ありがたいことにネタのタレコミをいただきましたので今回はそれについてを。
中国オタク界隈では長期休暇の時に名作とされるアニメ、評価の高いアニメをまとめて見ることも多いようで、毎年春節の時期には動画サイトで配信されている過去作の再生数が伸びたり、中国オタク界隈で過去の名作に関する話題が増えたりするのだとか。
中国のソッチ系のサイトではそんな話題の一つとして
「初代ガンダムのTV版を見たら自分の中のイメージと違った」
などといったことに関するやり取りが行われていましたので、以下に例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。
初代ガンダムTV版を初めて見ているんだけど自分の中のイメージとの違いに驚く
特にアムロ……私の考えていた以上にスーパー系だった……
言いたいことは理解できるよ。
アニメを見ると「アムロは強いパイロット」というイメージが更に強くなる。全くの初心者と思いきや最初から高性能MSの性能をマニュアル見ただけで発揮する。シャアに苦戦はするがそれでも才能と成長の余地を至る所で感じさせる。
TV版の方か……私はアニメで見た初代のザクにはなんだか萌えを感じたね。ザクは男のMSというけど、パイロット抜きで見た場合はそうでもない?モノアイの動きや全体的に丸いフォルムがそう感じさせられるのかな?
オリジンのザク、特にシャアザクは普通にカッコ良かったけどこの独特な萌えもまた良い。
初代の時のアムロは実はかなり積極的でマッチョな考え
最初の下着のままで実験している画像から受ける印象とはかなり違う
その次のシーンでは自分で車運転してフラウと避難所に行くし、ジオンの襲撃の時にはいきなり避難所から単身脱出して父親を捜し住民避難の交渉に向かうからな
内向的な主人公パイロットとして同じ扱いにされがちな碇シンジはミサトの車に乗って吹っ飛ばされるけど、アムロは一人で車に乗っていて前の軍の車の爆風に巻き込まれて吹っ飛ばされた(そしてマニュアル入手)のには不覚にも笑ってしまった
ああ、そう言えばエヴァの序盤とも重なる展開だったな
しかしやはり重なるというならSEEDだろう。SEEDの序盤〜中盤のストーリー展開は初代の展開を元にしているというのがTV版を見ているとよく分かる
私は引っかかる人が多いとされる絵柄や演出も問題無かったので初代は普通に面白かった。たまに作画崩壊や演出で笑ってしまう部分もあったけどね
初代はコメディ部分が少ない、シリアスな作品なんだけど今の感覚で見ると笑ってしまう所も結構あるよな
弾幕コメントのツッコミで笑えるシーンが強調されるのもあるし
変な話だが私は初めて見たガンダムが「SEED」なのもあってか、初代のストーリー展開にはかなり既視感があった
でもアムロの勢い、行動をやり切るキャラはSEEDよりも見ていて気分が良いと感じられた
アムロは誘爆でコロニーが壊れるという事態に気付いたら即座にビームサーベルでコクピット狙いで殺しに行く、それも第一話から
さすがに人を直接射撃するのは躊躇うけど、リアル系ロボ最初の有名主人公が実はあの積極性、必要とあらば戦闘で殺すことも躊躇わないのは面白い
私もSEEDからガンダムに入ったけど当時は人間描写だけでなく戦争描写が暴力的で血腥い、子供に見せてはいけない作品だという批判があった
しかし初代を見ていると血腥い描写自体はそこまで多くないが最初から民間人が凄い勢いで死んでる、たぶん死んでそうな吹き飛び方しているのには驚いた
SEEDはグロ描写で強調を頑張ったんだろうな
そして最近のガンダムは「やめなさい」と一人だけ殺して強調すしている
制作側も時代の変化に合わせて頑張っているようだ……
個人的にはSEEDと比べて初代の序盤はなにかと窮屈な空気が強いと感じたよ
初代もリュウが戦死する辺りから話のスピードが上がって窮屈さは感じなくなったけど
所々で発生する作画崩壊は確かに笑えるが、私はバトルシーンが考えていたよりも予想以上に濃くて驚いたな
特にアムロとシャアの最初の戦いとか、どちらも驚愕(別の意味で)しながら戦いが繰り広げられていくのはシリアスだけどコミカルで楽しい
私が初代を実際に見た時は最初の方のシャアがかなりの強敵、有能キャラなのに改めて驚いてしまった。
特にMS乗らないで特殊部隊的に活動している時は強くて有能。
ロボ無しだと圧倒的にシャアが上だけど、ガンダムならばそのシャア+ザクと互角に戦えるという演出でもあるんだろうな
シャアが最後のフェンシングで素人民間人だったアムロと互角というネタも、序盤の描写を考えればアムロの成長の表現になる
シャアに関してはサービスシーンが露骨なのにも笑った!
