今年は何かとゴタゴタしているので本当に春節という気分がしませんね。
それはさておき、ありがたいことにネタのタレコミをいただいたので今回はそれについてを。

中国オタク界隈でも子供の時の思い出の作品や過去の名作に関する話題は何かと盛り上がるネタになっているそうですが、中国オタク層の年齢の幅が広がるにつれて「昔の名作に関する思い出補正」が意識される機会もふえているとのことです。

中国のソッチ系のサイトでは
「大好きだけど、大きくなってからもう一度見たらそんなに凄くなかったのにも気付いてしまった作品」
といったことなどに関するやり取りが行われていましたので、以下に例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


子供の時に見たから、知識が無い時に見たから非常に面白かった、とても良いと感じた作品ってあるよね。例えば私は「超魔神英雄伝ワタル」がそんな感じになっている。今でも大好きなのは間違いないが、大人になってからもう一度見たらそんなに凄くなかったのにも気付いてしまった。
皆にとってのそういう作品があれば教えて欲しい

いわゆる思い出によるフィルターの補正が強い作品、子供の頃の思い出の作品か……「デジモンアドベンチャー」がそんな感じかな?
今の感覚で見ても通じる部分はあるんだけど、個別のエピソードで雑な話や微妙な話が結構混じっているし、キャラクター造形と扱いに関して今の知識と感覚で見ると問題が結構目に付く。悪い作品ではないんだが、今の新人に薦めて楽しんでもらえる自信はない

「ガンダムSEED」、特に「DESTINY」の方。アニメ部分でバンクの使いまわしが多いし決着がつかずにグダグダでEDに入る展開多過ぎ
あと当時は皆シンを嫌っていたが、今見てみると成長しなくてイライラする部分もあるがあそこまでヒドイ扱いされることはないと感じられるし、アスランもかなりヒドイしラクスとキラのキャラは意味不明だ
今なら直接作品を見るよりガンダムのクロスオーバー作品で体験した方が良さそう

「超魔神英雄伝ワタル」はウチの国に入ってきたのがわりと早い時期だったから国産アニメとの差が大きくて思い出補正が強化された可能性も……あとシリーズ3作目だったのもあってか虎王とか前作からいたキャラに関する説明不足な所があるのにも気付く

「魔神英雄伝ワタル」は「超魔神英雄伝」ではなくその10年前に制作されたシリーズ第1作、第2作を見て更に驚くという事態も派生しているのが作品に対する思い出補正無い身としては興味深い……!

このテーマなら自分にとっては「ハウルの動く城」かな。昔はそのクオリティに圧倒されていたんだが、最近改めて視聴したらキャラの行動が意味不明なのに気が付いた……

ポケモンのアニメ、あとリザードンのように初期の頃に活躍したポケモンだろうか

「中華一番!」かなあ……当時の基準で考えれば普通に良作ではあるんだが、俺の美化された思い出とのギャップがとても大きくなってしまったようで久々に見た時に「こんなのだっけ?」と残念な気持ちになってしまった

俺は内容は気にならないけど画質が気になってしまう
「犬夜叉」とか、昔は大好きだったけど今の感覚で見るとかなり厳しい

「ドラゴンボール」のアニメ、特に「GT」は思い出補正強い人多いと思う

「GT」は確かに。あと「Z」も今見ると結構厳しい。
ドラゴンボールのアニメ制作スタッフはなんであんなのを作ったのか
今でも楽しめないわけではないんだけど、鳥山明の原作のカットをそのまま使えば良かったのに余計な改変ばかりなのは……

怒る人がいると思って普段は言わないけど私も昔の「ドラゴンボール」のアニメはヒドイ所とても多いと思う
バトルシーンで同じ動作を繰り返したりキャラのアップが妙に長く続いたりで……

あれは放映当時アニメが原作の最新の展開に追いついてしまいそうだから引き延ばしまくった結果らしい。「ドラゴンボール」に限らず昔の東映系アニメは記憶の中では美化されている、今見ると厳しい作品が多いけど、当時は魔改造するのが普通だった模様

古いアニメ作品の良作には現在のアニメ作品よりもいい作品だってかなりあるんだけどな……

でもそういう優秀な昔のアニメでも思い出補正で美化されていることはあるよ
例えば名作というほどではないが自分にとっては「B'T-X」とかが思い出補正がちょっと大き過ぎる作品になっている
当時は本当にハマったし車田正美作品で一番好きだった

画質、作画の質に関してはさすがに厳しい。
昔の手描き時代の作品は安定して高レベルというのを維持するのが今の作品よりはるかに難しかったという事情もある。
既に出ているが「犬夜叉」とか私は子供の時の記憶では実写レベルでキレイな情景だったけど、今見たらまぁ、その……

