コナミが「ウマ娘」に関してサイゲームスを訴えたそうですが、ありがたいことにこの件に関する質問やネタのタレコミをいただいておりますので今回はそれについてを。

コナミが『ウマ娘』を巡りサイゲームスを訴訟。40億円の損害賠償とゲームの配信差し止めなどを請求(ファミ通.com)

「ウマ娘」は中国でもマニア層を中心に熱心なファンがいますし、現在の日本のゲームコンテンツの看板作品の一つと見做されているので、中国オタク界隈でもこの訴訟に関してはかなり注目が集まっている模様です。

そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「コナミがウマ娘を訴える」
といったことなどに関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


コナミが特許権侵害でウマ娘を訴えたようだが、これはどういう風に見ればいいのだろうか……

現時点では両企業からも日本のメディアでも詳しい情報が出ていないから何とも言えない
40億円の賠償とゲームの配信差し止めだから最悪ウマ娘死亡という可能性も無くはないが、訴訟で最初に強く出るのもありがちなので軽視できる問題ではないというくらいしか分からん。

え、そっち?「アイドルマスターシャイニーカラーズ」の方が危ないとずっと言われていたのに。

ゲームの遊び方、ゲームシステムが似ているからというだけで訴えられるのか……?
日本ではそれに関する特許権があるのかというのがまず驚きだよ。

遊び方の特許というのが意味分からんしプログラムの特許というのも意味が分からん。同じプログラムかどうかをコードまで調べるのか?さすがに言いがかり過ぎでは……

そりゃシステム、プログラムに関する特許もあるよ。条件はあるけど中国でもプログラムの特許はとれる。
ただこういうのはお互い様なのと、訴訟まで行ったらゲーム会社どちらも大して得にならないのであまり大事にはならないだけ。

特許に関してはどこまで範囲を広げるかが争点になるんだろうけど……
どちらにしろこれもまた「コナミだから」と言われる案件か。コナミにとっては今更名声が下がるとか気にしないんだろうな。

コナミは過去に音ゲーの基礎になる特許で訴訟しまくって同業他社のゲームを潰してジャンルを独占したので今回の件もそれを狙っているのでは
育成ゲームの特許でウマ娘を潰せる特許があった、或いはウマ娘をターゲットに出来る方向の特許を出願していったのかね

ウマ娘の規模なら訴えれば利益になる、ソシャゲの競合相手にダメージを与えられるという戦略もあるはず。コナミはパワプロのソシャゲを運営しているし、この間栄冠ナインの配信が発表されたしな。

ゲームのシステムパクってもそれが当たるとは限らないからな……国産ゲームを見ても原神をパクれば当たるわけではないし、原神と同じように某ゲームをパクったゲームが原神以前に大成功しているわけではない
コナミとしては回収できる所から回収しようという感じなのかね、アメリカの特許の裁判でもそういうのは珍しくないが

コナミは他所にゲームを作らせない、自分は面白いゲームを作らない或いは作れないで特許で儲けているから嫌われるわけだよ
今の時代に完全に新しいゲームシステムを創り出すなんて難しいのにな

ウマ娘がパワプロに似ているというのは確かだがこういう裁判になるのはなんだか納得できない。
特に今のコナミはゲーム会社として息をしているのか分からないような状態だから……

一応コナミもゲーム事業に投資してないわけじゃないよ。もっとも過去の人気シリーズはほぼ死んでいて今ではパワプロとウイニングイレブンの慣れの果てしか無いし、私も全く良い印象は無いね
ただ訴訟に関してコナミは昔からゲームの特許で同業他社を制限する戦略だし、訴えられたのがウマ娘だったことを除けば別に驚きではない

コナミのやりたいことは分からなくもないが、特許申請してゲームの遊び方を縛る、別の会社に作らせないとかやってしまうとゲーム業界がゲームではない所で争うことになり、結局業界全体が損することになるのでは?

これでコナミが勝ったら特許を押さえた会社がそれだけで食っていくことができるようになるんだろうけど、訴訟リスクや特許のコストで新作も作られなくなるだろう。
日本の業界は本当に大変なことになりそう

ゲームの特許、キャラクターデザインや音楽についてはお互い様の黙認状態なものも多いけどコナミ関係はそれを許さないということで昔から何かと恨まれている模様
ちなみにゲームの特許については任天堂も色んなものを申請しているが、任天堂の態度は基本的に他が使っても気にしない、ただし他がその特許を奪って独占的に金儲けしようとするのは許さないといったものだ。
以前コロプラがそれをやろうとしたが、その時はコロプラが任天堂に賠償金40億円で訴えられてその後更に任天堂を怒らせて100億円にアップ、最終的にコロプラは33億円払って和解というボロ負けになった。ウマ娘の件も金額的にはこれと同規模から始まっているようだな。

コナミは日本のゲーム業界を発展させたいのか殺したいのか
この訴訟でコナミが勝利すると日本のソシャゲ業界はとても難しくなりそうだ

コナミは気に食わないが、全方位に対して二次創作の自由を制限していたウマ娘が訴えられたのはいい気味だ。天は悪を許さないというのが実感できて私は今とても気分が良い
潰し合いで両方にダメージが来るのが理想だ

さすがに二次創作の制限とゲーム制作を同じものとして語るのは違うだろ

賠償金40億円が目を引くけど和解や判決が出た後の作品継続も有り得るからウマ娘はダメージがあっても存続の危機という程ではないのかな?
目に見える形で厳しいのはウマ娘のシステム真似したゲーム出した所かもしれない。ちょっと前に少し話題になった「ブルーロック」とか。

