ありがたいことにネタのタレコミをいただきましたので今回はそれについてを。

中国オタク界隈では日本のオタク向けコンテンツの定番ネタに関する様々な話題が飛び交っていますが、人気ジャンルの流行り廃りやそれに関する考察も定期的に盛り上がる話題だそうです。

中国のソッチ系のサイトでは
「ハーレム系作品が昔大人気だった理由、その後廃れた理由」
といったことなどに関するやり取りが行われていましたので、以下に例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


今では死に絶えたとも聞くハーレム系作品だけど昔大人気だった理由、その後廃れた理由って何だったの?その時代を知っている人がいれば教えて欲しい……

ヒロインといちゃいちゃしたいという欲望を満たすものが少なかったからかなあ

昔の二次元はヒロイン少なかったからね。

そうそう。オタク向け作品が増えた今では想像し難いかもしれないが、明確に主人公にとって都合の良い恋愛感情のあるキャラは少なかった。

人気に関しては昔からハーレム、逆ハーレムに関しては昔から異性キャラにチヤホヤされる作品は需要があったことや、ハーレム系はそれを大幅増幅して売り物にしていて当時は競争相手がいない或いは少なかったことを考えれば分かりやすいと思う。
廃れた方は……時期によって違うが、ハーレム要素が複合要素の一つ程度になった結果じゃないかな。単純なハーレム作品は現代の環境では商業的に勝てない。

単純なエロ要素は常に需要がある。ただエロいサービスシーンのあるラブコメは減ったし、それがハーレム系の減少にも関連しているかと。
原因としてはハーレム系のテンプレが飽きられたのと、人気や流行が変化したのと、社会的な規制の強化とかが考えられる。一つの原因で消えたというわけではないだろうね。

ツンデレが流行らなくなったと感じられるようなものじゃないかな。ハーレム系ですとアピールするような作品は消えたが、作品の備える要素としては現在も普通に混じっている。

ハーレム系って女性を者扱いするから視聴者からの批判を受けやすいし常に新しいキャラを出し続けなければ人気を維持できないのでキャラ寿命も短くなる。今考えてみると、生き残るには意外と難しいジャンルだった気がする。

自分の印象だと、ハーレム系作品の主人公に感情移入できる人が減って、批判が増えていったのも衰退の原因の一つだったように思う。
主人公が合わないと、それに惚れるヒロインも合わなくなるというか単純に萌えられなくなるからね。

当時何故流行ったかは自分もよく分からないが、ラブコメにファンタジーやSFなどの非日常的な要素を混ぜたのが面白く感じたんだよね。
今ではそういうのに新鮮さは感じられないし、キャラとしても主人公との一方通行的な関係より多方面で相互作用する方が面白く感じるようになってしまった。

本当に恋愛モノを見たいならハーレムじゃなくて純愛が良いし、背徳感を求めるならドロドロの恋愛モノが良いから……

ハーレムの衰退は流行の移り変わりみたいなものだよ。次に何が来るかまでは分からないが、とりあえず今は異世界が流行の前線だ。

ハーレム系はキャラが記号化し過ぎる、或いは属性を深くし過ぎて廃れていった気がする。それに現代の環境では話数も足りないし。

日本市場については知らないが、ウチの国の人気で言うならハーレム系が流行っていた当時の作品で本当にハーレムだった作品は少ないというのも問題になった。最後に1人を選ばなければいけないなんて偽ハーレムだ!と不満を感じて離れていった人も少なくないはず。
後は既に言われているようにキャラの記号化もあったし、視聴者が合理性を求めて「ヤサシイ」以外に取り柄のない無能なキャラが好かれることに納得できなくなっていったのもある。

実の所、ハーレム系作品は国産だと見なくなっただけで、ハーレム要素はまだ普通に活用されているんだけどね。
ヒロイン複数出して党争やるような作品はそういう要素もっているのがほとんど。

異世界系でもハーレム要素アリな作品は珍しくない。
ただハーレムがメインテーマになっている作品は珍しくなったし、ハーレムだけの作品は絶滅しかけていると言っていいかもしれない。

近現代を舞台にして設定をきちんとやるとハーレム作れないし異世界にいくとかじゃないとダメだよね。あリアルに真面目にハーレムやろうとすると閨閥の闘争が始まって萌えとか関係なくなる……ここだけの話だが日本の異世界が奴隷大好きな方向になるのも分からんでもない。

単純に考えるならハーレム系のテンプレが飽きられて、今は異世界のテンプレが流行っているといった所では。

見方を変えれば現代は最もハーレム作品が多い時代とも言えるよ。昔「ハーレム系」が流行っていた頃は最後に個別ルートに入る偽ハーレムばかりだったが、今は異世界で本当にハーレム作る作品が量産されている。

人気になった理由は当時満たされていなかった需要が満たされたから、廃れたのは視聴者や読者が「本当のハーレム」「雑に欲望を満たしてくれるもの」を求めていたのに、作り手がそこまで割り切れていなかったからじゃないかな。
話が進む、話をまとめる際に偽ハーレム化した作品は少なくなかったし、そこでかなり批判も出ていたはず。

