ありがたいことに
「中国のオタクはアニメ作品の評価でお金がかかっているかどうかを気にする発言が目に付きますが、彼等の考えているお金がかかっている作品の認識がどうもよく分かりません。中国では具体的にどのような作品がお金がかかっている作品だと評価されているのでしょうか?」
という質問をいただいておりましたが、先日ちょうど良さそうな話を教えていただきました。

そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「予算がたくさんかかっている作品、十分な予算があったと感じた作品
といったことなどに関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


皆は予算がたくさんかかっている作品、或いは十分な予算があったと感じた作品ってどんなのがある?
作品批評で金がない、貧乏なアニメというのをよく見かけるけど、その比較対象として逆に予算がたくさんある作品を知りたくなってきたんだ。
大規模予算の作品だけでなく、良い作品になるために十分な予算がかけられているという作品でも構わないので教えてほしい。

そういうのは劇場版が多いね
最近のだと「閃光のハサウェイ」やFate劇場版の「Heaven's Feel」とかだろう

安定して分かりやすいのはufitableかと。あとは京アニやボンズ?
作画崩壊が無くなるわけじゃないが、十分な予算の作品で作られているのが分かる。

「Fate」のZeroもUBWも経費をかなり燃やしたんだろうと思うよ。

ufotableは金もだけどスケジュールも余裕があるんだろうという印象だね。CGも使ってるけど手描きでやっている所もかなりある

個人的には予算と画面のクオリティの関係はどうもよく分からない。例えば「空の境界」はそんなにお金かけたとは聞かないがクオリティは高いわけだし……

予算が足りている的な意味なら「カウボーイビバップ」がオススメ。昔の金があった頃のアニメ業界の良作というのが見て取れる。

「鴉-KARAS-」は作品自体に予算はかかっているが、予算使い過ぎて会社が消えたという伝説がある

「攻殻機動隊」は一話数千万円だったかな?通常の3倍くらいらしいが、確かに昔の作品だとは思えないクオリティではある。

「甲鉄城のカバネリ」なんかは予算十分なアニメ的な評価をよく見たな。ただそれがそのまま作品自体の評価にはつながっていないし、予算が無いと駄作になりがちだが予算がたくさんでも名作になるとは限らないのも分かる。

逆に「まどか☆マギカ」の最初のTVアニメは低コストで大成功した例だろう。

「まどか☆マギカ」は納期の問題は出たけど予算的には特に少ないというわけではないと思うが……成功の規模に比べて少ないのは間違いないだろうけど。

エヴァの新劇場版は?予算十分で高クオリティの分かりやすい例だろ。

私もそれを思い付いた。
あと京アニ関係はだいたい予算十分。分かりやすいのは「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」とかだけど、よく見ると予算かかってるのが「メイドラゴン」ではないかと。

「グレンラガン」なんかは日本のアニメの黄金時代で金に困らないで作られたからのクオリティだと思っていたが、そうでもないのかね。
予算の過不足については正直よく分からない

俺はガイナックスの作品では「フリクリ」が金かけて作られてるなと感じた。クオリティもだし製作スタッフも豪華なのが一目で分かる。

近年の作品だと「宇宙戦艦ヤマト2199」が経費使い放題級として分かりやすいかと。元になった旧作版も何かと金を使った作品だがさすがに今の感覚では分かりにくい。

近頃の作品ならば「リゼロ」は?

「リゼロ」は全般的にレベル高いけどそこまで金かけられてないんじゃないの?第三期の話も聞こえてこなくなっちゃったし……

企画が続くことと予算の有無は別だぞ。
そもそも「リゼロ」は全体的に作画崩壊無しで背景まできっちり描いて使いまわしも少ないし声優も豪華だ。現在の環境ではかなり予算に恵まれた作品だよ。

豪華さ、質の高さが印象に残るかどうかってのも人によって違うからこの手の認識のすり合わせって難しそうだ。個人的には近頃のだと「無職転生」は金かけているなと感じる作品だったね。

