ありがたいことにネタのタレコミと質問をいただきましたので今回はそれについてを。
中国オタク界隈ではアニメやマンガ、向こうで言う所の「二次元」分野におけるお約束や定番設定についてイロイロと話題になったりしていますが、そういったお約束ネタに関して、ツッコミを入れて笑うだけでなく、背景事情諸々を含めて考察することも行われているそうです。
中国のソッチ系のサイトではそういったお約束ネタ関係の話題で
「いきなり必殺技攻撃で終わらせようとする」
といったことに関するやり取りが行われていましたので、以下に例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。
アニメマンガ特撮などなど、戦闘終了間際に使われる必殺技だけど、いきなり必殺技で終わらせるのはやはりダメなのだろうか?
そっちの方が戦闘時間も短くて良いと思うし、リアルさも演出できると思う。もちろん商業的な意味は理解しているが、特に理由はないけど必殺技までに時間をかけて当然みたいな演出ばかりなのは引っかかる。
いきなり必殺技で終わらせてしまったら時間が余るだろ!
逆に言えば、描写するネタがある場合はあっさり終わらせてそっちのドラマに入ったりするよね。
いきなり必殺技で戦闘省略はできるけど、省略する必要性が無いということなのは確か。
最初に必殺技を使うと残りの戦闘時間で負けシーンの描写になったりするよな!
その手のネタはよく言われているけど、近年の作品ではいきなり必殺技で倒せる敵の方が少ないと思うんだが。
確実に勝たなければいけない場面で、最初に必殺技というカードを切るのは結構な博打ではないかと。
最初に必殺技でボロボロにして、あとは軽い技でトドメとかは?
敵を弱らせればそれだけ被害も減るし時間も短縮できる。ゲームのように体力が残っている限り同じパフォーマンスを発揮できるわけでもないのだから。
必殺技は消耗するし隙も生まれるのがほとんどだからなあ……こっちがピンチになる可能性も考えられる。
大体の作品において、先に大技出した方が負ける。
先に技を出す、作品を出すということは逆転の余裕を相手に与えるということでもある。
それが定番の流れだけど、ようは「必殺技で倒せなかったらどうなるんだ」という話でもあるよね。
そうそう、ヘンな話になるが必殺技を「必殺」にするための状況をまず作らないといけない。話の中でも放映時間的な意味での「外」でも。
そもそも、必殺技が即座に使えるとは限らない。
車だってすぐに最高出力に持っていけるわけではないのだから、ロボや超人だってパワーを貯めなければならない。準備万端フルチャージで戦闘突入みたいな展開は珍しいだろ?
最初に必殺技から?
戦闘はまずバフデバフからだろ!
アニメの戦闘シーンは編集した結果で本来はもっと苦戦して時間がかかっているというのはどうだろうか。
実際の所、必殺技とはいかなくても、最強の火力だけ撃って撤退とかはダメなんだろうか?
例えばガンダムでそれやろうとすると、敵エースが潰しに来るぞ。
一方的に撃てる状況ならそれでいいんだが、二次元ではそういう状況ってあまり無いからね……
必殺技に関してはまず格闘や射撃でコンボ稼いで必殺技につなぐんだよ。コンボ数が低いと必殺できないのさ。
結局は伝統の話だ。例えばウルトラマンなんかは3分しか戦えないのに必殺技を使わず時間を浪費するみたいによくツッコまれているが、元ネタがプロレスだからね。必殺技に至るまでの演出が入るのは当然。
もっとも、時代と共にそれに付随した世界観やシチュエーションの構築は結構しっかりしてきていると思う。
「ULTRASEVENX」みたいに強いけど戦闘シーンがすぐに終わる作品だと、逆にいなくてもいいような印象になるから活躍しているアピールは必要なのだろう。
作品の中でも外でも。
ウルトラマンで言ったら目の前の正体不明の敵がゼットンだったらどうすんだよ、という話にもなるが。
そうそう。あと「ULTRASEVENX」は敵が弱過ぎる。(或いはセブンが強過ぎる?)
