ありがたいことに
「中国ではずっと特撮が子供向け、オタクの見るような価値のある作品ではないと否定的に扱われていたそうですが、最近では風向きが変わってきているという話も聞きます。その辺りの事情についてネタにしていただけないでしょうか」
という質問をいただいているので今回はそれについてを。

中国では「ウルトラマン」などの人気や知名度は高いものの、中国オタク界隈では「子供向け」ということでなかなか注目されなかった日本の特撮作品ですが、最近の中国オタク界隈では段々と注目が集まったり話題になるようになってきているそうです。

特に今期は「SSSS.GRIDMAN」

が大人気なのもあってか、改めて特撮というジャンルに目を向けたり、特撮のオタク系コンテンツに対する影響などを意識したりといった動きが出ているそうです。

そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「中国での特撮作品の扱い」「特撮ファンになるきっかけ」
といったことなどに関するやり取りを例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


特撮ファンがきちんと育つにはどうすればいいのだろうか。
小さい頃から特撮作品に接して育たないとダメなのだろうか?
特撮作品が活かせる環境にいないとダメなのだろうか?

いったいどうしたんだ?
特撮ファン自体は普通にいると思うが……

いや、ウチの国にも特撮ファンはいるけど日本のような特撮ファンの数でもないし、色んな作品に影響を与えているわけではないというのに気付いちゃってね。

あー……「グリッドマン」か。特撮ネタの活用の好例的な作品が目の前に来ちゃったからね。

今までもガイナックス関係では特撮ネタという知識があったけど、結局はアニメとしてみんな受け取っていた気がする。
でも「グリッドマン」は特撮のアニメへの影響、影響を受けたクリエイターの特撮嗜好というのをまざまざと見せつけられているから意識せずにはいられんよな。

こっちだと特撮→アニメ→ネタとして影響というルートだからな。
知識自体はあるが、ネタにして楽しむような空気や考えはそんなに無いのは間違いないか。

一応自分はなんだかんだで子供の頃から特撮を見ているが、子供の頃から見てれば良いファンに育つ、良いファンがたくさん出るというわけでは無いと思うぞ。

私の世代は小さい頃にウルトラマン見て育ったはずなのに、今のこの状態だからな……「特撮は子供向け」でバッサリと切り捨てていた。

自分はウルトラマンをガキの頃から見ているし、仮面ライダーだって見ているけど、特撮ファンとして少しはマシになったのはこの数年だし、比較的新しいファンの方がしっかり作品を評価しているとも思えたり。

ウチの国でも商業的な活用や、パクリネタはあるんだが、特撮の影響を良い意味で受けた作品となるとちょっと難しくなるかも……

改めて見てみると日本のアニメって様々な作品が劇中で特撮ネタを語っているんだよね。子供の大好きな番組として出ることも珍しくない。

特撮、例えばウルトラマンなんかはヒーロー系の枠に入って、いつの間にか消えているのかも。
ウルトラマンに関してはアメコミヒーローや国内の武侠系といったヒーロー系で大雑把に括られているような気もする。

大きくなってから特撮を見始めて好きになる、ハマるような人はどれくらいいるのやら。多くないのは確かだろうけど。

子供の頃にウルトラマンとか見ていた程度だが、大学に入って宿舎で特撮ネタに感染した自分みたいなのもいる。

それなら分からなくもないが、全く基礎が無しでは厳しいと思うし、大きくなってから見てもカッコ良く思えないんじゃないか?特撮ってある程度慣れた上で理解できるカッコ良さだろう。

学校近くの売店が店内に特撮流して客寄せやってたな。自分が小さい頃の思い出の場所だが、今はもう無くなってしまった。
きちんと特撮を追っかけるようになったのは大学に入ってからで、555や龍騎を見てからかな。

私もファンになったのは大学に入ってからだ。
ウルトラマンもライダーも個別認識してないレベルだったのに、たまたま見た劇場版がきっかけでウルトラマン熱が出てしまった。

子供の頃に見たけど、ホラー作品だと感じて見るのやめちゃったな……大学になって仮面ライダー経由ではじめて特撮をきちんと意識したかも。

自分も同じく本格的なのは大学からだね。ウルトラマンのドキュメンタリー番組を見て子供の頃の記憶が蘇って、そこから動画サイトを漁って特撮関係の番組にハマって行った。

ウチの国では個別の作品の知名度はあるし、見ている作品が無いわけじゃないけど、特撮というジャンルとしては認識されていないのかもしれない。

個別の作品のファンなら昔からいることはいる。
ティガのファンとかスゴイめんどくさいのが多い。ティガ至上主義でウルトラマン全般のネタでも話が通じないのとかにも遭遇したことがある。

ウチの国では「子供の時に見た作品」として扱うだけで、オタクとしての認識、語る対象として扱われないのはちょっと不思議だな。
アニメだと「デジモン」みたいな「子供の頃の思い出枠」として語られ、今でもオタク向けの作品として語られるような作品は珍しくないのに。

昔から特撮作品は子供向けで含蓄が無い、今更きちんとしたオタクが見るべき作品じゃないみたいな扱いだったから、子供の時に見てしばらくたったら卒業すべきものと見做されているんじゃないかと。

ウルトラマンは子供心にあんまりカッコ良く感じなくて見てなかった。
印象が良いのは「ビーロボカブタック」くらいだったな。

子供の頃にテレビや友達の家にあった海賊版ディスクで昭和ウルトラマンや仮面ライダーBLACKとかは見ていたが、本格的に特撮にハマったのは平成ライダーからだな。555、OOOとかから。

