ようやくガンダムの映画を見に行ってきました。おかげで流れてくる話の真偽が分かるようになったものの「やたら色気のある緑のおじさんが出てくる」というネタが話半分では無かったのには驚きました。まさか今の時代に初代ガンダム関係であんなキャラを出してくるとは……

それはさておき、ありがたいことに以前の記事
中国オタク「『戦隊レッド異世界で冒険者になる』がとても特撮なアニメだった」「ヒロインがレッドの変身時の謎の爆発でダメージ受けてるのに大笑いした」
に関連してネタのタレコミをいただきましたので今回はそれについてを。
そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「特撮作品は装備を盗まれる展開が多過い」
などといったことに関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


「戦隊レッド 異世界で冒険者になる」を見て特撮ネタを今更追いかけているんだが、特撮の主人公側の装備のセキュリティってどうなってるの?盗まれる奪われる話多過ぎない?

あれもお約束だから……そして戦隊よりウルトラマンの方が……

その話はロボアニメにもダメージ来るから止めて

セキュリティ強化されている描写があったとしても、それ中心の話はあまり面白くならないだろうからなあ

セキュリティ解除手順の描写は省略した方がテンポ良いからね
特撮系のセキュリティは必殺技や特殊装備使用の承認くらい?動かすだけとか持ち出す分にはわりと雑

特撮のアイテム盗まれ問題は「ウルトラセブン」から続く伝統という説もある

話を作りやすいのは分かるけど、繰り返されるとさすがにどうかと思う
そして「戦隊レッド」のようにテンプレのネタになる
でもロボアニメは盗まれるロボがテンプレネタになってないっぽいのはちょっと不思議

一応ロボに関しても「2号機は盗まれる」みたいなネタは有名だよ
それ使った作品があるかは私の知識では分からないが

ああいうのは盗まれないアイテムで変身すれば……とはならないんだろうな

そりゃ玩具を売るためなんだから最低限子供が扱えるものじゃないとダメなんだよ。でもあまりやり過ぎる、雑な使い方をするとスレ主のような批判をする人も増えてしまう。
変身アイテムを管理できない間抜けな主人公、変身できない無様な主人公を見続けるのは子供でも大人でもと気分が良いもんじゃないからね

「盗まれて装備を使えなくなる」エピソードに関してはリアリティ重視ではなく娯楽性重視で考えるべき
問題発生の分析と詳細な再発防止のための会議、施策なんかに話を割く意味は無い

ヒーローが変身アイテムを無くすというのはいわゆるストーリー上のご都合主義の一つだね
でも子供は子供でイイカゲンにしろと怒るよ
私が小さいときに見た「555」でさえもそんな感じだった

うっかりしていて物を無くす、忘れる、盗まれるみたいなのは誰にでもある話だからこそ話を作りやすいという面はあるし、オタクがめんどくさいツッコミを入れるような所ではない
そこはネタにして楽しもう!「555」のベルトも今はネタ扱いだ!

変身後の強さ、格を落とすわけにはいかない
だから変身できない理由が必要なんだ!

盗まれるならロボアニメも……というが、変身の阻止はロボアニメで例えるならロボに乗らせない、ロボを合体させないといった辺りだろうね
そこをめぐっての駆け引きとして鍵になる道具を奪う、使えなくするのはどのジャンルでも定番だ

カードゲームでもたまにそういう話をやるが、特撮よりもカードの方が盗難ネタは「危ない」話になりそうだな
リアルで真似をする人間、特に子供が真似をしたら社会的に批判を浴びることになりかねない

そういう作り手の都合以外の部分を無理やり弁護するなら、自分の玩具は大事に管理しておかなければならないと作品を通じて子供に教えるとか……

盗むシチュエーションが特殊だったり力づくだったりするのであんまり教育的効果は期待できないような?