しかも浴室の外にガルマがいるとか、何なんだあの情景は!?
初代はジオン兵の描写も結構丁寧なのも面白い。
地球に慣れていない描写がそこかしこに入る。有名なのは雷に対する反応だけどそれ以外にも自然環境に対する愚痴が何かと出ている。
ジオン兵もだけどホワイトベースに収容した一般人が予想以上に非協力的なのが……地球に対する厄介な感情を持っているのも引っかかったよ
当時の日本社会、制作スタッフの戦争の記憶や印象というのが背景にあるらしいが
同意。アムロの方は放り込まれた環境を考えれば勇敢に頑張っている、彼の失敗や傲慢さは若いからだとか思えるけど、ホワイトベースの一般人は見ていてイラつく。
知識としてはあったけど、アニメで見たら想像以上に厄介な存在だった。
本当にホワイトベース最大の問題はジオンではなく一般人だよな
TV版の初代って面白いの?面白いなら見てみようかな
普通に見るなら全体的に整っている(現代でネタ扱いされるエピソードは消えているが)劇場版の方が良いと思うよ
作画崩壊もそれなりに修正されている
初代は昭和っぽさというのかな?作画崩壊以外でも、キャラクターやイベント配置が硬いから引っかかる人は引っかかるだろうな
でも名セリフ的なのがポンポン飛んでくるのは良いかも
当時のサンライズは貧乏だったしスタッフも微妙だったからな
TV版は作画崩壊に昭和と富野が組み合わさるから今の感覚で見るとヘンに笑える作品が出来上がってしまった。
でも技術的な問題はあるがTV版はストーリー描写の方は悪くない。画や演出の古さ、作画の乱れに抵抗が無いなら見るべきだという話には納得だ。
そもそも昔々の映りが悪いブラウン管のテレビと、現代環境の画面では見え方は違うし1回見たら終わりだから印象が今とはかなり違うはずなので単純に質が低いとは言えないだろう。
作画崩壊以外の部分も初代ガンダムは強調のせいでよく見たらおかしなことになっている、歪み過ぎているシーンとかもあるけど俺はアートっぽさもあってそんなに悪くないと感じた
初代を見ているとアムロがなんだか気の毒に思えてくるよ。頑張って働いているのに評価よりもまず批判が来る。もちろんアムロにも問題や失敗はあるけど……それにアムロは最初の時点ではまだ軍人にもなってない民間人、違法労働状態じゃねえか
初代は主人公の周りの余裕の無さがSEEDとは別の形で厳しいんだよな。SEEDも余裕は無いけど、同世代とコーディネイター関係の方が強調されているから印象が異なる。
あと初代は女性キャラもミライくらいしか癒しがない、セイラは攻撃的過ぎてキャラデザは良いんだけど……みたいな印象になる
私はアムロの「ぶったね」のシーンも、ネタじゃなくて普通にキツイシーンだというのをアニメで見て初めて把握した
その前のシーンでアムロがパイロット用の豪華な食事を一般人と同じ食堂で食べさせられて嫌な気持ちになった後だから(子供の食事を盗むジジイとか精神的にかなりきついし)無理もない
