暑さで体調がぐだぐだになっている今日この頃ですが、ありがたいことに手頃なネタのタレコミをいただきましたので今回はそれについてを。

中国オタク界隈では日本のアニメやマンガに出てくる定番の展開に関する考察で盛り上がったりするもともあるそうですが、中には中国オタク的に負の方向で印象に残りがちなものもあるのだとか。

中国のソッチ系のサイトではそんな話題の一つとして
「強いキャラ達が戦う作品で急に出てくる銃が嫌い」
などといったことに関するやり取りが行われていましたので、以下に例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。
(ネタバレっぽい話も少し混じっているので一応お気を付けください)


私は強いキャラ達が戦う作品で急に出てくる『なぜか強者に効く』銃が好きではないんだが、こういう感覚が分かる人いない?
何て言うか、白けるような感覚になるんだよ。

言いたいことは理解できなくもない
イロイロと理由は考えられるけど、自分の場合は銃の性能もだけど、その銃でその辺の強くないヤツが急に強くなれてしまうのが嫌かな

銃が強い現実路線に行くと、じゃあ今までやってたファンタジー要素の混じった戦闘は何なんだよとなってしまうからなあ

別に出ても構わないけど、それなら最初からある程度有効で使う意味はあるくらいに描写してほしいよね
個人的には「ニンジャスレイヤー」の直撃すればニンジャでも傷を負うけどカラテが十分にあれば問題ない、しかしヤバイ級の銃火器やその使い手も存在するといったバランスが好み

そういう展開自体は構わないけど、雑にやらないでほしい
しかし大体は不意打ち、暗殺的な方向の見せ方なんだよね

銃がダメなんじゃなくて、銃が当たるどころじゃないレベルのダメージを受ける戦いを潜り抜けているキャラが急に銃で死ぬ、死にそうになるのは理屈に合わないと感じてしまう

でもこういうのって設定次第じゃないの?
実際は銃が当たったら死ぬ、気などのパワーを展開しているかどうかで防御力が違うみたいなのはありがちだ

設定にあるのと実際に見た内容から受ける印象は別だよ
文字として設定が存在しても、作品内のそこに至るまでの表現、銃が強者に対して有効な描写くらいはないとね
ずっと銃弾の嵐の中でも死ななかった有能なキャラが最後に一発の弾丸で死ぬみたいなのはその時は油断したとか、設定上は銃で死ぬ世界観だったみたいなのを後から言われても納得し難い

「ドラゴンボール」とかでもこれは話題になったね
新作アニメの方では孫悟空も孫悟飯もそれでやられる展開があったと思う

アレは火薬銃ではなく未来的な銃だけど普通の武器的なものだったのがね……
当時所か今でも言われるし、中国のファンが新作の展開を嫌う理由の一つになっている気がする

銃を使った戦闘スタイルがあって技に組み込む、特別なタメがあるなどの見せ方ならまだ分からなくもないが、急に出てきて致命傷というのが少なくないのがまた

これ、構造的には某五条悟の能力が大して意味なくてあっさり死んだのと共通するところもあると思う
結局は読者の認識になっていたお約束、期待される強さを裏切るという演出なわけだから

「鉄血のオルフェンズ」はそういう部分のせいで第二期の熱が急速に冷めてしまった気がする

希望の花〜はまだネタになったけど、ダインスレイヴはみんな本当に白けた
人型ロボという非現実的な設定をそういうものだと心の中で調整しながら見ていたら急にこれがリアリティがあって正しい、設定を信じる奴はバカみたいなことやってきたのがもう

スタッフの発言でそういうのでてきたりするのもあるからな……

銃に相当する武器、強力な射撃武器が出ること自体は問題ないから、結局は見せ方使い方な気もする

でもそういう銃以外の遠距離攻撃可能な武器って制作するのが特定の名人にしかできないとか制作コストがかかるとか、使い手を選ぶとかの設定があるし、そのおかげで受け入れやすくなる面もある
銃は誰でも使える、量産できるという設定がそのままついてくるのが厳しい

