ありがたいことに
「中国のオタクは作品の世界観、特にその壮大さにこだわる印象がありますし、日本の作品の世界観がしょぼいとか村同士の抗争レベルだとバカにする発言も見かけますが、逆に日本の作品で中国のオタクにとって世界観が好ましいという作品はあるのでしょうか?」
といった質問をいただいておりましたが、先日ちょうど良さそうなネタを教えていただきましたので今回はそれについてを。

そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「日本の二次元系作品で世界観が良いと感じた作品」
といったことなどに関するやり取りを、以下に例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


日本の二次元系作品で世界観が良いと思った作品について教えてほしい。日本の作品は世界観がイマイチなのも多いけど、たまに衝撃的な世界観の作品もあるから、そういう作品をもっと知りたいんだ。

確かに日本の二次元ってときたま独特な世界観のが飛んでくるよね。
私がすぐに思いついたのは「宝石の国」かな。

私はゲームとしては「ペルソナ」の方が好みだが、世界観に関しては「真・女神転生」の方が衝撃的だったね。東京崩壊が前提とかよく考えたもんだと感心したし、出てくる神の扱いも絶対に日本の二次元でしかやれないと思う。

イロイロと言われているのも理解できるが、私はなんだかんだで型月の世界観、魔術や幻想は大好きです。
世界観を調べていった先に鋼の大地なんてのが出てきたのも衝撃的だった。しかも最新のFGOでブラックバレルや、亜鈴百種といった過去の設定とのつながりを連想させるものを出して話のキーにしてくるからたまらない。

世界観なら「ゼノブレイド」が好き。私の周りでもゲームとしては好き嫌いが分かれるけど世界観は好評だね。

私は中学の時に出会った「ゼノギアス」が本当に衝撃的だった。

俺は「沙耶の歌」を挙げてみる。

「ダークソウル」は世界観をスゴイと感じて遊び始めたな。その後の展開については合わない部分もあるが、今はシステムと難度にハマって遊び続けている所が増えている気がする。

「ランス」の世界観はうさん臭さとシステマチックさが両立しているのがスバラシイと思う。特に勇者と魔王のヒドさときたら。更にそこで歪んだ大河的なRPGが展開されるのも良い。

「ダンジョン飯」は食事にフォーカスが当たっているけど、古典的でハードな世界観が背景にあるのがかなり好みだ

「メイドインアビス」の浪漫があって残酷さ極まる世界観が大好きです。

私も「メイドインアビス」を推したい。よくある雑に広げた世界観ではなく、詳細でロジカルに設定された世界観がスゴイ。私がこの数年の間に出会った作品の中では間違いなく一番だ。

世界観が良い、スゴイというなら「境界線上のホライゾン」だろう。あの「分厚い」設定は……!

「境界線上のホライゾン」は原作も本というよりレンガ状だしアニメの設定資料もレンガ状だからな。

ラノベだと「とある科学の禁書目録」の世界観、科学と魔法を混ぜ合わせたというのには本当に驚いたね。ああいった形に世界観レベルで混ぜてしまうのは考えたことも無かった。
作品の評価はキャラクターと中二要素についてが目立つけど、世界観も非常に面白いと思っている。

分かるよ。私がストーリーがぐだぐだになっても「禁書」を追いかけ続けている理由の一つが世界観だ。付け加えるなら、科学と魔法と学園を合わせたのが非常によかった。個人的には学園バトル系では理想の一つだと思っている。

私が初見で衝撃を受けたのは「9S」だな
SFを背景にした伝奇的世界観が衝撃的だった。続きはもう出ないんだろうなあ……

おじさん達の世代は「攻殻機動隊」に驚愕して、趣味嗜好がそちらに大きく傾くという経験をしている人が多くてね。

古い作品でもいいんだね?初見の衝撃も含めた世界観の良さというなら私にとっては「スレイヤーズ」が該当する。
キャラの倫理観やネタに隠れて、実は世界観的にはハードで独自のパワーバランスが成立していることや関連する別の世界を舞台にした作品まで存在するのには興奮したよ。

俺は「新世界より」が良いと思った
脆弱で小さな世界が崩れていくのと、その外には残酷で広大な世界と過去があったというのがね。

私もこのテーマなら「新世界より」を思い付いた。
ウチの国ではSF要素が絡むと評価が高くなる傾向はあるよね。

SF的なのだと「BLAME!」も良いな。ストーリーやビジュアルで「大きな世界」というのを感じられるのも。

SFネタなら「フルメタル・パニック」の世界観も。あの当時は皆この作品のロボと科学技術の説得力に驚いたものだよ。この作品の「ブラックテクノロジー」が元ネタの「黒科技」が広まったのも当然だった。(訳注:「黒科技」は現在の中国ではSF的な新技術を指すスラング的な言葉としてよく使われているそうです)

他に世界観の評価が高くなりやすいネタは……ポストアポカリプスとかだろうか?「ドロヘドロ」を思い付いたのでオススメしてみる。

そっちなら「メタルマックス」が好きだったな。戦車RPGというのもロマンだが、崩壊した世界に出てくる現代社会の小物や出てくるモブキャラの乾いた感性や扱いも良かった。最近のラノベの「リビルドワールド」はこの世界観の継承者っぽいから追いかけている。

あとはディストピア的な方向も。
そう言えば世界観だけなら「ギルティクラウン」はいまだに自分の中では上位に来る好みの作品だ。

こちらの理解できる、楽しめる範囲という前提はあるが他にはない世界観と価値観というのはやはり評価が高くなると思う。最近だと「平穏世代の韋駄天達」が良いね。

同意。私は韋駄天の価値観と人類や魔族の価値観のギャップが凄いと思ったよ。
人類は必要な数がいればどんな邪悪なことやっていても関係無い、関与するのは人類絶滅のリスクがある核戦争みたいなのだけ。そして世界を滅ぼす危険のある魔族に対してだけは積極的に対応するがその際の人類の被害など考慮せず「合理的」な手段をとるというのには妙に納得してしまった。

「平穏世代の韋駄天達」の価値観は私も感心した。
命が無価値というありがちなのではなく、命が等価値というのが良いよね。上位存在の思考を納得させてくれた作品だ。そのせいで国内配信無理だとも確信したけど。

でもあれ日本人のオタクの知り合いに聞いたら、日本での評価はそこまで高くないらしいな。低評価ってわけではないが、原作者のエロ関係の鬼才ぶりに比べるとやや期待外れに思えてしまうとか

あー……「異種族レビュアーズ」に比べると確かに弱いかもしれん。あの世界観も調べていくとかなり大きい上に合理的で独特な世界観なんだよね。

「韋駄天」はウチの国で好きなヤツ絶対にいるなと思ったが、やはり一部で高評価になってるね。

ウチの国のネット小説も人間、凡人ではない上位存在大好きだけど人間とは違う上位存在の価値観をしっかり描写で来ているのは珍しいからな。
あまりにも人間と隔絶した価値観だと人気にならないし、作品批判や規制が出かねないからある意味では仕方が無い面もあるのだろうけど。



とまぁ、こんな感じで。
中国オタク的に評価の高い世界観や刺さった要素に関してイロイロと出ていました。

中国で作品の設定や世界観についての評価に関して、私が見たり聞いたりした範囲の印象では、スケールの大きさや複雑さ、それからSF的な要素などが比較的強いように感じられます。

またSF的な要素に関しては今回のネタを教えてくれた方からは
「SF系の複雑さや壮大さは評価が高くなる傾向はあります。こちらでは評価するという面ではやはり科学技術ネタがかなり好まれますし、マニアにとってもスゴイと持ち上げやすいので」
といった話もありましたし、中国独自の事情や感覚というのもありそうですね。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。


中国オタク「中国産のソシャゲって壮大な背景と設定つけるのが好きだけど、みんなはどう思ってる?」

中国オタク「日本の作品はスケールが小さいのばかりと言われるが、スケールの大きな作品ってのはどんなのがあるの?」