ありがたいことにネタのタレコミをいただきましたので今回はそれについてを。

日本と中国の「学校生活」については、よく見ていくとイロイロな違いが出てきますが、比較的大きな違いで中国オタク界隈でも何かと話題になり易いのが
「部活動」
ではないかと思います。

まだ日本の情報がきちんと広まっていなかった時期などは、中国オタク界隈でも日本の部活動の存在そのものが疑われていたりもしましたが、さすがに最近では情報も増え、中国の大学におけるサークル活動も活発になってきていることから、日本の学校の部活の存在自体についての疑問は無いようです。
中国オタク的に日本の部活動は二次元世界の夢物語?(2009年の記事です)

ただ部活の具体的な内容や運営についてとなると、まだまだ疑問が出てきたりするそうです。
そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「日本の部活動の予算の扱い」「部活にかかる費用」
といったことなどに関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


日本の学校の部活動の予算がよく分からない。
大抵のケースでは予算が足りないとかで苦労する、或いは貧乏な部活動的な描写が入るが実際はどうなんだろう?

貧乏なのがあれば、何でも買ってしまう、何でもそろっている金持ちの部活もあるよね。
まぁ大体は名家金持ち子弟の学校とかなんだが。

基本的に予算は足りないものっぽいが、どれくらい足りないのか、何に足りないのかがイマイチよく分からんよね。

予算は部活の内容や学校での扱い次第なんじゃないか。
娯楽的な部活であれば生徒の自己負担が多くなるだろうし、学校の宣伝に役立つ部活や、公益性が高い(或いは公益性が高いと宣伝できる)と予算も増えるのでは。

部活はどれも娯楽性が強いと思うし、部活の内容次第じゃないか?
まぁ自分の場合あくまでアニメやマンガからの知識だが、各部活均等にというのではなく、活動にいくら必要、設備更新にいくらかかるからという名目での予算の範囲内での分配、獲得合戦という印象だ。

全国大会目指すスポーツ系、野球部サッカー部バスケ部とかは学校がかなり出しているんだろう。
逆に文化部系は名門じゃないとあまり出ないとかなのでは。

運動系の方が文化系より予算を多く持っていく傾向は強いんじゃないか?

学校、生徒会ネタの予算争奪戦では定番だ。運動部系と文化部系の戦い。

予算の欠乏はストーリー上の需要というのもあるはず。
部費がたいしてもらえない貧乏な部活だから必要な装備を調達したり強奪したりバイトしたりするエピソードを描ける。

作品の中では描写されていないけど部活動って実はかなり金がかかっている所もあるんじゃないか?
私はそういう所が気になる。設備もそうだし、合宿や活動中の飲食とか。

日本の部活動はどれも経費が使えるし、大規模な部は金がある。
俺達が日頃見る予算がどうこう言ってるのは同好会の活動の方だよ。

同好会は基本的に予算おりないようだが、「ゆるキャン△」のように同好会は同好会と明示されるし、予算不足に悩んでいても何々部という組織名の場合はどれも日本の学校における「部」の扱いだぞ。

どの部活も好き勝手出来るほどの予算がもらえるわけではないだろ。部活動だって日本の教育予算、学校の予算の範囲内なのだから。

新入生が入らないと部員不足で廃部になるから〜という展開も多いし、そういう部は予算に苦労していることが多い。
「けいおん!」の連中だって正式な軽音部だ。

「けいおん!」か……楽器は自分で買わなきゃいけないだろうけど、食べているお菓子は楽器より更にかかりそうな気もするんだが……

水分補給用の飲料だってタダじゃないだろうし、部活で提供しているような飲食はどうなるんだろう。合宿の食事も宿泊施設の利用とかも。
あとお菓子については「部費で落とす」みたいな言及のある作品もあった気がする。

部費で賄える範囲、部費を適用している範囲も気になるね。
部活動費用、部活動の装備のためのバイトみたいなのはよくある話だが……

「けいおん!」のように楽器とか個人の所有になるものはそれぞれが買うんじゃないか?

