ありがたいことにネタのタレコミをいただきましたので今回はそれについてを。

当ブログでも何度か取り上げていますが、「マクロス」のリン・ミンメイは中国でも非常に高い人気と知名度のキャラで、中国で人気になった最初の「日本のアニメやマンガで中国的な要素を備えたヒロイン」という説もあります。
リン・ミンメイの中国語表記の揺れと影響あとランカ・リーは中国だと銀河級にダサイ名前だった模様

リン・ミンメイは当然ながら中国オタク界隈にも様々な影響を与えましたし、オタクの歴史を語る際にも何かと話題になる存在ですし関連情報に関しても話題になりやすいのだとか。
そして先日、リン・ミンメイを演じた飯島真理さんのブログで発表された内容が、中国オタク界隈の一部に波紋を投げかけているそうです。
私が師事したピアニストの先生方1 飯島真理オフィシャルブログ

そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「リン・ミンメイの声優は声優になったことを後悔しているらしい」
といったことなどに関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


リン・ミンメイの声優が声優になったこと、リン・ミンメイ役になったことを後悔していると発言しているそうだ。思ったよりショックを受けている自分がいる。

飯島真理か。
お前の気持ちは俺も理解できる気がする。好きなキャラの中の人が演じた役や声優としての活動を否定するのはちょっとつらいよね。実際に御本人がそういう体験をしていたとしても。

噂には聞いていたけど、改めてきっちり発言されるとキツイねえ……

原文読んでみたが、声優の仕事をして有名になったことが苦しみだったといった話かな。割り切ったのか割り切ってないのか、自分の日本語能力では語感がよく分からん。

なんかちょっと残念に思ってしまう所はあるかな
本人にとっては良い経歴じゃなかったのだろうけど

考えてみれば自分もイメージするのは昔のリン・ミンメイだけだしなあ
その後のキャリアにつながってないし、声優としての活動が御本人にとってプラスになってないのは確かなのかも

もう57歳?写真や映像見るとそうは見えないね。
でも声優としてはダメだったのか。

彼女はリン・ミンメイという存在に束縛されていたというような否定的な発言は前からやっていたし、今になって急に言い出したわけでは無い。
日本での活動をやめてアメリカに行く選択をしたのもリン・ミンメイのせい。アメリカで成功できたかはまた別の話だけれど。

アメリカの音楽業界での成功って難しいからね。アーティストって自信家が多いだろうし日本市場での成功体験もあるから挑戦してしまうのだろうけど。
実際の所、日本人だと明確な成功は昔の坂本九くらいじゃないか?他は日本を飛び出してアメリカに行って苦戦しているうちに日本での立場や勢いも失っていくようなケースが多い。

キャラのイメージに縛られたくないというのは分かるが、それ無しでピアノ演奏家として食っていく能力や才能はあったのだろうか?その道に進んだ人ってプロの演奏家にはなれず音楽教師とかに収まってしまう人も多いという印象だが。

ピアノはよく分からないけど、歌手や作詞作曲ではそこそこ成功したんじゃないの?

正直私はそこもよく分からない……

そっちはそっちでプロがしのぎを削る業界だからね。
二次元方面だけ見ても菅野よう子や梶浦由記レベルになれるかというと……

この人ってリン・ミンメイ以外に演じたキャラで有名なのってあるの?
当時飯の種にしていたものを今更批判するなんて嫌な気分にさせられる。

そりゃ声優の仕事を一つでもやったら声優だよ。問題は一作だけしか出ていないのに声優とアニメのイメージが強くなり過ぎたことじゃないかと。
自分はなんか平野綾のゴタゴタを思い出したが、調べてみるとアレとはまた違った難しさがあるようだね。

当たり役に引っ張られるというのはどこのメディアどこのジャンルでも珍しくない。どう向き合うかだが飯島真理は否定する方に行ってしまったのだろうな。

合わない、嫌ならさっさと逃げれば良いのに。別に大型の契約で縛られているわけじゃないだろ?アメリカに逃げた挙句に落ちぶれてというのは自分の選択のミスだろう。

契約の問題だけでなくイメージの問題でもあるからね。客の方にもあるマクロスのリン・ミンメイの印象を払拭しないとダメだ。
そしてそれはマクロスが人気だった時代の日本では困難だった。

「ときメモ」の金月真美も藤崎詩織のイメージが強過ぎて仕事取れなかった期間がかなり続いたと聞く。当たり作品があるのも良い事だけじゃないのさ。

この人の時代のアイドル系声優的な存在って他に誰かいる?比較対象になるような存在を知りたい。

アイドル声優という概念自体が無かったはず。

声優アイドルというステータスが無くてマーケットが小さくても、クリエイターとしてやっていく分には問題無かったんじゃないの?
それを放り投げて日本を出て実力不足で敗れたんだから、今更リン・ミンメイに愚痴を吐くのはどうなのかと思ってしまう。

時代の問題でもあるのだろう。
当時の声優業界から音楽業界へ転身するのは難しかったし、声優業界の地位も低く一般的な成功を夢見ていた人間のプライドを満たすような栄誉は得られなかった。ブログでの発言も自分が進みたかったキャリアと違ったという嘆きが混じっているのかもしれない。
飯島真理の選択は極端過ぎるようにも感じられるが、それは今の時代の感覚で見ているからというのもあるんじゃないかな。

