ありがたいことにネタのタレコミと質問をいただいておりますので今回はそれについてを。

最近入ってきたネット小説出身のアニメやマンガなどの多さから、中国オタク界隈では日本の作品の定番のテーマにMMORPG系のネットゲーム、VRMMOなどがあるという認識も出ているそうです。
ただそれと同時に、日本で人気のゲームはMMORPGではなくガチャ付きのソーシャルゲームといったイメージも広がっているそうで
「実際に流行っているものと作品のテーマとして流行っているものが違うのでは」
といった疑問も出ているのだとか。

そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「日本ではMMORPGはそれほど流行っていないのにMMORPG題材の作品が多いのはなぜか」
などといったことに関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


近頃ずっと気になっている疑問なんだけど、なんで日本はMMORPG系のネトゲがそんなに流行ってないのにネトゲ題材のアニメやマンガが多いのだろうか?
日本で主流なのはスマホゲーやブラウザゲーでPCクライアントで遊ぶのは少ない。内容もガチャありのコレクション要素が強い作品が多く、MMORPGとは違うはずなのに。

言われてみればヘンな話だよな。
もしや近年になって日本でMMORPGが大人気になったとかあったりするのだろうか?俺も日本のゲーム事情に詳しいわけじゃないから、ネットで広まる日本ゲームネタ以外の動きがあったとか!?

日本で流行っているのは主にガチャ系収集のスマホゲーだし、荒野行動とか大人気ではあるが異世界トリップとは関係ないだろ

ネット小説で駄文が積み上げられ、その中から良くも悪くも成功する作品が出てくるのは同じようだけど、日本の作品には独特の文化が背景にあるように思えるんだよね。日本独自のMMORPGネタの扱い方もその一つ。
そういった文化的背景は自分も気になる。

ネットゲームのテーマが儲かるから編集がどんどん書かせているとかでは?

ネトゲ系というか、トリップ系の作品ってネット小説サイト出身が主流で、そっちはウチの国と違って個人が勝手に書いているのがほとんど。商業的な仕込みも無くは無いだろうけど、運営や編集が介入することはほぼ無いよ。
商業出版の編集部がやるのは人気になった作品を商業に釣り上げたり、コンテストを開催するといった方向だ。

でもランキングに乗れるからMMORPGをテーマにした作品を書く人間がたくさん出るといった動きとかはあるんじゃないか?

商業ラノベにも編集主導で書かされたせいかネットゲームを分かってないネタ設定になっている作品も結構あるよ。「七星のスバル」とかMMOがテーマなのにツッコミ所多過ぎて、リアリティを感じなかった。

ネトゲをテーマにした作品が当たるのが分かって、ネトゲを遊んだ経験のある人間が書き手に流れ込んだとかじゃないかね。
一応、ファイナルファンタジーやドラゴンクエストといったJRPGの超有名タイトルもMMOのナンバリング作品が存在するし、日本でもクライアントで遊ぶようなネトゲもそれなりに人気あるんじゃないか?

日本のMMORPG作品ってPCクライアントやスマホじゃなく、VRMMOというSF方向の設定が多い。中身もネトゲというガワはあっても、JRPGにオンライン要素を加えたようなものが多い。
正直に言って、日本の作品からは作者がネットゲームをきちんと知っている、遊んでいるという印象を受けないんだよね……

これって単純に「ソードアート・オンライン」が大ヒットしたから後追いで増えたんじゃないの?

