ありがたいことにネタのタレコミをいただきましたので今回はそれについてを。

中国オタク界隈ではアニメやマンガの定番展開やその好みに関する話題が飛び交っているそうですが、その中でも作品の終わり方に関しては何かと好みや不満についての話が出てくるのだとか。

中国のソッチ系のサイトではそんな話題の一つとして
「物語の最後に主人公達の特殊な力が消えて終わる展開」
といったことなどに関するやり取りが行われていましたので、以下に例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。
(ネタバレが混じっているかもしれないので一応お気を付けください)


最後に特別な力が消えて皆普通の人間に戻るハッピーエンドってどう思う?私は昔から納得できない所があるんだが……

いわゆる特殊能力、超能力的なのを消すために頑張って戦って最後は普通の人間に戻るという流れか。個人的にはあまり良い印象にはならないけどそれで面白かった作品もあるから一概には言い難い。

「Charlotte」なんかが最近だと分かりやすい例か。でもあまり評価は高くない。
日本の作品は日常への回帰が動機としてとても大事なものにされるから、日本人向けのエンディングなんじゃないかね

日本の作品だとよくある展開だよね。
作り続けられるからには好きな人がいる、評価される展開なんだろうけど正直に言えば私はあまり好きじゃない

何気ない日常、小さな幸せを求める的な展開は日本の作品における動機として好まれる印象があるけどこっちだと微妙?

爽快感的にはちょっと不利だが、その動機で動くキャラに納得できるならばアリだろう
問題はそれで納得できるケースが少ないことだ。

波乱万丈の冒険から確固たる秩序の社会へ戻されるのはなんだか夢が無くなったように感じられるし、あまり好みではない。
自分の中で「グランベルム」とかがこれのせいで印象が更に悪くなっている。

「鋼の錬金術師」のように失ったものを取り戻す戦いの結果として力を失うなら納得できるのだが、よくある力を失ってそのうち後悔しそうだと想像できてしまうのはどうかと思ったり。

同意。こういうのって「つまらない」と感じるのもだけど、他にも「力を失った主人公達のその後」が心配になるというのがダメだと思う。
主人公達の能力があるから守れていた、安全だったことが能力を失った後にどうなるかを見ている側が考えてしまうのは……

能力を失って普通に戻る展開の中には「ペルソナ3」の主人公のように普通に戻って更に死ぬみたいなのもあるからなあ
そもそも女神転生系の世界で力失うのはどうかと思ってしまう!

でも「ペルソナ5」のような終わり方は普通に好評だったよね。

私も「ペルソナ5」で力を無くしたけど皆前に向かっていくというのは良いと思う
ペルソナ主人公の屋根裏のゴミや番長は特殊能力が無くてもハイスペックだというのがゲームを通じて認識できているので今後も頑張っていけるだろうという信頼感があるというのも理由の一つになっているかもしれないが

こういう特殊能力を失って残念に思うのって制御できる能力だというのが前提だよね
制御不能な能力で日常生活に支障が出るなら当然消してしまいたいとなるはず

ストーリーが進んで最後の方では強い力をある程度使いこなしていることも多いし、そのイメージで考えると失うのは惜しいと思ってしまうのかも

異常な力が幸せにつながらないみたいな状態ならば捨ててしまえとなるが、二次元だとインフレ進んでいつのまにかリスクが実質的に消えていたりもするからね

こういうのは作品の見せ方次第だ。
上で出ている「鋼の錬金術師」もそうだし「BLEACH」とかも悪くはない。

「デジモン」はほぼこのテーマな終わり方だったような気がする。そして納得できるのもそうでないのもあったし、その後のシリーズ展開で更に微妙な気分になったりもした。
私は主人公が普通の人間に戻った時に冒険の記憶以外にも何かを得た、成長したと感じられたなら良いんじゃないかと思っていたが皆はそうでも無いのか。

昔はどうだったのかは分からないけど、今は現実社会が厳しいのが分かっているし普通の人間が持っている力ではどうにもならないことが多過ぎる。私は「特別な力を放棄する」のがハッピーエンドだと素直に受け取れない。

平凡な日常に戻りたいというけど、力を失った主人公達は平凡な日常を維持することが出来るのか?とか考えてしまうよね。

こういうのも結局は作り手、作者の能力次第だよ
ただこのテーマについては作品の結末の描き方と重なるから更に難度が上がるし、上手くいかない際の不満も膨れ上がる

主人公側が選んでいるように見せているつもりが、強制されている、なぜか急にそれに従うみたいなのもあるよね……

テーマから外れるかもしれないが、社会システムや成功している組織が特殊能力の便利さや有用性の上に乗っていた場合、能力消えた後の社会的な混乱や主人公達の苦労を思うと不安になったりもする
さすがにこういう副作用が大きなケースはそんなに多くないはずだけどね

