ありがたいことに
「中国では日本のネット小説系の異世界作品の需要が伸びているそうですが、日本と同じようにバカにされているという話もあります。そんな中国で評価の高い異世界ネタの作品って何がありますか?」
という質問をいただきましたので今回はそれについてを。

そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「他人に薦められる転移や転生系の異世界ネタの作品」
といったことなどに関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


皆は他人に薦められる二次元異世界ネタ作品ってどんなのがある?主に転移や転生とかの方で。
近頃は何かとダメな評価をされがちな異世界系作品だけど、人気と需要は間違いなくあるし面白いとか評価できるとかな作品もあるはず。そういうのを教えて欲しい

俺がすぐに多い付いたのは「慎重勇者」だ。アニメの顔芸とかのネタもだけど伏線の仕込み方も良い。

ラノベだとちょっと前だが「問題児たちが異世界から来るそうですよ?」かな。私が薦めるとしたらの話だけど。
主人公の立ち位置や活躍のさせ方、世界観の大きさとか他の作品とはちょっと違う。

実は世界観が大きい作品とか、群像劇とまではいかなくても主人公以外が活躍する作品は良い感じだよね。
というわけで私は「ログ・ホライズン」を挙げておく。アニメも結構話数があるのが良い。

「ログ・ホライズン」は異世界転移してギルド組んで数十人でインスタンス攻略するみたいな話もあって良いよね。なんて言うか「見たい展開」というのをやってくれる。

ラノベ原作だと「無職転生」はやはり頭一つ抜けているかな。ただオタクに薦めるのは良いけど雑に薦めるのは躊躇する。

雑に薦めるなら「リゼロ」の方が無難だろう。
あとギャグ系なら「この素晴らしい世界に祝福を!」とか。

「このすば」はいつの間にか異世界系おススメの定番入りしたよな。最初はかなりバカにされていたのに。ジャンルの作品を読み込んでいるオタク以外のファンも多いようだし、まさに「他人に薦めやすい作品」だったのかな。

「このすば」は自分も強く薦めたい作品になってるなー

二次元の異世界トリップ系作品に一時期ハマっていたが、面白さもだけど周りに薦められそうだと感じたのは「蜘蛛ですが、なにか?」と「本好きの下剋上」だったな。
ただ「本好きの下剋上」の方はカップリング党を意識する人にとっては地雷があるようなので薦める人を選ぶべきなのかもしれない。

最近のだと「迷宮ブラックカンパニー」かな。ブラック企業ネタは刺さる刺さる

まだアニメ化はないけど「理想の聖女? 残念、偽聖女でした!」は綺麗に終わっている所も含めて薦めやすいな。トリップ系としての俺TUEEEEE要素を上手く活用しているのも、こういう作品をバカにする人にはとっかかりとして良い。

自分と好みが合う人に対しては「異世界迷宮の最深部を目指そう」を薦めている。

ウチの国で一般向けに薦めるならやはり「オーバーロード」だろう。毎シーズン数億の再生数は分かりやすい。内容も安定した勘違い系なので無難。

「異世界おじさん」が良い感じだと思うけど問題はセガネタが理解できるか、好きか嫌いかが分からないことだな!
(訳注:近頃の中国におけるセガの扱いは過去記事の中国オタク「「異世界おじさんについて語ろう」「ゲームネタ意味不明だけど面白いよね」などもよろしければご参照ください)

他人に薦められる異世界トリップや転生?なら「十二国記」が最強だ。

確かに十二国記を出されたらもう勝負が決まるわ……
それなら俺は「ダンバイン」で。

じゃあ私は「デジモンアドベンチャー」を。
考えてみれば分かるが、異世界に転移する作品は昔から普通にあったんだよね

昔ので良いなら「戦闘妖精雪風」を推薦したい……!

異世界トリップ系ということなら別に西洋ファンタジー、剣と魔法の世界に限った話ではないからね。古い作品で有名なのだと「ふしぎ遊戯」とかもそうだ。ただ古い作品は単純に今の人向けに薦めにくいというのもあるかな。

「ノーゲーム・ノーライフ」なんかもそうだよね。

最近の二次元系作品だと転生してチート能力もらってが基本だから、ダメな方向の欲望が露骨に出てくるしそこで軽蔑につながってしまう所はあるよね。そこが気楽に見れて良いというのも確かなんだが。

「灰と幻想のグリムガル」も評価高いし薦めやすい。
俺TUEEEEEから外れる、厳しい世界を突き付けられ生存するために戦うというのは他の作品との違いとして大きい。

「灰と幻想のグリムガル」は常に一定以上の評価にはなっているし、ちょっと変わった作品を薦める際にも重宝する。
ただ普通に爽快感重視の作品を薦めても悪いことにはならないね。特にオタクじゃない人に対しては。

オタクの間で評価が微妙な作品=需要が無いではないからな
そう言えば「ソードアート。オンライン」もそういう部分はあるけど、古い作品になってきたから他人に薦めやすくなってきた感がある。

「ソードアート・オンライン」も設定はゲームになってるけど異世界トリップ系の範囲に入れてもいいよな。

過去の作品になって歴史的な価値を語れるようになるのは良いのか悪いのか。
まだ出ていないのだと「ゼロの使い魔」はオススメしておきたい。

「ゼロの使い魔」は異世界系ラノベとしてかなり上手くまとまっているから、もしアニメが合わなくても原作の1巻は読んでみて欲しい作品だな。
今のネット小説系のラノベとは違う、1巻ごとに出版される作品の構成がどうなっていたかについての上手な実例でもあるから。

それにしてもトリップや転生はさておき、昔はファンタジー系作品の代表作、薦める作品としては「ロードス島戦記」辺りが定番だったけど今そのポジションにある作品ってなんだろう?

「無職転生」辺りじゃないかな?原作ファンの支持率が非常に高い。アニメも大炎上したけどクオリティは高いしファンからの評価も良好だ。

上で出ているダンバインで思い付いたが「ガンダムビルドダイバーズRe:RISE」は良質な異世界モノという見方ができると思う。

それは同意できる意見だ。
「ビルドダイバーズRe:RISE」は近年の作品ではかなり完成度高い。ロボの部分もガンダム知識がそこまで重要じゃないし、主人公の年齢が他のビルドシリーズと比べて高めなのも良い。

ロボ系なら「異世界の聖機師物語」も良いぞ。
二次元ハーレム系作品の始祖とも言える天地無用系列の作品だがシリーズの知識はほぼ必要ない(調べたら楽しめるが)
でも天地無用シリーズの後発作品だけあってストーリーのロジックや世界観はよく出来ている。典型的なハーレム系作品なので推薦するのは難しいが……

「異世界の聖機師物語」はかなり開き直った主人公万能最強な俺TUEEEEEなんだけど見せ方が上手いんだよね。登場人物の動き方や考え方も合理的で納得できる。
ハーレム系やそれに伴うお色気描写に拒否感が無ければかなりおススメできる作品だろう。

天地無用系世界観の外伝作品って異世界トリップ系好きの人なら相性が良いと思う。
ファンタジーなのは「異世界の聖機師」だが「天地無用!GXP」はSFだけど地球の外に飛び出すわけだし「デュアル!」もSFベースだがトリップ展開だ。ハーレム要素でまずスルーされそうだが見る価値はあると思う。あと「デュアル!」に関しては時代的にとてもエヴァっぽい所もあるが気にしないように。



とまぁ、こんな感じで。
最近のだけでなく一昔前の作品もイロイロと出ていました。

ちなみに以前中国オタクの方とこういったネタに関する話をした時に、
「中国では世界観の宏大さや緻密さがあると良い作品だと推薦しやすいですね。それからストーリーに関しては伏線配置と展開が良くできている、驚かされるというのも日本より良い評価につながりやすいです」

「逆にキャラクターや爽快感については作品推薦ではあまり重視されません。自分で見て楽しむなら問題無いのですが、友達に自分が評価している作品だと紹介する時に否定されないか少し心配になる時はあります」

といった話も出てきました。

中国では作品の評価において世界観やストーリーが重視されるという話がありますが、それは中国オタク界隈の異世界トリップ系作品の評価基準に関しても同じような所はあるとのことです。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

5/6修正:誤字脱字の修正と抜けていた文章の追加を行いました。ご指摘ありがとうございます。