ありがたいことにネタのタレコミをいただきましたので今回はそれについてを。

小説家になろうでの連載から書籍化となってもうすぐ発売される
「光武大帝伝」

について、中国オタク界隈の一部では
「日本で光武帝の作品が出る」
ということでちょっとした話題になっているとのことです。

ちなみにこのネタと一緒に現在の中国の光武帝の認識に関して改めてイロイロと教えていただきました。その話によると、現在の中国では
「光武帝はチート」
という認識に加えて
「光武帝は隕石召喚の使い手である」
というネタが定番となっているそうです。

これは後漢書の光武帝紀上に「昆陽の戦いで敵陣営に流星が落ちた」という記述があることが元ネタで、そこから
「劉秀は昆陽の戦いで隕石を王莽陣営に落として勝った、隕石召喚魔法の使い手」
というネタに進化していったものだそうです。
光武帝にはそのチートな逸話に加えて日食やら彗星やらの伝説がイロイロとあるので隕石召喚に関しても「光武帝ならしょうがない」みたいなことになっているとかなんとか。

そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「日本で光武帝をネタにした作品が出るらしい」
といったことなどに関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


日本で光武帝のラノベが出た模様、あのチートを主人公にするのは理解できなくもない。

表紙のイラストの劉秀?は漢代の武装ではない日本っぽいのが混じった鎧だが、デザインは悪くないな。あと抱えている女性キャラは誰だろ?陰麗華でいいのか?そっちの服装もなかなか良いね。

普通に考えたら最初から出るヒロインは陰麗華しかおらんだろ。
イラスト描いている布施龍太は確かモンハンの絵も描いてたな。

光武帝メインの作品は国外には無いと思っていた。
日本人はホントに何でも題材にして書くんだなあ……

サブタイトルからして昆陽の戦いまでの話か。
第一巻は天に選ばれし者のストーリーが始まるといった所なのだろうか。

正史通りに書くだけでトンデモEになってしまう人物。
日本人になんだこのテンプレ俺TUEEEEE系キャラ、歴史を尊重していない!とか思われてしまう危険性が!

日本人「歴史系作品だと思ったらとてもひどいチート主人公を見せられた」

これは俺TUEEEEE系、間違いない。

光武帝は幸運EXの主人公、宝具は隕石召喚だからな……

当然だ。彼は宇宙に選ばれしチートなのだから

開幕隕石召喚で終了させる主人公

あれこそが伝説の隕石遁の術……!

実際、歴史上最大級のチート的存在なんだよね……

チートでヒロインも部下もいて血統も教育もあって美形でイベントも随時やってきてと。

でも「仕官するなら執金吾、妻を娶らば陰麗華」というそれなりに理解しやすい部分もある。

これは約束されし幼馴染大勝利作品に違いない。
だが考えてみたら陰麗華中心の視点だと実際は胃が痛くなる展開がかなり続くような気もする。

この日本の作品は劉秀をそのまま描くのだろうか?
それだとチートの話にしかならない気がするし、トリップしたキャラとチートが戦うとかになってたりしない?
日本の作品はそういう歴史魔改造も珍しくない。

どうなんだろう、あらすじを見た限りでは普通の光武帝の話のようだが。

この時代は日本だとマイナーだから、初心者向けに劉秀がトリップだか転生だかなキャラという設定で来るのではないだろうか?
夜中に現代知識チートで作った兵器ぶっ放して、それが後世では劉秀の隕石召喚だと伝わっているみたいなことになっていても驚かんぞ。

そんなのやらなくても、敵が天災で壊滅するチート持ちなんですけどね
だがトリップしてしまいチート的な史実をどうにか実現して歴史を壊さないように苦労するみたいな話は見たいかもしれない

ところでその隕石召喚ネタってどこから来ているの?ネットで光武帝関係を調べても元ネタが乗っていないんだが……

確か劉秀が王莽と戦っている時に王莽の軍隊が隕石を食らい、それによりごく少数の劉秀が王莽の大軍を打ち破ったとかだったか

隕石を操るとかFateで言うなら一人だけ神代状態。

隕石召喚のネタをどうやってストーリーで描写するんだろうな。
普通にそのまま書いたら作者がバカにしか思えなくなる。

正直に言わせてもらえば、あんまり隕石ネタばかりにしないで欲しいな……ウチの国でも隕石ネタを本当の事だと思い込んで劉秀の能力は隕石チートみたいに触れ回っているのが増えているのがな……

隕石ネタって嘘なの?自分は歴史上の本当の事だと聞いたんだけど。

隕石で敵を倒したわけじゃないけど、元ネタはあるというレベルかな。私も最初は嘘だと思っていたが、史書に記載があってな……

記載内容をそのまま信じても、実際は隕石で倒したわけじゃないんだよね。
現代風に言うならば、隕石が陣営に落ちて数尺ほどの地面がはじけ飛んで将兵や官吏は皆驚いて倒れ伏したって所だろうか。

百万〜四十万の軍を2万にも満たない兵で勝てるわけがないからな。逆にチートネタにでもしないと説得力が無い。

中国の歴史では大軍が少数に負ける事例が無いわけじゃない。彭城で劉邦が56万もいて項羽3万にあっさり負けるとか。
昆陽が極端すぎる事例の一つというのは認める。

項羽のあれは精鋭の騎兵3万だからだろ。それならばあり得る。

そういうのを言い出したら兵種とか王莽軍の士気の低さやグダグダ具合、劉秀の優秀さがどうのこうのな泥沼の議論になるぞ……

昆陽に関しては敵が圧倒的なバカだったのも大きいし、四十三万がそのまま全部動けたわけじゃない
古代の軍隊は崩れて勢いが出ると全軍崩壊につながりがちだから局地的な敗戦とか本陣が落ちるとかで敗北することも少なくない

どちらにしろ昆陽はまだそこそこのチート。河北に行った辺りからが本格的なチートだ。作品として考えた場合、どこまで白けずにチートでやれるのか。日本人の好みも含めて気になる。



とまぁ、こんな感じで。
現在の中国における光武帝のイメージやそれに伴うネタのようなものがイロイロと出ていました。

私自身も実は光武帝に関してはそこまで積極的に追いかけたことが無いので今回改めてイロイロと調べて知った話も多く、面白かったです。
これまでの私の中の光武帝に関するイメージは小さい頃に読んだ貝塚ひろし版の学習漫画中国の歴史と、やる夫が光武帝になるようです経由のモノが多かったくらいですし。

それにしてもこの話題の発端となった「光武大帝伝」、以前小説家になろうで読んだバージョンでは真面目な歴史モノでしたし隕石は落ちていなかったはずなのですが……さすがに書籍版で落ちたりはしませんよね?


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。