ありがたいことにネタのタレコミをいただきましたので今回はそれについてを。

中国オタク界隈では日本の作品のお約束に関する話題で何かと盛り上がっているそうですが、自分の実体験も関わるようなお約束とそれに関する分析は特に盛り上がるものになっているのだとか。

中国のソッチ系のサイトではそんな話題の一つとして
「アニメやマンガの印象に残っている5人チーム」
などといったことに関するやり取りが行われていましたので、以下に例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


今ではそれほど多くないけど、昔は日本のアニメの主役はいわゆる「五小強」的な五人チームというのが多かったと思う。皆の印象に残っている五人チームについて知りたい

最近は五人だと多過ぎる、活躍が分散して人気が出ないという印象になるなあ

自分は古い人間なのでやはり五小強の元ネタ的な「聖闘士星矢」が真っ先に来る
あとは「サムライトルーパー」とかも

今は俺TUEEEEEで活躍と称賛を一人に集中させるスタイルの作品が多いからな
でも「ドラえもん」や「名探偵コナン」の少年探偵団のようにメインキャラが5人くらいになっていることはまだまだ多いと思う

「ドラえもん」は劇場版だと5人チームで活躍する感じになるよね

それなら「クレヨンしんちゃん」のかすかべ防衛隊も……

「五等分の花嫁」みたいなヒロイン5人の形式はどうだろう?

日本はなぜか五人でチーム組ませるの大好きだよね。戦隊に限った話ではなく。
主人公や敵でやったり、作中のネタとして登場キャラ五人で○○レンジャーみたいなネタをやったりする

ウチの国でも昔から五虎将とかやってるわけだが

自分の印象だけで語って良いのなら「まどか☆マギカ」
色分けも含めて「設定だけなら」古典的な五人チームかもしれない

魔法少女系だと五人組の原典はやはり「セーラームーン」なんだろうか?

俺も最初に思い付いたのは「セーラームーン」だったよ!

「結城友奈は勇者である」の最初のシーズンも5人だし、魔法少女系は5人組が結構ある

私は魔法少女系は詳しくないんだけど「プリキュア」はどうなの?

「プリキュア」は5人なことも多いけど、5人がテンプレというわけではないね
最初の作品が二人だし、追加戦士で増えていくパターンも多いので5人チームという印象はあまりないかも

近年の作品だと「MyGO!!!!!」や「Ave Mujica」などのバンド系は5人でチーム組んでる印象がある

バンド系は5人に役割を分配できるし、キャラが多くなるアイドル系からの派生としてかなり使い勝手が良いのだろう
ファンの獲得もIPの延命でも有効だ

ガールズバンドで5人組だと「けいおん!」が強過ぎる
でも「ぼっち・ざ・ろっく」のような4人組もあるのでガールズバンドだから5人組というわけでもない

こういうのって5人が特に多いけど、3人や4人も結構ある
しかし6人や7人となると急に少なくなる

確かに
5人組なら何かと話を作りやすいし、キャラも売りやすいとかなのかね

キャラの役割分担、属性の分配、色分けによる外見設定などで5人がベターなのかもしれない
「ONE PIECE」のように長編で追加キャラが増えても5人組が結成された段階のイメージが強烈でずっとそのイメージが続いているような作品もあるし

同意したくなる
「ジョジョ」も第三部の5人組が一番印象に残っている

結果的に5人セットになっているだけなこともあるのでどうだろう?
私がこのテーマで最初に思い付いた最近の作品は「学園アイドルマスター」の1年1組の5人だったけど、ストーリーやユニットの扱い的には3と2で分かれているのでこっちで言われるほど5人組感はない

「アイマス」はデュオからクインテットまでいろいろな組み合わせがあるけど、ベースは3人組が多い印象がある
「シャイニーカラーズ」は5人ユニットが多いと思ったけど、よく考えたらそんなでもなかった・・・

今の時代の環境やファンの嗜好だと5人組は活躍が分散するので厳しい
それならもっと増やすか減らすかした方が良い

メインストーリーにおける活躍の分散、差の問題に関しては理解できる
個人的に最もバランスの良い5人組は「ガンダムW」だと思っているけど、それでも活躍や扱いの差とそれによる人気の違いはかなりあった

