ありがたいことに
「中国で上映された日本のアニメ映画は女性客による興収の押上げが強いそうですが、男性向けオタク作品に対する女性ファンの影響や勢いはどうなんでしょうか?ある程度は想像がつきますが、女性人気の高い作品などを知りたいです」
という質問や、その後これに関係しそうなネタのタレコミをいただいたので今回はそれについてを。

そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「女性ファンの多い男性向け作品」
「男性差向け作品の女性ファンの傾向」

などに関するやり取りを例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


男性向けで女性ファンが多い作品、女性ファンの影響が強い作品ってなんだろう?
近頃はその手の話題が目に付くから、個別の作品や事情を知りたい。

とりあえず最近だと「僕のヒーローアカデミア」が非常に女性ファンが多いのは間違いないだろう。
普通のファン、母親的に愛でるファン、腐ってるファン等々どのタイプのファンもいる。そしてアンチもたくさんいるからもう大変。

私も今一番女性ファンが元気なのは「ヒロアカ」だと思う。
他の人気が高い女性向け作品と比べても明らかに女性ファンの勢いがヤバイ。

「ヒロアカ」は気に食わない展開に対してかなり荒れたりもするからね。炎上するのはファンが多い証拠でもある……

男性向けと女性向けがハッキリしない作品は入れて良いの?
例えば「夏目友人帳」みたいに男女どっちも見ているけど、女性からの支持が強力な作品とか。

自分の世代の時は「BLEACH」が女性ファン多かったな。
男女共にコスプレイヤーも多かったし。イベントで護廷十三隊を組むのも難しくなかった。

私がオタクになりたての頃、女性に人気の作品と言えば「家庭教師ヒットマンREBORN!」だった。

「家庭教師ヒットマンREBORN!」もファンがいまだに残っているよね。日本語ネタベースの独特なキャラのあだ名とかも広まっていて、かなりきっちり構築されたファン界隈だったように思う。

「テニスの王子様」もかなり長いことファンが続いている印象だ。往時の勢いはないけど、定期的に話題が出てくる。

スポーツ系は基本的に人気高いよね。
この10年ほどを振り返ってみても、バレーバスケ野球と常に女性ファンの多い作品が出ている。

スポーツ系は遡ったら「スラムダンク」にたどり着くんじゃないか。当時の女性ファンは凄かった。あまり表に出なかったけど腐ってたのも結構いた。日本の商業BL同人アンソロジーの海賊版なんかもなぜかこっそり出回っていたな……

自分が若い時には「犬夜叉」や「名探偵コナン」なんかも女性人気あったし、それが今もダラダラツ続いているような。
ただ当時はまだ腐女子ネタは今ほど表立って扱われていなくて、普通に男性キャラのファンやカップリング、今で言う彼女や母親的ポジションでキャラを愛でるファンが多かったかも。

昔からということで語るなら「銀魂」は外せない。
あと勢いで語るなら「進撃の巨人」のリヴァイ兵長だろう。原作からのファンはそんなに多くなかったけど、二次創作などを中心に作品以外の所からファンの勢力が急速に拡大した。ウチの国のオタク界における二次創作から原作への逆流入であれ以上のは無い。

「銀魂」に関しては現在も作品を支えているのは女性ファンだろうね。男性ファンはたまに戻ってくるけど、別の作品に移住している。
あと話題のネタとしてはいまだに現役で、こっちは男女共に強いな。

「デュラララ」や「鬼灯の冷徹」なんかはその辺についてファンの間でもゴチャゴチャシテいる印象が。人気は高いと思うんだが。他には「ジョジョの奇妙な冒険」とか?
それと日本と違ってこっちで明らかに人気が無いのは「おそ松さん」だろう。

最近は女性ファンの勢力が明らかに強硬的になっている。
戦闘力も高いから存在感も高まるし、スレ主が話題が目に付くと感じるのも当然だろう。

作品人気に対する影響が明らかに見て取れるようになっているし、その手の話題も目につくからなあ

女性ファンによる作品評論が昔に比べてオープンに語られるようになっている印象。
自分の世代の時はSNSとかでもファン界隈はわりと閉鎖的だった。どの作品でも、あとは人気作品の女性ファン向けの話題でもね。

カップリングの強い作品、その手の二次創作の投稿が多い作品を見ていけば大体傾向はわかるんじゃないか?

