ありがたいことに
「『トネガワ』の反応はどうでしょうか?中国本土でも配信されているようですが何かありませんか?」
といった質問をいただいておりますので今回はそれについてを。

福本伸行作品について中国オタク界隈ではコアな層からの評価はあったものの、絵柄が中国オタクの好みの範囲から大きく外れていることもあり一般受けしない作品といった扱いになっていたそうですが、近頃はアニメ化作品の増加に伴い絵柄に抵抗の無いファン層も増えてきているそうです。
そしてそんな中で出てきた
「中間管理録トネガワ」

はその内容が一部の中国オタクの間で人気になったり共感されたりしているとのことです。

そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「利根川は良い中間管理職だと思う」
などといったことに関するやり取りを例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


アニメのトネガワを見ていて感じてしまうのだが、利根川ってネタではなくかなり「良い」中間管理職なのではないだろうか?

現実には利根川のような中間管理職いないよなあ

二次元的なネタでよくある、ホントにいたらいいな的な存在ではあるかも。
しみじみと上司に欲しい。

あの更に上に振り回されるのは見ていて笑えると同時に妙な現実感を覚えてしまうな!

あのアニメ、面白いし社会的なネタを笑えるように描写するのも良いんだが、絵柄のせいで見ない人が多いんだよね……

アニメの設定に文句付けてもしょうがないが、利根川は優秀な才能を活かせないブラック企業に勤めないでもいいのにとか思ってしまったり。

ブラックでダーティーだが、作中設定では帝愛は日本最大規模のコンツェルンだし、そこの幹部の場合はブラックな労働環境とは全然別の話になるだろう。
利根川の考える成功ルート、才能を発揮できる上にい高い報酬も得られるのが帝愛ってことなんじゃないか。

利根川は帝愛でのし上がった人間だし、積み上げてきたものに加えて色んなしがらみもあるだろうから抜けるに抜けられない状態なんじゃないかね。
あと利根川は他の会社でCEOとかできる能力だろうけど、作品の設定的に帝愛の幹部ほどの報酬や権力があるとは思えんしね。

確かにアニメそのままのノリは難しいだろうけど、利根川みたいな上司は現実にもいるだろう。出世するなら自分の能力の他に、トップに認められて下からも評価されないといけないのだし。

現実は横を潰して上を引き摺り下ろして下は使い捨て……

現代は人の入れ替わりが激しいからそこまで部下のケアしないし、そういうのが評価基準にはなり難い。
利根川のように自分の懐から金を出してやらかした部下や元部下のケアをするとか、そこまでやる良い上司ってのは現実だとね……

上司に対しては牛馬のように働いて見せ、部下に対しては自らが考えられる限りの方法を尽くしてい良い関係を作り良い仕事をさせようとする。
そんな上司がいたらいいな!

特に望むのは、部下の信頼と協力……!

利根川も外部から接する場合はヒドイ存在だが、内部で部下になるなら本気で理想かもしれん。

部下に対してやらかしても、過去に自分が嫌悪した上司と同じことはやらんと頑張ったりしているからな

そもそも信頼回復を頑張ろうとする時点でスゴイ優良な上司ではないだろうか

現実にもいなくはないだろう。帝愛の規模からして利根川の収入もかなりのものだろうし、金次第でなんでもやる頑張れるのはいる。
ただ俺達が仕事していて出会えるとは限らない……!

利根川の置かれた立場や奮闘努力はまるで周恩来のようだ。

彼の上司と……部下……!否定できない……!

ざわ……ざわ……

言われてみれば会社じゃなくてどこぞの幹部とかをイメージするとスゴイよく分かってしまうな。ブラックな環境とか、末端人員のグダグダ具合とかも。

ウチの国の歴史を見ても兵藤と利根川(あと黒服)と似たような関係に思えなくもないのが出てくる。
皇帝の下の中間管理職って、皇帝次第でかなり大変なことになっていただろうからな。

いかん、現代社会だけでなく歴史的にも通じるネタに見えてきた。

ウチの国の今の社会でも良い上司がいないわけではないんだろうけどね。それか利根川のような理想を持っている中間管理職というのもいるとは思う。
ただ誰もがそういう人間と仕事ができるわけではないということだ。

「トネガワ」に関しては上の横暴もだが、下が常に利根川の理想と期待から踏み外していくのも面白い。

上司と部下が同時にやらかすネタの作品も無くは無いが、現代を舞台にしたアニメ化作品でというのは珍しい気がする。見ているとわりと自分でもヘンだと思える所に感情移入してしまう。

自分は技術系の中間管理職やってるが、利根川の気持ちはとてもよく分かる。
下のやる気を維持してプロジェクトに役に立つように仕事させないといけないし内部外部のトラブルの対処もしないといけないし使えるヤツがいたら確保して昇進させたりもしないと仕事量的に死ぬし。

私もその辺りは理解できる。
しかも下の連中に懲罰を出すような事態になるとやたらと恨まれる。原因はお前だし、処分を決定したのは俺じゃなくて別部署ともっと上の方だってのに!

しかし彼、本編では焼き土下座の後どうなってるの?
バーベキュー楽しんだ後にあそこで焼き土下座とかスゴイ皮肉なストーリーだが。

原作のどこかで廃人のような状態という言及があったし、そのままリタイアなんじゃないかな。
ただ資産はあるし、本人の上昇志向的にどうなのかは分からんがそれなりの生活は維持してそう。

ちゃんと上も下もケアしていて仕事もきっちりやっていたのにな。

利根川以上に兵藤とどうにか上手くやって組織のかじ取りもできるキャラはそういないだろうと思うし、当面は安泰だったはず。でもカイジが来ちゃうと……

まぁそこはこっちが後付け設定の外伝作品だからね。
利根川も大人気にはなったが、基本的にはカイジが倒して乗り越えるボスキャラの一人でしかない。
帝愛内でも黒崎という利根川の後釜に座る幹部キャラがいるし、利根川の苦労は権力闘争的な右往左往でもあるのだろう。

カイジとか、絵柄やストーリーからしてハードな作品かと思いきや外伝はどんどんネタ方向に行くからな。

元々パロネタとして、ギャグ要素が切り取られてウケていた作品だからね。そっちを強化して外伝をやるのも手段としては間違いない。

兵藤と黒服に振り回される話も良いが、利根川同志の日常的な暴走も良い。利根川同志とかつ丼の話とか大好きだわ。

あのエピソードはその前の面接エピソードと合わせてくだらな過ぎて最高だよ。

かつ丼の話の時の一連の表情やリアクションを見ると、焼き土下座のあとに利根川同志が復活しているのを期待してしまう。

帝愛という極悪ブラック企業のやっていることを考えだすと大変なことになるが、利根川と部下の黒服達の日常を見ていると面白い組織に見えてしまうんだよな。

外から見ると冷酷で周りを虐げまくっているような所でも、組織内部に入ると普通、或いは組織内の人間だけで見れば面白いことになっているなんてのはよくある話だからな。

それにしても、見ているうちに段々とチーム利根川の黒服の見分けが付くようになったのは我ながらどうなんだと思ってしまう。



とまぁ、こんな感じで。
受け取り方は人それぞれな所もあるようですが、中国オタク界隈では利根川幸雄というキャラクターの人気や存在感が上昇中のようです。

それにしても、中国社会の変化や、中国オタク層の世代の広まりなどから、近頃の中国オタク界隈では社畜ネタやブラック企業ネタが結構通じるようになってしまったという話も聞きますし、会社組織をネタにした「トネガワ」のような作品を見て笑ったり考えたりしてしまうような中国オタクの人も増えているのかもしれませんね。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。