仮面ライダーのように本人が不本意に改造されて獲得してしまった特別な力、日常生活に支障が出るような力なら元に戻る、力が無くなって普通の人間になるのがハッピーエンドというのも分からなくはない

人間でなくなる、特に外見が異形化するならばわかるが超能力系だと外見がイケメンや美少女のままだったりするし、特別な力持ったままの方で良いんじゃないかと思ってしまうかな

特撮だと「超星神グランセイザー」の普通の日常に戻るエンドは良かったな。もう変身して戦わなくても良いんだというのを感じられる終わり方だった。

特撮の力って戦わされるのが前提で命削るのも少なくないし、力に伴う責任とかもある。
戦わなくて済むようになるなら無い方が良いよね。力を無くすことで未来に進めるようになる。

力に関係して騒動に巻き込まれる、戦わなければならないのと縁を切れるならアリだが、敵を倒して平和になった後に一人だけ力を持っていたら……みたいなことは考えてしまう
あと特撮でも脚本家によっては力を失った後に通りすがりのモブに殺されそう。

特殊能力、武力を失った後に自分の身や周囲の人間をどうやって守るのかという心配がある。作品を通じて主人公達の人間関係は変わってしまうわけだからね。

そこまでいかなくても、その後の生活で何らかの優遇というか、良い生活を送れる何かがあればいいのにとか考えることはある。作品のストーリーを通して頑張ったんだから、普通に暮らしていくだけだと少し残念に思えたりするんだよ。

理解できる。普通の日常であってもどこに落とし穴があるか分からないのでハッピーエンドを維持するための保証、力みたいなのは持っていて欲しいと思ってしまうかな
主人公達が力なんか関係無い日常に帰るのが目的だとしてもね

二次元で特別な力による戦いに巻き込まれるのが大体は若者、学生だから力を失ってしまうと将来どうするんだみたいな不安は来るよなあ……

昔のハイスペックで公的な防衛組織に所属しているようなヒーローだったらともかく、巻き込まれた学生が特殊能力失って普通の人間になってしまったら今後の生活はどうなるのかと考えてしまう。
子供の頃なら気にしないでいられたのかもしれないけど、さすがに今では将来についても意識してしまうわけで。

平凡な学生の主人公が巻き込まれて死ぬような目に遭ってそれを乗り越えて完結!は良いんだけど、その分だけ人生の時間、特に重要な学生の期間を使えなくなったわけだからね。
普通の人間に戻ると言っても、同世代の普通の人間は勉強して「普通の人間としてのルート」をかなり先に進んでいる。そして特殊能力バトルの経験がその後の仕事、金儲けに活用できるわけじゃないからドロップアウトしかねないと思ってしまうわけだ。
設定で関係者が大財閥の子息みたいなこともあるのでコネだけは残ってまだマシみたいなのもあるけどこういう力を失う主人公はその手の特別な場所から遠ざかって普通に戻りたがるし!

言いたいことは理解できる。巻き込まれた平凡な学生って自称平凡ではなく、特殊能力無ければ本当に平凡だったりするからな。
上で言われている作り手の能力というのには、その不安要素を感じさせずに大団円とかやりきった空気を作れるか、この主人公なら大丈夫だと思わせられるかというのも含まれると。

これはヒーロー像とヒーローの活動に対する報酬の感覚の違いもあるだろう
日本のヒーローは無私無欲が良いとされるけど、こっちだとやはり栄耀栄華を得て欲しいと思ってしまうから
そういう意味で力を失う=報酬が無い或いは足りないという考えも出てくるんじゃないかな。



とまぁ、こんな感じで。
中国オタク界隈における好みや作品の終わり方に求められているものなどイロイロな話が出ていました。

ちなみにこのネタを教えてくれた方からは
「日本の作品の主人公が何気ない日常に戻るのが良いことだと考えるのには違和感があります」

「中国で武侠キャラが人気なのは皇帝だろうと手を出せない、人間を超越した存在になれるというのが理由の一つです。私にもそういう好みはあるので、作品の内容や特殊能力次第ではありますが人間を超越した主人公がまた人間に戻ってしまうのを残念に感じてしまうことはあります」

などといった話もありました。

作品の終わり方に関する受け止め方については日中でそれなり以上に違いが出ることも珍しくないですが、その中には主人公の扱いが理由となっていることも少なくないようです。
キャラクターの活躍の終わらせ方についても、何かと日中の感覚の違いが出てくると思われるので当ブログ的にはその辺りにも注目していきたいですね。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。