ありがたいことにネタのタレコミをいただいたので、今回はそれについてを。

中国オタク界隈では様々な日本社会や文化関連の話題が飛び交っていますが、中国でも日本でも一般的だったりするなどで改めて話題になることが無いような物事に関しては、なんとなく想像できるものの、具体的なレベルではハッキリせずに話題が迷走したり、新たな疑問が出てきたりもするのだとか。

中国のソッチ系のサイトではそういった話題の一つとして
「ジャッキー・チェンは日本でどのくらい人気や影響力があるのか」
といったことなどに関するやり取りが行われていましたので、以下に例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


日本の二次元系作品には成龍(ジャッキー・チェン)関係のネタが多いのに気付いたんだが、彼はいったいどれだけ影響力があったの?
意識して調べたらすぐに見つかるレベルなんだけど……

あのレベルの役者だから、日本にもジャッキー・チェンのファンはそれなりにいたはず。
でもそこまでは多くないんじゃないか?新作アニメではそこまで見かけた覚えが無いけど。

ジャッキー・チェンでファンが少ないというなら、日本の中国人俳優のファンで多いと言えるのはいないレベルだぞ。国際的な知名度ではブルース・リーと同レベル。

外国で有名な中国人枠なら完全に頭一つ抜けている存在。
二次元どころか、日本の一般社会レベルでの人気だから、マンガなどをはじめ日本のクリエイターへの影響も大きい。
「ドラゴンボール」とか「NARUTO」とかは彼の作品の影響をモロに受けている。

アメリカでの知名度も高いけど、アジア圏での人気が非常に高い。
日本の中国拳法ブームの原動力となった存在だから、日本の70〜80年代に重なるクリエイターは特に強く影響を受けているらしい。

中国の役者でジャッキー・チェンより有名な存在となると、それこそブルース・リーしかいないと思うぞ。ブルース・リーが死んで落ち込んだカンフー映画を復活させた。

ハリウッドレベルのスターでコメディ系カンフー映画の顔だからね。
そりゃあ日本への影響力もあるし、二次元どころか三次元の一般社会レベルへの影響力だろう。

日本への影響が特に大きいのは「酔拳」だな。この作品のネタは日本の二次元で本当によく見かける。

例えば「NARUTO」のように日本の二次元の武術ネタで酔拳が出たらそれは全部ジャッキー・チェンの影響と言っても過言ではない。

日本でのジャッキー・チェンの人気ってウチの国と勝るとも劣らないレベルらしいよ。
香港返還以前の時期もずっと大人気だったということだから、ウチの国よりジャッキー・チェンの作品が見られていた時期は長いという見方もできる。
彼の映画がウチの国の映画館で大々的にかかるようになったのって結構後、具体的には「WHO AM I?」以降だからね……

日本で有名な作品って大陸だとそんなに評価高くないように思えるし、影響力という方面も想像し難いよね。
ただ少なくとも、日本での扱いを見るとはジャッキー・チェンのファンがそれなりにいるのは間違いない。

ジャッキー・チェンは日本で最も有名な春麗のコスプレイヤーだぞ?

「シティーハンター」の実写版、原作者の北条司も最初は拒否していたらしいし、実際に出てきた作品もアレだったから頭抱えたらしいな。特に春麗のコスプレは衝撃だったらしい。

実写版シティーハンターは銃が役立たずにさっさと放り投げていつものアクションになるからな。ファンは怒らないのか、それとも知られていないのかと不思議だった。

原作ファンにとっては勘弁してほしい実写化だというのは明らかだったが、ジャッキー・チェンの映画になる時点でカンフー映画になるだろうというので日本の視聴者も覚悟していたらしい。
シティーハンター実写版の扱いは、ジャッキー・チェンの日本での人気を表すエピソードだろう。日本ではハリウッドの「ドラゴンボール」は激怒されるが、シティーハンターが原作無視でジャッキー・チェン映画になったら笑って許容されるらしい。それぐらい人気が高い。

日本でも若い世代からの人気は大したことないけど、ある程度歳のいったファンからの人気は非常に高い。あと作品を見て育った現役のクリエイターの間でも。

だから結構な頻度でジャッキー・チェンネタが入るんだろうな。
「シンフォギア」とか、直接英雄故事(日本語版ではない)を歌って修行ネタまでやっていた……ジャッキー・チェン大好き過ぎるだろ……

