ありがたいことにネタのタレコミをいただきましたので今回はそれについてを。
中国オタク界隈ではイロイロな作品の影響から日本の戦国時代がそれなりに人気のジャンルとなっていますし、時折戦国時代の話題が盛り上がったり妙に詳しい人が降臨したりする模様です。

そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「赤備えの扱いやキャラクターへの影響」
といったことなどに関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


ふと思いついたんだけど、日本の作品で赤がリーダーなのって赤備えから来ていたりしない?

日本の作品ってセンターは大体赤、特に男子向けは赤がメインに来ることが多いのは確かだが……さすがに赤備えは直接的な関係は無いと思うが

そうか?
日本人はずっと真田幸村を崇拝しているから娯楽作品に対する赤備えの影響は大きいと思うんだが。江戸時代の頃からずっと真田幸村は主人公として大人気だ。

武田じゃなくて真田、しかも真田信繁の方かい!?

影響力を考えるなら武田騎馬隊のほうじゃないかなあ
真田の赤備えが強調されることってそんなに無いような?史実としては存在したようだけど。

真田の赤備えが元々武田の赤備えから来たものだからね。

江戸時代だったら真田じゃなくて武田の赤備えか、徳川四天王の井伊家の赤備えの方が有名だと思うが。

真田信繁、或いは真田幸村が本格的に人気爆発したのは明治維新以降の反徳川の揺り戻しからじゃなかったっけ?
娯楽としての影響はあるとは思うけど。

もっと普通に日本で赤が人気だから赤備えも赤系装備のヒーローも出てきたとかじゃないか?ロボや装着系の赤も戦隊ヒーローのセンターもそんな感じなんじゃないかね。

個人的には私は赤系キャラは好みじゃないんだよね……だから日本の伝統的色配分はちょっと苦手。ヒーローじゃなくアイドルでも信号機系で赤が中心になったりするのが……

赤は熱血系の方の中二病感があるような?

中二病だと黒とかじゃないか?赤はもっと下の世代の少年熱血系とか王道路線というイメージだ。

まぁ赤のイメージが元々炎や血潮とか熱だとかの主人公っぽいものになっているからね。各国の国旗で赤を使っているものも多いから主人公にも使われるだろう。

そんなにハッキリしたものじゃなくて、赤い色デザインのヒーローが当たってそれを真似する作品が続いたってだけじゃないかな。

そういう所も間違いなくあるだろうね。赤で主人公やセンターは失敗しないとかいう認識が。あと確か昔は印刷では赤が使いやすい色の中で目をひいたという背景もあったような?
古参のアメコミ系ヒーローの配色を見てもなんとなく分かると思う。

欧米系は赤を使ってはいるけど青や白、黄や黒の方が多いのでは。

私も欧米系は赤もいるけど青の方が強いという印象だな。

日本人が赤が好きってのはあるんじゃないかなー
ただ戦隊ヒーローはずっと基本配色だけど、ウルトラマンに関しては最近青が増えている。

印刷やCGなど使える技術による選択肢の影響もありそう。

昔に関しては欧米系は冷戦時代の作品で赤ヒーローはダメだったんだよ……

ウチの国はもちろん赤が人気じゃないといけないけどね!

そこはウチの国の建国背景的にね……
日本は二次元の扱いを見ても普通に赤が主人公系の人気カラーなのは確かなんだろうな。ただ色の配分で赤一色ではなく白や銀が混ざったりするのも独特な所だろうか。

ウチの国だとカッコイイ色、ヒーローの色と言えば白だよね。
白い袍に白い甲冑で白馬。日本語で言うなら「白備え」になるのか?

