ありがたいことにネタのタレコミをいただきましたので、今回はそれについてを。

中国オタク界隈では大体ひと月前くらいから、日本の新作アニメの動向、中国で配信されるであろう作品などについての話題が増えていくような所がありますが、今年の4月の新作アニメに関して
「昨年の4月に比べてオタク向けの新作アニメ、深夜枠の作品がかなり減少するのでは」
ということが話題になっているそうです。

そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていたその辺に関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


日本で2019年4月の深夜枠アニメが大きく減少するかもしれない。
まだ4月が始まるまで少し時間はあるけど、現時点で予定が出ている作品の数を昨年の同期と比べてみると明らかだ。日本の業界の限界がついに表面化したのだろうか?

1月はこっちの配信サイトが実質bilibiliだけみたいになったけど、今度は日本のテレビでも異変が起こっているのか……

アニメーターの待遇問題や、コンテンツ業界の縮小、特に紙媒体ベースの出版業界の不振が大きいんだっけ?

日本のアニメ業界には様々な問題が存在するし、それも原因だと思う。
ただ根本的な原因はやはり作品数が増えすぎていたことじゃないかな……

同意。私も作品が増えすぎた結果、ついに限界が来て縮小に向かったように感じる。

確かに今年の現時点で出ている放映予定作品リストを見ると少なくなっていると感じるね
昨年の4月はかなり色んな作品を追っかけた覚えがある、そして途中で追いかけきれなくなった覚えもある。

昨年の4月は70作くらいで、今年は現時点で50作くらいか。だが深夜枠のアニメは明らかに減っていて、半減とかそういうレベルかもしれんね。

ついに日本のアニメが終わってしまうのか!

二次元終了のお知らせ。

市場原理で淘汰されたかね。
日本社会は今人手不足だからアニメもそれは変わらんのだろう。

さすがに多過ぎたしちょっと減ってもいいのでは。
こっちも追いかけられる作品の数には限度があるし、制作側も人手不足なのか作品崩壊が増えてきているし。

実際、毎月あんなにたくさん作品があっても見ていられないからな……供給過剰なのは明らかだった。

4月の新番を見ると深夜枠じゃないが、少年マンガ系はそこそこあるし判断に迷うな。
数の減少、市場の縮小は確かなんだろうけど。

作品が崩壊するケースが減るのは良いことだよ。
崩壊は作画が目立つが脚本だって崩壊するんだから。

1シーズン全体で25〜30作品程度にして質を保ってくれるのが良いんじゃないかな……そのくらいであれば、自分の好み以外のジャンルの作品をチェックする余裕が出てくる。
最近は崩壊する作品が多いけどプロジェクトが破綻しているアニメが多いということだろう。日本の業界もそんなに人手がいるわけじゃないだろうに。

全く意外ではないな。いずれこうなると思っていた。
ウチの国だってテレビに関るビジネスが変わっているんだから、日本のアニメに関しても変わらないわけがない。

これは制作側の理由もあるだろうけどテレビ側の理由もあると思うよ。
確かテレビ東京の深夜アニメが18年ぶりに無しになったはず。つまり、日本のテレビから深夜アニメを扱うチャンネルが一つ消えたことになる。

アニメの配信、テレビ放映の環境が変化したのも影響してそうだな。
アニメ制作への出資の流れが日本ではかなり変化していると聞く。

テレビ東京は作品に出資しているのではなく、放映時間帯を販売するという形式だったはず。その需要が無くなったから切っていくのでは。
ネット配信やケーブルテレビに取られているのが大きいのかね。

アニメ業界はもってあと数年と庵野秀明が言っていたが、なんか別の流れになってきた印象も受けるね。ダメになるのとは別の形で生存競争が起こっている。

あの発言の時点で日本のアニメはディスク販売モデルがダメになりかけていたし、もっとあっさり崩壊する予想もできたんだがな。

作品減少に至るまで予想より長くかかったと思ってしまう。
中国からの資金が入ったのも理由の一つか。

深夜枠に関しては間違いなく中国の資金の影響はあるだろうな……しかしその結果を「中国向け」ということで考えた場合は微妙だ。

中国はアニメに金を使うのがヘタクソだと思います!

確かに。アメリカのやり方、netflixなんかを見ると作品のコントロールや制作への要求がウチの国の資本のやり方と明らかに違う。
ウチの国だと金を出すんだからとにかくやれ、と丸投げして無理矢理作らせる感じになって作品やプロジェクトが崩壊するんだよね。しかも現場に金がきちんといかない。
アメリカは作りたい所、作れそうな所で有望な所に金を出して動かす、そして権利も確保する。

中国の影響、そしてその後の影響力の減少によるものは確かにあるだろうけど、実際どうなんだろうな。
中国のネット配信の購買力も万能じゃない。1月の作品は「期待できる作品」であってもウチの国ではどこも買わなかった作品が幾つもあった。

そういうのって作品としては良くても、内容やテーマがウチの国、特に最近の厳しい空気だとダメだろうという作品だから……
日本のアニメで中国向けサービスやると大抵ズッコケるからそういうの気にしないで作ってもらった方が良いんだけどさ。