銃は現代社会でイメージしやすい武器だし、実は創作だと逆に銃による死亡って予想外、唐突な展開の演出としては使うのが簡単ではなくなっているのかもしれないね

ストーリーの都合でキャラを殺すのに都合が良い、作者は意表を突けるから面白いと思っているけどこっちは全然面白くないという事態になりがち

何だか想像できてしまう話だ
制作側は突然の銃撃による死が虚無や浪漫を演出することが出来て作品の格が高まると思うのかもしれないが、見ている側は雑な思いつきやりやがってとかになりがち

白兵用の武器で戦う銃が意味をなさないような強キャラ同士の戦いで銃が出てくること自体は構わない
でも見せ方があっさりし過ぎてその銃で殺される強者の格が暴落するのは嫌だ

私は作品世界観として提示されたルールを制作側が雑に破るのが卑怯、それで自分の感情や時間を無駄にされたと感じてしまうのだろう
強キャラ同士のバトルだと銃はダメージを与えられない、有効なのは刀や槍、拳とかになりがちだが、そういう世界観で後から銃が有効なのを提示されるのは何だか引っかかる

俺も銃が急に「効く」ようになるのも嫌だな

確かに。通常戦闘では数字のダメージでしかない(それも一発で敵も味方も倒せない!)銃がムービーになると必殺武器になるとかいうのはちょっと……

その世界のお約束というか、こっちが好きになった、作品を追いかける理由にもなっている作品世界観が壊れるように感じるんだよね

結局は強キャラに対して効果のある銃を出すなら、銃の使い手にも相応の格が欲しいといった話になるのではないかと

このテーマは私も以前なぜそう感じるのかと考えてみたことがあるんだけど、その時は銃は「当たれば殺せる」武器ではあるが作中だと「普通は当たらない」、そしてその当たるシチュエーションがストーリーの都合で作られがち、優秀なキャラがストーリー補正や無能化で死ぬ展開になるのが嫌なのかもしれないという結論になった

あとは「特別であるはずの強キャラが、量産される特別ではない武器にやられるのが嫌」というのも考えられるかな?
その強キャラならば避けられたはずなのに、キャラ設定が崩壊した!となる

主人公側が「モブ」「量産型」からのし上がるならともかく、特別な存在というのを強調しているキャラがメインだと引っかかるのも仕方が無いと思います!

「あっさり銃で死ぬ或いは重傷を負う超強いはずの英雄」という展開、これは言ってみれば自分の脳内の認識と制作サイドの認識が違っていたというだけなんだけど、感情移入して期待していたものとの落差でガッカリするし、キャラも世界観もつまらないものに見えてきたりする……

自分の経験で考えてみると急に作品世界観のファンタジー要素を否定、カッコイイと思っていた力を消されて現実のルールに従えとやられるような感じが嫌なのかなあ
武侠モノで軍隊に勝てない現実が急に出てきて萎えるのと似ているかも

武侠がどんなに強くても軍隊を倒して歴史は変えられない、モンゴルには勝てないというね……



とまぁ、こんな感じで。
中国オタク界隈の受け止め方も含めてイロイロな話が出ていました。

ちなみに今回のネタを教えてくれた方からは
「日本では超人的な強さを発揮していたキャラが突然銃で撃たれて死ぬ展開がお約束として確立されているようですが、中国では超人が凡人に簡単な手段で殺されるのは『ありえない』という考えになるので、日本のアニメやマンガの突然の死亡展開は作り手側のルール違反、価値観に問題があるという批判になりかねません。もちろん中にはジェットマンのブラックコンドルのようにネタの方が先に有名になって、受け入れられるケースもありますが」
などといった話もありました。

日本の作品における定番のイメージやある種の美意識を活用した展開の中にはたまに中国オタク界隈ではあまりウケが良くないものも出てくるので、機会があればそういった部分について更に追いかけてみたいですね。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。