劇中ではまさに秒殺しているけど、他のシリーズだといきなり必殺技をやっても倒しきれないであろう防御力や特殊能力持ちの怪獣がいるから、格闘や小技で攻撃して敵怪獣の戦力を探りつつ必殺技につなぐのは間違いじゃない。
仮面ライダーもいきなり必殺技で終わらせられることは無いような。設定が積みあがった昭和ならともかく、平成だとむしろ必殺技で必ず殺せるという印象が薄い。
特撮でも実は必殺技を回避されたり何発か当てなければならなかったりするケースがあるし、必殺技が本当に必殺になっている作品って思ったより少ないんだよね。
もちろんレオパルドンみたいなのも存在するけど。
ヒーローはたいてい技のエネルギーと活動時間や生命力が共用されている印象があるし、必殺技で倒せずに戦闘力減少するリスクは大きいと思われる。
スパイダーマンのロボは本当に予算の関係で戦闘シーンが作れなくなった結果、最強になったということだからな……
必殺技が定番設定なMOBAや格闘ジャンルのゲームでも、いきなり必殺技で終わらせるバランスにはなってないよね。
いきなり必殺技を使うというネタについては必殺技の性質や効果次第な所もあるだろう。技によっては外したり回避されたりしたらどうなるんだという意見で終わりかねない。
必殺技が効かない、外れるリスクを認識している場合、初手に消耗の激しい必殺技を出すのは頭悪い戦い方だと思うぞ。
確実に必殺技だけで終わる敵ならいいんだろうけど、ゲームならともかくアニメや特撮内でそういうシチュエーションは少ないよね。
作品を詳しく見ていくと、いきなり必殺技を使わない理由は結構出てくると思うよ。
まずは演出のため、カッコ良く見せるためという理由が来るのは確かだが、それに加えて必殺技だけで倒せる敵ばかりではないというのも理由になるだろう。
逆に言えば「ワンパンマン」のような状態なら全部それで良いわけだが。
これって遠距離狙撃で敵を倒せばいいのにというのと似たようなネタかもな。
敵が弱すぎる、こちらが強過ぎるならそれでもいいんだろうけど、ほとんどの作品はそうじゃないのよね。
でも、結局はよいこの皆や大きなお友達に戦闘シーンをたくさん見せるためだよね。
玩具売ったり円盤売ったりしないといけないわけだから!!
対戦ゲームでは必殺技は「それで勝利確定」といった時に使うようなものになってたりするし、最初から必殺技使わないというのはそんなに無茶な話ではないと思う。
特に敵の戦力が分からない時に消費が激しい必殺技から入るというのは問題だろう。
必殺技って高火力の兵器をぶち込むのとはちょっと違うもので、連発できないといった制限や発動後に能力低下するみたいなものだったりするしね。
だから情報無しの状態でいきなり使うのは厳しい。
必殺技ってハイリスクハイリターンだし効かなかったら、回避されたら……という問題が常について回る。
いきなり必殺技で効率よく倒すってのは、ある程度の敵の情報があってのものだよね。見ている側は想像がついたり、作品設定を知っていたりするけど、作品内のキャラはそういう情報をしらないことがほとんどだ。
繰り返し同じのと戦う、同じ任務を行うなら効率のために最高火力をというのができるだろうけど、必殺技を持っているキャラによる戦闘って繰り返しにはならんからね。
ちょっと具体的なのが思い付かないが、複数の戦闘シーンがある回、劇場版なんかだと必殺技で簡単に終わらせる戦闘シーンがあったりもするんじゃないか。
このネタに関しては作品を見た印象と設定の差、それから設定の変化といった問題がある。
作品内できっちりと「いきなり必殺技を撃っても勝てるか分からない戦闘」という描写ができていれば問題無いんだけど、作品によってはグダグダな戦いに見えてしまったりする。
こういう考えになってしまうのは、作品のクオリティ的な問題もあるだろうし、戦闘描写の技術やお約束表現の変化の問題もあるんじゃないかな。
とまぁ、こんな感じで。
定番のツッコミネタに関して、イロイロと補足的な意見が出ていました。
中国オタク界隈では最近は設定に加えて、作品の制作される背景といったものも含めて考察されるようになってきているという話です。
そんな訳で昔と比べて中国オタク内部であっても
「濃いファンとそのジャンルや作品に詳しくない人で見えているものが違う」
といったケースが多くなっているとかなんとか。
とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。
中国オタク界隈ではアニメやマンガ、向こうで言う所の「二次元」分野におけるお約束や定番設定についてイロイロと話題になったりしていますが、そういったお約束ネタに関して、ツッコミを入れて笑うだけでなく、背景事情諸々を含めて考察することも行われているそうです。
中国のソッチ系のサイトではそういったお約束ネタ関係の話題で
「いきなり必殺技攻撃で終わらせようとする」
といったことに関するやり取りが行われていましたので、以下に例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。
アニメマンガ特撮などなど、戦闘終了間際に使われる必殺技だけど、いきなり必殺技で終わらせるのはやはりダメなのだろうか?
