ありがたいことにネタのタレコミをいただきましたので今回はそれについてを。

最近は日本のネット小説出身の作品のアニメ化やマンガ化も増え、ネット小説の定番ジャンルである異世界トリップや転生系の中の変り種的な作品が中国にも入るようになっています。そんな中で比較的知名度の高い(?)のが、
「料理ネタの異世界転生作品」
だそうで、作中に出てくる料理ネタも合わせてイロイロと話題になったりするそうです。

しかしネット小説は良くも悪くも読者側の定番知識や共通認識が前提となっている作品も多い上に、当然ながら中国オタクの面々には「一般的な日本の食生活」の体験も無いことから、そういった作品に出てくる日本の定番メニューに対してあまり良い印象にならないケースもあるそうです。

中国のソッチ系のサイトでは
「日本の作品が異世界に持ち込む日本料理は微妙」
といったことなどに関するやり取りが行われていましたので、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


日本人が異世界で無双するための料理ってショボ過ぎないか?
どれも簡単なのばかりで、見ているこっちが微妙な気分になる。

日本の作品が異世界に持ち込む日本料理が微妙なのは否定できないよね。大体は軽食系かジャンク系、あとはビールや日本酒という流れに……

簡単過ぎる。手間のかかったきちんとした料理がなかなか出ないのが引っかかる。
日本人向けの作品と言えばそれまでかもしれんが、文化の輸出と言う面から考えると……

最近見ていて微妙な気分になったのは「居酒屋のぶ」だな。
「孤独のグルメ」みたいに美食系の名作もあるから、日本料理ネタが全部ダメなわけでは無いと思うが。

異世界に持っていくというのが引っかかるんじゃないかな。定番のトリップネタと合わさると引っかかる部分も増える。

ああいう作品に出てくる料理ってあまり心に響かない。
作者の好みと自分の好みが合ってないのかもしれない。

作者がそんなに料理に関して詳しくないんじゃないかと。
ああいう作品って異世界で料理を題材に俺TUEEEEEしたいというのが主な目的だろうし、主な読者もそっちに興味があるはず。

「居酒屋のぶ」の料理が微妙なのについては同意するが、「居酒屋」ってタイトルにある通り居酒屋で出すつまみ系の料理が並ぶのも当然だろう。
異世界で料理対決するわけじゃないんだから。

日本の居酒屋ではガッチリとした名前の料理は出さないだろうな。

いやさすがに私も満漢全席を期待したりはしないが、それにしたってもっとしっかりとしたものを持っていけないのか?

しょうがないだろ。日本は小さいんだし、農産物も海産物も畜産物も中国とは比較にならんし、料理の手法も中国とは比較にならん。

中国と比べたら日本の料理が単調で薄っぺらに感じるのは当然。
日本料理って専門的なカテゴリも少ないしね。例えば俺が日本に旅行した時とか、朝食専門の店が無くて困ったよ。

日本の軽食やお菓子が良いとかやたらと持ち上げているヤツの頭はどうかしていると思う。
タイ焼きクレープお好み焼きと、どれも中華系お菓子に比べるとランクは下だ。他にあるのもイチゴ大福みたいなキワモノだ。この程度のものを成人した大人が好むとか、本気で理解できないわ。

その辺は大体安くてそこそこ美味しいというのが強みのジャンクフードだし、上下で決めるもんでもないと思うが。
日本の食い物は全般的に安くてクオリティが高いのが人気の理由じゃないかね。

日本旅行で東京に行ったときにも感じたが、日本の料理は中国のような多様性が無いし高い。
地下鉄の駅で食べた天ぷらとか3000円もしたけど、こっちでいつも食ってるぶっかけ飯の方がよほど美味かった。

日本の駅の近くや駅の中のは高いし、コスパ良いとは言えんぞ……不味くて外れというのがそんなに無くて助かるというくらい?
値段に関しては普通に席に座って食べる料理となると日本はかなり安いぞ。自分の旅行した経験ではコスパ的に日本は最高クラスだった。文化侵略ネタでも使えそうな気はする。

日本の料理って軽食に限らずかなり種類あると思うよ。日本以外の国の食い物を魔改造したのも多いけど。
ただ純粋な和食になると選択肢が狭まるしこっちで食い慣れていない味付けになって外したりするリスクが高まる。

カテゴリをどう見るかってのもあるな。日本の場合は同じ名前の料理でも味を変化させて実質的な種類が増える傾向もある。
例えばタイ焼きならば餡と皮に複数の種類があるし、ラーメンはスープに麺に具にそれぞれ違いがあって実は日本各地の特産がある。詳しくは「ラーメン大好き小泉さん」を見よう!

「ラーメン大好き小泉さん」のラーメンは確かに分かり易く美味しそうな描写だったね。
異世界トリップ美食系はウチの国の感覚で美味しそうに思える料理ではないというのも評価し難い所があるのでは。

話を戻すが異世界人に飯を食わせる類の作品って、簡単な料理しか出てこない上に料理の美味しさの描写も少ないからネタ過ぎるように感じてしまうのではないだろうか?
実写だが「孤独のグルメ」や「深夜食堂」とかと比べると落差が激し過ぎる。

日本の居酒屋というか、酒を出す店の食事の描写なら「1日外出録ハンチョウ」が良かったな。「居酒屋のぶ」と比べてかなり引き込まれた。

日本人向けで、知っている、食べ慣れているのを前提に作られている作品が多いからね。全く共感できない作品にぶち当たることもある。

手間がかかっているように見えない、和食なのに見た目がそれほど重視されていないというのも微妙な印象の原因か?