今の方が異世界できちんとハーレムになっているという見方には同意せざるを得ない。
ハーレム展開を維持できた作品で当時人気になったのって「To LOVEる」や「そらのおとしもの」くらいだった気がする……

今は異世界の皮をかぶったハーレム作品は多いし、オタクは相変わらずハーレム好きだと思うよ。現代ベースのハーレムは飽きられたし現実感が無いし話を進めるとハーレムじゃなくなってしまう。それに対して異世界は設定や倫理観を好きに設定できるから作中のハーレムの形成に関する問題もなくなる。
もっとも、現実社会からの批判で大炎上しちゃった「無職転生」みたいなケースもあるから人気作品として大々的にやるのは難しくなっているし昔より目に触れる機会が減っているのも間違いないだろう。

現在廃れたのは「ヤサシイ」しか特徴が無い主人公によるハーレムだろう。
異世界系作品に限らず、強いキャラがたくさん嫁をもつこと自体はむしろ納得されている。そして異世界系は個人のチート能力とモンスターや悪人退治で強さを表現できるからハーレム形成過程の説得力も相対的に楽。
これが現代だと個人戦闘力より金と権力になりかねないので多くの視聴者から歓迎されるのは難しくなる。

時代の変化というヤツだ。かつてのハーレム系ヒロインのような、萌え属性と萌えデザインを搭載しただけのヒロインを出すだけではもう人気になれない。
そんな出し方をするならソシャゲでいいし、キャラを掘り下げるなら雑なハーレム作品の構成では厳しい。

日本のハーレム作品って言ってみればキャラクターを売る」作品だからね……それだと現在の環境ではソシャゲにかなわないし、余計な異性キャラが入ってこないアイドル系、或いは百合やBLの方が良くなる。

昔のハーレムアニメはエロゲー原作やラノベ原作、その後ソシャゲ原作が来て今は異世界ハーレムだから内容まで見たらそこまで減っていない。

私のやってるソシャゲの75%がハーレム系だし、ソシャゲが今は雑なハーレム作品を担当しているのかもしれない。そしてソシャゲ原作アニメはあまり目立たないわけで……

アニメだけ見てるとハーレム系は死んだように感じられるのかもしれないがラノベ見てるとそんなに減ったようには感じられない。
調べたわけでは無いけどアニメ化作品としては減っているとしても、総数としては増えているんじゃないか?

環境の変化とも言えそうだ。
現代の環境ではハーレム系を前面に出すと社会的な批判を浴びるしオタクからもバカにされるから昔と違って隠れている。前面に出す欲望と隠す欲望が変わったんだよ。

そう言えば昔は世界を好き勝手にできる俺TUEEEEEな展開というか欲望は隠されていた気もするね。どこかでブレーキがかかっていたというか。

妄想を満たしてくれる娯楽の方向性が変わったというのもあると思う。
しかし個人的にはハーレム系だと言われた日本のラブコメが実は全然ハーレムじゃなかったことによる負の影響が積み重なった結果なのではと考えている。

そして異世界でハーレムを……となったわけか。
ラノベだと相変わらずヒロインたくさん出すのが有利になるという判断になっているようだしハーレム系ファンタジーは多いからな。

今の状況に関しては「学園系ハーレム」が衰退して「異世界ハーレム」が盛り上がっているという言い方ができそうだ。

でも最近の人気作品である「五等分の花嫁」や「ぼくたちは勉強ができない」は学園系ハーレムと見ても良いんじゃないか?

あの二作品はちょっと違うような……いやでも、ハーレムでも良いのか?
あと上でも言われているけど今のアニメって13話くらいで終わりだからハーレムでヒロインたくさん出してる余裕が無いんだよ。少年マンガ原作なら話数多いから「五等分」や「僕たちは勉強ができない」みたいなのがやれるのだろうけど。

今やるなら正室キャラを固定して、サブヒロインをばらまいていく感じでは。
これなら批判も避けやすい。

ハーレム系作品も細分化していって単純なハーレムは淘汰されていったのだろう。現在生き残っているのはハーレム系作品というよりもハーレム要素のある作品だから。

ある意味では進化の結果なのかもね。旧来の学園系ハーレムはヒロインレースを楽しむものとして割り切って見ている人が多いし、ハーレム系を見るなら現代の偽物ではなく最初から異世界の本のものハーレム作品を探している。



とまぁ、こんな感じで。
大人気だった頃の話から現在の状況に関する分析までイロイロな意見が飛び交っていました。

ちなみにこのネタを教えてくれた方からは
「ハーレム系作品が人気だった頃の中国では軽蔑されるのが怖くてハーレム系作品が好きだと言い難い空気が有りましたが、今はそういうのをあまり気にしなくなっています」

「しかしそれとは別に価値観の問題などによる批判と通報が活発になってしまっているので、作品としての扱いは昔よりも難しくなっていると感じます」

などといった話もありました。

ハーレム系作品に限らず、中国オタク界隈における好みの変化と環境の変化は日本より速いですし、その影響の受け止め方や評価についても数年でガラリと変わるで定期的に追いかけてみようかと思います。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。