大人気にはなったけど、さすがにそれだけであんな流行にはならんだろ。
あとSAOの原作小説が広まった時期を考えると、この系統の作品の流行り方とズレる部分も少なくない。

日本のアニメを見ても、ゲームの世界にトリップするという作品は昔からあるからね。
私はネトゲって結局異世界転移ネタの一種だと認識している。「デジモンアドベンチャーズ」とかも言ってみればゲームの世界への転移なわけだし。

「ソードアート・オンライン」が全てではないだろうけど、この作品が成功したことによる影響は間違いなく大きいだろう。
ただ、単純にボスを倒してステージを進んでいくようなMMORPGって存在するの?俺はそういうゲームは知らないんだが。ここだけ見るとかなりオフラインのJRPGっぽい……

日本の作品でネトゲっぽい戦い方をしていたのは「ログ・ホライズン」かな。ギルドを組んで集団でボスを倒している。

デスゲームという概念はともかく、元ネタのゲーム、影響を受けたゲームって何だろうな。web版は02年に書き始められたものだろ?
「ウルティマオンライン」が97年に出て、日本でも大人気になり影響を受けた作品も多いと聞いたこともあるけど

私は一般的なMMORPGじゃなくて、「.hack」のような日本の二次元的な世界観が近いと思う。SAOとどっちが先で後というのではなく、その当時の日本でイメージされるオンラインのRPGがああいったものだったのではないだろうか。

あれで問題ないってことは、現実のMMORPG的なリアリティは必要とされていないんだろう。

あれって実際にネトゲを遊んだ人に見せる作品ではないと思う。
ネトゲの経験があると、ツッコミ所は容易に見つかるし感情移入も難しくなる。

確かに。
日本のネットゲームネタの小説ってどれも内容が基礎レベルだし主人公も初心者設定か曖昧な熟練者設定ばかりだからネットゲームというテーマから考えるとつまらない。

日本ではVRMMOというかクライアントで遊ぶタイプのMMOがそんなに流行っていないから、ヘンな設定もスルーされるんじゃないかね。
ウチの国だとVRMMO作品はあんまり見なくなってしまったが、原因として使い古されたネタになったことに加えてツッコミを受け過ぎて成立しなくなる、読者が冷めてしまう部分が多くなってしまうとかも考えられる。

考えてみれば、ネットゲーム小説ってこっちでは見なくなったよね……

あのジャンルはWOW辺りからの流れもあったわけだから、今では厳しいよね。トリップ系の要素ならばもっと好き勝手にやれるジャンルがあるわけで。

日本のネット小説も、今では純粋にネットゲームをベースにした作品は主流ではないはず。
ウチの国はネットゲームネタは現実路線に進んでその後新しい流れが出ずに埋もれていったけど、日本は異世界ファンタジー系のネタとして組み込まれた印象もある。

俺も逆に日本のMMORPGネタのアニメに懐かしさを覚えたりするくらいだからな……

日本の作品はVRMMOっていうふわっとした近未来設定だから、日頃遊ぶのがPCのクライアント型でもスマホのアプリ型でも大して変わらずに受け止められるんじゃないか?
そしてプレイヤー同士の交流、ソーシャル要素自体はスマホゲーでも標準装備だから別に受け入れ難いものでもないと思う。

日本の最近の作品にはMMORPG的な世界観だけど、ソシャゲ的なガチャ要素が備わっている作品とかも普通にあったような。
なんだかんだで今の日本のゲーム系のイメージが投影されたものになっていると思うね

MMORPG系は日本でもそれなりに人気があるのは分かる。
逆に全く人気が無いのが分かるのはe-sportsでよく扱われる作品、MOBA系とかだね。ラノベとかに無いわけではないが、アニメやゲーム、ドラマの題材にまではなっていない。

RTS系のゲームがテーマの作品も無いよね……
あとプレイヤーがオフラインで、PCの前で純粋にゲームの腕前を競うような作品も。「ゲーマーズ」なんかがかすっていたけど、やはり違う。

ウチの国だと「マスターオブスキル全職高手」とかがアニメにまでなっているし、オタ系のフォーラムでも定番の話題なんだがなあ

ウチの国でも今ではスマホで遊ぶ人間が大多数でクライアント落としてPCで遊ぶ、e-sportsでガチで遊ぶみたいなのは少数派になっていると思うけどね。見る人はいても。