でもブライトも民間人のアムロを気遣う余裕がない、戦力的にアムロは休ませられない、アムロも自分が戦わなければ生き残れないので愚痴っても事態は好転しないという……
ブライト(当時設定上は19歳)も本当に苦労しているのでアムロにブチ切れるのも分かるが、アムロが文句を言うのも仕方が無いよな……でもそういう状態が続いて限界になった時に受けたショックでガンダム独占するために逃げ出すのは現代の主人公ならあり得ん
初代のアムロは良い意味で「まだ子供なのに」頑張っていて、そこにガンダムから降ろすと言われてショックを受ける、というのも分からなくはないんだよな
その前のシーンでもMSの傍でシミュレーションを頑張っていて寝落ちしていた所に聴こえてきた話だから、ヤケクソになるのも理解できる
しかしそれとは別にストーリー展開的にそれやっちゃのうか!?という驚きはあった
ブライトも初代の頃は若者っぽさがかなりある
個人的にはホワイトベースの初期の混乱描写とかも面白かったが、この辺は後の作品になればなるほど省略されていくんだろうね
ストーリー演出からも技術に対する認識の変化からも
初代のアムロは何かと文句言うけど仕事はやっていて自分から積極的に動いているのでロボット関係を見なければスーパー系主人公にも感じられる
アニメから受ける印象はその後のリアル系ロボの主人公とはかなり違う
スーパー系と言えばアムロ、カイ、ハヤトの性格がわりとゲッターチームと重なるような……ロボの活躍はガンダムに集中しているが、パイロットは実際に見てみるとかなりスーパー系な配置に思えるな
私はリアル系ロボのパイロットのイメージに近いのはアムロよりもカイの方だと感じたしアニメでカイをかなり好きになった。
正直に言えばもうちょっと出番があったら嬉しかったんだが、作品的には仕方が無いか……
カイと女スパイの話がとても良かった。ククルス・ドアンの島で話を引き延ばして犬の作画にリソース投入するくらいならこっちの話も現代リメイクして欲しい。
初代ガンダムは軍事的SF的な考証、描写がスゴイというのが評価されているけど、アニメのアムロがロボに乗る流れや活躍の描写などを実際に見ていくと実はかなりスーパー系だし過渡期の作品なんだと感じた。
その後のリアル系ロボに比べると初代ガンダムは大人側もそれぞれの仕事をしているし、若者も抑圧されながら成長していくのが良かった
それとは別に序盤から無能な軍人がハッキリ無能な描写になっているのには当時の風潮を感じられる
アニメを見た時に感じた自分の中のイメージとの違いか……俺は「ジオンに兵無し」というが連邦もロクな物じゃないのが少々意外だった
俺はゲームから入ったからこの辺の認識に関するギャップも存在したようだ
作劇の理由もあるんだろうけど序盤は連邦の軍人でマトモなキャラ、頼れるキャラは出てこない。ルナ2のワッケインがようやく出てきたマシな人物だろうか。
でも考えてみたらSEEDだと更にマトモな軍人が出てこないな……
初代ガンダムのアニメは話の濃さにも驚く。
あの濃い話を一年どころかアムロ中心だと実質数か月だ。ストーリーも設定も「一年」戦争では短すぎる!