そっちの方が戦闘時間も短くて良いと思うし、リアルさも演出できると思う。もちろん商業的な意味は理解しているが、特に理由はないけど必殺技までに時間をかけて当然みたいな演出ばかりなのは引っかかる。
いきなり必殺技で終わらせてしまったら時間が余るだろ!
逆に言えば、描写するネタがある場合はあっさり終わらせてそっちのドラマに入ったりするよね。
いきなり必殺技で戦闘省略はできるけど、省略する必要性が無いということなのは確か。
最初に必殺技を使うと残りの戦闘時間で負けシーンの描写になったりするよな!
その手のネタはよく言われているけど、近年の作品ではいきなり必殺技で倒せる敵の方が少ないと思うんだが。
確実に勝たなければいけない場面で、最初に必殺技というカードを切るのは結構な博打ではないかと。
最初に必殺技でボロボロにして、あとは軽い技でトドメとかは?
敵を弱らせればそれだけ被害も減るし時間も短縮できる。ゲームのように体力が残っている限り同じパフォーマンスを発揮できるわけでもないのだから。
必殺技は消耗するし隙も生まれるのがほとんどだからなあ……こっちがピンチになる可能性も考えられる。
大体の作品において、先に大技出した方が負ける。
先に技を出す、作品を出すということは逆転の余裕を相手に与えるということでもある。
それが定番の流れだけど、ようは「必殺技で倒せなかったらどうなるんだ」という話でもあるよね。
そうそう、ヘンな話になるが必殺技を「必殺」にするための状況をまず作らないといけない。話の中でも放映時間的な意味での「外」でも。
そもそも、必殺技が即座に使えるとは限らない。
車だってすぐに最高出力に持っていけるわけではないのだから、ロボや超人だってパワーを貯めなければならない。準備万端フルチャージで戦闘突入みたいな展開は珍しいだろ?
最初に必殺技から?
戦闘はまずバフデバフからだろ!
アニメの戦闘シーンは編集した結果で本来はもっと苦戦して時間がかかっているというのはどうだろうか。
実際の所、必殺技とはいかなくても、最強の火力だけ撃って撤退とかはダメなんだろうか?
例えばガンダムでそれやろうとすると、敵エースが潰しに来るぞ。
一方的に撃てる状況ならそれでいいんだが、二次元ではそういう状況ってあまり無いからね……
必殺技に関してはまず格闘や射撃でコンボ稼いで必殺技につなぐんだよ。コンボ数が低いと必殺できないのさ。
結局は伝統の話だ。例えばウルトラマンなんかは3分しか戦えないのに必殺技を使わず時間を浪費するみたいによくツッコまれているが、元ネタがプロレスだからね。必殺技に至るまでの演出が入るのは当然。
もっとも、時代と共にそれに付随した世界観やシチュエーションの構築は結構しっかりしてきていると思う。
「ULTRASEVENX」みたいに強いけど戦闘シーンがすぐに終わる作品だと、逆にいなくてもいいような印象になるから活躍しているアピールは必要なのだろう。
作品の中でも外でも。
ウルトラマンで言ったら目の前の正体不明の敵がゼットンだったらどうすんだよ、という話にもなるが。
そうそう。あと「ULTRASEVENX」は敵が弱過ぎる。(或いはセブンが強過ぎる?)
