ありがたいことにネタのタレコミをいただきましたので今回はそれについてを。
中国オタク界隈でも主人公キャラというのは何かと話題になっていますが、主人公キャラの定番要素や人気の理由となる部分については特に気になるようで現在の傾向や昔と比べての変化に関する議論で盛り上がることもあるのだとか。
そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「今は反抗的な主人公は好まれないのか?」
などといったことに関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。
今の時代、カミーユみたいな全てに反抗的な主人公というのは好まれないのだろうか?
今の時代に限らず反抗的な考えの主人公ってあまり好まれてなかったな
かと言って碇シンジみたいな巻き込まれて後ろ向き、内向的なタイプが好まれるわけでもなかったけど
自分の信念を貫くみたいな主人公はそこそこいるけど、ずっと反抗的なタイプは珍しいよね
「なんだ男か」と言われたくらいでいきなり暴力に走るようなのはちょっと……侮辱されて反撃する流れ自体は許容できなくもないけど初手の反撃が強過ぎてさすがに……
程度や相手によるだろう。今の作品の主人公にも最初は反抗的で尖っているタイプは少なくないぞ?
最近というわけではないけど「NARUTO」や「ONE PIECE」とかでも成長して強くなる、自分が深くかかわる人間関係が構築されていくと人格的には柔らかくなっていく反抗的な主人公だったのではないかと
主人公がリーダー的な立ち位置になると反抗的なだけではいられない、見ている側も納得してくれなくなるからね
現代だと「鬼滅の刃」の炭治郎のように敵に立ち向かうけど味方や組織には柔軟、礼節のある対応をするタイプが好かれているのだろうか
炭治郎も別に反抗しないわけじゃないけどね
ただ妹と仲間が大事な長男だから感情の爆発はあっても後先考えずに反抗するキャラという印象ではなくなる
昔の反抗的な主人公の作品は所属する組織(の象徴となるキャラ)或いはその上層部が嫌な存在、無茶な命令を出してくる存在なことも多かったから反抗的な主人公というのも感情移入してもらえた
今は味方組織が有能或いはそんなにバカじゃないことが増えているので必然的に組織や何らかの指示や方針を出してくる相手に対して反発、反抗し続ける主人公は好感度下がる
「エヴァ」やその影響を受けるセカイ系の作品はそういう組織が多かった気がする
ただその頃の作品になると碇シンジのように内向的な主人公が増えて、しかも反抗したら更に事態が悪化するパターンが増えていよいよ反抗的な主人公は微妙になっていったのかも?
反抗して良い方向に向かうならともかく、直接的な意味のない所で空気を悪くするような反抗はちょっと……服従するのも問題だけど、主人公にはクレーバーな対応をしてほしいというのはあるよね
共感される反抗する内容や精神に関して昔と今では違う。いわゆる若者や小市民的な考えからの反抗とか、言っては何だがもう流行らない。
ジャンルやテーマ次第ではあるけど、例えば学生キャラで恋愛モノだと現代では学生で親の庇護の下で稼ぎも無いのに反抗するとか何やってんだという話になるから反抗的な主人公は厳しそう
学生キャラでも「ペルソナ5」の心の怪盗団の連中は反抗しまくりというか基本原理が反抗なのに人気あるぞ
「ペルソナ5」は学校も社会もヒドイことになっているし敵が悪いヤツばかりなので反抗する方が分かりやすく正義なシチュエーションだからな
昔より否定的な評価は増えたが「コードギアス」のルルーシュもいまだに人気高いから、別に反抗するキャラが不人気なわけではない
個人的な印象だと谷口悟朗作品の主人公は反抗的な主人公でも行動に説得力があって評価が高いと思う
「コードギアス」の他に「ガン×ソード」や「スクライド」も悪くない
反抗的なキャラへの憧れは中二病の一種だけど、反抗だけが強過ぎると中二病の好みから外れていくのだよ
俺は視聴者の年齢が上がったのと、社会的な環境が変化して正論を振りかざして反論するのが通用しなくなったんだと思っている
具体的にどうするのか、その正論を実行する際に誰が、どこが負担するのかという話になるから雑にやると「子供のわがまま」扱いされかねない
結局は描写が難しいんだよ
信念を貫き通すのはかっこ良くなるが、描写や提示された情報不足の問題で現状が嫌で反発しているだけにしか見えなくなったりするから
カミーユは周りに厳しいだけでちゃんと繊細さや優しさも持ち合わせているんだけどね……まぁそれ以上に周囲に感情をぶつけるめんどくさいタイプだし、スパロボとかのイメージでいると原作見た時にドン引きすることになるけど
現在の空気だとカミーユよりジェリドの「俺は貴様ほど人を殺しちゃいない!」という発言の方が肯定的に見てもらえそうな気がしないでもない
その問題があるから周囲の環境を最低にするのですよ!
令和版ラノベ主人公は周りを無能、傲慢にして主人公の反抗に口実を与えている
虐げた連中がもう遅い展開になるのはこっちの作品でも珍しくはないし、反抗して相手を叩き潰すのは常に需要あるはずだよ
そういう設定になると復讐もかなり混ざることになって受け入れやすくなるわけだし、変わったのは「納得させられる見せ方」なのかもしれない
統治者が下の人間の反抗の芽を摘む、底辺を搾取し続けるためのシステムを構築するというのはどの時代どの世界観でもありがちなんだけど、現代社会ベースでやると反抗して既存のシステムを壊した後に再度新たに作るのはコストがかかるし復旧までに被害が積み重なるから納得させる展開が難しいんだ……
現代でも西遊記と孫悟空が大人気なんだから反抗的な面のある主人公が好まれないというのはありえない
もっとも孫悟空のアレンジを見ていくと反抗のスタンスや強調するエピソードも時代と共に変化はしている
反抗するだけだったら単なる反逆者、破壊者で終わってしまう
現代だとその後に求めるもの、成立させるものが具体的に欲しい
社会や世界への反抗はまだ良いんだけど、人と人の間の反抗は個人的感情レベルや自己中心的、周りに迷惑をかけているように見えてしまうことが多い
特に現代の環境だと多人数が議論しながら見ているような所もあるので演出で強調して感情移入させるのが難しくなっているので対人関係の反抗を上手くやるのは何かと難しい
反抗的なキャラって状況を理解していないバカに見えてしまうのが厳しいし、熱血系でもバカ、特に考えなしに動いて状況を悪化させるタイプは嫌悪される
最近のキャラではすぐに思いつかなったがDEEN版「Fate」の衛宮士郎とかが典型的な例
その辺の時代だと「SEED DESTINY」のシン・アスカとかも入るね
ガンダムシリーズだと主人公に反抗的な部分がある方が多いけど、好みは結構分かれている感がある
反抗する主人公の後に内向的な主人公、そしてやさしい(決断から逃げる)主人公が流行り、その後に俺TUEEEEEが流行っている
どれがいい?
どのタイプも見せ方次第なんだろうけど、どれであっても安易なの極端なのは嫌かも……
キャラの内面、外部環境などからロジックとして納得できれば反抗的な主人公でも問題はないんだよ。そうならざるを得なかった、反抗するしかなかったキャラならば。
ただ少年マンガ系作品は精神的に成長するイベントが発生したり、強くなって余裕ができるとか仲間が出来たり地位が上がるとかで環境は改善されていくからずっと反抗的というのもそれほど多くはないのでは。
もちろんずっと反抗的で悪い方向に転がり落ちていく主人公というのも中にはいるだろうけど。
この話題を追いかけていてもいだしたが「エウレカセブン」とか当時主人公のレントンの子供の感情での暴走が結構嫌われていたな
まぁ続きを見ていくとホランドとかも別に大人ではない反抗するだけの青少年なのが分かってくるし、作中で主人公側にまともな大人いないよ!?と気付くことになる作品だったけど
今の時代、若さだけで許されることはない
現実社会では情報が増え若い時から将来のこと、周囲のことを考えて動かなければいけない時代になっている
だから反抗した後にどうするのかまで考えるのが主人公或いは主人公側に要求されるようになっているのだろう
別に昔も反抗的だから主人公が人気だったわけじゃないぞ?
最初に言われているカミーユとか、ハゲが意図的にかなり極端にしたキャラで当時の視聴者は第一話でよく分からない新設定や世界観と一緒に主人公のキャラにもかなり驚いたという話だ。
とまぁ、こんな感じで。
中国オタク界隈における過去の印象や現在の好みなどイロイロな話が出ていました。
ちなみにこのネタを教えてくれた方からは
「中国では主人公に対してカッコイイ存在であることを求めるので主人公が事態を悪化させるとかピンチのきっかけになるような展開は好まれません。反抗する主人公というのはそういう事態を発生させる役割になることも多いので中国では嫌われやすいと思います」
「ただ嫌われやすさということに関しては、負のイメージが定着している昔の『やさしいと評価されてヒロインに好かれる』主人公の方が嫌われやすいでしょう」
などといった話もありました。
とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。
中国オタク界隈でも主人公キャラというのは何かと話題になっていますが、主人公キャラの定番要素や人気の理由となる部分については特に気になるようで現在の傾向や昔と比べての変化に関する議論で盛り上がることもあるのだとか。
そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「今は反抗的な主人公は好まれないのか?」
などといったことに関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。
今の時代、カミーユみたいな全てに反抗的な主人公というのは好まれないのだろうか?
今の時代に限らず反抗的な考えの主人公ってあまり好まれてなかったな
かと言って碇シンジみたいな巻き込まれて後ろ向き、内向的なタイプが好まれるわけでもなかったけど
自分の信念を貫くみたいな主人公はそこそこいるけど、ずっと反抗的なタイプは珍しいよね
「なんだ男か」と言われたくらいでいきなり暴力に走るようなのはちょっと……侮辱されて反撃する流れ自体は許容できなくもないけど初手の反撃が強過ぎてさすがに……
程度や相手によるだろう。今の作品の主人公にも最初は反抗的で尖っているタイプは少なくないぞ?
最近というわけではないけど「NARUTO」や「ONE PIECE」とかでも成長して強くなる、自分が深くかかわる人間関係が構築されていくと人格的には柔らかくなっていく反抗的な主人公だったのではないかと
主人公がリーダー的な立ち位置になると反抗的なだけではいられない、見ている側も納得してくれなくなるからね
現代だと「鬼滅の刃」の炭治郎のように敵に立ち向かうけど味方や組織には柔軟、礼節のある対応をするタイプが好かれているのだろうか
炭治郎も別に反抗しないわけじゃないけどね
ただ妹と仲間が大事な長男だから感情の爆発はあっても後先考えずに反抗するキャラという印象ではなくなる
昔の反抗的な主人公の作品は所属する組織(の象徴となるキャラ)或いはその上層部が嫌な存在、無茶な命令を出してくる存在なことも多かったから反抗的な主人公というのも感情移入してもらえた
今は味方組織が有能或いはそんなにバカじゃないことが増えているので必然的に組織や何らかの指示や方針を出してくる相手に対して反発、反抗し続ける主人公は好感度下がる
「エヴァ」やその影響を受けるセカイ系の作品はそういう組織が多かった気がする
ただその頃の作品になると碇シンジのように内向的な主人公が増えて、しかも反抗したら更に事態が悪化するパターンが増えていよいよ反抗的な主人公は微妙になっていったのかも?
反抗して良い方向に向かうならともかく、直接的な意味のない所で空気を悪くするような反抗はちょっと……服従するのも問題だけど、主人公にはクレーバーな対応をしてほしいというのはあるよね
共感される反抗する内容や精神に関して昔と今では違う。いわゆる若者や小市民的な考えからの反抗とか、言っては何だがもう流行らない。
ジャンルやテーマ次第ではあるけど、例えば学生キャラで恋愛モノだと現代では学生で親の庇護の下で稼ぎも無いのに反抗するとか何やってんだという話になるから反抗的な主人公は厳しそう
学生キャラでも「ペルソナ5」の心の怪盗団の連中は反抗しまくりというか基本原理が反抗なのに人気あるぞ
「ペルソナ5」は学校も社会もヒドイことになっているし敵が悪いヤツばかりなので反抗する方が分かりやすく正義なシチュエーションだからな
昔より否定的な評価は増えたが「コードギアス」のルルーシュもいまだに人気高いから、別に反抗するキャラが不人気なわけではない
個人的な印象だと谷口悟朗作品の主人公は反抗的な主人公でも行動に説得力があって評価が高いと思う
「コードギアス」の他に「ガン×ソード」や「スクライド」も悪くない
反抗的なキャラへの憧れは中二病の一種だけど、反抗だけが強過ぎると中二病の好みから外れていくのだよ
俺は視聴者の年齢が上がったのと、社会的な環境が変化して正論を振りかざして反論するのが通用しなくなったんだと思っている
具体的にどうするのか、その正論を実行する際に誰が、どこが負担するのかという話になるから雑にやると「子供のわがまま」扱いされかねない
結局は描写が難しいんだよ
信念を貫き通すのはかっこ良くなるが、描写や提示された情報不足の問題で現状が嫌で反発しているだけにしか見えなくなったりするから
カミーユは周りに厳しいだけでちゃんと繊細さや優しさも持ち合わせているんだけどね……まぁそれ以上に周囲に感情をぶつけるめんどくさいタイプだし、スパロボとかのイメージでいると原作見た時にドン引きすることになるけど
現在の空気だとカミーユよりジェリドの「俺は貴様ほど人を殺しちゃいない!」という発言の方が肯定的に見てもらえそうな気がしないでもない
その問題があるから周囲の環境を最低にするのですよ!
令和版ラノベ主人公は周りを無能、傲慢にして主人公の反抗に口実を与えている
虐げた連中がもう遅い展開になるのはこっちの作品でも珍しくはないし、反抗して相手を叩き潰すのは常に需要あるはずだよ
そういう設定になると復讐もかなり混ざることになって受け入れやすくなるわけだし、変わったのは「納得させられる見せ方」なのかもしれない
統治者が下の人間の反抗の芽を摘む、底辺を搾取し続けるためのシステムを構築するというのはどの時代どの世界観でもありがちなんだけど、現代社会ベースでやると反抗して既存のシステムを壊した後に再度新たに作るのはコストがかかるし復旧までに被害が積み重なるから納得させる展開が難しいんだ……
現代でも西遊記と孫悟空が大人気なんだから反抗的な面のある主人公が好まれないというのはありえない
もっとも孫悟空のアレンジを見ていくと反抗のスタンスや強調するエピソードも時代と共に変化はしている
反抗するだけだったら単なる反逆者、破壊者で終わってしまう
現代だとその後に求めるもの、成立させるものが具体的に欲しい
社会や世界への反抗はまだ良いんだけど、人と人の間の反抗は個人的感情レベルや自己中心的、周りに迷惑をかけているように見えてしまうことが多い
特に現代の環境だと多人数が議論しながら見ているような所もあるので演出で強調して感情移入させるのが難しくなっているので対人関係の反抗を上手くやるのは何かと難しい
反抗的なキャラって状況を理解していないバカに見えてしまうのが厳しいし、熱血系でもバカ、特に考えなしに動いて状況を悪化させるタイプは嫌悪される
最近のキャラではすぐに思いつかなったがDEEN版「Fate」の衛宮士郎とかが典型的な例
その辺の時代だと「SEED DESTINY」のシン・アスカとかも入るね
ガンダムシリーズだと主人公に反抗的な部分がある方が多いけど、好みは結構分かれている感がある
反抗する主人公の後に内向的な主人公、そしてやさしい(決断から逃げる)主人公が流行り、その後に俺TUEEEEEが流行っている
どれがいい?
どのタイプも見せ方次第なんだろうけど、どれであっても安易なの極端なのは嫌かも……
キャラの内面、外部環境などからロジックとして納得できれば反抗的な主人公でも問題はないんだよ。そうならざるを得なかった、反抗するしかなかったキャラならば。
ただ少年マンガ系作品は精神的に成長するイベントが発生したり、強くなって余裕ができるとか仲間が出来たり地位が上がるとかで環境は改善されていくからずっと反抗的というのもそれほど多くはないのでは。
もちろんずっと反抗的で悪い方向に転がり落ちていく主人公というのも中にはいるだろうけど。
この話題を追いかけていてもいだしたが「エウレカセブン」とか当時主人公のレントンの子供の感情での暴走が結構嫌われていたな
まぁ続きを見ていくとホランドとかも別に大人ではない反抗するだけの青少年なのが分かってくるし、作中で主人公側にまともな大人いないよ!?と気付くことになる作品だったけど
今の時代、若さだけで許されることはない
現実社会では情報が増え若い時から将来のこと、周囲のことを考えて動かなければいけない時代になっている
だから反抗した後にどうするのかまで考えるのが主人公或いは主人公側に要求されるようになっているのだろう
別に昔も反抗的だから主人公が人気だったわけじゃないぞ?
最初に言われているカミーユとか、ハゲが意図的にかなり極端にしたキャラで当時の視聴者は第一話でよく分からない新設定や世界観と一緒に主人公のキャラにもかなり驚いたという話だ。
とまぁ、こんな感じで。
中国オタク界隈における過去の印象や現在の好みなどイロイロな話が出ていました。
ちなみにこのネタを教えてくれた方からは
「中国では主人公に対してカッコイイ存在であることを求めるので主人公が事態を悪化させるとかピンチのきっかけになるような展開は好まれません。反抗する主人公というのはそういう事態を発生させる役割になることも多いので中国では嫌われやすいと思います」
「ただ嫌われやすさということに関しては、負のイメージが定着している昔の『やさしいと評価されてヒロインに好かれる』主人公の方が嫌われやすいでしょう」
などといった話もありました。
とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。