本日2回目の更新になります。
ありがたいことに手頃なネタのタレコミをいただきましたので今回はそれについてを。

中国に日本のライトノベル作品が入りライトノベルというジャンルが意識されるようになってからそれなりの時間が経っていますし、中国オタク界隈のラノベ関連の話題を見ても世代が上下に広がっているのを意識することが何かと増えているそうです。

中国のソッチ系のサイトではそんな話題の一つとして
「最初に読んだラノベ作品は何か?」
といったことなどに関するやり取りが行われていましたので、以下に例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


今のウチの国のラノベ読みのオタクが最初に読んだラノベ作品ってなんだろう?
私は「灼眼のシャナ」だけどこれはもうかなり古いはず。皆のラノベ体験について教えて欲しい。

私もスレ主と同じ「シャナ」、或いは「フルメタル・パニック」(うろ覚えだが)からラノベに入った世代なので近頃の事情については気になるな
あの頃は「涼宮ハルヒ」や「半分の月がのぼる空」、「イリヤの空、UFOの夏」などからの人も多かったように思う

ありがちだが俺は「ソードアート・オンライン」からだ
第一巻の表紙、イラストは当時の作品の中ではやはり特別なレベルのものだった

私もSAOだね。クラスメートに貸してもらって読んだ

「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」だった
人気の高さに加えてオタクの入門、活動のイメージを把握する上で有用というのもあった気がする
後から知ったがラノベじゃないけど「げんしけん」が自分の前の世代ではそんな感じの作品でもあったらしい

自分も「俺妹」からだったと記憶している。「俺妹」はアニメの人気とほぼ同時期に展開されていたのも大きかった。

私はアニメとセットで「バカとテストと召喚獣」からだった
あの作品のギャグ、題材の組み合わせは当時のオタクにとって未経験の劇物だったよ!

「冴えない彼女の育てかた」
オタクになって好きになったアニメの続きを知りたくて原作を見るというよくある流れ

西尾維新の物語シリーズ
知り合いの濃いオタクには戯言シリーズからのも何人かいた

なぜか学校の図書館の日本文学の棚にあった「空の境界」

「トリニティ・ブラッド」からな自分は当時のラノベ読者としては流行から外れていたように思う

ちょっと外れた所というなら「黄昏色の詠使い」から入った人間もそこそこいるはず
そこから細音啓作品にハマっていくことに……私自身もそうだった

俺は「生徒会の一存」
この作品のキャラ配置、特に主人公のスタンスと話の構成は当時かなり新鮮だったな

自分も「生徒会の一存」だったはず。考えてみれば自分はオタクネタ、定番ネタにッツッコミを入れるノリはこの作品で学んだのかもしれない。

似た方向で私は「ゲーマーズ!」だった。当時のクラスメートが貸してくれた。考えてみればあれは布教活動だったのだろう。

私はそういう布教活動を行っていた。
最初に読んだのは「文学少女シリーズ」だったけど、この作品はクラスメートの食い付きがかなり良かった
当時の高校生にとっては題材的にもイラスト的にもかなり入りやすい作品のかもしれない

我が人生初のラノベは「緋弾のアリア」でした

俺も「緋弾のアリア」だった
こういう雑なハーレム系、ツンデレヒロイン作品が当時のオタクにとっては入門作品として良かったのかもな

分かる。私はそれが「まよチキ!」だったはず。

その辺りの作品では「デート・ア・ライブ」が一番強そう
当時から地味に人気の高い作品だったが、現在でも根強い人気があるのを見ると俺のようにこの作品からラノベにハマった(最初でなくとも)人は少なくないのだろう

大体似たような時期だと思うけど、私は「IS」から。何かとバカにされたりネタにされたりする作品だけど嫌いじゃない。特にアニメの方はクオリティ自体はラノベ原作アニメとしては自分の中でかなり上位に入っている。

「狼と香辛料」
題材もヒロインもウチの国のオタクに刺さり過ぎだった

「問題児たちが異世界から来るそうですよ?」は当時世界観やキャラがこっちのネット小説読んでいる人間の好みに合ったので広まった、日本のラノベの窓口的な作品にもなっていた気がする

ありがちだけど「とある魔術の禁書目録」から
私にラノベについて教えてくれた大学の友達は「涼宮ハルヒの憂鬱」からだと言っていたかな。私も「涼宮ハルヒ」は大好きだった。

ネットの配信で良いなら「とある科学の禁書目録」だった
実本は何だったかな……

友達に何作品かおススメを教えてもらってからまとめて読み始めたから最初の1作品の記憶が怪しい
実本でまず買ったのが「ソードアート・オンライン」と「デート・ア・ライブ」だからこのどちらかのはずなんだが

それにしてもまだ直接日本のネット小説サイトから直接商業化された作品が入口な人は珍しいんだな
「ソードアート・オンライン」も作者が出版社のコンテストを受賞しての書籍化だから近年のネット小説出身のラノベとは違うし

古いけど「ゼロの使い魔」
あの当時はトリップ系がこんなに国産ネット小説で流行るとは思いもしなかったな……

国産ネット小説で思い出したが俺は「無職転生」が初めて読んだ日本のラノベなんだけど、最初は国産ネット小説だと思って読んでいたよ。

ネット小説出身の作品は小説より先にコミカライズを読むことも多いし、ラノベの方をきっち把握しているファンは案外少ない印象だ
もちろん「無職転生」みたいな例外もあるけどね

「無職転生」は日本のラノベを読まないような人も読んでいるラノベだと思う。あと「無職転生」はだいたいが最後まで読んだ上で語られているのも珍しいかと。

私は「お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされていた件」からラノベに入ったので、たぶんネット小説から直接書籍化した作品からの入門だと思う。

実は自分のラノベ体験は「ひげを剃る。そして女子高生を拾う。」こっそり読んで始まった。価値観に問題がある作品としてオタクの間でも非難されるからあまり表立って言えないのが厳しいが、今では日本のラノベでしか読めないご都合主義的なラブコメ作品というのもある。

ハーレム系とかウチの国のネット小説では絶滅したからな……恋愛系、ハーレム系、或いはそういう要素が混ざった作品を求めて日本のラノベを読む人は今でも少なくないように感じられる。



とまぁ、こんな感じで。
イロイロな作品の名前が挙がっていましたが、今回は複数の発言があった作品を中心にピックアップしております。

ちなみにこのネタを教えてくれた方からは
「最近はネットの電子書籍、web配信で日本のライトノベルを読むことも増えています。昔中国本土で出回っていた日本の実本でのライトノベルは簡体字版の他に、台湾の出版社の繁体字版もかなりありました。当時は正規出版、海賊版どちらも広まっていましたが時代が進むと正規版が増えていったように思います。しかしその後国内では簡体字正規版が規制されて消えてしまいました……」
などといった話もありました。

以下の記事は2010年の記事ですが似たようなテーマでまとめております。
中国オタク的「初めてのライトノベル」
2010年頃の中国オタク界隈では
「銀河英雄伝説」、「十二国記」、「涼宮ハルヒの憂鬱」、「灼眼のシャナ」、「イリヤの空、UFOの夏」、「半分の月がのぼる空」
などが初めて読んだライトノベルだという人が多かったようです。中でも「涼宮ハルヒの憂鬱」は特に影響が大きかったのを私もよく覚えています。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。