「どろろ」が配信されたし全部厳しくなっているわけじゃないんだが、内容的に絶対アウトなのもあるからね。
例えば「荒野のコトブキ飛行隊」みたいに日本軍ネタで絶対アウトみたいなのが。あれは水島努監督の新作だけど、題材的にウチの国では買えない。

「荒野のコトブキ飛行隊」はソシャゲ連動だし中国市場考慮しない作品なんだろう。日本のアニメのビジネスモデルやターゲットの変化も最近は感じる。

ソシャゲの発展によってオタ向けコンテンツも変わってきているし、深夜向けアニメのビジネスモデルも変わる時期が来たということなのでは。

ソシャゲにオタクが流れるというのはよく分かる。
課金の手軽さもあるが、話題としての使い勝手も良い。FGOやグラブルなんかは一つ押さえておけばいいからね

最近はアニメよりゲームが日本の作品だと面白いというか、調子良い印象もあるね。
e-sportsとは違う独自枠を走っている感じで。

じっくり作品を見て語るとなると、そんなにたくさん見れない。特に学生じゃなくなって、仕事しながらだと、きちんと見るのは1シーズン2作品くらいになってしまう。

私も最近の作品の量は多過ぎてついていけなかった。
もっと少な目でいい。

粗製乱造で、最初に注目だけ集めてあとは放り投げるみたいな態度の作品もかなり目に付くようになってきたから、作品数が調整されるのも悪くはない。
最近は劇場版を作ろうとする作品か、原作の人気がよほど高い作品でもないと序盤以外はどんどん落ちていく、或いは序盤で勝ち組になれなくて手を抜くみたいなことになっているような気がするよ。

原作を使いつぶしているという批判が日本では出ているが、実際アニメ化が期待される原作付きの大作というのも聞かなくなったよね。
そろそろ企画をゆっくりやっても良いんじゃないか。オリジナルアニメだって初動勝負なのが多くなってしまって残念なことになってきている。

日本の業界が再編に入るなら流出するものも多いだろう。
中国は資本を投下しているんだから日本のノウハウ、ハイレベルな技術をきちんと持ってきて欲しい。

それはどうだろう……
私は日本のアニメって技術よりもクリエイターのスキルとアイデア、それから作品を受け止めて評価する客で構成されていると感じている。だから「日本のアニメの技術」って単純に持ってこれるもんじゃないと思う。
音楽をクリエイターに発注するとかならいいだろうけど。

ウチの国も人件費上がっちゃって安く作れるという強みが消えたからね。「使える人間」はむしろ日本より高いくらいだ。
国産の強みは大金を投入できること。映画はそれがあるからアメリカはともかく日本には勝てる。3DCGアニメも日本に勝てる見込みはある……しかしオタク向けで好みが細分化されるような作品になるとグダグダになりがち。

アニメやろうとして日本以上に原作使いつぶしているのがこっちの国産アニメだしね……日本はアニメが終わるまではまだマトモな扱いだが、こっちは途中でバッサリとクオリティ落とすわ宣伝もやめるわで放り投げて新作に力を入れだす……

国産アニメで二次元寄りにするのはなかなかに厳しい。
コストに合わない、大金を投下するなら大作3DCGの方が良いとなってしまう。そして番組を売るしかない、関連商品の少ないウチの国では宣伝効果以外の強みがなかなか出てこない。

個人的に嬉しいのはラノベ原作アニメの減少。
ラノベ原作が悪いとは言わないが、ラノベ原作は手抜きが多い。

4月は「賢者の孫」だけだったか?
あの作品は特に優れているわけではないし、他にアニメ化して嬉しい作品もすぐには思いつかないからそのペースでいいかな……「盾の勇者」や「オーバーロード」くらいきっちりとしていれば問題無いんだが。

4月の新作が減少と聞いて少しホッとした自分がいる。
何を切るかから考える状況は正直疲れるし、新番もっと少なくてもいいとか思っていた。

作品を話題にする余裕もなくなっていたからね。盛り上がる時間も、掘り下げる時間も足りなくなってきていた。
正直な話、楽しむという面からも悪くはないような……

これで質が上がるかは分からんが、崩壊する作品が減ってくれるなら良いことだと思う。



とまぁ、こんな感じで。
中国の方では1月のシーズンは配信サイトが実質bilibiliだけになるといった変化も発生しましたし、日本の新作アニメ、特にオタク向けの深夜枠の動向についてはイロイロと気になるようです。

また今回のやりとりにもありますが、近頃はシーズンごとの新作アニメの作品数が中国オタ悪界隈でもさすがに多過ぎると思われているようなのは興味深い所ですね。
私もイロイロな人から
「作品の数が多過ぎて追いかけきれない」
という話を聞きますが、近頃はいよいよシャレにならないレベルになっていたようで。

作品数が多過ぎると中国オタク界隈における話題も分散しますし、最初から「外れではない」とされる作品、原作の評価が高い、制作会社の評価が高いといった作品の方に人が集中しがちとなるので、イロイロともったいないことになるのは確かです。

また私自身、中国で配信される作品の序盤をざっと流して見て……というのが続いていましたし、作品を楽しむという面ではもうちょっと数が少ない方が助かると思っていたりも……


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。