それだとBLが入るから一般のファンが外れやすい。
この手の話題で個人個人の認識齟齬が出るのが、女性ファンと腐女子についてだよ。女のファンが全部腐女子ではない。普通に男性キャラに萌えているのも多いし、百合豚的なのもいる。

そうそう。
多数派はライトなファンだと思うよ。腐った方は話題が目立つけど絶対数は少ない。

今年の劇場版の興収でもそれは感じられた。
「ヒロアカ」は伸びなかったのに対して「夏目友人帳」はさっくりと1億元超えた。ファンの動員数というのが如実に出ていたね、

「夏目友人帳」の興収は本当に意味が分からない……
腐女子が原動力ではないのは分かるんだが、あの作品の熱心なファンというのも少ないはずだ。

夏目友人帳は長期間続いている人気だし、オタクってほどじゃない層には非常に強いのよ。
特にウチの国は日本と違ってオタクじゃなくてもアニメ映画見るのに抵抗が無いから、マニア向けの内容というのはあっても一般向けとオタク向けの境界が曖昧。オタクとジブリ、どちらかと言うならジブリの方に近くなるかもしれん。

恋愛系より熱血系の方が女性に強いんだよね。
男性向けの友情は女性ファンに刺さるし二次創作の燃料にもなる。

女のファン=腐女子ではない。「夏目友人帳」のファンは腐女子の影響があまり無い。女性人気の高い作品の中にはたまにこういうのがある。
ただ男性向け作品だと交流の場所的にどうしても腐女子が目立つ……女性向け作品、少女マンガ原作アニメだと女性ファンが多いけど腐女子がいない作品もあるんだけどね。

「夏目友人帳」はどう判断するかみたいな話が上で出ているけど、あれは原作が少女マンガだから女性向けカテゴリで考えるべきだろう。
カテゴリ分けが難しいのは例えば「殺戮の天使」とかだよ。これは女性ファンが非常に多いし、再生数の伸びも独特な強さがある。

「ヒロアカ」はオタク限定で考えれば無難に稼いだ方よ。3800万元でFateHFの3100万より上だったから。まぁ夏目もコナンもその3倍以上だけど。

こっちでの劇場版展開は物販や関連商品が盛り上がらないのも……
国内ではこれまで女性オタ向けでファンの購買力が発揮される作品ってのがあまり無かったように思う。個人でグッズを集めるのではなく、他と売り上げを競うようなのが。
これは男性のオタクの間でも似たようなことが言えそうだけど。

なるほど。言われてみればそうかも。ソシャゲでは男女共に課金で購買力が爆発しているけど、アニメやマンガでは……
他に思い付くのは声優ファンとかだけど、これもマニア向けだしイベントのチケットとかだからな。

「恋与制作人」(恋とプロデューサー)をはじめ去年辺りは国産女性向けソシャゲの展開が凄かったな。
女性のオタクの購買力は高くてもそれを試される局面があまり無かったから、中国のファンによる作品人気への影響というのは男女問わずそんなに無かったし目立たなかったのでは。

でも正直に言わせてもらえば、動画サイトの弾幕コメントなんかを見ると、女性ファンは怖いよ……今のヒロアカの弾幕はもうなんか恐ろしい。

ヒロアカレベルで怖がるなよ。まだ男女の勢力が均衡というか男のファンの弾幕が残っているのに。
こういうので最も凄いことになっていたのは配信規制食らう前の「進撃の巨人」だ。あの当時はストレートな男のファンが完全に駆逐された。

そうだな……「進撃の巨人」のリヴァイ関係、そのカップリングのファンは当時本当にトンデモナイことになっていたよ。男性ファンも結構いたはずなんだが、完全に存在感が無くなっていた。

女のオタクとしては、女のファンが全部腐ってるわけでもないし、腐ってるのから脱け出して普通の男女カップリングが良いとか、純愛が良いとかになるのもいると弁護してみよう。
ヒロアカも普通にガールフレンド的なスタンスでキャラ好きな人の方が多いはず。腐女子が表で活発過ぎるだけで……

見るだけの人と、語って妄想する人では発言のペースも違うからね……それはそうと女性人気の高いヒロインのいる男性向け作品というのはある。
規模はさておき、女性ファンの割合が高い所だと木之本桜や土間うまる、あと「メイドラゴン」のカンナ、「リゼロ」のレムなんかもデータによると女性ファン率高いよ。以前見た時は女性が4割超えだったかな?