かなり昔の作品だが「王立宇宙軍」が予算かかり過ぎて初期のガイナックスが消滅しかけたとか。

あれは音楽に坂本龍一起用しちゃったのも予算増大につながったと聞くな。画面のクオリティだけで判断することは難しそう。

予算が派手に使われているということならばとりあえず大友克洋関係を探せばいいのでは。

今思い出したが「REDLINE」はどう?手描きも音楽もスゴイレベルだ。

あれCVに木村拓哉とかの芸能人使ってたし予算かけてそうだよね。それでも知名度微妙だが。

「REDLINE」は広報に金かけなかったから埋もれたという説もあるとか。
アニメの予算って制作現場の他に広報の分もあるから数字だけだとよく分からない。例えばジブリ作品の場合は広報の予算も入った数字だ。もちろん現場で使われる予算は日本のトップレベルらしいが。

「かぐや姫の物語」が日本のアニメ作品ではトップクラスと聞くが……手間がかかってるのは分かるけれど予算たくさんというのは分かり難いよね。
あと上で出ているエヴァの新劇場版って予算不足ではないが豊富というほどではないレベルだったはず。画面のクオリティは間違いなく豪華だけど。

手間がかかっているというなら京アニ系作品は大体そんな感じ。個人的には「日常」が特にそう感じたな
ただ昔の作品の手描きアニメは予算との関係がいまいちハッキリしないのもあるね。何かとコストをかけているのは分かるんだが……

まだ出てないのだと「ワンパンマン」の第一期とかはどう?

「ワンパンマン」は予算がたくさんというほどではないだろ。
あれは高いというよりも上手い方だと思うが。もちろん金が無いわけでもないだろうけど。

こういうのってイメージ、印象と実際が違うことも珍しくないのがね。
予算かかってるイメージのボンズ作品とかも実はそこまでではないことがある。例えば費用十分扱いされることのある「スペース☆ダンディ」も一般的なレベルの予算で制作されているらしいし。

手描き部分が高クオリティで良く動く、崩れないならばコストがかかっている、予算豊富と見ていいんじゃないかな。
例えば「アイドルマスター」のライブのような感じで。あのライブの衝撃が私がラブライブより前にアイドル系アニメにハマっていた原因だ。

予算がたくさんというなら「神撃のバハムート」の第一期だろう。あれは本当に驚いた。なお第二期は……ストーリーが……

近頃の作品で金がたくさん使われているならソシャゲ原作だと思うんだがパッとしないのも少なくない。Netflix系も予算潤沢なはずなのにそういうのを感じられる作品に出会った記憶がすぐに出てこない……予算と作品の質の関係って難しいね!

サイゲームスのアニメは金があるのは分かるが、それが上手くいっていないのも分かってしまう作品があるからな
「グランブルーファンタジー」なんかも線の多い原作キャラをよく動かしているとは思うんだが

作品の質に関しては予算もだけど制作期間、「上から下までの」制作スタッフの確保が関係する。
だからスケジュール的に厳しいTVアニメよりも劇場版やOVAを探すのが良いという傾向はあるはず。しかしそれ以外は何とも言えない……



とまぁ、こんな感じで。
予算については表に出ている情報が少ないですし、判断についても見る方の感覚による部分があるので具体的に考えていくと人それぞれになって来る所もあるようです。

ちなみにこのネタを教えてくれた方からは
「基本的には綺麗な絵でよく動いて作画崩壊しないのがお金のかかっている作品だと認識されていると思います。ただ誇張表現で歪ませた絵と作画崩壊の区別ができていない人もいますし、CGに混じる手作業といった部分も人によっては制作の難しさや価値を理解していないかもしれません」

「正直に言えば私はお金が足りないことによる影響は分かりやすいけれど、お金がたくさんあることによる影響は分かりにくいと感じています。お金と時間が無かったのは作画崩壊などで分かりやすいです。しかし私は2Dアニメでクオリティが高い、見ていて気分が良いというのは分かってもお金がかかっているかをきちんと把握しているかは自信がありません」

「豪華さである程度把握できる3Dアニメと違って2Dアニメの場合は個人のスキルがすごい作品もありますし、クリエイターがこだわることの金銭的なコストというのもよく分からないもので……」


という話もありましたし、予算によって悪くなる方はともかく良くなる方は一定以上のレベルになると受け止め方や評価に関して個人差が出る所もある模様です。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。


中国オタク「なぜ金の無いアニメなのにこんなに面白いんだ!?」私、能力は平均値でって言ったよね!に対する中国オタクの反応