「響け!ユーフォニアム」のような吹奏楽部も楽器は買ってるはず。

吹奏楽部の楽器購入はさすがに余程の金のある私立とかじゃなければ無いと思うんだが……あれは貸出というか、学校の備品じゃないの?
クラシックの楽器の値段はホントに高い。アニメに出てくるのは普通に数十万円する。ユーフォニアムもヤマハのページ見るとアニメと同じのが40万円だとか80万円だとかになってる。

でも日本の部活って経費が使えていいよね。俺の大学のサークルなんて安い買い物でも悩むのに。日本の部活の財源ってどうなってんだよ。

だからあれは学校の予算、教育関係の予算の一つだって。だから公立と私立の差、学校内における各部活動の価値の差が反映される。

二次元特有の金持ち学校の部活ならネタだと分かるんだが、適度に現実寄りの学校だとよく分からなくなる。

日本の部活は個人負担も結構あるんじゃなかったっけ?バイトして部活の費用を稼ぐなんて話も珍しくないし、毎月かかる部費が子供の教育費的に結構痛いという話も見た覚えがある。

それ大学のサークルの話じゃないの?

いや、高校でも普通にあるはず。
運動系以外にも、例えば音楽系では楽器の購入費用が発生するからそのために金を稼ぐとかになったような?

ウチの国の大学のサークルも金もらえないし金無いからね……日本の高校の部活の予算がちょっと羨ましくなる時もある。
あと最近の「ぐらんぶる」でもあったように、日本も大学のサークル活動では個人負担もかなりあるようだし、大学生は日常的な交流でも金かかるみたいだからね。

私はサークルの幹部をやってたけど、本当に金が無かったわ。イベントの際に学校からほんのちょっとだけ予算が下りることもあったけど、全く足りないからスポンサー探してどうにかしてた。
ただ最近は学校側が厳しくなっちゃってそれも難しくなってきて、自分の後の代は自分の時よりもっと金に苦労しているようだ……

大学だとカメラとか自転車のサークルは金持ってんだがな。装備もガンガン更新しているし、どれくらい金使っているのやら。

そういうのは金が使える人間だけの集まりだから参考にならん。
カメラとか自転車、更に諸々の器材を買えない人間はお呼びじゃないサークルだ。

ウチの大学のサークルでは一人から20元/年くらい(今だと30元くらいかも)のサークル費用を徴収して、それをサークル予算として運用するのが一般的だったかな。
ただこの場合は人数で予算の違いが出るから文化系だと動漫(アニメマンガ)サークルみたいな大規模な所でないと厳しい。
他に予算が比較的楽なのは自転車やテニスサークルみたいに金持ちが多くてサークル参加費用を高額にしても問題無い所くらいじゃないかな。

動漫サークルは人数多いからね。ウチの大学も大体7〜800くらいの人数で推移しているから一人一人の費用はそれほどではないが集まる金額はそれなりだ。おかげで年数回のイベント開催とかサークル用のサーバ構築とかができている。

大体のサークルは人も金も無いからなあ……ウチの学校ではサークルで連合作ってそこに各サークル予算の一部を積み立てして、主に中小サークルのイベント開催の予算として運用しているし、スポンサー交渉なんかの窓口にもなっている。
動漫サークルは人も金もあるから、実質的に金と管理に関わる役員を出すだけみたいなことになってるかも。

日本だろうがウチの国だろうが、大学のサークルでの相応の負担は分かるが、日本の高校についてはどうなんだ?
あまりにも金がかかるなら「素人がとりあえあず引っ張り込まれて上達していく」という話の現実感が薄れるが。

