲームのキャラのそっくりさんが出る同人誌を知ってとても得した気分になった!

新規デザインは確かアルトネリコとかの絵師だ。あれも内容はかなり際どいものが多かったし、露出度も高かったりする。
あとよく見たらクリスもリアナも露出自体はそんなに変わらないかも。ただ、なんか違う。

これアルトネリコや怒首領蜂の凪良か?
なんかもっと特徴のある絵を描くという印象だったんだが。

凪良はラノベの挿絵とかだと結構無難なデザインも描いているよ。
これも悪くは無いけどラングリッサーだから比較対象がちょっと厳しいかもしれんね。

SRPG遊んでる奴とかもういないし、一部の旧作ファン向けだと思うんだが。
今更完全リメイクして売れるのか?

その辺については日本のゲーム市場は独特だから何とも言えない。
ただこれまでのラングリッサーのキャラデザ変更版の成績を見ると……

自分は普通にFEシリーズとか遊んでるし、SRPGはPC版や同人も含めてチェックしてるぞ。

「うたわれるもの」の新作出てるし、スパロボは相変わらずだし、一定の需要はあるぞ。

とりあえずこっちのスマホ版に関しては、ストーリーがゴチャゴチャしているけどそれなりに遊べる感じだね。

ウチの国のスマホ版は、明らかに昔のファンを意識しているけど、日本の家庭用機版はどこを目指しているのかよく分からんな。

なんだか特徴の無い普通のデザインになっちゃったように感じた。
好みは別として、うるし原智志デザインは今の時代も非常に目立つのに。

今の時代だと、エロ漫画雑誌の表紙の人のイメージが強過ぎるのだろうか。確かに日本旅行で行った本屋でもすぐ分かったよ!

昔のCGを高画質にするとかじゃダメなのだろうか?

その辺は権利関係も絡むから難しいはず。
ただPSの「3」の移植の時はわざわざ微妙な露出を落とす改変して炎上していた記憶がある。

日本の公式サイトを見たら、こっちのスマホ版にもリンクがあったから権利的にはかなりしっかりしていると思われる。

ならばなぜうるし原智志を起用しないんだ!!

別に死んだとか引退したとかでもなく、今でも表紙描いたりアニメーターやったりしているのにな。

単純に仕事受けてくれなかったとかじゃないの?
クリエイターとして好きな仕事やって食っていけるのに、なんでゲームのめんどくさい仕事受けないといかんのだとかで。

うるし原智志が仕事受けてくれなかった可能性もあるが、権利を自分達の方で新たに構築したかった可能性も考えられるね。
当時うるし原智志デザインも含むラングリッサー系RPGの流れはアトラスのグローランサーに移行していたし、作品の権利とクリエイターの関係はかなり混乱してそうだ。

そもそも、うるし原智志を起用しても昔と完全に同じ絵柄では出てこないと思うぞ。
最近のエロマンガやエロラノベのイラストを見るとなんだかんだで時代に伴った変化をしている。

それは確かに。
恐らく今のうるし原智志の絵だと、それはそれで反発が出るかもしれない。昔の絵柄と現代的な部分が混在していて合わない人もいるだろう。

確認できる話では無いが権利に関してはラングリッサー1〜3と4,5で異なるという話も聞く。
実際、中国のスマホ版を見てもキャラは3までしか出ていない。

過去の作品と同じキャストだと置鮎龍太郎の起用を宣伝していたのに、2のレオンだけ宣伝して4の主人公ランディウスについて宣伝しないのは考えてみればおかしいわな。世界観で区切った可能性も無くは無いが。
あと今調べたらレディンも置鮎龍太郎だった。

なるほど。自分の印象では3の権利が一番ややこしいことになっているように感じていたが、現在は4,5が難しい可能性があるのか。

まぁ実際にリメイクするなら、2はデアとかの発展系をそのままでいいだろうけど1はストーリーも含めて結構いじらないといけないんじゃないか。

2のストーリー分岐はよく出来ていたよね。私も何度も遊んだ。1はその前のだからしょうがないけど、リメイクするなら調整して欲しいのは確かだ。
ゲームシステム自体については、スマホ版はバランスかなり変えなければいけないだろうけど、家庭用ゲーム機だとシステムを現代的に使いやすくする程度で良いと思う。

隠しショップとシナリオセレクトもきちんと入れておいてくれないと。
確かリメイク版でそれ無くしちゃった最悪のバージョンもあったよな。



とまぁ、こんな感じで。
中国オタク界隈の上の世代のゲーマーの間ではラングリッサーと言えばうるし原智志のキャラでないと……という人が少なくないようでした。

ちなみに私が中国の学校に通っていた頃の北京でも、ゲーム関係でラングリッサーの名前はよく聞きましたし、高校のクラスメートにはうるし原智志デザインのキャラが大好きだというのもかなりいましたし、私が当時中国に持ち込んでいたラノベの
「漂流伝説クリスタニア」

がそのイラストから妙に興味を持たれたりしました。

他にも私はラングリッサーのCGを収録したROM(雑誌の付録だったかゲーム本の付録だったかうろ覚えですが)を持っていて、クラスメートからは貸して欲しい、フロッピーでコピーできないか(CD-Rの普及のちょっと前だったので)等々と拝むように頼まれた覚えもあります。

またエッチな方向の作品については全く知られていなかったので、私が中国に持ち込んでいたマンガの中にあった
「キラリティー」

を当時仲の良かったラングリッサー好きの中国人クラスメート達に見せたら物凄いショックを与えてしまったなんて事件もありましたね。
その後しばらくの間クラス内で貸し出し中になったり、日本帰国の際のお土産としてお願いされたりも。

当時はまだネットの本格的な普及前であり、中国本土に入ってくる日本のオタク関係の情報も少なく、中国語化された情報もほとんど蓄積されていなかったが故の衝撃だったのだと思いますが、考えてみればこれは私が日本の作品を中国人の友人に見せてショックを与えてしまった中でも最大のものだったかもしれません。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。