「555」とかを見ると話しの都合を除くと、すぐに外れる、それを奪われるようなのは基本的な設計の問題に見えてしまう
特撮は作品によっては量産型だから盗んでも構わないみたいな空気なこともあるしね

実際、変身装備を盗む盗まれるネタを多用するせいで「鎧武」とか子供への悪影響を批判された仮面ライダー作品もあるとか

特撮の装備って基本的には特別なもの、使うのが難しい或いはリスクがあるものだから保管と管理をしておけばいい、使用に関するセキュリティをかける必要性は無い或いは未知の装備なのでセキュリティを書けること自体が難しいなどといった見方はどうだろう?
保管体制が雑過ぎるということについては弁護のしようがないけどね!

変身アイテム盗む展開に関しては流行のようなもの、やり過ぎてツッコミが入るレベルになってしばらく控える、ある程度経ったらまたそういうネタが増えてくるという流れの繰り返しでは

自分の中だと近年はウルトラマンでは見なくなっていて、仮面ライダーでは多くは無いがそれなりに出てくるという印象かな

「555」とかベルトの管理が主なツッコミ所の一つになっているからな
そして「555」の影響を受けたウチの国の「鎧甲勇士」は変身アイテムの扱いがひどいことになっているのがある……装備を自分から賭け事に使うとかさあ

仮面ライダーは「555」が極端なだけで他はそこまで多くないけど、こっちの「鎧甲勇士」はベルトを奪われて奪い返してのパターンが多過ぎるとは思う

仮面ライダーもウルトラマンも変身とアイテムの関係は作品ごとに違うし「盗める」タイプではないこともある
ただ戦隊シリーズに関しては私はほぼ見ていないので分からない。井上敏樹が関わっている以上、そういうのもありそうに思えるのだが……

戦隊シリーズは戦隊が揃っての変身になるので変身アイテムが盗まれる、悪用されるという展開は実は少ない。多いのは変身の妨害や封印だね。
ただ近年は戦隊メンバーは変身後だけしか知らないので変身前が誰なのか把握していないといった関係で話が進む戦隊もあるので、変身アイテムの紛失盗難に関しても昔とは違ってきているのではないかと

スーパー戦隊シリーズは変身アイテムが一定しないしその時その時で変化を出せる
それに対して仮面ライダーはベルト固定だから変化を出すのが難しいし、交換やカード機能とかを付けた結果、セキュリティの緩そうな設定の装備になるといった側面もあると思う

昭和ライダーの場合は変身ベルトは内蔵型だったけど、平成ライダーは「クウガ」などの一部を除いて外付け装備ばかりだから奪われる展開も増えたんだろうな
それでもほぼ毎回盗まれるガンダムよりはマシだと思うが

盗まれる装備……ガンダムはその……セキュリティ以前の問題だし……操縦席がら空きだったりその辺に落ちてきたりするから……

セキュリティがガバガバな新型兵器に当たるのも主人公補正だよ
ジーンになくて赤い人にあるのがそれ

ガンダムは最新作だと開き直って武器システムだけ外付けにする設定になった模様
なおNT能力でそんなの関係なく動く模様



とまぁ、こんな感じで。
中国オタク界隈の認識なども含めてイロイロな話が出ていました。

ちなみに今回のネタを教えてくれた方からは
「今の中国では日本の特撮番組の配信が比較的安定した『新番作品』扱いなのもあってか、特撮関連の知識がオタクの間にも急速に普及しています。『戦隊レッド』は良い時期に中国に入ったのかもしれません」

「それから定番ネタつながりでお聞きしたいのですが、日本のロボアニメはファンが妄想するようなIF展開、別の世界線ネタを公式でやるのはファンにとっては許容できるものなんでしょうか?私はジーアクスの内容があまりにも『反則』に思えて……」

などといった話もありました。

もし後の方のジーアクス関係の質問についてコメントをしてくださる場合は、極端なネタバレにならない程度でお願いいたします。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。