それは確かに。
「ブルーロック」の他にも「ゆるキャン△」がウマ娘そっくりだと不安視されて会社の株価落ちてる模様。そりゃ訴訟リスクがあるゲームには安心して課金できないよな。

しかし実際の所、ウマ娘の育成システムがパワプロをパクっているのは明らかなんだよな……これに関してはウマ娘のサービスが始まって人気が爆発した時にも何かと話題になっていた

それに関してはコナミの特許の期限切れを待ってリリースしたという話も出ていたが……そうではなかったということなのかね

日本のネットでこの件についてちょっと追いかけてみたが、特許に関してはパワプロの育成システムそのものではなく、ソシャゲ版のデッキとキャラとイベントを結び付けるシステムについてではないかとも言われているな
どちらにしろ何の権利で訴えているのか具体的な所はまだ分からない

参考になる判例があるわけじゃないし裁判やってみるまで外からは分からない案件になりそう

俺もコナミは嫌いだが、裁判としてはサイゲームスの方が厳しそうだと感じる
今になって訴えたということはコナミ側に何らからの勝算がありそうだし、ウマ娘に限らずあそこのゲームは何かしらパクリ元があるし探られたくないことも多いだろうから非を認める方向で和解になるのでは

ふと思いついたんだけどbilibiliがウマ娘の中国版サービスを開始しなかったのはこのリスクを認識していたからだったりしない?

あれは単純にウチの国で新作ゲームの審査が通らなかった時期に重なっていただけだろ。韓国版とかの収益の大きさを羨望していたわけだし。

ようやく新作ゲームの審査が解禁されてもbilibiliのゲームに今更出てくるのが「オーバーロード」のソシャゲだからな……
リスクというならウチの国では賭博、それから日本歴史関連の「敏感」な要素があるから著作権的なリスクは考慮するとしてもかなり後の方だろうし、著作権のリスクを心配するなら「アズールレーン」のようにもっと危ないのがある

ファンの希望込みっぽい予想ではbilibiliでOVA版の審査が通って配信発表と共に中国国内版サービス開始じゃないか……という話もああったけど、待っている間にこういう事件が起こってファン界隈では頭を抱える人間がかなり出ている模様

個人的に興味深いのはこの訴訟に関して日本のネットでもコナミに対する支持が無いことだね
サイゲームスは日本だと何かと嫌われているからウマ娘ユーザー以外は味方がいない、コナミ側優勢だろうと思っていたのだが

俺の周りでは元々悪かったコナミに対する印象が更にヒドイことになってコナミに対する罵倒が吹き荒れているが、日本でもそんな感じなのかね

私も「メタルギア」の件があるからコナミは大嫌いだ!他にも「ウイイレ」とか昔のコナミ作品が好きだった人で今のコナミが好きな人はいるのか?

コナミは最近またゲームに力入れ始めたとも聞くけど、一時期は人気シリーズを片っ端から死なせていたしゲーム部門縮小してソシャゲで稼ぐだけ、あとはスポーツジムとかフィットネス関連事業で稼いでいたからね
ゲーマー層からはかつての愛が反転して嫌われているしこの訴訟に関する支持は期待できない

小島秀夫関係だとまだ少しはコナミに対する擁護も出る印象だったがウマ娘に関しての方がコナミに対する風当たりがはるかに厳しいのか

言っては何だが日本のネット世論もどこまで信じれば良いのかこちらからはよく分からない。ソシャゲの人気のようにネットの工作を裏表どちらでもやってそうだし。
サイゲームス側が先手とって訴訟についての情報を公開して有利な空気を作っているので初動ではコナミが負けている感はあるが訴訟で負けそうなので盤外戦に持ち込もうとしている可能性も考えられるわけで……

それにしてもサイゲームスが馬主の許可はとっても同業者との許可はとってなかったのが私には意外だった。同業者の方が足の引っ張り合いなど過去のしがらみがあってやり難いのは何となく想像はつくけどね。



とまぁ、こんな感じで。
比較的冷静だと思われる所からコメントをピックアップしましたが、中国オタク界隈ではこの件の受け止め方についてイロイロと混乱している模様です。

またこの件に関する情報を教えていただいた方からは
「中国ではプログラムの特許という概念を把握している人があまりいないと思います。ゲーム関係では他の作者や作品の素材やコードをそのままコピーする、商標を無許可で使用するのは悪いことだという認識はありますし、模倣するのは道徳的に問題があるという認識はあります。しかし法律的に悪いことではない、皆やっているし訴えられなければ問題無いという認識もあるので心の抵抗は小さい、実行して成功する人間は頭が良いという考えになる人も少なくないと思います。そのため、ウマ娘に対するコナミの訴訟については理不尽に感じる人も多いでしょう」
といった話もありました。

ちなみに今回の件とは直接関係無いものの、私はコナミがゲームに力を入れるなら「ときめきメモリアル」の復活をしてくれないかな……と考えてしまいました。
当ブログの昔の記事を読んでくださった方は御存じかと思いますが、管理人は昔中国で文字通り「ときめきメモリアル」に救われた過去があるので現在の状況はとても残念に思っています。
新作でなくてもいいので「ときめきメモリアル4」の現行機種への移植とかやってくれませんかね……


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

90年代に中国の現地校に通っていた管理人がときメモに救われた話です
わがオタク的青春の北京 その3