ありがたいことに食べ物ネタを教えていただきましたので、今回はそれについてを。

中国オタク界隈では日本の作品に出てくる食べ物が何かと話題になっていますが、そんな中で実際に食べるのが簡単な料理の一つが「牛丼」だそうです。

中国では吉野家が1990年代から進出していますし、その後すき家も進出しているので都市部に住んでいれば比較的簡単に食べに行けるものとなっているのだとか。
値段は少し前までは牛丼の並が単品20元(約450円)くらい、セットで30元(約670円)くらいだったような?

そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「皆にとって牛丼はどんな食べ物」
などといったことに関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


牛丼は二次元によく出てくる食べ物で実際に食べるのが容易だけど、皆にとって牛丼はどんな食べ物?

こっちはドリンクなどと一緒のセットメニューが基本だけど、アニメやマンガだと単品で食べているのが多いからこっちのイメージと比べて日本では更に低級、ジャンクな食い物になっているのではないかと考えている

自分にとってはそこまで安いわけではないけど外さないという食べ物だな

俺はあの価格のわりには量が足りないと感じる
味は可もなく不可もなく

積極的に食いに行くほどではないが、腹が減った時にちょうど目の前に店があったら入るくらいかなあ

吉野家は俺の住んでる三線級の都市にもあるくらいだからそれなりに身近な食べもの?
日本と同じ味かは分からないが

私は牛丼については詳しくない……最近ようやく「吉野家」と「食其家」(すき家)が別の系列のチェーンだと知ったくらいだ
でも嫌いではないかな、あと自分が好きなのはすき家の牛丼

普通、本当に普通のレベル
ウチの地元だと結構高めなお値段なのでそこまで積極的に行く店じゃないかなあ

私も「普通」以外に言いようがない
個人的には日本版の沙県小吃みたいなもんだと考えているけど、牛丼はアニメやマンガにそれなりの頻度で出てくるので二次元でも重要なアイテムだと感じている

100点中70点くらいの普通レベル
日本の作品での扱いを見ると、安くて量が多い扱いなんだろうけど中国国内の吉野家は高過ぎるし値段に見合った味には思えない
すき家はアレンジ版の牛丼や牛丼以外のメニューもあるので行くならすき家だね
もっとも俺はそこで牛丼を食うとは限らないが!

私は日本の牛丼が気になって日本旅行の時にわざわざ吉野家に行ったが、実際に食べてみたら凄い普通の味だった
もちろん作品経由で蓄積されたイメージで勝手に期待していた私が悪いのだけど正直ガッカリした

一応中国の吉野家は日本とちょっと味が違う
現地化している理由は、紅ショウガがこっちの好みに合わないのと辣椒酱(唐辛子みそ)があることかな?

自分のように中国ではあまり見かけない甘い味付けのおかずがご飯に乗っているのが合わないという人もいるので、そういう方向に関する現地化もあると思われる

俺は吉野家は一度食べてみたが口に合わなかった。あの甘くて苦い汁がダメだったよ……

体感的に中国だと高過ぎるから微妙な評価になるのは避けられないと思う
一線級の都市でもなければ同価格帯にもっといい店がある
逆に都市中心部で高めの店ばかりの所にあると無難な選択肢にもなり得る

鉄道の駅とかにあると助かるよね
街中で自分がどこにどんな店があるか把握しているような場所なら味は普通で割高

座って食べるファストフードとしては悪くないけど、持ち帰りの食事としてはコスパ悪いと感じる

ところで日本人にとっての牛丼ってどんな感じなんだろうか?
自分は作品経由の知識しかないのでよく分からない
いわゆる焼きそばパンみたいなものなんだろうか?

