ありがたいことに
「中国の反応を見ていると、キャラの死亡に対する反発や否定的な捉え方が日本よりも更に強いように感じられるのですが……」
といった質問をいただいておりました。

質問にもある通り、中国オタク界隈ではキャラの死亡退場やキャラが死んで終わるような展開については荒れがちな傾向があるようにも感じられますね。
先日こういった辺りに関して、ちょうどいいやり取りを教えていただくことができたので今回はそれについてを。

そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「劇中におけるキャラクターの死亡とバッドエンドや鬱展開の判断は」
などといったことに関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


バッドエンドや鬱展開を嫌う人がいるのは分かるけど、近頃はバッドエンドや鬱展開扱いの範囲がどんどん広くなっているように思う。
例えば主人公や主要キャラが死ぬような展開は嫌だと言う人が少なくないけど、どうなんだろうか?みんなの意見を聞きたい。

私は死んだらそこまで、生きてこそ……という考えになるし、キャラが死んだらバッドエンドだと感じてしまうかも。

そういうエンディングを否定することは無いが、作品によってはバッドエンド扱いで敬遠してしまうことはあるかも。
死んだら何も得られないし、自分が手に入れようとしたものも得られないとなるからね……

死なせるために設定されたキャラとか、死んで盛り上げる役割のキャラに関してはわりとドライな見方になってしまうかも
例えば「ONE PIECE」のエースみたいなのはバッドエンド的だとか鬱展開とは思わないかな。

でもどっかの鉄華団の団長みたいに、死なせるにしたってやり方があるとは思う。
「鉄血」はキャラが死ぬ前提のストーリー展開ではあったが、あれや終盤の釘打機無双のせいでアホらしいバッドエンドなイメージになってしまった。

その死によってキャラのやってきたこと、立ち位置が貶められるとかでなければ受け入れられるかな。
オルガ?ダメに決まってる。

目的を果たして死んだならバッドエンドとは思わんが、確かに最近はそれでも不満が出たり叩かれたりってのが目に付くね。

日本の作品は目的を果たすのと引き換えに死ぬのも定番だし、そこが嫌だという人もいるよね。

そういうのは日本の作品に限らずあると思うよ。ただネット小説なんかだと確かに不満は出るかな。

エースに関してはちょっとアレだが、カッコイイ立ち向かい方と死に方ならそれはそれでアリ。
ジョジョのツェペリのような人間賛歌ならな!

結局は死に方、死なせ方じゃないかな。
武士道的に死を前提として立ち向かうみたいな展開に関して燃えるものがあるのも間違いない。あとは全員生存になると今度はストーリーのリアリティや深さ、芸術性的なものなどとの対立といった問題も出てくる。

作品のジャンルにもよる。
崇高な意思が強調される作品なら心の準備もできるけど、俺TUEEEEEEを期待される作品で唐突に死亡退場が出たり、強さと活躍を期待されていたキャラが唐突に死ぬとか明らかに話の都合で弱体化したりバカになって死ぬとかだとダメだ。

キャラが死んだらバッドエンドなら「コードギアス」のルルーシュのように自分の死すらも一要素にして計画を完遂した件はどうなんだ。

それについては、当時かなり荒れたよ。今で言うバッドエンドだ、受け入れられないという人も少なくなかった。
まぁそこに至るまでが黒の騎士団に裏切られて急展開といったことや、扇がのうのうと生きているとかで不満が出まくった。今となっては生存確定で続編だから良い思い出になっている気もするけどね。

個人的な基準はそこまで複雑じゃない。
そのキャラの死に不満を覚えないこと。それならバッドエンドじゃない、場合によってはハッピーエンドにも感じられる。

作品によっては誰も死なないけど悪意のある終わり方、不安だけが残る終わり方なんてのもあるからね……死ななければ良いというものでもない。

エンディングの種類を決めようとするのはゲームの影響受け過ぎでは?
単純に良いとも悪いとも断言できない終わり方も多い。主人公が死ぬような展開もその一つだ。

国のために戦って戦死した人間を、死んだからバッドエンド扱いしちゃうのかい?

キャラの死に関して、意地を貫くとか、その意志に他のキャラクターが影響を受けるパターンならそれなりに受け入れられているんじゃないだろうか。

「グレンラガン」のカミナなんかがそのパターンかな。
あれは話の構造として必然のイベントだったよね。キャラ設定的にも、最初から死亡退場させるキャラだった。

死亡させるのもキャラを引き立てるための方法の一種だからな。価値のある死亡であれば「面白い」と、「良いキャラ」だと受け取られる。
殺せないというのでは表現に制限がかかってしまう。

でも私は「グレンラガン」の後半のヒロイン死亡とかに関してはバッドエンド展開だと思っているわ。

逆に死ぬことによって評価が上がるキャラもいるからね。
個人的にはガンダム00の熊親子はどっちもそんな感じだった。

ストーリーやキャラクターの構築が良ければ問題無い。
好きなキャラにたくさん活躍してほしいとは思うけどね。死んだらガッカリするけどしばらくしたらまたそのキャラに萌え出すから。