とまぁ、こんな感じで。
中国オタク界隈のガンダム関係のイメージも含めてイロイロな話が出ていました。
ちなみにこのネタを教えてくれた方からは
「中国のガンダムファンはSEEDから見始めた人がほとんどなので、1stの序盤の展開を見ると本当にSEEDそっくりで、SEEDの元ネタだったことに驚きます」
「私はSEEDが一番好きなガンダムですが、1stのアニメを見て昔UC系ガンダムファンがSEEDを強烈に批判していた理由の一つが分かったと感じました」
などといった話もありました。
中国のガンダムファンは上の世代を中心にマニアが多いとされていますが、ガンダムシリーズが広まった過程や人気のガンダムに関しては中国独自の事情がありますし、ファンの間で形成されているイメージや広まっている定番ネタにも独自のものがイロイロとあるのでしょうね。
とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。
中国オタク界隈では長期休暇の時に名作とされるアニメ、評価の高いアニメをまとめて見ることも多いようで、毎年春節の時期には動画サイトで配信されている過去作の再生数が伸びたり、中国オタク界隈で過去の名作に関する話題が増えたりするのだとか。
中国のソッチ系のサイトではそんな話題の一つとして
「初代ガンダムのTV版を見たら自分の中のイメージと違った」
などといったことに関するやり取りが行われていましたので、以下に例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。
初代ガンダムTV版を初めて見ているんだけど自分の中のイメージとの違いに驚く
特にアムロ……私の考えていた以上にスーパー系だった……
言いたいことは理解できるよ。
アニメを見ると「アムロは強いパイロット」というイメージが更に強くなる。全くの初心者と思いきや最初から高性能MSの性能をマニュアル見ただけで発揮する。シャアに苦戦はするがそれでも才能と成長の余地を至る所で感じさせる。
TV版の方か……私はアニメで見た初代のザクにはなんだか萌えを感じたね。ザクは男のMSというけど、パイロット抜きで見た場合はそうでもない?モノアイの動きや全体的に丸いフォルムがそう感じさせられるのかな?
オリジンのザク、特にシャアザクは普通にカッコ良かったけどこの独特な萌えもまた良い。
初代の時のアムロは実はかなり積極的でマッチョな考え
最初の下着のままで実験している画像から受ける印象とはかなり違う
その次のシーンでは自分で車運転してフラウと避難所に行くし、ジオンの襲撃の時にはいきなり避難所から単身脱出して父親を捜し住民避難の交渉に向かうからな
内向的な主人公パイロットとして同じ扱いにされがちな碇シンジはミサトの車に乗って吹っ飛ばされるけど、アムロは一人で車に乗っていて前の軍の車の爆風に巻き込まれて吹っ飛ばされた(そしてマニュアル入手)のには不覚にも笑ってしまった
ああ、そう言えばエヴァの序盤とも重なる展開だったな
しかしやはり重なるというならSEEDだろう。SEEDの序盤〜中盤のストーリー展開は初代の展開を元にしているというのがTV版を見ているとよく分かる
私は引っかかる人が多いとされる絵柄や演出も問題無かったので初代は普通に面白かった。たまに作画崩壊や演出で笑ってしまう部分もあったけどね
初代はコメディ部分が少ない、シリアスな作品なんだけど今の感覚で見ると笑ってしまう所も結構あるよな
弾幕コメントのツッコミで笑えるシーンが強調されるのもあるし
変な話だが私は初めて見たガンダムが「SEED」なのもあってか、初代のストーリー展開にはかなり既視感があった
でもアムロの勢い、行動をやり切るキャラはSEEDよりも見ていて気分が良いと感じられた
アムロは誘爆でコロニーが壊れるという事態に気付いたら即座にビームサーベルでコクピット狙いで殺しに行く、それも第一話から
さすがに人を直接射撃するのは躊躇うけど、リアル系ロボ最初の有名主人公が実はあの積極性、必要とあらば戦闘で殺すことも躊躇わないのは面白い
私もSEEDからガンダムに入ったけど当時は人間描写だけでなく戦争描写が暴力的で血腥い、子供に見せてはいけない作品だという批判があった
しかし初代を見ていると血腥い描写自体はそこまで多くないが最初から民間人が凄い勢いで死んでる、たぶん死んでそうな吹き飛び方しているのには驚いた
SEEDはグロ描写で強調を頑張ったんだろうな
そして最近のガンダムは「やめなさい」と一人だけ殺して強調すしている
制作側も時代の変化に合わせて頑張っているようだ……
個人的にはSEEDと比べて初代の序盤はなにかと窮屈な空気が強いと感じたよ
初代もリュウが戦死する辺りから話のスピードが上がって窮屈さは感じなくなったけど
所々で発生する作画崩壊は確かに笑えるが、私はバトルシーンが考えていたよりも予想以上に濃くて驚いたな
特にアムロとシャアの最初の戦いとか、どちらも驚愕(別の意味で)しながら戦いが繰り広げられていくのはシリアスだけどコミカルで楽しい
私が初代を実際に見た時は最初の方のシャアがかなりの強敵、有能キャラなのに改めて驚いてしまった。
特にMS乗らないで特殊部隊的に活動している時は強くて有能。
ロボ無しだと圧倒的にシャアが上だけど、ガンダムならばそのシャア+ザクと互角に戦えるという演出でもあるんだろうな
シャアが最後のフェンシングで素人民間人だったアムロと互角というネタも、序盤の描写を考えればアムロの成長の表現になる
シャアに関してはサービスシーンが露骨なのにも笑った!
