ありがたいことに手頃なネタを教えていただいたので今回はそれについてを。

中国オタク界隈では日本の作品における定番表現などに関する考察が行われることも少なくないそうで、その際には日本の昔の事例や他の国の事例なども交えながらイロイロな方向に盛り上がったりしている模様です。

そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「SクラスのSは何のSなのか」
などといったことに関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


SクラスのSは結局何のSなのか……ゲームとか小説とかではよく見かけるが何の略なのか明確な答えがない

ゲームとか欧米だとS級じゃなくてAAA級だしな
自分の見た範囲ではSSSは日本の作品くらいしか使われていない

ゲーム内だとAの上がSになっているゲームもあるだろ
どこから来たのか何の略なのかは知らないが

私がSを意識したのは「デビルメイクライ」のスタイリッシュランクからだったな
あれは最上位が「S」というのを妙にすんなり納得できた

そういえば日本のゲームでAAAに相当する評価ってなんだろう?
SSS級のゲームとは言わないし……超大作くらいしか思いつかない

ベンツなんかもSが一番上だし、ドイツの作品とかはどうなっているんだろう……ドイツ産の俺TUEEEEE作品とか知らんし

ベンツはG級もあるから日本のSが明確に最上位という扱いとはちょっと違うと思う

「M」が最高のゲームもあるよね

自分の印象だとDかEが最下級でAまで上がってその上がSでそこからはSSそしてSSSになっていく感じかな?

N、R、HR、SR、SSR、URみたいなのもあるぞ!

「EX」や「U」など「S」より更に上が存在する作品もあるな
でも「EX」を採用している作品は少ないかな?

国内の作品だとその辺一定しないよね
ABCD式でAよりDの方が偉いのもあれば、日本の作品のようにABCDでAが上位でその上に最高級としてSが存在することもあるし、もちろん東洋風のもある

「S」か……中国語に訳す時に「特級」か「超級」か迷うやつだな!

習慣による感覚的な所もあるからきちんと翻訳する場合は判断が難しい部分になりそうだ
確か日本のゲームの中には「S評価」がアメリカ版だと「A」や「AAA」に変更されている作品もあったはず

私は権利的な方面の「S」は「特等」、実力的な方面の「S」は「超級」で訳していた。なおこの二つが混ざったクラス分けも珍しくない……

とりあえず元になった英語は「special」或いは「super」で良いのかな?

そういうのだと「superme」なんかも候補になるかと

私はSが一番上というのは日本の作品から知ったし、日本の作品に多い表現だという印象もあるが実際の所はよく分からない

あれは「super」の他に日本語の「sugoi」のSも混じっていると聞いたことがある

「SUGOI」「DEKAI」の「SUGOI」か……

言っておいてなんだけど、さすがに冗談だとは思う
ただ実は日本語のローマ字表記の略称だから英語関係無いみたいなこともたまにあるんだよね

理解できる話だ
二次元関係で有名なのだとSNKが「新」「日本」「企画」の日本語表記のローマ字なんだよな……だから個別の事例では「S」級が英語由来のSではないケースもありそう

しかしこれ、これどこから始まったんだろう?
作品としてなら「幽遊白書」のS級妖怪が自分の知っている中では一番古いが

私もS級妖怪が最初かな?ただ冨樫義博はゲームマニアだからゲームの方に更なる元ネタがありそうな気もする

ゲームでも昔の作品は「S」表現は使ってないぞ?
1990年代初頭はまだ家庭用ゲーム機はFCからSFC、MDの時代だしハイスコアはあってもクリア評価などのランク付けはそんなに無かったはずだ
あとファンタジー世界も「ロードス島戦記」とか「スレイヤーズ」の時代だから今の日本のラノベにありがちな冒険者ギルドなどの支援組織におけるランク付けも一般的ではない

ゲームだと「KOF」などのアーケードゲーム経由で広まった部分もありそうだけど、こっちは「幽遊白書」より後だろうしな……

「S」に関しては「star」の略というのもある
日本の競輪がこのランク分けで、1980年代から使われているので二次元作品ネタより明らかに古い

「幽遊白書」以前だと「スプリガン」で「S級エージェント」が使われているね
「スプリガン」の作者が「特別さの演出で適当にでっちあげた」「元ネタはたぶん酒の特級」と発言しているから作品の連載が始まった1989年頃はまだS級表現は一般的ではなかったと思われる

「S」の由来はともかく、必要性は何となく分かる
中国語でも一等二等三等の上に「特等」があるし、甲乙丙丁ならその上に「超」があったりするわけだから

この疑問を調べてみると、明確な答えが存在しないというかかなり雑に使われているというのが分かった
とりあえずインフレや更なる上位的な存在やサービスに対応させるためにABCDの上の呼び方を個別で作っているので明確に統一されたものは無いのだろう

そして「S」を使い終わってしまうと、また新たな上位称号が出てくるわけか



とまぁ、こんな感じで。
中国語の事情なども含めてイロイロな話が出ていました。

ちなみにこのネタを教えてくれた方からは
「ゲームに関しては何とも言えませんが、中国でよく使われるランク分けは甲乙丙丁だと思われます。例えばサッカーの最上位リーグは『甲A』です。ランクとしての『S』が通じないわけではありませんが、基本的にはABCDで間に合いますし『S』が出てくると日本の作品、ゲームという印象が強くなると思います」
などといった話もありました。

例えば中国語では「A型肝炎」が「甲型肝炎」になりますし、中国語を使っていると日常的に甲乙丙を意識する機会は多いでしょうね。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております