ありがたいことにネタのタレコミをいただきましたので今回はそれについてを。

中国オタク界隈では「何々みたいな作品がないか」「何々な展開がある作品を教えて」といった話題が頻繁に飛び交っているそうです。
また中にはいざ探してみると難しい、意外な作品が該当するなど予想とは少々違う方向に話が伸びていくこともあるのだとか。

中国のソッチ系のサイトではそんな話題の一つとして
「偽物が本物に勝つ展開のある作品」
といったことなどに関するやり取りが行われていましたので、以下に例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。
(話題の関係上ネタバレが含まれますので一応お気を付けください)


偽物が本物に勝つ、それもポジティブな方向でそうなる作品を知りたい。いざ探してみたら見つからなくて……皆の知識を分けてくれ!

すぐに思いついたのはFateの「UBW」だな。
フェイカーな能力の士郎が原典の金ぴかに勝つ。でも他の作品は……言われてみればありそうでないな。

そこまで勝ち負け明確な話じゃなくてもいいんだ。模造品的な存在が一面では本物を超えた、みたいな話でも構わない。

ラノベの「理想の聖女?残念、偽聖女でした!」は面白かった。ストーリーのギミックもあるから最後まで楽しめる。

偽聖女クソオブザイヤーか。あれは面白い。
悪役令嬢や日本のファンタジーによくある「実は悪いヤツである勇者を別のチートで倒す」の中にもこの話題に合った作品がありそうな気はするんだが、すぐには思いつかないな。勇者クラス自体は本物なことが多いはずだしチートが勇者とは別物なことも多い。

勇者と言えば「葬送のフリーレン」のように、ニセモノが結果として本物と同等かそれ以上になる展開はとても良いと思う。

確かに探してみると以外に見つからないネタかもしれないな。
基本的には本物が正しく扱われるから人気になるわけだし、そこまで好まれない題材なのでは。

Fateのアーチャーを見ると別に問題は無い気もする。
他には……「メタルギア」なんかはどうだろう?

好まれないというよりも、どちらかといえば扱いにくい題材ということなのでは?
私が思い付いたのは物語シリーズの貝木泥舟。「恋物語」は特に良いぞ。

分かる。「そこに本物になろうという意思があるだけ偽物のほうが本物よりも本物だ!」と言うセリフはなんだか納得してしまう。

主人公じゃないけど「Vガンダム」のジン・ジャハナムは最終的に本物を超えていたと思う

ちょっと考えてみたが国産でもあんまり見かけない気がする。ウチの国そういうことばっかやってるのに、ニセモノが本物に勝つ展開はあんまり好まれないよね

だって現実だと真正面から本物、オリジナルに立ち向かうことって無いし……金や市場に関する政治的なアレコレなどの外部要素パワーでと言うのが多い。勝ち負けも視点を変えると微妙になってくることも少なくないので……
それに昔から自分が本物になるのが目的であって、本物を超えるとか、かつて存在した本物を認めるとかいう方向にはならんだろ

そもそも本物が勝つ方が自然だし視聴者を納得させやすいからね。
偽物が輝くためには目標となる本物が確立されていないといけないから、「普通の作品」と比べて少なくなるのも当然だ。

日本の作品はそういうキャラを結構出しているというか、当たりキャラが結構いる気がする。「七人の侍」の菊千代が自分の知っている中では一番古い偽物が本物を超える的なキャラかな。

勝てなくても本物に匹敵する精神性や活躍を見せるみたいなのはあるね。
ただエピソードの扱いとしてはメインではなくサブの話になるかと。

主人公はやはり難しいのだろう。でもサブキャラとして短編での活躍ならやりやすいネタだと思う。俺は「ウルトラマンオーブ」のババルウ星人の話とか大好き!

本物を超えるニセモノってある種のギャップ萌えだし、まず本物と悪いことする偽物のイメージがないと成立しない。
世界観や劇中の描写でそういうのを見せなければならない、或いは視聴者の常識として存在するネタが要るのでは。

映画だと昔から偽物が本物のフリをする、しなければならない状況に巻き込まれるというのはそれなりにあるような……

偽物のせいで本物が危機に陥る、コピー能力で本物が追い詰められるといった展開はどこでも定番なんだがな

ざっと考えてみたが、日本の作品でもコピー能力を使う偽物はやはり本物に勝てないというのが定番だ。それだけにFateは衝撃的だったと聞く。

上手く描けば王道の熱い展開にもなるんだろうけどね。
同人で性癖を選ぶが「もんむす・くえすと!」はストーリーも良いぞ!

クローン人間が主人公みたいなのは昔からあるし、コピー能力で勝てるかはともかくコピー側が主人公でホンモノと対決ってのはそこまで珍しくない

ロボ系もそういうのが結構あるよ。「ロックマンゼロ」のシナリオはかなり良かった。

主人公が実は「作りもの」という形での偽物で、自身の存在意義に苦悩する、本物と対決するなんてのもそれなりにあるような。

「テイルズ オブ ジ アビス」のように偽物、コピー側が主人公の作品も結構あるし、その過程で感情移入するのはニセモノ側だよね

私も「アビス」は印象に残っている。EDの意味を知った時は納得いかないものを感じたものだ。

「ニーア」もそういうネタがあったのを思い出した。

自分が実はコピーでしかなかったというオチは定番だが、そこを乗り越えて自分は自分だと立ち上がる展開は燃える。

そういうのはある種の儀式的な役割なのだと思う。父親や師匠を超えるように、自分のオリジナルを超えて自分自身を確立するといったものではないかと。

ただそれでもやはりコピー能力、本物ではない側が使う複製能力は敵専用の負け能力というイメージが強いな。

コピー能力って普通に扱うと強すぎるし作中の価値観、キャラの背景を否定するものになってしまうからな
だからそれを主人公に持たせてオリジナルを尊重する性能差をつけて、更にオリジナル(金ぴか)に対する勝機を設定したFateは珍しいし印象に残るのだと思う

奈須きのこはニセモノの中にある本物を目指す、本物の精神性というのを書くから、型月作品を見るのは良いかもしれない。



とまぁ、こんな感じで。
所々で脱線しながらイロイロな話が出ているようでした。

ちなみにこのネタを教えてくれたからは
「そう言えば中国では日本と比べてFateの赤アーチャーの戦闘スタイルや、衛宮士郎の偽物であっても正義の味方を目指すことに関する評価は高くなかったですね」

「個人的な意見になりますが、これは中国では大多数の人がFate/Zeroから入ったのでギルガメッシュの人気が高かったのと、Zeroで活躍した衛宮切嗣の思想と衛宮士郎の関係性の薄さ、ズレに違和感を覚えたからではないかとも考えられます。もちろん衛宮切嗣と衛宮士郎の関係は後付けの設定ですが、先に刻まれた印象の方が強くなるので……」
といった話もありました。

そう言えば2016年のこの記事
ギルガメッシュの戦い方は武侠的?
の頃は確かに中国オタク界隈における衛宮士郎の評価は今と比べて非常に悪く、アーチャーに関してもUBWの詠唱ネタはあっても偽物が本物に勝つという展開に熱さや中二病的な良さを感じる人はいないと言われた覚えがあります。

中国オタク界隈の評価基準、受け止め方もイロイロな所で変化し続けているのかもしれませんね。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。