まつもと泉先生がお亡くなりになったそうですが、この件に関して
「中国の反応はどうなのか?」
という質問をいただいておりますので今回はそれについてを。
漫画家・まつもと泉さん死去 代表作に『きまぐれオレンジ☆ロード』など(ORICON NEWS)

「きまぐれオレンジ☆ロード」

は中国では90年代半ば〜後半にかけて
「橙路」
のタイトルで大人気になり、当時の中国の青少年にイロイロな影響を与えた作品となっています。そういったこともあり、中国オタク界隈でもまつもと泉先生の訃報にショックを受ける人は少なくないようです。

以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「まつもと泉先生が死去」
といったことなどに関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


まつもと泉先生がお亡くなりになったそうだ。公式の発言も出ている。まだ61歳だったそうだ……

先生、とても素晴らしい作品をありがとうございました。あなたの書いた作品は私達にとても大きな楽しみをもたらしてくれました。ご冥福をお祈りします。

61歳……早過ぎる。
どうか安らかに。

黙祷を捧げます。
私が「きまぐれオレンジ☆ロード」に出会ってから二十数年経ったのに気付いた。

私が日本のマンガに本格的にハマったのは「オレンジロード」からでした。素敵な作品をありがとうございました。

「オレンジロード」以降はずっと体調がよくないとは聞いていたけど……悲しいね。
俺がオタクに入門したのは「オレンジロード」からだった。

まどか役の鶴ひろみさんがお亡くなりになってしまったばかりなのに。悲しい……

先生の描いたまどかは私にとって忘れられない心のヒロインです。

嘘だろ?
俺が小さい頃にとてもハマった作品の作者さんじゃないか。

恋愛へのあこがれを学んだのはオレンジロードからだった。
まつもと泉先生、どうか安らかにお眠りください。

小さい頃はアニメもマンガも大好きで、主題歌もよく覚えているよ。
この作者さん、確かオレンジロードで有名になった後は他の作品出してなかったよね?

体調を崩してマンガ連載が出来なくなってしまったんだよ。だからオレンジロードが代表作でその後の活動はあまり無かった。

また新型コロナか……?

いや恐らく違う。まつもと先生はずっと体調が悪くて、近年は脳脊髄液減少症で闘病中だった。
オレンジロード連載の後期で既に体調不良の影響が出ていたらしい。その後も持病の悪化や事故による怪我とかが重なって体調の悪さがずっとついて回っていた。

小さい頃の交通事故が原因の症状が40代になってから判明したそうだ。
心臓の手術もしていたし昨年11月にはネットで脊柱管狭窄関係の良い医者はみたいな話をしていたけど、残念なことになってしまった。

それでも80年代から現在までずっとやってきたわけだからね。凄いもんだよ。

こういう形でニュースになるのはキツイ……ご冥福をお祈りします。

オレンジロードは現代のラブコメの源流という評価もある。
今の感覚で見るとさすがに引っかかるものもあるけど、私は子供の頃の記憶もあいまってか今でも心がときめく。

オレンジロードは時代を代表する名作の一つだよ。
当時は鮎川まどかが女神だった小中学生はたくさんいた!

そうだね。あの頃、鮎川まどかは俺達の女神だった。

実は二次元に対してとても影響力の大きな作者なんだよね。
後に続くラブコメ作品としての影響だけでなく、クリエイター個人の好みにも影響を与えた。例えば丸戸史明が修羅場属性に覚醒してしまったきっかけだ。

丸戸はアニメ劇場版の方をあげていたからアニメの独自要素の影響も少なくないだろう。当時の作品はアニメオリジナルが多いから。

劇場版は実は原作者からキャラの行動を明確に否定されるなど酷評されちゃっているんだよね……当時ありがちだった原作無視の内容や他媒体制作者による独自要素ぶちこみをそれぞれ別の世界線みたいに扱っていた作品ではあるんだが、ハッキリと別物と断言しているのはまぁなんとなく察するものが。
ただこれはオレンジロードという作品の影響大きさとはまた別の話。

アニメのOPはセンス良くて衝撃を受けたんだけどなー
今考えて見ると手書きの時代にあれを作っていたのが恐ろしい

本棚の奥の方に置いてあったマンガを久々に取り出して見た
何年も読んでいないのに、キャラもストーリーも忘れていなかった。

いまだに思い出せる「喜欢、但是无限接近于爱」(Like!限りなくLoveに近い……ね!)