それでもウチの国はPCクライアント「でも」遊ぶ人間が多い。
日本はそういうのあんまり無いぞ。

MMORPGネタの感覚が違うのって、日本人は「WOW」とかを遊んでいないからじゃないか?
例えば「ラグナロクオンライン」みたいに一時期流行ったし、作品を見ても韓国系MMORPGの影響は結構あると思う。でも「ディアブロ」や「WOW」などは人気無いし作品への影響も少ないから、ウチの国から見ると「流行っていないのに題材で多用される」みたいな印象になるのでは。

日本人が遊ぶゲームに関しては今でこそスマホゲーばかりな印象だけど、それ以前にはイロイロなハードの作品が流行っている。もちろんPCプラットフォームでも。
ちょうど今その世代が作り手に回っているから、ネットゲームを題材にした作品が多くなっているんじゃないかな。

スマホの前に日本では携帯ゲームとか、携帯電話でのゲームも流行っているからね。あとMO形式のもかなり流行った。

確か「PSO」や「FF11」は日本で一時代を築いていたはずだ。

日本でもMMO遊んだ人間は少なくないはずだよ。
恐らく本当に少ないのは、PCのみで遊んだゲーマーだろう。

それはありそうだ。FF11もFF14も家庭用ゲーム機プラットフォームがあるからな。

日本のネットゲームで特徴的なのは、家庭用ゲーム機ベースで遊ぶプレイヤーがかなりいたこと。上のレスで言われているPSOもFF11も日本では家庭用ゲーム機市場での存在感が強い。
だからMMO題材でも、家庭用ゲーム機の作品と言うかJRPG的な世界観やシステムがかなり入ってくるはずだ。

日本の作品に出てくるネットゲームって、実は設定的には昔から続く家庭用ゲーム機のJRPGみたいなものだったりする。JRPGにネット特有のソーシャル機能をかぶせたものが定番だ。
私は日本人にとってはJRPGに関する共通の思い出があって容易に感情移入できるのではないかと見ているんだが。

日本のネット小説系作品に出てくるネットゲームは現実に存在するネットゲームとはあまり関係ない、本質的には異世界ネタを扱うための口実だ。
ただ自分も日本では家庭用ゲーム機、JRPG的な感覚がそのままネットゲームに続いているという点には同意する。そのイメージが異世界ファンタジーネタに活用されている所は間違いなくあると思う。

そうそう。
本質的には異世界トリップなんだよ。ネトゲも結局はトリップや転生、あとはラブコメとか俺TUEEEEEを成立させるためのツールだな
あとギャルゲーや乙女ゲーの世界にトリップするのも多いし、家庭用ゲームのネタが日本のラノベ系ファンタジーの基礎になっているんじゃないかと。そこにソーシャル要素と設定上の名称が加わりMMORPGネタに「見える」ということなのでは……

主人公にチート能力を発揮させるのにも都合が良いんだろうね。日本のネット小説の書き方的に
ゲームベースだと日本のネット小説で多い数字で強さ凄さを表現する手法も違和感なく取り込める。

スレの話題を掘り下げているうちに自分が日本のゲーム界の習慣や背景をいまいち把握していないことに気付いた。
日本のゲーマーがイメージするゲームの世界、トリップのお約束ってどんな感じになっているのか、こっちと共通する部分は何かというのがあやふやだ……

ネット小説系の作品に関しては、基本的にはJRPGの方向じゃないかと思うんだけどね。
ネット小説世界に入るよりも、特定のキャラになる、「憑依」して演じる的な方向の作品も多いし、「ロールプレイング」的な面の需要が強く意識されているのではないかと。



とまぁ、こんな感じで。
日本のゲーム界隈の変遷も含めてイロイロな見方が出ていました。

日本のゲーム事情や日本で共有されているゲームネタなどを知らなくても、作品を楽しむ上ではそれほど問題はないようですが、考察を始めると引っかかる所も出てくる模様です。

中国における日本のゲームのイメージの変遷や、各世代の中国オタクな人達が思い浮かべる代表的な日本のゲームがどういったものかというのも気になってきましたので、時間のある時にでも調べてみようかと思います。もちろん情報をいただけるならとても助かります!


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。