焼きそばパンよりはちゃんとした食事だけど、大衆向けな食事、普通は女性一人で食べることは無い食事くらいの扱いらしい
ちなみに二次元的には焼きそばパンと違って女の食べ物ではないという側面がかなり強調される食べ物だ
だから二次元でガールズバンドのキャラが食べるのもある種のキャラ付けになる

日本だと牛丼が二次元によく出てくるのは過去に「キン肉マン」の社会現象レベルの人気で盛り返した食べ物だということも理由の一つだ
「キン肉マン」のアニメには吉野家(当時本当に潰れかけていた)が出ていて、会社が復活できたのにはキン肉マンの影響もあると言われている
なお吉野家はその後キン肉マンの作者を侮辱して縁が切れて、現在はすき家となか卯が主なキン肉マンのコラボ先になっている模様

個人的にはすき家のアレンジが入った牛丼の方が好み
温玉牛丼と麻婆豆腐牛丼はよく食べる

日本だとこっちの感覚よりかなり安い
値上がりした現在でも500円いかないし、昔はもっと安かった
だから日本の作品で女キャラがそれを食べるというのは金が無い、或いはおしゃれを捨てて食欲を満たすだけの女みたいな描写にもつながる

元々「丼」や「ラーメン」は日本の労働者の腹を満たす料理として成立したものだし、日本だと安くて腹が膨れる食べ物という扱いだ
中国国内だと日本料理枠だからあまり安くはならないけど、外国の料理が高くなるのはどこでも似たようなものだ

牛丼は典型的な労働者の食事イギリスのフィッシュ&チップス、こっちで言うなら広州や深センの猪脚飯(豚足煮込み丼)みたいなものかな?
ただこういうのって外国に行くと高級化と現地化されて「現地の人間にとっておいしい」ものになりがちなのに牛丼はこっちで食っても日本で食ってもそんなに変わらない味なのは珍しいと思う

味はさておき、注文して席に座ったらもう出てくるような速さは凄い
あのシステムは本当によくできていると思う

改めて考えてみたけど、自分にとっては大学や近くの食堂で食べたいものが無いときに食べに行くものだな
ファストフードで安くないが高くもない悩まずに済む食い物、それが自分にとっての牛丼

ところで友達は牛丼はみりんで味付けする、或いは牛丼のたれで作れば同じ味のを安く簡単に作れるといっていたが……

肉をたくさん食べたい、コスパの良い牛丼を食べたいなら自分で作る方が良いぞ
牛肉と玉ねぎと砂糖、料理酒で簡単にもっとおいしいのが作れる

ネットで売ってる吉野家の「タレ」を使えばもっと簡単だぞ。すき焼きのタレを使っても良い。
ただ牛丼にとてもハマっているとか、普段から料理をしていてタレを別の料理に流用できるとかでなければ「自分で材料と調味料を揃えて一人分作って洗い物までやる」というのは金と時間両方で割に合わないと感じる
結局は店で食べるのが楽なファストフードということになりそう



とまぁ、こんな感じで。
現在の中国におけるイメージなどイロイロな話が出ていました。

ちなみに今回のネタを教えてくれた方からは
「吉野家の牛丼は昔の中国では実際に食べにいける日本料理として価値がありました。しかし現代では中国の一般的なレストランの味のレベルも全体的に向上していますし日本料理の店の選択肢が増え、現地化された日本料理を食べることもできるので『特別な価値』はほぼ消えています」

「現代の中国では吉野家は普段の食事として食べるには高いけど、ちゃんとした食事としてはそこまでおいしいものではないというイメージになっていると思います。でも安いし外さないので自分の場合は一人か二人でなら食べに行ってしまう、よく分からない店が多いときに安全性で選んでしまうお店ですね」

などといった話もありました。

私は高二から北京で一人暮らしを始めたのですが当初は自転車で行ける距離にあった吉野家にかなり助けられました。あの頃の中国で吉野家はまだ珍しかったファストーフードスタイルと綺麗な店舗などから「ちょっとカッコいいお店」扱いされていたように思います。
しかし私が一人暮らしを始めた1990年代後半ならともかく、様々なジャンルと価格帯の店が増えて出前も整備されている今の中国で牛丼が競争するのはかなり厳しそうだと感じてしまいますね。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。