「鲇川丸子」というトンデモキャラネームからは全く想像できない青春のヒロイン。

中国語翻訳のせいでヒドイことになった名前のキャラとしても昔は有名だったね。
さすがに今は「阿圆」「鲇川圆」で呼んでいるファンが多いはず。

今は「まどか」は「圓」で訳すのが多いね。ちゃんとした翻訳が出る良い時代になったもんだ。

「まどか」を「丸子」と訳したヤツは許さないというネタもあったな。懐かしい。
(訳注:「丸子」は中国語では「肉団子」などの意味にもなります)

私は「鮎」が中国語と日本語では別の魚を指すという雑学をヒロインの名前から知ったよ
(訳注:中国語では「鲇」は日本で言う「ナマズ」を指します)

私は昔、本当にまどかに恋をしていたな……私にとっての最初の女神だ。

色んな作品を見たし惚れた女キャラも少なくないけど、最初に見た鮎川まどかはずっと心に残っている憧れのお姉さんだ。

当時はオレンジロードが初めて本格的に触れた長編ラブコメだったという人も少なくなかったからトンデモナイことになっていた気がする。

若き日の思い出の作品だよね。

俺にとっては小さい頃の夏の日を思い出すマンガだ。
心に刻み込まれているようで、各所のアカウント名でもオレンジロードにちなんだ名前をつい使ってしまう。

子供の頃に私が思い描いていた青春像は「オレンジロード」だったな。
社会レベルとかそういう方向じゃないが、当時影響を受けた青少年は少なくなかった。

オレンジロードにハマったのは親父の本棚にあったのを読んだのがきっかけだけど、ウチの国のファンはやはり上の世代なんだね。

日本で連載されていた時期よりもかなり後になるけど、それでもこっちで流行ったのは90年代半ば頃からだしね。もう余裕で20年以上前になる。時間が過ぎ去るのは本当に速い。
このニュースでダメージを受ける人は多いだろう。私も、私の昔のクラスメートもダメージを受けている。

懐かしいよなあ
中国語吹き替え版アニメは標準語版も香港のテレビで放映されていた広東語版も見たし、オタクになってからはオリジナル版も見た。他にも当時出回っていた海賊版のマンガを小遣いはたいて揃えたりした。マンガの正規版も買ったけど、海賊版の方も取ってある。

一つの時代が終わったと感じてしまう。

私は時代だけでなく、自分の青春時代が遠くなったという気分だ。

同感だ。青春の夏の日が終わったように感じる。
先生、どうか安らかにお眠りください。



とまぁ、こんな感じで。
上の世代の中国オタクの中にはかなりショックを受けている人もいるようでした。

私の記憶では「きまぐれオレンジ☆ロード」が中国で人気になっていたのは90年代半ば〜後半くらいの頃だったかと思います。
私が当時通っていた現地校でもクラスの中で海賊版のマンガが回し読みされていましたね。

今回の反応をまとめていて、私が高校の時にクラス活動で冊子を制作することになった際に編集の音頭を取ったクラスメートが「きまぐれオレンジロード」を大好きで、
「冊子のタイトルには絶対に『橙』の文字を入れるんだ!!」
と頑張って周りを説得して押し通したのを思い出しました。
改めてまつもと泉先生のご冥福を祈らせていただきます。


中国のテレビで「きまぐれオレンジ☆ロード」が放映されたのは93年頃からだったようです。ただ、その後再放送がどれだけ繰り返されたかまではちょっと分かりません……
90年代前半に中国のテレビで放映された日本のアニメ オタ中国人の憂鬱アップデート