ありがたいことにネタのタレコミをいただきましたので今回はそれについてを。

中国オタク界隈では日本の作品を取り巻く環境、メディア事情などに関しても何かと注目されているそうでその中にはマンガ雑誌の連載事情に関するものもあるそうです。
ただ中国では日本のマンガ雑誌に関する実体験のある人は少ないこともあってか議論の際に迷走することもあるのだとか。

そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「少年ジャンプが頻繁に作品を打ち切りにするのはなぜか」
などといったことに関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


なぜ少年ジャンプはあんなに頻繁に作品を打ち切るのだろうか?
主力となるような連載作品が足りない状況でもどんどん打ち切るのが分からない

確かに
俺は日本の雑誌業界のことよく知らないけど、少年ジャンプの打ち切りに関しては早過ぎる多過ぎるのではとは感じることもある

私も少年ジャンプの打ち切り基準が分からなくて困惑することが少なくない
なお私の知識は「バクマン。」やネットの情報くらいなので私も詳しい話を知りたい!

何かといわれているようにジャンプの打ち切りの基準は概ね「人気」
そして少年ジャンプは基本的には雑誌掲載順位=人気順なので雑誌の後ろの方に掲載される頻度が上がる、そこで定着してしまうと打ち切り間近と言われているな
もちろん例外はあるようだが

「アンデッドアンラック」とか打ち切りが近いなどと言われているが、ああいったアニメ化した作品まで打ち切りにしてしまうのはもったいないと思う……

「アンデッドアンラック」に関しては打ち切り確定ではないけど、俺は現在のストーリーの出来だと「もったいないけど仕方が無い」くらいの状態に思えるかな。
特にアニメ化したけど人気上がらなかったのが厳しい。
ジャンプの打ち切りの基準は厳しいけど、ほとんどの打ち切り作品には打ち切られる理由というのが存在する。

でも「ジョジョの奇妙な冒険」のような例外もある
あの作品が少年ジャンプで連載されていた時に打ち切り喰らわなかったのは奇跡だと言われている!

あれはまさに例外だな。「ジョジョ」のように単行本が売れるから本誌掲載順位低くても生き残った作品はあるんだけど、それはやはり非常に珍しい。
ただ「ジョジョ」は同時期に「ドラゴンボール」や「スラムダンク」の全盛期と重なっていたので相対的に低く見えるだけで人気や売り上げ自体はそんなに悪くない。

少年ジャンプの打ち切りはwebマンガの打ち切りとは違う
雑誌誌面のページ数は限られているので打ち切らないと新作を出せない
だから容赦なく打ち切って作品を終わらせる

でも現在の少年ジャンプって王道の少年マンガ作品が減っているし、打ち切りで変則的な新作を多くするのはどうかと思うんだけど……

今年「呪術廻戦」と「ヒロアカ」が終わったら少年ジャンプで「戦える」ような作品は無くなってしまうのではないだろうか?
私もそこで打ち切り連発するのはよく分からない

逆に今年は「呪術廻戦」と「ヒロアカ」が終了するから例年以上に打ち切り作品が増えたという話も聞くな

どういうこと?
普通は主力が終わった時に備えて現存戦力を底上げするものではないの?

いや、現存戦力では「呪術廻戦」になれないと見切りをつけて他の作品に賭けるんだよ

少年ジャンプの場合、可もなく不可もなくな作品を連載させておく空きは無い、希望者は他にもいるという感じなのでは
少なくとも他に名声がある作家がいない、確実に誌面を埋められる作家がいないので連載を続けさせておくなどといった方針ではないというのは見て取れる

でも「呪術廻戦」と「ヒロアカ」がなくなったらジャンプは「ONE PIECE」しか主力がなくなるだろうに
まさか「HUNTER×HUNTER」を戦力と計算しているわけではないだろうな?

逆に言えば「ONE PIECE」があるから当面は問題ないという考えなのかもね

少年ジャンプの基準で「それなりの人気でしかないまま」の作品は打ち切って新作にどんどん入れ替えていくという方針なんだろう
よく言われる10週打ち切りはそこまで多くないけど、単行本数巻くらい続けたら人気や将来性みたいなのは見えてくる

身も蓋も無い言い方になるが、外国にいて少年ジャンプを買っているわけでもない俺達が心配する話ではない
少年ジャンプはマンガ界における弱肉強食の頂点ともいえる場所だから、少年ジャンプの読者を引き付けた作品は生き残りそうでない作品は消えていくだけ

