ありがたいことにネタのタレコミをいただきましたので今回はそれについてを。

日本の高校生が清朝にタイムスリップして科挙に挑むという短編作品も収録されている「清朝時代にタイムスリップしたので科挙ガチってみた」

が今度発売されるらしいですが、この小説に関する情報が中国にも伝わりちょっとした話題になっているそうです。

そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていたこの作品の情報に関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


日本で清朝にトリップして科挙で俺TUEEEEEする小説が出るらしい
なんだか不思議な気分になる情報だ……

題材的になんか凄いありがちなような?でもちょっと違うような?

中国のネット小説じゃなくて日本の商業出版かよ!?
その情報と一緒だと驚くな

あらすじ見た感じでは日本の天才高校生が清朝にトリップして科挙を受けるという話のようだが、科挙とか現代のテストの比じゃないレベルの難しさだぞ?
あと何を目的で科挙を受けるんだ?現代知識があるなら清朝やその後の歴史は把握しているだろうに。

名を挙げて実利も得て後宮(比喩)を獲得するとかでは
真の後宮は無理だが後宮的なものは作れる……!

あらすじには女のミニスカの下のパンツ見て時を超えたとあるから、なんかエロ目的っぽいな?二次元だとたまにあるヤツだろうか

言ってみればキモオタ、非リア充が清朝にいって後宮を作るお話だろう

うーむ……この小説の作者、科挙をなんか誤解していないか?
科挙の難しさもだけど、トリップ先をよりにもよって清朝の科挙というめんどくさい科挙の時代にするのがおかしい。

清朝にいって造反もせずに科挙で成功する……なんか危ないと感じる題材だが日本のマンガだから大丈夫か

マンガじゃなくて小説だな。しかし危なさは別として、ネタとして見ると科挙もだけど何かとトリップする時期が悪いように感じる。ちょっと時代が後の方になると外国人が来て荒れまくる。
一応最初の方からいるなら何とかならなくも無いけど、それなら江戸時代の方が何かと安全なんじゃないの?

小説だったか。じゃあ出ている画はラノベの表紙みたいなものか……一般受けしなそうだけど独特で良い感じの画だと思ったからちょっと期待してしまったよ。

日本の江戸時代は武力無いと死ぬぞ。特に幕末とかになると知識チートに対して人斬りが暗殺に来る。
当時の日本は武士が知識階級で実質的に常時武装状態だから知識だけでは危険だ。

江戸時代の日本は身分制度が強固で科挙のような下から上に一気に出るシステムはないから、成功できるなら清の方が夢があるし創作にしやすい
実際は科挙も庶民が参加できるようなものじゃなかったけど、出世の手段として存在していたわけだからな

しかしよりにもよって清朝に行くのか……女で宮廷とかならともかく、男が行くとなるとなぜその時代にと思ってしまうね

イメージや時代的な難しさは別として、科挙に成功できるという前提なら悪くはないはず。挙人にでもなれれば地元の名士、ブルジョア的な生活ができる。
それに清朝に入ったら中華料理も現在に続く各地の菜系が確立されているから生活レベルも良いだろうしね。

当時のトップエリートが人生かけてやってもダメだったりするのに、科挙関係を何も勉強していない高校生がなんとかできるとは思えん

清にトリップして科挙だと八股文じゃないと試験受けられないから日本人がトリップして即対応というのはなんか現実味がないな
まぁこういうのはチートで何とかするんだろうけど……

むしろ八股文のために清朝トリップで科挙にした可能性が?

八股文は科挙にしか使えないとか何かと言われている文体だけど、高度な文学的素養も求められるので現代知識そのままのトリップでは無理だろうという部分だ。中国の学生でもそんなレベルだから日本人高校生がというのは更に引っかかる。
こういうツッコミは野暮だと分かっているけど、妄想する際に引っかかる部分なのも確かなわけで。

この作品の主人公、現代知識と現代社会の教育制度におけるテストの成績の良さがあるから科挙もこなせるとかじゃないよな?
科挙は試験だけでなく生活も重要な要素となる。現代みたいに子供は勉強だけしていればいい時代じゃないし、一般庶民は日常を生きていくだけでもやらなければならないことに災害や病気といったリスクが存在する上にモラルの問題だってある。生活と生存が大変で勉強してられる時間はそんなに無い。

娯楽作品のリアリティについて細かく指摘し過ぎるのもなんだけど、科挙が題材だとそういう部分を考えてしまうね。
言っては何だが科挙よりも現代知識に加えて現代のトレーニング技術や格闘技で武挙に行く方が現実路線でなおかつ俺TUEEEEEできるのでは?

科挙がダメなら本を書けば良いぞ
小説で当てられるかもしれない時代だ!

日本人が清朝にトリップ!
辮髪にしていないせいで終了!!

言葉とかの問題をスルーしても髪形の問題あるよな……髪形が辮髪じゃないとガチで殺される
その辺の描写あるのだろうか?それともいわゆる憑依や転生なのか?

そもそも過去にトリップして俺TUEEEEEするなら明朝だよな
髪形の問題も無いし、科挙でのし上がるというなら尚更だ

八股文の科挙を書きたいなら明朝にする方が良いはず。話を広げるネタが豊富だし現実の歴史による制限も少ない。

俺は清朝にトリップして八股文書かされるくらいなら五代十国にトリップさせてほしい、もちろんチート付きで

もしや科挙に失敗して闇落ちして太平天国ルートか!?

日本人の作者が科挙の描写をする際に古典の引用とかをどれだけやるのかというのは純粋に気になる。あと日本人が清朝に対してどのくらい興味があるのかとかもね。

日本人の清朝に対する興味か。私の中では日本人が中国関係で興味を持つのって三国演義と旗袍(チャイナドレス)くらいという偏見があるんだけど……それに旗袍はあるけど清朝で科挙が重視されていた時代のほとんどでは「二次元的な旗袍」は無かったはず

もしやこの作者は旗袍があるからトリップする時代が清朝にしたのか?

でも実際本のイラストのヒロイン?はなんか旗袍っぽい服装しているんだよね……商業作品だから企画としてビジュアルも重視した可能性は考えられるが。そういう部分の扱いも気になる。



とまぁ、こんな感じで。
現時点では作品に関して伝わっている情報がほぼあらすじだけなのもあってか見当違いな話も混じっているようですが、作品の中で言及されている部分やあえて無視したであろう部分もありました。
またその辺りから清朝に歴史トリップする際に中国の感覚で注目する部分、引っかかる部分などの話もイロイロと出ていました。

ちなみにこのネタを教えてくれた方(日本在住)からは
「小説すばるのバックナンバーが図書館にあったので私はそこで読みました。科挙についても歴史についてもあまり詳しく書かれていません。清朝の科挙は舞台装置的なネタなので中国のネット小説的なものを期待するとガッカリするかもしれません」

「エロ方面の動機はかなり変態でちょっと『監獄学園』みたいだと感じました。個人的にはこの小説の内容よりもこの作品のあとにギャグマンガ日和の作者のマンガが掲載されていたことに驚きました。日本の小説雑誌はすごいですね」

などといった話もありました。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。


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