日本の戦国では北条が五色備えで白備えもいたらしいな
ただこっちは資料が少なくて実態はハッキリしないとか。創作でもネタ扱いが多くて日本でのイメージもよく分からん。

日本の作品では白はあまり好まれないようだね。死者の色という意味があるし、創作的にクール系になりがちだから男性向け主人公のメインカラーとしてはあまり使われない。

連邦の白い悪魔……

ガンダムも目立つけど、白というよりトリコロールだからなあ

そういえば赤い彗星は元ネタがドイツのレッドバロン、赤い悪魔だからその辺のネタとかけているんだろう。ガンダム系は赤備えと直接の関係は無いかと。

結局のところ、赤は戦場で目立つから精鋭がそれを装備したんだろう。
弱ければ目立つと困るが精鋭部隊ならばそれを誇示して威圧できる。

それは間違いなくあるだろうね。
あと日本の戦国時代に関しては、赤色染めは高いから高級装備している精鋭だぞアピールが混ざっていた。そして赤備え部隊の活躍で、強い部隊アピールの意味も強まっていった。

日本では戦国時代〜江戸時代までは赤備え=精鋭のシンボルだった。
それが崩壊したのは明治維新前後の動乱で近代兵器に彦根藩の赤備えが壊滅させられたからだな。これもまた戦国時代の浪漫の終焉に関する象徴的なエピソードというやつかもね。

英国軍の赤とはまたちょっと違うのかな?
結果的に精鋭としてのイメージを獲得したことによる効果はあるのだろうけど。

英国軍は一部だけじゃなく全体だからな。植民地軍との区別はあったけど。あとエリート選抜されたライフル部隊は緑を着用できた。
ガンダム的に考えると逆で面白い。

実は私は赤備え自体が日本でどこまで有名なのかがよく分からないんだよね……昔の戦国時代系の作品を見るとそんなに赤備えは目立たないし。

言いたいことは分かる。大体が強いけど信長に対するやられ役みたいな印象も。

日本の作品においては赤備えは精鋭騎馬隊の象徴だった時期が長い。
これは恐らく武田の騎馬隊からのイメージだろう。あとは武田の騎馬隊を吸収した徳川四天王の井伊直政。
そういう背景があるので個人に赤備えが適用されるのは意外と最近の話じゃないかと。

無双シリーズの影響だろうか?
実は無双シリーズや信長の野望が直接的な元ネタみたいなことは少なくないようだし。

大河ドラマとかは何とも言えないが、二次元方面だとその影響はかなりあると思う。
そもそも真田幸村が個人の武芸で戦うようになったのって明らかに無双やBASARA以降だし、赤のイメージもそこからの物が大きいんじゃないかな。

真田信繁自身は普通に赤備えで大坂の陣で戦っていたはずだが。

それは間違いないけど、実は真田信繁が率いる赤備えってのが昔の作品ではそんなに出てこない。出てくるのは真田十勇士とかの忍者系が主だ。
日本の作品における真田信繁というキャラと赤の扱いはこの二十年くらいでかなり大きく変わっているのではないかと。

なるほど
たぶん違うんじゃないかとは思っていたがよく分かった。赤の人気と赤備えの影響はやはり切り分けて考えるべきなんだね。

ちなみに上のようなことを言っておいてなんだが、日本の古い作品にも真田信繁と赤備えモチーフの主人公も普通にいる。例えば「サムライトルーパー」の主人公は名前が真田で武装は赤だ。
だから現代の作品への影響が全く無いというわけでもなさそうなんだ……



とまぁ、こんな感じで。
赤備えから始まった雑談がイロイロな方向に飛んでいました。

今回のやり取りで興味深かったのは、日本の戦国時代に詳しいであろう人のレスでは「真田信繁」を使う人が明らかに多かったという点ですね。ちょっと前までは基本的に「真田幸村」だったのですが。

この変化について、今回のネタを教えてくれた方からは
「恐らく大河ドラマの真田丸や、真田丸に関連した日本の真田信繁関連のコンテンツの影響かと思われます」
という話も教えていただきましたが、真田信繁に限らず近頃の中国における日本の戦国時代ネタの伝わり方や広まり方についても更に気になってきました。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。