作ってる過程の描写が微妙なのも料理の印象が良くならない原因かもしれん。

「衛宮さんち」なんかは過程の描写も良い作画もレシピもあるからな。あっちだと納得がいく。

ストーリーと説得力のある描写の違いじゃないかなあ
「異世界食堂」は話の起伏があって面白かったし、そもそも現実にはない「ダンジョン飯」も普通に感情移入できるし。

「異世界食堂」も普通の料理だったけど、自分はそっちの方はわりと楽しめたな。

「異世界食堂」は冒険の行き先になるような場所にある魔法の扉という設定や、扉に入るまでの危険な状況とのギャップも加わっての話だからね。

ウチの国のネット小説も料理ネタ(主に簡単な料理や軽食)で異世界征服する作品あるからあんまり日本の作品のことは言えないわ。

しかも、そういう作品で出て来るのが定番料理ばかりだからな……大体はトマト卵炒めとか燒烤(訳注:ここでは主に中華の串焼き、バーベキュー的な料理のことかと)が出てくる。

料理の凄さを文章で描写しても需要無いし、書いている方もそんなに美食の経験や、美食体験を描写する経験があるわけではないからな。

一般的な美食枠とは外れるが、日本の料理に関してはB級グルメのカテゴリが面白いし美味しいぞ。

「クレヨンしんちゃん」にもB級グルメネタの劇場版があったな。
あれは面白くて興味深い内容だったよ。

美食系なのに出てくる料理が微妙な作品については、作者の知識不足もあるだろうけど、専門家をスタッフに入れていないのもあるんじゃないか?

日本の面白い美食系作品って、料理関係で専門の編集者やスタッフの指導が入っているはず。

日本の主な読者や視聴者である学生が想像できる、食べた経験のある料理でなければ日本では感情移入されない、人気が出ないんじゃないか?
学生は知識はあっても実感は無いだろうし、その層にとって経験があるから想像し易く感情移入の容易な軽食、ジャンクな料理が異世界俺TUEEEEEや文化輸出のネタとして歓迎されると思われる。

確かに。ある程度大きくなって自由に金が使えるようにならないと好き勝手に美味いものを食おうとはいかないからな……

そうか、分かったぞ。
異世界の人民達は、言ってみれば我々が学生食堂で常に飯を食わされているようなものに違いない!

場合によってはもっと下だぞ。
スゴイのだと異世界人は甘いという感覚を知らなかったという作品まであった。いくら遊牧っぽい生活でも糖類の発生する食料加工が全くなかったのか、その類の物を全く摂取してなかったのかと。知能だけでなく食生活レベルも無理矢理下げるのも珍しい話ではない。

でもネット小説系の異世界美食輸出作品は日本だと上の世代がターゲットになっている可能性もあるぞ。知り合いの日本人留学生は「トリアエズナマ」でビールを最初に飲むは今の日本人の若者の習慣じゃないと言ってた。

あれは原作がおっさん向けのネット小説なんだと思う。日本はオタクの世代も老人から若者までいるはずだからね。

結局は俺TUEEEEEの亜種だから、料理のディティールはそこまで重要じゃない。
だから日本人の共通認識が形成されているような定番料理の方がやり易いし、盛り上がるのでは。

どちらにしろトリップや転生する際の武器に料理ってのは上手い要素だと思うね。戦闘系能力とは違った主人公の活躍や影響力を描写できる。

トリップで料理か……ウチの国で古代に戻るとなるとどうなるだろう?「信長のシェフ」みたいなことは成立するか?

やってやれないことは無いと思うが、かなり昔からいろんな料理、調理技法があったから、知識だけで好き勝手はできないんじゃないかな。
それに主人公の調理能力や料理の知識が無いとツッコミを受けることになると思う。

ここでさえも食い物のネタになるといきなり美食評論家がいっぱい湧いて出てくるからな……

好きな作品やキャラ、オタクの知識じゃなくて料理の知識(実体験や現代社会における扱いや味の程度は不明)で上下を競ってどうするんだ。

好きな作品やキャラで上下を競うのもかなり不毛だと思うぞ。
アニメや漫画にしろ料理にしろ、好きならそれで良いじゃないか。



とまぁ、こんな感じで。
近頃の中国では食い物ネタになると良くも悪くも盛り上がるようです。

中国では近年の美食ブームの影響もあってか、中国オタク界隈でさえも料理ネタに関してはイロイロと熱く語る人が増えているそうですし、それに加えてやはり中華料理が世界最高と強く認識している人も少なくないということで、なかなかに難しい所もあるのだとか。

それから日本の料理ネタの作品についてですが、上のやり取りにもあるように日本で生活していれば定番になったり、思い入れができたりするような料理についての感覚は、やはり通じ難い所もあるようです。
そんな訳で、料理を食べた相手の反応や影響に重点を置いているような作品の場合、人によってはピンと来なかったりするのかもしれませんね。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。