しかも浴室の外にガルマがいるとか、何なんだあの情景は!?
初代はジオン兵の描写も結構丁寧なのも面白い。
地球に慣れていない描写がそこかしこに入る。有名なのは雷に対する反応だけどそれ以外にも自然環境に対する愚痴が何かと出ている。
ジオン兵もだけどホワイトベースに収容した一般人が予想以上に非協力的なのが……地球に対する厄介な感情を持っているのも引っかかったよ
当時の日本社会、制作スタッフの戦争の記憶や印象というのが背景にあるらしいが
同意。アムロの方は放り込まれた環境を考えれば勇敢に頑張っている、彼の失敗や傲慢さは若いからだとか思えるけど、ホワイトベースの一般人は見ていてイラつく。
知識としてはあったけど、アニメで見たら想像以上に厄介な存在だった。
本当にホワイトベース最大の問題はジオンではなく一般人だよな
TV版の初代って面白いの?面白いなら見てみようかな
普通に見るなら全体的に整っている(現代でネタ扱いされるエピソードは消えているが)劇場版の方が良いと思うよ
作画崩壊もそれなりに修正されている
初代は昭和っぽさというのかな?作画崩壊以外でも、キャラクターやイベント配置が硬いから引っかかる人は引っかかるだろうな
でも名セリフ的なのがポンポン飛んでくるのは良いかも
当時のサンライズは貧乏だったしスタッフも微妙だったからな
TV版は作画崩壊に昭和と富野が組み合わさるから今の感覚で見るとヘンに笑える作品が出来上がってしまった。
でも技術的な問題はあるがTV版はストーリー描写の方は悪くない。画や演出の古さ、作画の乱れに抵抗が無いなら見るべきだという話には納得だ。
そもそも昔々の映りが悪いブラウン管のテレビと、現代環境の画面では見え方は違うし1回見たら終わりだから印象が今とはかなり違うはずなので単純に質が低いとは言えないだろう。
作画崩壊以外の部分も初代ガンダムは強調のせいでよく見たらおかしなことになっている、歪み過ぎているシーンとかもあるけど俺はアートっぽさもあってそんなに悪くないと感じた
初代を見ているとアムロがなんだか気の毒に思えてくるよ。頑張って働いているのに評価よりもまず批判が来る。もちろんアムロにも問題や失敗はあるけど……それにアムロは最初の時点ではまだ軍人にもなってない民間人、違法労働状態じゃねえか
初代は主人公の周りの余裕の無さがSEEDとは別の形で厳しいんだよな。SEEDも余裕は無いけど、同世代とコーディネイター関係の方が強調されているから印象が異なる。
あと初代は女性キャラもミライくらいしか癒しがない、セイラは攻撃的過ぎてキャラデザは良いんだけど……みたいな印象になる
私はアムロの「ぶったね」のシーンも、ネタじゃなくて普通にキツイシーンだというのをアニメで見て初めて把握した
その前のシーンでアムロがパイロット用の豪華な食事を一般人と同じ食堂で食べさせられて嫌な気持ちになった後だから(子供の食事を盗むジジイとか精神的にかなりきついし)無理もない
でもブライトも民間人のアムロを気遣う余裕がない、戦力的にアムロは休ませられない、アムロも自分が戦わなければ生き残れないので愚痴っても事態は好転しないという……
ブライト(当時設定上は19歳)も本当に苦労しているのでアムロにブチ切れるのも分かるが、アムロが文句を言うのも仕方が無いよな……でもそういう状態が続いて限界になった時に受けたショックでガンダム独占するために逃げ出すのは現代の主人公ならあり得ん
初代のアムロは良い意味で「まだ子供なのに」頑張っていて、そこにガンダムから降ろすと言われてショックを受ける、というのも分からなくはないんだよな