人気に差が出ると商業的にもファンの気分的にも厳しいし、そういう意味でも現代の環境なら5人より増やすか、減らすかした方が良いとは思う
少人数だとユニット単位でも扱いやすいしね

7人だとか8人だとかはあまり記憶に無いという話が出ているけど、5人に追加戦士でそうなっているケースはわりとあるはず
しかし記憶に残っているのは結局5人だという話なら俺も同意せざるを得ない

数字が増えてくると北斗七星や七福神みたいなモチーフでキャラが設定されることも多いし、主人公チームではなくなりがち
十二支モチーフで12人とかもあるけど

八はなにかあるかな……日本の二次元だと八仙モチーフはないし……
「天空戦記シュラト」の八部衆や「ゼオライマー」の八卦衆くらいか?

そもそもの問題として、アニメではキャラが多過ぎると視聴者に覚えてもらえないから5人くらいでまとめた方が良い
これは良い子のみんなだけでなく、記憶力の衰えた大きなお友達にも影響する問題だ
そこはユーザー側が主体的に時間や金を投入するスタイルとキャラ追加で延命するソシャゲとは違う

何なら新キャラとその人間関係で別の5人組作ってもいいわけだしね
上の方で出ている「名探偵コナン」の5人組だが、今は少年探偵団よりも警察学校組の方が存在感と需要は強い気もする

作品を見ているとそんなでもないけど、版権イラストや商業展開では5人組になっているような作品は結構あると思う
私の中では「呪術廻戦」とかにもそんな印象が……

作中では5人組感がない作品でも、戦隊パロをやるから五人チームになるみたいなことはあるね
ソシャゲではよく見かけるし、5に組フォーマットだと記憶に残りやすくなるのかもしれない

ギニュー特戦隊とか今でも覚えているしなあ……同人パロでも5人組セット、戦隊パロよく見かける

上でも言及されているけど、実はスーパー戦隊シリーズも5人「だけ」の作品は案外多くなくて追加戦士などにより変動しがちだから、使い方次第ではあるのだろう

ところで日本の作品に5人チームが多いのはやはりスーパー戦隊シリーズの影響なんだろうか?
時代的に考えると「ガッチャマン」とかの影響もありそうだし、その前の作品もありそうな気がして

日本の歴史では四天王も五人になるからな!

二次元に対する影響として大きいのはスーパー戦隊シリーズ、「ゴレンジャー」とかなのは間違いないと思う。色でキャラ付けするのもね。
でも五人チーム自体は「ゴレンジャー」の元ネタである歌舞伎の「白浪五人男」になる模様
ちなみに更に白浪五人男の元ネタには「義経千本桜」とかどっかで聞いたような名前が出てきたりしてそれはそれで面白い



とまぁ、こんな感じで。
中国におけるアニメの視聴体験なども含めてイロイロな話が出ていました。

ちなみに今回のネタを教えてくれた方からは
「中国ではスーパー戦隊シリーズに関する知名度が上がったのは本当に最近の話です。中国のテレビで広く放映されていた『ウルトラマン』やオタクの間で人気が出て広まった『仮面ライダー』と比べると知識はあっても思い入れのあるオタクは少ないジャンルになっています」

「ですから五人組のイメージの形成に関してはスーパー戦隊よりも聖闘士星矢などの昔中国のテレビでも放映されていたアニメ作品の影響の方が大きいと思います」

などといった話もありました。

中国オタク界隈ではスーパー戦隊シリーズは翻訳名が安定しない時期がかなり続いていましたし、私の個人的な印象でも最近になって中国オタク界隈における特撮ジャンルの人気と知名度の上昇と合わせてようやくファンが増えてきたシリーズに思えますね。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

15年程前の記事ですが、昔の中国オタク界隈におけるスーパー戦隊シリーズの中国語訳の作品タイトルに関して簡単にまとめていますのでよろしければご参照ください。
プリキュアのキュア○○は中国語で「○○天使」、じゃあキュアエンジェルは?