でも面白い作品でもキャラの死亡に関してはかなり噛みつかれるぞ。
ストーリーで見るのとキャラ萌えで見るのでまた違うから、良い悪いで単純に分けられるものでもないのでは。

そう言えばジョジョの第一部とかはどうなんだろう?
あれはバッドエンドとはあまり言われていないよな……

ジョナサンに関しては一区切りついているし、自分の中ではきちんとしたエンディング、第一部完だわ。ただジョジョだと第六部はバッドエンドと見る人多いよね。敗北で更に今までの積み重ね全部消えるわけだし。

花京院の死に方とかは本人の選択や後につながるものがあるから、特に鬱だとかバッドだとは思わないし、熱い展開での死亡なら勢いも加わって受け入れられる気がする。

花京院の場合は言っては何だが、有意義な死に方だしね。
あとは「鋼の錬金術師」もそういった形でのキャラクターの死が多い作品だと思う。良いキャラクター、人気のあるキャラクターの死に関しては、受け入れられるものも少なくない。

個別の状況、ストーリー展開やキャラの心情次第な所もある。
ただ私の場合、長編の場合に最後に死んで、主人公が何を得られたのかみたいな話になるのは正直苦手かも。

「銀英伝」とか死にまくりで主人公格二人も死ぬけどなんだかハッピーエンド感が出ているし、あれをバッドエンドという人は少ないだろう。逆に同じ作者でも「アルスラーン」は質の悪いバッドエンドに感じられてしまうのは興味深い。

ハッピーエンドを期待されていたのに鬱展開になってキャラ死亡というのが嫌われているんじゃないか。
自分としては中盤にキャラの交流で幸せやイチャイチャがあるとなおダメージが深まって良いと思うぞ!

死んだら何もない、だから嫌だという考え方には同意できるが、作品によってはそこで死を引き換えに何かをしなければもっとヒドイことになるというケースもあるからなあ……それと生きている方が苦痛という立ち位置のキャラも。
だからキャラの生死、ハッピーエンドとバッドエンドについては直接結びつけることはできないと思う。

日本の二次元だと、永遠の命を獲得するとヒドイことになるから手頃な所で死ぬのもキャラとしては得になるケースもあるよな。

長生きさせると作中の扱い的にもロクなことにならない気がする。
日本の作品に限らず、続編で更にヒドイことになるケースは枚挙に暇がない。

あー……確かに続編でキャラがヒドイ目に遭う、今までやったことが無意味にされてしまうケースもあるな。
そういうのは「死んでいた方がマシ」に見えたりもするわ。

生き残ったからキャラとして良いことになるとは限らないよな。
いっそあそこで死んでおけば……と思えたり、別の意味で鬱になるキャラとかいるからね。SEEDのムウとか。

「ジョジョ」だとブチャラティとフーゴが死亡と生存、それによる評価が対照的だな。

イロイロな見方があるだろうけど、これって極端な例えで言えば、地球を救うため主人公やヒロイン、大切な人間の自己犠牲が発生した場合はバッドエンドなのかという話じゃないか。

そんな感じかもね。
私はその状況に至るまでが、負の方向の主人公補正や御都合主義だと受け入れにくいかもしれん。

創作におけるキャラクターにとっては、死もまたキャラクターの一部だ。
私はキャラ崩壊、ストーリー崩壊が無ければ死ぬのもアリだと思う。

「鉄血」と「Fate」を比べてみると、バッサリ終わるのがダメなのかもね。
Fateなんかは士郎がどこで死んでもそういうものだと受け入れられるし、エミヤなったり、オルタの方のエミヤになったりするのも可能性として存在する。
それに引き換え、団長は唐突に流されて死んで鉄華団も流されて死んでと無理矢理終わらせられた感が強い。急にどこかからパクったようなシーンで死ぬのが不満とネタにつながっている。

スレを追っかけながら考えてみたんだが、私の場合は死ぬのは構わないんだが、主人公或いはヒロインや仲間が死ぬことで達成できる目的、得られる報酬(物的、社会的、精神的問わず)が少な過ぎると感じるとバッドエンドに思えてしまうかな。

それはあるかもしれん。
特にウチの国では報酬が不足していると感じる基準が日本より厳しいだろうし、日本人よりもバッドエンドだと強く感じることになっているような気もする。

よく考えてみると、普通の人間に戻って日常に帰るエンドがあまり納得されないのもそれが理由の一つなのかな。
ハッピーエンドとされている上に力の危険性が劇中で描写されてはいても、超人的な力を失う損失、力を持っていれば得られたであろうものと釣り合っていないように思えたりとかで。



とまぁ、こんな感じで
キャラの死亡や物語の終わり方について、何が引っかかるのかなどイロイロな考えが出ていました。

今回のやり取りを見ていくと、主人公の報われ方や鬱展開の許容範囲などに関する大まかな傾向でも日本と中国では微妙に異なる部分があるようですし、そういった所についても掘り下げてみたいですね。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。