これは「犬夜叉」に限った話じゃないけど、今見たらバトルシーンがバンク多用で似たようなこと繰り返しているように見えてしまう作品も少なくないよね

私の場合は「しゅごキャラ!」が脳内で高画質化されて美化されている!
実際に見てみると当時の佳作レベルで今見るとさすがに厳しい画質、クオリティだった。

自分は最近特撮をしっかり見るようになったんだが知識が増えて最近の映像技術に慣れていった結果、昔見たアメリカ版の「龍騎」やアメリカ版戦隊の「パワーレンジャー」のクオリティが微妙だと感じるようになってしまったかな……

特撮でこういう話なら「恐竜戦隊コセイドン」だろう。
現代のオタクにとっては安っぽい着ぐるみでやってるギャグに見えるかもしれないが、あれは昔ウチの国では最新のSF世界観と演出の神作だったんだよ。

80年代生まれは「コセイドン」が神作だった空気は知っているんじゃないかな。でも実は「コセイドン」って日本だと一般人には知られていない、特撮マニアじゃないと分からないレべルらしいね。
日本のオタク分野やSF分野のクリエイターや小説家との交流の際にこっちがふった「コセイドン」の話を日本側が分からないと「日本のクリエイターは無知だな」と嘲笑するコメントが出てくるのはさすがにどうかと思った。
「コセイドン」以外の日本の特撮で「ウルトラマン」や「仮面ライダー」じゃない作品を知っている中国人がどれだけいるのかと

それもある種の思い出フィルターなのかもな……
確かちょっと前の中日のSF作家との交流で中国側が挙げた中国の作家にインスピレーションを与えた日本の作品が「鉄腕アトム」「恐竜戦隊コセイドン」「銀河英雄伝説」だったけど、これは日本人にとってはどこまで本気で言っているのか迷うレベルだとか

我ながら思い出補正が強いと思うのは「遊戯王」だね。
あれを楽しめるのはやはり昔から見ている、我々のように小中学生くらいの頃に見始めてカードも触っていた人間になるんだろうなと。

日本の作品にもイロイロとあるが、2D3D問わず昔の国産アニメはそんな感じの多いね。例えば国産囲碁アニメとして伝説扱いされることもある「囲棋少年」とか今見るとかなり、その……

あの作品は熱血でビルドゥングスロマンなストーリーだけど囲碁部分はかなり雑だからな。そういうのが許容された時代だったので当時はそれでも良かった。

あの作品は当時でさえも「ヒカルの碁」を知る前に見なければならない作品というネタがあったからフィルターがずっとかかっているという説も。放映は2005年だから「ヒカルの碁」のアニメが終わってからなので当時も何と言うか微妙な空気はあった。

雑な競技といえば「スラムダンク」はやたらコードが大きかったり反則だろうという動作も多かったりするし、ストーリーも終盤の高評価な部分がアニメになっていないなど問題が少なくない
この間劇場版の情報が出た時に久々に見てみたが、原作者が作り直したくなって頑張ったのもよく分かった

この流れでこっそり言うが、俺は「エヴァ」がかなり思い出補正の強い作品だろうと思っている。たいして面白くない。

何かと問題は発生したけどエヴァは新劇場版作ったのが作品の記憶と現実のギャップを減らすという意味では本当に良かったよね

こういうのって今でも知名度の高い昔の人気作品にありがちな話でもあるんだろうね。
そしてそういう作品についてはIP自体は強大に見えるが、実際にリメイクを作ったり現代の視聴者向けの作品展開をやると失敗することが多いんだろうな……

国産だと初期の3Dアニメとか脳内補正がかなり効いているように思う
日本の昔のアニメだとバンクシーンの多用が引っかかるけどすっかり忘れていたのか、それとも昔は気付いてなかったのか……

そもそも昔のアニメは長編が多かったので、各話の当たり外れもかなりある
記憶に残るのは主に当たりの回だしそれが美化されるんだから「とても良い思い出」になるんだろうね

そういう意味で考えるなら昔のアニメはほとんどが思い出フィルターかかっているとも言えそうだ。
1990年代のアニメでも私は概ね見ていられるけど、新人が同じように楽しんでくれることを期待できないのは分かっている

今のオタクの知識は昔よりもかなり濃いし、作品評価というか問題点の指摘も迅速に拡散してしまう環境だからな……
そして昔からのファンの頭の中では作品の思い出が美化されているから新作に対する反応が微妙になると



とまぁ、こんな感じで。
中国オタク的に思い出の作品の名前と一緒に今の感覚で引っかかる部分についての話がイロイロとでていました。

ちなみにこのネタを教えてくれた方からは
「中国オタクの子供の頃の思い出の作品に関する話題はとても盛り上がりますし、今でも作品の人気が高いのは間違いありません。しかし商業的に成功させられるかは分からないIPも少なくありません。宣伝が活発に見えたのに作品が始まっても盛り上がらなかった、或いはファンから昔の方が良かったと言われてしまった作品も多いです」
などといった話もありました。

中国では広まっている人気作品だけでなく視聴環境の変化やオタクの世代交代が日本と比べてかなり速いので、一昔前の人気が現在も通じるとは限りません。
私も中国の少し前の人気作品については現在の人気や評価、ファンの規模や勢いなどを調べてからでなければ危なくて書けないと感じてしまいます。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。