ありがたいことに
「中国のオタクな人達は子供向け作品を嫌う人が多いと聞きますが、どんな作品なら評価するのでしょうか?最近はプリキュアを好きな人とかも出ているそうですが」
といった質問をいただいておりましたが、ちょうどいいネタのタレコミをいただきましたので今回はそれについてを。

そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「子供向け作品で見ておいた方が良い、見る価値のある作品は?」
といったことなどに関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


子供向け作品で見ておいた方が良い、見る価値のある作品を教えてくれないか?
子供向けアニメというだけで切り捨てていたけど、最近の風潮を見てそういうのはもう流行らないとも感じていてね。

価値を求めて見るなら無理をしない方が良いぞ。
自分の好みや作品のクオリティの高さを感じられるなら楽しめると思うけど、合わないものは合わないし、子供向けは子供向けだ。

子供向けの中で自分の好みに合うのがあれば見る、くらいで良いと思うよ。近頃評価が高まり存在感が増している特撮もそんな感じだ。
それからまず聞いておきたいんだが、その言い方だと恐らくジブリは見ているよな?あと日本の二次元系で良いの?

ジブリは一通り見ているよ。それ以外の子供向けで括られているような作品について知りたい。アメリカの作品とかを言い出したらキリがないから日本の作品中心で今回は頼む。
この際だから言ってしまうが、自分の中では子供向けの作品って話数が多いし説教的な内容が多いし、テンプレの繰り返しだという認識があってね……

子供向けか……深夜枠はまず外せるとして他の所は結構定義が曖昧なんだよな。

トランスフォーマーやガンダムなんかでも定義としては子供向けに入れられるからねえ

ポケモンやデジモン、遊戯王なんかもちょっとハッキリしないな。
デジモンは第三部辺りまではウチの国の心の名作扱いだと思うが、子供向け枠かどうかは深く考えないようになっているかも。

オタクの間では存在感が無くなっているけどガンダムビルドシリーズは子供向けで商売するために力を入れて作っているから面白いよ。ガンダムの知識があるとMSだけでも楽しめるし。

その辺は子供向けで良いだろう。
面白さ目的でも価値目的でもいける。問題は好みに合うかだけ。

今は繰り返しパターンってそんなに無いんだけどね。日常系みたいな話の繰り返しの中でメインストーリーが少しずつ進んでいくような構成が多いかな?
自分はプリティーシリーズとかが好きなんで、ちょっと薦めてみよう。個人的には「プリパラ」が好きだけど雑に好みのデザインのキャラがいるのから見始めても良い。

価値を求めるタイプなら作画が分かりやすいかも。「ハートキャッチプリキュア!」はウチの国でも作画厨を増やすきっかけになった作品だから見る価値はあるかな。
作画崩壊と作画を「崩す」ことの違いも学べるし、分かりやすい所を見たければバトルシーンに注目するのも良い。

「HUGっと!プリキュア』は最近の作品だしこっちでも語れる人が多いから悪くないかと。

私もプリキュアを薦める。ハートキャッチ良いよね。

とりあえず今の時代ならプリキュアシリーズ、プリティーシリーズ、アイカツシリーズはこっちでも配信されているし語れる人も増えているから鉄板だろう。

私は子供の頃から見ていたし、プリキュアもプリティーリズムも大好きだけど、嫌う人は嫌うからなあ……

一番新しい「ゲゲゲの鬼太郎」の六期は子供向けの皮をかぶった深い作品だと思う。
時々現実社会を反映した皮肉な話や環境問題、こっちの方が逆に心配になる過去の侵略戦争問題までぶち込んでくる。

「ゲゲゲの鬼太郎」の第六期は社会問題をかなり積極的に扱ってるから、逆に子供が分かるのかと心配になるレベル。タイトルとかはいかにも子供向けなんだけど、キャラデザや声優とかはオタク向けな感覚でもかなりいける。

鬼太郎は作者が徴兵されて東南アジアに送り込まれてヒドイ目に遭いまくって片腕を失うなどしているし、その体験が作品に大きく影響している。ファンもその辺は把握しているから左翼的に戦争を語っても日本では大きな炎上はしないみたいだし、子供向けだからと言って削ることもないみたいだね。

「ふしぎ星のふたご姫」はウチの国で放映された際の事件も調べてみると面白いぞ。作品ももちろん面白い。

「あにゃまる探偵キルミンずぅ」を薦めようと思ったが、あれは子供向けで良いんだよね?深夜枠じゃないし。
実は自分の中では河森監督作品でマクロスとかと同カテゴリの方に分類されていたりするんだが。

着ぐるみ状態=ガウォークみたいなものと認めているからなあ
でも放映時間を見ても話数を見てもカテゴリとしては子供向けじゃないかね。

制作スタッフや制作会社で判断すると混乱するから、放映時間や原作の有無、原作があるなら掲載雑誌とかで見た方が判断しやすいと思う。
例えば最近の「ミュークルドリーミー」なんかはサンリオが原作だから、ヘンな話だが安心して子供向けだと判断できる。

個人的な好みで薦めてしまうが「明日のナージャ」「プリンセスチュチュ」辺りはオタクとして押さえておくとマウントが取れるぞ!

新作アニメの時は話題にならんかったが「怪盗ジョーカー」は面白かった。
子供向け作品て話数が多いけど一話完結だから雑につまんで見て行っても良いと思う。

「クレヨンしんちゃん」や「ちびまる子ちゃん」はたまにキレた話が飛んでくるから侮れない。
同じような話が繰り返されるってのは「ドラえもん」みたいなことを言いたいのかな?あれはあれで新旧のアレンジが違って面白いんだけど。

同じような話の繰り返しってことに関しては、例えばプリキュアならもう十数年続いているシリーズであることや、常に新しく入ってくる子供がターゲットだからしょうがない所でもある。
ただ説教くさい話に関しては、私がプリキュアとかを見ている印象になるが最近の作品ではあまり無いと思うよ。

「ドラえもん」の話数や繰り返しが気になるなら劇場版はどうだい?藤子不二雄の原作も合わせて見ると更に面白いし、考察でもできるから楽しいよ。

説教くさいのをあえて狙うなら「世界名作劇場」とかどう?
「こんにちは アン 〜Before Green Gables」や「レ・ミゼラブル 少女コゼット」とか私は楽しめたよ。古典名著をアニメ化にしてターゲットを子供にする際にどういう改変を入れてどういう構成にするのかに注目するのも面白い。

ウチの国のオタクだと、いっそのこと知識目的で見るのもアリなのかなあ……

それも一つの手だろうね。そういう方向なら極端に昔の作品「魔法の天使クリィミーマミ」なんかは良いと思う。ウチの国のテレビでも放映されたし、スタッフも豪華だし、二次元の魔法少女やアイドルという要素の源流の方の雰囲気も把握できる。

そういうのならこっちで知識の暗黒時代になっていた頃の作品「ぷちぷり*ユーシィ」を薦めてみよう。まだガイナックスが生きていた頃の作品でもある。
監督はみんな大好きなトリガーの代表取締役である大塚雅彦で、他のスタッフの名前も見ると驚く。

「おジャ魔女どれみ」のラストで泣ける大きなお友達もっと増えてくれ
オタクの知識としても見る価値はあるよ!

「おジャ魔女どれみ」は良いよね。子供向け作品に関して語るのはいつの間にか蓄積されたイメージだけで具体的な作品を見ていない人にも見て欲しい。
絵の印象だけで判断するのではなく、実際に見てストーリーとアニメの表現を楽しんで欲しい。

まだ「けものフレンズ」が出ていないぞ。

あれは2が無ければ……



とまぁ、こんな感じで。
イロイロな作品の名前と共に近頃の中国オタク界隈における「子供向け作品」に関するイメージのようなものも出ていました。

今回名前が挙がっている作品は現在の中国オタク界隈で子供向け枠だと認識されている中で評価が高い、或いは好きな人のいる作品だと思われますが、こういった作品が中国オタク界隈ではわりと長い間、例えば「おジャ魔女どれみ」や「プリキュア」などは子供向けというだけでバッサリと切り捨てられていたような所がありました。

もちろん日本の感覚と比べてまだ子供向けをバッサリやる傾向は強いのですが、それでも一昔前と比べるとかなり変わっているのも間違いないようですね。

今回のネタを教えてくれた人からは
「昔の中国のオタクは今なら二次元、昔は動漫とも言われたアニメ作品は自分たち若者の文化、新しい価値のある文化だと考えていたので子供の見るものとバカにされるのは耐えられなかったですね。ただでさえ当時の子供向け作品は子供だましな作品が目に付いたので」
「だから昔は自分達の見ているアニメは子供向けのものではない、大人向けで自分達が見る価値のあるものだということで心を武装していたようにも思います」
という話が来ましたし、子供向け作品に対する考え方というのは中国オタク界隈において実感できるハッキリとした変化の一つなのかもしれませんね。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。