その辺は百度の方で見ても女性の割合高いよね。
あと定番では御坂美琴やセイバー、意外な所では「エロマンガ先生」の紗霧とかも女性ファンの割合が高いと聞いた覚えがある。
感情移入や受け止め方は人それぞれだろうけど、作品のファンになる上での後押しはあるんじゃないかな。

女性人気の高い女性キャラと言えば「少女☆歌劇レヴュースタァライト」も結構女性ファンがいる。

そんなにいるの?
ネットでもリアルの知り合い、学校のサークルでもあの作品のファンって男ばかりなんだけど……

ネットでは二次創作描いている女性の絵師がたくさんいるよ。ライブを話題にする女性だって多い。

絵師に女性が多いのはどのジャンルでも見られる傾向だから、この作品に限った話ではないんじゃないか?

ライブは日本での傾向じゃないの?ライブ関係では基本的に女性の方が日本語力高いという傾向もあって昔から女性が目立つけど、作品そのものの人気とは別だよ。
こっちだと基本的に男性、それも電波の合ったディープな所が中心だと思う。いないわけではないだろうけど。

女性ファンの勢力に関しては基本的に気にしないんだが、動画の弾幕コメントでヒロインに対するヘイトが目に付くようになるのだけは困る。ダブル主人公なんかだと特にヒロイン枠への罵倒が……

「ヒロアカ」にしろ「進撃の巨人」にしろ、そこは引っかかるよね。視聴する場所語る場所が別なら良いんだろうけど、自分とは違い過ぎるスタンスのコメントや、それによる動画の弾幕コメントの勢力争い、塗りつぶし合戦が目に入ると作品を楽しめなくなる。

男女で楽しみ方や注目するポイント、特にキャラの受け取り方や妄想の方向が違うといった傾向はあるからね。

昔に比べてそういう違いがお互いの目に付く、衝突するようになっているから紛争も増えているのでは。
イロイロと名前が出ているけど、女性ファンが多い作品の傾向としてあるのは男性キャラに繊細な部分があること、それからキャラ同士の双方向的な交流が多いといった所だろうか。

大雑把なキャラ造形と勢い任せの作品はあんまり好まれていないよね。
キャラデザは美形が良いとされているけど、人気が爆発した作品でも絵柄が粗い作品はあるし決定的な理由ではないかと。

作品の中ではあくまで友情ベースの交流というのが広い範囲で人気になる上で大事なんじゃないかと。
濃い友情の方が恋愛感情よりも妄想の燃料としては良いという話もある。妄想や創作のきっかけは作品内での恋愛描写とは限らないのだとか。



とまぁ、こんな感じで。
昔の話や最近のイメージなどイロイロと出ていました。

このネタを教えてくれた方によると、
中国では様々な作品が日本の「動漫」「二次元」などのジャンルで一括扱いにされていたことに加えて、オタク系のファンコミュニティも黎明期からしばらくの間は細分化しても成立するほどの規模が無かった時期が続いたことから、
「日本と比べて作品やジャンルごとの住み分けが無い」
といった事情があるそうです。

これは男女のファンの住み分けについても変わらず、更に近頃は人気のアニメ作品に関して、動画の弾幕コメントやweiboなどで交流や発言の場所が重なるようになってきていることから摩擦がちょくちょく発生しているとのことです。

この辺りに関しては私もあまり詳しくないですし、大体は伝聞経由で知ったり、新作アニメの再生数やランキングなどから察したりというのがほとんどなので、詳しい方がいるなら教えていただきたいです。
特に新しい作品の動向についてはよく分からないもので……

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。