連載競争で生き残るのと自分の好みの作品が生き残るのは別の話だからな……自分の好みの作品が少年ジャンプ誌上で人気になれるとは限らない

現在の大衆の好みと自分の好みは分けて考えないとね
ストーリーやキャラは良いけど「少年ジャンプにおける人気」という成績はパッとしない作品はある
逆に「SAKAMOTO DAYS」のように大衆人気出る要素を練り込んでストーリーとしては微妙でも人気を獲得してくる作品もある

でも少年ジャンプも新作が当たらないから旧作リメイクでしのいでいるから打ち切りと新連載を繰り返すことの重要性は相対的にかなり落ちていると思う
前世紀の大人気作品だった「キン肉マン」を現代になって復活させて続編開始してアニメ化したりとかね

「キン肉マン」は前世紀の少年ジャンプで連載されていたけど現在は少年ジャンプ連載じゃないぞ?
少年ジャンプは相変わらず新作中心でやっている
ただ集英社全体で見れば旧作IPも別の雑誌で展開するなど商業的には貪欲にやってる模様

日本のマンガ雑誌業界には「55周年に合わせた55本新連載企画」に合わせて人気作品も含む大量の打ち切りを行った少年サンデーという本気で意味不明な例もあるから、そっちに比べれば少年ジャンプの打ち切りはまだ理解できる戦略ではある

こっちでも雑誌が主流だったころは結構あっさり打ち切りが出ていた。
ただ現代の国内業界では掲載ページ数に実質制限なしのネット連載が主流だから落ち目の作品、上昇が期待できない作品を積極的に終わらせることは無い、「連載中」にして作品をサイトにおいておけば何らかのプラスにはなるという考えだから少年ジャンプの方針が納得し難い人もいるのだろう。

今の国内でもそこそこ打ち切りはあるよ
ネットに掲載される作品でも原稿料が支払われる、良い場所で宣伝してもらえる作品はかなり入れ替わっている
もっとも少年ジャンプのように目立つ形で消えていく作品はそこまで多くないだろうけど

私もそういうのは理解できるけど、打ち切り作品をそのまま終わりにしてしまうのかが引っかかるんだよ
なぜ別の雑誌に移籍させないのかと

私もそれは思った
今はwebのジャンプ+もあるから移籍も難しくはないと思うんだが

雑誌掲載時点でそのままやっても面白くなりそうになければ打ち切りになってしまうのでは
移籍する作品って勢いは落ちているけど人気はある、ファンがついている作品なことが多い

移籍は移籍で競争があるから難しい。
「ジョジョ」のように雑誌のカラーや連載スピードが合わなくなったから移籍する人気作品とかもあるので人気が落ちたから移籍させるみたいな使い方をしてもらえるとは限らない

逆に二線級の雑誌から一線級の雑誌への移籍というのもあるしね
少年ジャンプではないけど、こっちでもよく知られている作品だと「かぐや様は告らせたい」や「生徒会役員共」は人気出てから主力雑誌に移籍した作品

ジャンプブランドだとネットの方も競争は熾烈だ
ネット掲載作品は実本で出版されるから雑誌ほどではないとはいえ、やはり限られた枠の奪い合いなのは変わらない

結局は手持ちのカードが良くないから急いで打ち切りにして入れ替えるんだと思う
マンガ雑誌という娯楽メディアはリーグ戦などを長期でやるチーム育成ではなく、勝つか負けるか、大勝したら総取りできるカードの勝負に近い

強いカードが少ないからこそ手札を入れ替えるということなんだろう
もしかしたら次の「鬼滅の刃」や「SPY×FAMILY」になるような作品が出てくるかもしれないと



とまぁ、こんな感じで。
現在の中国オタク界隈における認識も含めてイロイロな話が出ていました。

ちなみに今回のネタを教えてくれた方からは
「現在の中国のマンガ読みは雑誌でマンガを読むことは少ないので、昔はリアルで雑誌を読んでいれば自然と理解できた『雑誌のページ数は有限である』といった事情やその影響などに関して、実感として把握している人は少なくなっているかもしれません」

「単行本はコレクションという価値がありますし、将来の修正削除が無い作品としての価値もあるので実本の方を買う人は現在もかなりいます。しかし雑誌の方は買う人も売っている場所も私がまだ学生だった十数年前と比べて本当に少なくなったように感じられます」

などといった話もありました。

考えてみれば私も雑誌を実本で買うことは無くなりましたね……買った後の置く場所の問題、後で読みたくなった時に探す手間などから、いつのまにか電子書籍ばかりになっています。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。