そう言えば「ガンダムビルドダイバーズ」の修行も酔拳だったなあ……他にすぐ思い付くのは「ハヤテのごとく」辺りだろうか。

二次元での人気に関しては、日本では吹き替えの声が兜甲児の石丸博也だったというのもある。ヒーローのイメージがとても強い。

ペルソナ4の里中千枝もジャッキー・チェンのファンという設定だった。

いや、ペルソナの里中千枝は明らかにブルース・リーの方だろ。「成龍伝説」というDVDネタはあるが、日本では成龍という呼び名ではなく「ジャッキー・チェン」と呼ばれている。恐らく「猛龍過江」の日本公開時の日本語タイトル「ドラゴンへの道」からのネタ。
それにペルソナのデザインや掛け声からも明らかだ。

ジャッキー・チェンが90年代の日本で活動している時の映像を見たことがあるけど、物凄いファンが多かった。女性ファンもたくさん。

映画だけでなく、その映画に影響を受けた日本の有名クリエイターによって更に人気が拡大していった。
例えば鳥山明は日本で最も有名なジャッキー・チェンファンの一人だよ。

鳥山明は作品の中にジャッキー・チェンネタをハッキリと使ってアピールしているからね。
例えばこっちの翻訳ではスルーされがちだけど、亀仙人の天下一武道会に参加した時の偽名のジャッキー・チュンとか。

あれ、昔の海賊版だとそのまま「成龍」になっていた覚えがある
当時はイイカゲンな翻訳だと思っていたが、後から鳥山明がガチのファンだと知って驚いたよ。

ワンパンマンのスイリューも元ネタの一つがジャッキーチェンじゃないの?

あれはブルース・リーの方だろ。
村田雄介がジャッキー・チェン好きだという話は自分もどっかで見たことあるが。

スレ主は影響力について知りたいんだろうけど、作品経由ということならジャッキー・チェンは現代の中国人の中でもトップレベルだよ。最大と言ってもそれほど文句は出ないんじゃないかな?

影響力ならブルース・リーの方が上じゃないか?
格闘ゲームやアクションゲームではほぼブルース・リーがモデルのキャラが出てくる。

ブルース・リーも凄いんだけど早死にしちゃったからね。

誇張ではなく、日本に中国武術のイメージを広めて定着させたのはジャッキー・チェン。
ブルース・リーからの流れが彼によって広まってブームを確固たるものにした。だから日本のクリエイターが中国武術ネタを出すとき、多かれ少なかれイメージされる。

日本ではジャッキー・チェンの初期〜中期のコメディ系カンフー映画作品が大人気になった影響から、ウチの国で認識されているキャラよりも、かなり親しみやすいキャラとして認識されているらしい。
ブルース・リーは活動期間の短さに加えてやや硬派過ぎることから、キャラとしてはともかく人気の広がりやネタにするという方面ではジャッキー・チェンほどではないという話だ。

ジャッキー・チェンのネタを日本の二次元の有名作品が普通に扱うからね。「銀魂」にもあった。
二次元への影響ではなく、日本社会への影響で語るレベル。

日本では中国武術家のイメージはジャッキー・チェンだぞ。
国民的RPG「ドラゴンクエスト」のソシャゲ版のCMで、最強の武闘家職キャラということでそのまま出ても普通に納得されるレベル。



とまぁ、こんな感じで。
一昔前の日本における大人気というのは少々把握し難いようでした。

また上のやり取りにもありますが、中国本土でジャッキー・チェン関連のコンテンツや本人の露出が増えたのは90年代の後半になってからですしその後の諸々もあることから、ジャッキー・チェンのイメージに関しては日本で形成されているものと、現在の中国で形成されているものの間にちょっとした違いがあるのは確かなようです。

ちなみに私が北京にいた時に一番印象に残っているジャッキー・チェン関連の映像はVCD再生機やファミコンのコピー機などで当時物凄い勢いだった「小覇王」の広告でしょうか。
ジャッキー・チェンがCMをやっていた「小霸王学习机」の動画を探してみたらbilibiliにあったので、よろしければご参照を。
小覇王広告(中国語)

広告に出ているのはキーボード一体型ですが、確かファミコン型のコントローラーが付いていてファミコンのソフトも遊べたはずです。小覇王は他にも通称「紅白机」と呼ばれているファミコンのコピー機があって、そちらの方が主流として普及していたようです。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。