ありがたいことにネタのタレコと質問をいただきましたので今回はそれについてを。

中国オタク界隈でも剣と魔法のファンタジー作品におけるお約束や定番設定、それらの好みについてイロイロと語られていますが、中でも武器や戦術などに関してはかなり盛り上がるというか、語りたがる人が出てくるのだとか。

中国のソッチ系のサイトでは
「剣と魔法のファンタジーに出てくる銃が引っかかる」
といったことなどに関するやり取りが行われていましたので、以下に例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


剣と魔法のファンタジーに出てくる銃をどう思う?私は正直好きじゃない……

銃がメインの強さになるファンタジーってのも珍しいし、バランスは案外取れている気もするが。

剣士と銃使いと魔法使い、更に弓使いが混在している作品はそれほど珍しくは無いと思うが、全部ダメなのか?

一応気にならないのもあるんだけど、引っかかる時は本当にヘンな感じに思えるんだよ……
世界観がおかしい、矛盾し過ぎといった感じ方になってしまう。

そこは作品ごとの扱い次第になるんじゃないか。
作品によって比較的マシだったりするのも、ヘンな感じになっているのもある。

なんとなく理解できる。
自分の考えだと銃そのものは問題無い。ファンタジー作品に出てくるのは大体黒色火薬の銃だしね。
問題は主人公達が持つかという点、更に主人公達にどういった形で使われるかだな。

銃って敵対組織や序盤の壁となる敵が持つとかだけで、結果的にそれほど効果が無いといった展開にならないか?

日本のファンタジーって中世ヨーロッパがベースで区分も比較的大雑把だから銃が出てもそれほど問題は無い気もする。

厳密に考え出すと銃以外の武器も時代に合わないとかが出て来るからね。
例えば間違いなくハードなファンタジーである「氷と炎の歌」とその実写版の「ゲーム・オブ・スローンズ」でも武器の時代を考え出すとキリが無い。
でも銃が特に引っかかるのもなんとなく分かる。戦闘バランスが崩れるからだろうか?

ヨーロッパだとルネサンスの前期頃には銃が出ていたはずだし、ファンタジー系RPGに出ても不思議ではない。

問題はレンジの長い火縄銃とかのマスケット銃系だろう。あれは当時にしては長射程で更にヘッドショットを決めることができる。

射程は確かに……ハンドガンだと有効距離や威力のイメージから、意外に違和感はない。中二的なアクションもできるしね!
あと時代を遡って火槍とかになると、そっちは普通にファンタジー武器のカテゴリだよな。

ハンドガンで戦う場合は二丁拳銃とか片手に剣片手に銃状態とかファンタジー路線入っているから逆に問題無い気がする。

「デビルメイクライ」みたいなのは、そういうもんだと納得してしまうよな。

銃の威力にファンタジー要素が加わっているとかだとどうなの?
魔法エネルギーでの射出とか、魔法が弾丸にこめられているとか。

そっちだと魔法武器で形が銃というだけになるからいけるんじゃないか?
魔法ベースのSFにして、装備や戦術を現代的なデザインにしている作品とかもあるしね。

私の場合は銃が圧倒的に優位とかでなければいい。
例えば元ネタや背景とかから考えると、「ゼロの使い魔」は銃が存在しても問題無い作品だし、魔法が圧倒的に強いから物語的に面白さを感じられるパワーバランスになっている。

「ゼロの使い魔」みたいなのは良いバランスだよね。
最初からゼロ戦とかロケットランチャー出て来るし、近代兵器で活躍とは言っても万能ではない。

銃が剣と魔法と同じような強さならギリギリでいける。
でもそこらの一般人が銃を持っているから脅威になる、剣や斧で武装した戦士が動けなくなるみたいなのはやめて欲しい。

西洋のファンタジーだろうが日本のファンタジーだろうが、銃が出たりSF技術が出たりするケースは珍しくないし、問題は世界観とのすり合わせだろう。
それに銃やSF技術が作品内で活躍できるとは限らないしね。ゲームとかでも銃より伝統的な近接戦闘用武器の方が役に立つみたいなバランスになったりするし。

銃がイヤというのは、狙撃などの個人能力が関係しない所で一発で致命傷を与えられるというのがダメだったりする?