劇中ではまさに秒殺しているけど、他のシリーズだといきなり必殺技をやっても倒しきれないであろう防御力や特殊能力持ちの怪獣がいるから、格闘や小技で攻撃して敵怪獣の戦力を探りつつ必殺技につなぐのは間違いじゃない。
仮面ライダーもいきなり必殺技で終わらせられることは無いような。設定が積みあがった昭和ならともかく、平成だとむしろ必殺技で必ず殺せるという印象が薄い。
特撮でも実は必殺技を回避されたり何発か当てなければならなかったりするケースがあるし、必殺技が本当に必殺になっている作品って思ったより少ないんだよね。
もちろんレオパルドンみたいなのも存在するけど。
ヒーローはたいてい技のエネルギーと活動時間や生命力が共用されている印象があるし、必殺技で倒せずに戦闘力減少するリスクは大きいと思われる。
スパイダーマンのロボは本当に予算の関係で戦闘シーンが作れなくなった結果、最強になったということだからな……
必殺技が定番設定なMOBAや格闘ジャンルのゲームでも、いきなり必殺技で終わらせるバランスにはなってないよね。
いきなり必殺技を使うというネタについては必殺技の性質や効果次第な所もあるだろう。技によっては外したり回避されたりしたらどうなるんだという意見で終わりかねない。
必殺技が効かない、外れるリスクを認識している場合、初手に消耗の激しい必殺技を出すのは頭悪い戦い方だと思うぞ。
確実に必殺技だけで終わる敵ならいいんだろうけど、ゲームならともかくアニメや特撮内でそういうシチュエーションは少ないよね。
作品を詳しく見ていくと、いきなり必殺技を使わない理由は結構出てくると思うよ。
まずは演出のため、カッコ良く見せるためという理由が来るのは確かだが、それに加えて必殺技だけで倒せる敵ばかりではないというのも理由になるだろう。
逆に言えば「ワンパンマン」のような状態なら全部それで良いわけだが。
これって遠距離狙撃で敵を倒せばいいのにというのと似たようなネタかもな。
敵が弱すぎる、こちらが強過ぎるならそれでもいいんだろうけど、ほとんどの作品はそうじゃないのよね。
でも、結局はよいこの皆や大きなお友達に戦闘シーンをたくさん見せるためだよね。
玩具売ったり円盤売ったりしないといけないわけだから!!
対戦ゲームでは必殺技は「それで勝利確定」といった時に使うようなものになってたりするし、最初から必殺技使わないというのはそんなに無茶な話ではないと思う。
特に敵の戦力が分からない時に消費が激しい必殺技から入るというのは問題だろう。
必殺技って高火力の兵器をぶち込むのとはちょっと違うもので、連発できないといった制限や発動後に能力低下するみたいなものだったりするしね。
だから情報無しの状態でいきなり使うのは厳しい。
必殺技ってハイリスクハイリターンだし効かなかったら、回避されたら……という問題が常について回る。
いきなり必殺技で効率よく倒すってのは、ある程度の敵の情報があってのものだよね。見ている側は想像がついたり、作品設定を知っていたりするけど、作品内のキャラはそういう情報をしらないことがほとんどだ。
繰り返し同じのと戦う、同じ任務を行うなら効率のために最高火力をというのができるだろうけど、必殺技を持っているキャラによる戦闘って繰り返しにはならんからね。
ちょっと具体的なのが思い付かないが、複数の戦闘シーンがある回、劇場版なんかだと必殺技で簡単に終わらせる戦闘シーンがあったりもするんじゃないか。
このネタに関しては作品を見た印象と設定の差、それから設定の変化といった問題がある。
作品内できっちりと「いきなり必殺技を撃っても勝てるか分からない戦闘」という描写ができていれば問題無いんだけど、作品によってはグダグダな戦いに見えてしまったりする。
こういう考えになってしまうのは、作品のクオリティ的な問題もあるだろうし、戦闘描写の技術やお約束表現の変化の問題もあるんじゃないかな。
とまぁ、こんな感じで。
定番のツッコミネタに関して、イロイロと補足的な意見が出ていました。
中国オタク界隈では最近は設定に加えて、作品の制作される背景といったものも含めて考察されるようになってきているという話です。
そんな訳で昔と比べて中国オタク内部であっても
「濃いファンとそのジャンルや作品に詳しくない人で見えているものが違う」
といったケースが多くなっているとかなんとか。
とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。