日本の部活は国の教育関係の予算から費用が出ている。あとは学校の資金や卒業生の寄付や後援組織、部活の種類によってはスポンサーがついたりする。

以前公立の学校だと数千円から数万円だと聞いたこともあるが、その場合は活動をどうやって成立させているのかが分からなくなるんだよな。

人民元換算でせいぜい数百〜数千元?
運動系の部活とか明らかに成立しないだろ……

運動系の部活って個人の装備を考えても結構するからね。

学校からおりる予算が部活で使える予算ではないんだよ。
部活に参加する人間から部費が徴収されるから、全くの無料でできる部活というのはあまり無い。あと個人の装備、運動系だとユニフォームやシューズなんかは自前で購入する。

以前日本人の同僚から高校でスポーツ系の部活をやると、三年間で数十万円はかかるとか聞いた。

え、そうなるとアニメや漫画で部活やってる学生ってどいつもこいつも金持ってる家の人間ってことか!?

そこに関しては日本と中国の収入の差、教育関係の金の使い方の差が出る部分なのだろう。
日本では部活動は子供の教育の必要経費で、よほど専門的で金がかかるものとか娯楽的なものでなければ親が負担或いは援助が出るはず。あと高校になるとバイトができるから、趣味としての負担という扱いにもなるとか。

日本では部活動の実績、部活動への取り組みが進学の評価に関係するから費用負担や部活動に時間を割くことについて親の抵抗がそこまで強くならないという話もどっかで見た覚えがあるね。

日本の学生はバイトができるからね。学生が手頃にやれるバイトがたくさんあるから、そこで稼いで部活に充てることも可能だ。

日本の部活は学校からの予算ももらえるけど、同時に部費を納める必要があるからなんでも無料で参加できるわけじゃない。
金が無くてもできる部活もあるはずだが、金が無いとスポーツ系などイメージされ易い一般的な部活はできないはず。

なんだかんだで個人の負担は発生するらしいね。上のレスにもあるが、個人で使う用具は自己負担だから本格的に部活をやる場合の費用を考え出すとアニメや漫画のキャラの見え方が変わってくる。
普通に考えれば運動部系以外にも、文化系でも楽器を使う部活や書道部なんかは器具関係の出費が大きいのが容易に想像できる。

合宿の費用や大会出場費用(交通費と参加登録費)もあるから、日本の部活の費用を考え出すと怖くなるよね。

一応付け加えると、学校の予算に加えて卒業生からの寄付とかもあるし部活の個人負担、支払う部費の金額については日本社会の感覚で問題無いと思える範囲にはなっている。そうでなければ学校の部活として成立しないから。
あと全国大会、特に甲子園に出場するような大金が必要なケース(選手や応援団の交通費滞在費が発生する)では学校が地域に対して寄付金を募る。
ちなみに今年の甲子園準優勝の学校は公立校だからみんな負けてすぐに地元に帰ってくると思ってたらしく、勝ち過ぎて予算不足になって慌てて追加の寄付を頼んだ(幸い必要な金額よりかなり多く集まった)なんて事態が発生した。

なるほど。個人負担で見ると日本では常識の範囲内なのかね。
でもこっちの感覚とは違うのも確かだし、なんだかスポーツ系のアニメを見る目が今後は変わってしまいそうだ……



とまぁ、こんな感じで。
錯綜する情報に加えて、中国の大学のサークル事情についての話も出ていました。

部活の話に限らず、日本の学校生活の定番要素についてはよく考えて見ると混乱して来たり、どこまでが現実的な描写でどこからが創作特有のご都合主義や誇張表現なのかと気になってくるようです。

ただ最近は日本の情報が調べやすくなっているのと、「本当の」日本滞在経験者の話も出てくるようになっているので、一昔前に比べると明後日の方の認識になることは少なくなっているようです。(バイアスがかかりがちなので完全に正解というのもそこまで多くは無いのですが)

ちなみに上のやり取りにもありますが、中国の大学のサークルで動漫(アニメ漫画)系、オタク系のサークルは入り易さや楽しみ易さ、コストの安さなどから大規模になることが珍しくないそうです。
私が留学していた十数年前の清華大学でもオタク系サークルの次世代がやはり数百人規模の大サークルとなっていましたし、北京大の元火や人民大の臨界も数百人規模のサークルでしたね。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。