確かにそういった所もあるかな。
自分の場合はパワーバランスより、そこに引っかかっているかもしれない。作品の世界観とかも含めて。

銃があっても良いんだけど、強さを強調されると醒めるんだよね……なんでこの世界に出したのかと思うような作品もある。

銃が出て来ると対人的なイメージが強くなってしまうのも問題だよ。
英雄含む人間だけは銃で倒せてしまうみたいに。

銃って人間ならあっさり倒せる展開になるが、強力な怪物を狙撃一発で倒せるのかという話になると微妙なことになるよね。

銃はダメで、弩は可、弓は何の問題も無いみたいな空気は不思議だ。

時代や技術のタイミングによっては銃より強くて正確な弩とかが普通にあるからな。

剣とかの武器に魔法、そして銃をどういった関係にするか、どっちに発展させるかは作品次第だが、銃はバランスとるのが難しいと思う。
銃の利点と欠点をどうするかが現実に引っ張られるわけで。

日本の作品の世界観では外見と強さの設定が一致しないのが昔からツッコミ所になっているし、少年少女ロリショタが魔力や超能力やチャクラで強化されているだんから、そこに銃を持ち込んでも何とかなるような気はする。逆に銃でなんとかなる特殊能力だと面白くならんし。

むしろ特殊能力で銃を強化させないといけないバランスなら問題無いんじゃないか?
普通の銃ではダメだからレールガンとかに。

そうやって考えていくとファンタジーに火器を持ち込むのがイヤっていうのは、その世界観におけるお約束やルールが崩される、こっちはあえて見なかったことにしていた部分を持ち出されて興醒めするというのもあるかもね。

言うなれば、ガンダムに急にダインスレイヴが出るようなもんか。

分かり易い例えだ。
ガンダムなんて人型兵器を使うことの不合理をあえて無視して見ているのに、急に人型兵器が無意味になる絶対的に安くて強い遠距離射撃兵器持ち出されてもね。作る側がつまらない形でルール破るなと。

作中トップレベルの強さの戦士や魔法使いがう普通のスナイパーに狙撃されて死ぬとかはやめて欲しい。

逆に言えば、バランスを崩さない程度の武器なら良いのかもね。
弓や弩の代わりになる程度の銃や、バリスタの代わりになる攻城火砲とか。

リスクやコストについての問題もある。魔法は詠唱時間や消耗、それに特殊技能という設定も付いて回る。
誰でも使える銃がそれをあっさり崩せるのは、使い方によっては魅力的だが見ている側が納得できる見せ方の作品でないと……

創作では登場人物に物語性や意味を持たせたいから、強さの価値や背景をあっさり潰せる銃は出し方を考えないと。それに世界観考察しだして引っかかることも少なくない。

感情移入している対象が持っているそういう要素が単純に無意味にされるのは面白くないよ。
逆に感情移入している側が使って俺TUEEEEEする場合は、様々なチート能力と同じく好き勝手やってよくなるような所もあるが。

逆に現代ファンタジーに強過ぎる魔法やファンタジー要素をぶち込むのも難しい所だね。
銃も核兵器もかなわないような強い力があるなら、なぜ世界征服とかしないでグダグダ文句言いながら日常生活送っているんだとかになる。

結局はバランスだ。
「Fate」でも現代で戦って、現代兵器や戦術も使うけど最終的には剣と魔法が猛威を振るう。でも魔法が現代世界を絶対的にコントロールできるかとなるとまた違う。

世界観については何となく分かる。
FPSとJRPGはあまり混ぜて欲しくないというか、武侠に銃は持ち込んで欲しくないというか……

自分の中ではなぜか武侠系だと銃が通じるイメージあまりしないが、JRPGだと銃が結構効くようなイメージになる。

仙侠になるのと違って、JRPGは結局人間枠で更にキャラの弱い時期が結構あるから銃が普通に効くような印象になるのでは。

まあ武侠に銃はちょっと野暮だよね。
そもそもウチの国だと武侠幻想が銃に潰されたネタが歴史上存在するし……!

マスケット銃とかの時代を通じて徐々に移行していったとかではなく、ファンタジーが木端微塵だからね。

マスケット銃くらいまではファンタジー世界でも違和感無い気がするんだが。

銃に関しては火縄銃やフリントロック式までならリスクもあるし体術や白兵戦の組み込まれる余地があると感じるから個人的には問題無いかな?
火薬と一体化する実包を使うタイプや、長射程のライフル、制圧力が段違いな機関銃とかが出て来ると厳しいな。



とまぁ、こんな感じで。
武器や世界観はなんでも混ぜればいいというわけでもなく、混ぜるにしても使い方やバランスを考慮して欲しいといった所のようです。

こういった引っ掛かりに関しては現在の中国の感覚に基づくイメージなども影響しているようですし、大きなズレが生じた場合は興醒めや、期待を裏切られた的な作品の批判につながることもあるようです。

またこの手の興醒めから来る反発はファンタジー世界における銃に限らず、キャラクターの強弱や活躍の仕方などからも発生するそうですからイロイロと難しい所でもあるかと思われます。
逆に言えばこの辺りのズレを生じさせずに盛り上がるような作品であれば、中国でも人気になるのではないかと思いますが……

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。