私は小さい頃にテレビで見たり、海賊版ディスクで見たりだったかな。あの頃買ってもらったディスクはどこにしまったか……

仮面ライダーはまだマシだよ、たまにカッコイイという人に出会うし。
評価が低いのは着ぐるみ系のウルトラマン。カッコイイと感じる人もいないわけでは無いと思うが、リアルではなかなか出会わない。

ウルトラマンは知名度高過ぎて、完全に幼稚な子供向けのレッテルがついてしまったしね……

ウルトラマンのスーツについては鎧を装備しているのが辛うじてマシな評価になっているくらいじゃないか?
今のオタク系コミュニティでも仮面ライダーのデザインは話題になるが、ウルトラマンは怪獣の萌え擬人化ばかりが目に付く。

私は一応小さい頃にウルトラマンやライダー、スーパー戦隊、それからリュウケンドーや超星神も見ていた。そしてそのまま特撮ファンをやっている。

リュウケンドーが入っているってことはわりと最近というか、若いな。
それくらいの時代に育つとそこまで抵抗は無いのだろうか。

そもそも、特撮ってウチの国だといまだにアニメの一ジャンル的な扱いだからね。
日本のオタクの間では別ジャンル、場合によっては特撮の方がグレードが高い扱いらしいから作品の影響も異なるのだろう。

時代によって違うようだけど、実際日本では特撮の方が上という時代もあったようだね。視聴率やゴジラなどの劇場版による高い興行収入もあったから。

特撮はストーリーに注目すると昔からアニメよりはるかに上なんだが、そこが評価されていない。
それについては一話完結の構成のせいでメインストーリーがハッキリしなかったりするのも原因だが、平成に入ってからはメインストーリーが強調されるようになって随分と改善されている。
そういった所がもっと評価されても良いのに!

ストーリーに気付くくらいの歳になっても、特撮をあえて見ようとすることが無いし……
私も中学の頃からはもう特撮作品のことはすっかり忘れていた。子供向け国産アニメを見てみようとはしても、特撮作品を見ようと思うことは無かった。気にするようになったのは本当に最近の空気の変化の結果だよ。

特撮は大きくなると作品を追っかける熱意が薄れるジャンルだと思う。

小さい頃はカッコいいからというだけで見ていたけど、歳をとるにつれて熱が冷めて、いつの間にか周りが「特撮なんて幼稚だ」と扱っているのに気付く。これが大体小六くらいまでの間に出て来るんじゃないかな。
日本もそういう「卒業」的なものはあるんだろうけど、ずっと好きで趣味にできるだけの環境や燃料があるのがウチの国とは違うように感じる。そしてそういった趣味のクリエイターによって作品に還元されている。

環境の違いや、特撮で育った感覚の違いみたいのもありそうだ。自分は最近の特撮の新作もイマイチ面白いとは思えないままだよ……

私も日本人の役者や着ぐるみがどうにもカッコ良く見えないというのはあるかなあ……

やはり着ぐるみで戦うのがカッコイイと認識され難い気がするね。

着ぐるみは好きな人はモノスゴイ好きなんだろうけど、それをネタにして周囲に嘲笑されたりもするから厳しいものがある。

アニメに比べて特撮は新しい作品が入らないか目立たないかだ。
アニメはどんどん新しい作品が入るのに、特撮はずっと昭和のウルトラマン、せいぜい平成のティガのイメージだったからどんどん差が際立っていった。

いつまでも昔の作品のイメージなのも問題か。
同じ時代の作品で考えれば特撮作品のレベルは中の上はあるのにね。同じ時代の子供向け作品と比べてみればいい。

昔のも昔ので面白さはある。ある程度の歳になってから見ると、子供の頃はカッコいいと思ってみていただけの作品にストーリーの面白さがあるのが分かったりする。だから特撮を幼稚だというヤツは大嫌いだ。
さすがにビジュアル面の古さや粗さはどうにもならないけど、ビジュアル的な古さはアニメだって変わらない。

最近ようやく仮面ライダーやウルトラマンの新作で評価されるようになってきたような所もあるからな……長い間「子供だまし」で良いオタクが見るもんじゃないという雰囲気だったからなあ……

そんな感じだから、クリエイターへの影響というイメージにもつながらないんだよね。
例えば庵野秀明について「特撮大好き」という情報はあったが、特撮がどう作品に影響しているのかについては実感が無かった。このシーンは元ネタが何、という知識は得られてもね。



とまぁ、こんな感じで。
現在の中国オタク界隈における特撮にハマるルートや、それを取り巻く環境や空気に関してイロイロと出ていました。

上のやり取りにもありますが中国におけるウルトラマンの知名度は非常に高く、中国のテレビでも放映されていたので世代によっては誰もが見ている作品となっていますが、それがオタクとして見る作品につながらない、特撮がオタクのジャンルとしてあまり認識されていないといった事情はあるそうです。

またそういった背景から、中国では特撮作品が「子供の頃に見た作品」のまま終わってしまっているような所もあるらしく、特撮の作品に復帰したり、特撮ネタを扱う機会にもあまり恵まれないのだとか。
ただこの辺りの中国の特撮系コンテンツの扱いや関連商品の有無などの周辺環境などについては近頃ドンドン変化しているようですし、引き続き追っかけていこうかと考えております。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。