アイドル声優的な存在は林原めぐみや椎名へきるの登場を待つ必要がある。
あと日發里蟷劼魯▲ぅ疋襪ら声優になったケース。

日發里蟷劼蓮屮織奪繊廚播たり役を掴んで、その後ジブリの「となりのトトロ」で一般向け、他にも「らんま1/2」や「ふしぎの海のナディア」などオタク向け作品でも評価が高い作品が続いて自身の地位を確立したけど、飯島真理はそういうのが無かったのも厳しい。

声優と歌手を両方やっている人は昔からそれなりにいるんだけど、飯島真理はマクロスのアイドルのリン・ミンメイのイメージが重なったのが厳しかったのかね。活動を調べて見ると日本にまだいた時は結構幅広くやっているように見えるが……

彼女は初代マクロスで人気を獲得したあとはミュージシャンの方に進んだ。アイドル声優の他に、言っては何だがアニメの仕事を踏み台にステップアップする人間の先駆けでもある。
その後爆死したのは自分の責任なのに、声優になったせいだという風に取れる話をされるとキツイね。昔からとても評価しているキャラだっただけに。

昔と今とでは環境がかなり違うから、現在のイメージで昔の声優活動を語るべきではないとは思う。
飯島真理にとっては名誉も含めてあまり利益は無かったということなのでは。

少なくとも本人の納得する成功につながるものでは無かったんだろうね。
昔はアニメから一般への進出ルートも無かったようだし。

当時の日本の音楽業界の主流からはかなり外れた存在であったのは間違いない。
例えばZガンダムやF91の主題歌を歌っている森口博子も過去にはガンダムの歌を歌っていたことを自分の汚点だとネタにしていたくらいだ。
さすがにその後はガンダムの存在感と地位が上がってガンダム関係の仕事の価値も上がったからそういうネタにすることは無くなったようだけど。

昔の日本社会におけるアニソンや特撮ソングの地位やイメージを知るネタとしてはあの影山ヒロノブでさえロックから二次元方面に仕事を移さざるを得なくなったときに嫌で嫌で仕方なく当初はKAGEという別名義で歌っていたというのがある。
ウチの国で昔アニメが子供向けだとバッサリやられていたのを超えるような空気だったのではないかと。

影山ヒロノブの件については周りが気を使って元のロック歌手に戻るかもしれないから別名義で良いとやってくれたという説もある。それはそれで当時の日本の二次元業界の地位の低さを表すネタに思えるが。
それはさておき、影山ヒロノブはその後アニソン界にとって欠かせない存在になりヒット作をバンバン飛ばしていったわけだし、飯島真理も二次元の道を進むという選択肢もあったのでは……と考えてしまうかな。

うーむ、河森正治ファンとしては彼が悪く言われているようでちょっと……

初代マクロスの時だと河森正治は声優方面にはそんなにタッチしてないのでは。スタジオぬえでは若い方だったはずだし、TV版では主にメカデザとか設定方面。
劇場版で監督に抜擢だけど共同監督だったし。

マクロスの歌姫って歌に加えて作品内での印象が強過ぎるのが難しいのかもね。人気が出るとそのキャラのイメージが非常に強く焼き付けられるし、その後の仕事にも大きな影響を及ぼしてしまう。ちゃんとした成功例ってランカ・リーの中島愛くらいかもしれない。

その中島愛も一時期引退っぽい休業していたからね。
その後復帰してくれてホッとした。

中島愛はリン・ミンメイを意識して素人くささの残る新人という意義があったからね。その後普通に演技が上手くなっていったから声優としても活躍していけたけど、飯島真理はそうはならなかった。
これに関しては時代によるものもあるのかもしれないけど。

日本もマクロスの時代はオタクの地位が低かったんだよ。
音楽業界でも今のような地位は無いし、子供向けやサブカルの小規模ジャンル。そこのイメージばかりが強くなってしまうと良い扱いにならないし、当時としては「良い思い出が無い」となってしまうのでは。

ピアノで思い出したが川澄綾子なんかもピアノ演奏家ルートからの声優じゃなかったっけ。時代の違いもあるのだろうけど、経歴に重なる所があって今も活躍している声優を見るとリン・ミンメイの中の人の嘆きは素直に受け取り難い。

彼女はピアノのスキルも持っているというくらいでピアノメインのプロになるということではなかったはず。普通に自分の音楽活動で活用しているからその道のプロではあるが。

声優も楽器スキル持ちの人は少なくないからね。
あと今成功しているように見える声優って実力だけでなく一発屋ではなく継続して人気キャラや活躍の場に巡り合えたという運もある。飯島真理は声優としては一発屋だけど、アニメの歴史に残る一発屋だから影響に関しても簡単な話ではないのだろうね。

この人の経歴と発言を見ていくと声優にしろ音楽活動にしろ、人気商売では実力だけでなくタイミングと巡り合わせも重要だということを改めて感じてしまうね。



とまぁ、こんな感じで。
複雑な気持ちになってしまう中国オタクの人も少なくないようでした。

それにしても、一昔前であればこういう話題が中国に伝わって拡散されるのはもう少しタイムラグがあったように思います。今回の件については現地の反応以外にも、中国に情報が伝わるスピードや、伝わっている情報の量の変化について改めて考えてしまいました。

ちなみにこのネタを教えてくれた方からは
「情報は増えましたけど、その情報を受け止める際の基準は現在の中国の感覚や知識によるものなので思わぬ方向に炎上したり、炎上しなくても偏った認識になってしまうこともあります……」
とのことで、増えた情報がそのまま正しい判断材料として活用されるとは限らないのがまた難しい所のようです。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。