その前のシーンでもMSの傍でシミュレーションを頑張っていて寝落ちしていた所に聴こえてきた話だから、ヤケクソになるのも理解できる
しかしそれとは別にストーリー展開的にそれやっちゃのうか!?という驚きはあった
ブライトも初代の頃は若者っぽさがかなりある
個人的にはホワイトベースの初期の混乱描写とかも面白かったが、この辺は後の作品になればなるほど省略されていくんだろうね
ストーリー演出からも技術に対する認識の変化からも
初代のアムロは何かと文句言うけど仕事はやっていて自分から積極的に動いているのでロボット関係を見なければスーパー系主人公にも感じられる
アニメから受ける印象はその後のリアル系ロボの主人公とはかなり違う
スーパー系と言えばアムロ、カイ、ハヤトの性格がわりとゲッターチームと重なるような……ロボの活躍はガンダムに集中しているが、パイロットは実際に見てみるとかなりスーパー系な配置に思えるな
私はリアル系ロボのパイロットのイメージに近いのはアムロよりもカイの方だと感じたしアニメでカイをかなり好きになった。
正直に言えばもうちょっと出番があったら嬉しかったんだが、作品的には仕方が無いか……
カイと女スパイの話がとても良かった。ククルス・ドアンの島で話を引き延ばして犬の作画にリソース投入するくらいならこっちの話も現代リメイクして欲しい。
初代ガンダムは軍事的SF的な考証、描写がスゴイというのが評価されているけど、アニメのアムロがロボに乗る流れや活躍の描写などを実際に見ていくと実はかなりスーパー系だし過渡期の作品なんだと感じた。
その後のリアル系ロボに比べると初代ガンダムは大人側もそれぞれの仕事をしているし、若者も抑圧されながら成長していくのが良かった
それとは別に序盤から無能な軍人がハッキリ無能な描写になっているのには当時の風潮を感じられる
アニメを見た時に感じた自分の中のイメージとの違いか……俺は「ジオンに兵無し」というが連邦もロクな物じゃないのが少々意外だった
俺はゲームから入ったからこの辺の認識に関するギャップも存在したようだ
作劇の理由もあるんだろうけど序盤は連邦の軍人でマトモなキャラ、頼れるキャラは出てこない。ルナ2のワッケインがようやく出てきたマシな人物だろうか。
でも考えてみたらSEEDだと更にマトモな軍人が出てこないな……
初代ガンダムのアニメは話の濃さにも驚く。
あの濃い話を一年どころかアムロ中心だと実質数か月だ。ストーリーも設定も「一年」戦争では短すぎる!
とまぁ、こんな感じで。
中国オタク界隈のガンダム関係のイメージも含めてイロイロな話が出ていました。
ちなみにこのネタを教えてくれた方からは
「中国のガンダムファンはSEEDから見始めた人がほとんどなので、1stの序盤の展開を見ると本当にSEEDそっくりで、SEEDの元ネタだったことに驚きます」
「私はSEEDが一番好きなガンダムですが、1stのアニメを見て昔UC系ガンダムファンがSEEDを強烈に批判していた理由の一つが分かったと感じました」
などといった話もありました。
中国のガンダムファンは上の世代を中心にマニアが多いとされていますが、ガンダムシリーズが広まった過程や人気のガンダムに関しては中国独自の事情がありますし、ファンの間で形成されているイメージや広まっている定番ネタにも独自のものがイロイロとあるのでしょうね。
とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。