ありがたいことに前回の記事
中国オタク「こっちで俺達が使っている『純愛』って日本語の『純愛』とは別の意味だったのか……」「日本語だと『NTR』の反対語ではないね」
に関連した「中国オタク用語の純愛」的な作品についてのネタのタレコミをいただきましたので今回はそれについてを。
そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「歴史上の有名な悪人をラブロマンスで主役にする流れ」
などといったことに関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。
近頃は呂布や紂王など歴史上の悪人に純愛なキャラ属性がつくようになっていて驚く
歴史上の悪人をラブロマンスの関係で解釈する流行が発生してキャラ解釈が変わる、そして気が付けば悪役に「純愛」なキャラ属性がつくようになっているような?
現代で古典をリメイクする場合、解釈を変えてキャラを持ち上げる、悪い部分を美化するわけだが、女関係は好色ではなく純情な関係だったということにするのが定番だ
その結果ネガティブな解釈を押し付けられる逆補正キャラも出ることに
現代版再解釈をやるにしてもなぜ恋愛要素に走るのか
恋愛要素は常に需要があるのと、王道作品で当てるのが難しくなっているからじゃないかな……
もうネタ切れなんだよ!
有名作品の主人公や人気キャラは時代ごとに作られ過ぎている
呂布は日本の影響で昔から恋愛解釈多くなかった?
呂布の恋愛解釈は日本の影響が強かったのは確かだけど、それとは別に他の悪役扱いな人物に関しても恋愛面からの肯定的な解釈をする作品が増えているとは思う
恋愛系のアレンジは今の時代の環境だと解釈違いで既存の支持層が敵にまわるリスクがある
短編はともかく長編でそれをやると評判が落ちて失速するとか批判されてそのイメージだけで作品を語られるようになってしまう
伝統の逆張りみたいなのは昔からあるし、悪役の再解釈というか再利用の一つではあるのだろう
ベクトルは違うが言ってみれば昔は正統派主人公とされていた人気キャラが、現代ではネガティブな解釈をされて微妙な評価になりがちなのと似たようなものだ
悪役の場合、単純に「正しい側だった」とするのは反発が出るから恋愛という古典では評価されない部分、実は主人公でも持っていない部分でアレンジするのが有効……なのではないかと
ウチの国のヒーローって女に惑わされてはいけない、女のせいで迷ってはいけないというのが基本だからな
恋愛要素と結び付けるのは良くも悪くも強烈な改変になるか
でもこういうのって強い悪役だから有効なやり方だろう
上の方で言われている紂王も呂布も、悪役であると同時に強いキャラだから恋愛アレンジも効果的だし、女性向けだと強くて悪い男が一人の女を愛する展開は人気が出る
強大さもあるだろうけど、それ以上にヒロインポジションになる人物がいる、関連する故事があるかじゃないか?悪人としてなら紂王や呂布と同レベル或いはそれ以上にヒドイ歴史人物はいるわけだし
呂布は貂蝉、紂王は妲己というようにヒロインの組合せがあるから視聴者にとって感情移入しやすいストーリーを作れる
悪役キャラになるなら何でもいいわけじゃないからね
実際紂王と重なるようなイメージもある周の幽王はこの手の改変はあまり無い
暴君キャラにしても扱いの良し悪し、解釈できる余地の有無に違いはある
ネット小説でその手の作品を見ていると、自分が納得できるラインや読者に批判されて炎上する解釈になるなどのラインがある程度見えてくる
現代の作品だとヒロイン?の要素は絶対に無視できない
妲己と褒姒ではキャラの良さも知名度も差があり過ぎる
それに妲己は昔から様々な解釈をされるキャラで、特に現代のネット小説では肯定的な解釈、ヒロインの前世や過去に関連させることも多いから真っ当な方向のキャラ、悲劇のキャラにしても問題無い
実は妲己の正体が妖怪であることを知っていた、それでも愛していたみたいな解釈で器の大きさや悲劇的な愛の行方を描く話はありがちだね
俺の中でも「封神演義」の紂王はそんな感じのが多い印象だな
既存の人物像と背景次第で脚色のしやすい方向性というのも変わってくる
三国系だと呂布は恋愛的な解釈がしやすいので「洗白」されることも多いが、孫権なんかは腹黒だ臆病だ好色だ孫十万だとネガティブな解釈が積み重なり過ぎだ
(訳注:「孫十万」は孫権が十万と称する大軍を率いていながら合肥で負けてばかりというネタから来ているあだ名だそうです)
恋愛方面のアレンジに関しては脇役、主人公の引き立て役なポジションに恋愛要素を割り振ることもあるな
「西遊記」の猪八戒なんかは今では一途な恋をする繊細なキャラ的な解釈が増えている
猪八戒は一応原作でも恋愛方面に進んでも比較的違和感ないキャラではあるが、近年の恋愛要素とそれによる人間臭さの強調とか以前はあまりなかったものだよね
猪八戒はドラマの「春光燦灿爛猪八戒」の影響で一気に恋愛解釈が広まった気がする
ドラマの影響で猪八戒のイメージが間抜けな好色キャラから純情、不器用といったものに代わっていったしネット小説とかの猪八戒キャラも良いポジションにいることが増えていった
あれはまさに古典の恋愛再解釈の成功例だろう
そういった事例があるから、悪役の恋愛再解釈企画も繰り返される
そもそも演義系の作品は男女の恋愛描写が極端に少ないから後世の二次創作ではキャラや話を盛りやすい
でも原作に無い部分だから解釈違いにもなりやすい
恋愛描写の無いキャラに恋をさせて「人間化」するのはよくあるやり方だしね
悪役のラブロマンス的な「洗白」と比べて反発は少ないが、それでも解釈違いになりがち
中国の古典の場合、悪役が姦淫にふけるとかはあっても悪としての記号的なものだし、恋愛感情が強調されることはなかったわけで
古典でも恋愛に力を入れた解釈が無いわけじゃないぞ
項羽と虞姫の最期のやり取りとか誰が聞いていたんだよ……というシチュエーションなのに「そういう展開だった」という扱いになっているわけで
主流扱いはされないが、需要自体は古の時代からあったということなのかもしれない
しかし現代の恋愛脳再解釈は自分の好みから外れがちなので、言っては何だがあまり嬉しい流れではない
結局、恋愛の強調は中国の古典のヒーローを現代向けに再解釈するやり方として有効ということなのだろう
例えば孫悟空の恋をして情を得て悲劇によって情を失って悟りに至る、本編のキャラになるといったテンプレ展開とかね
それを悪役キャラ、強大な敵キャラに適用するのは個人的には好みではないが、手法としてはアリなのは理解できる
項羽の覇王別姫という下敷きがあるから、歴史上の強者や権力者とその寵姫のラブロマンスは描きやすい、企画の流れを持ち込みやすいという話もありそう
今は呂布の恋愛解釈も三国無双系より覇王別姫ベース的なのが増えているしね
出典、元ネタに権威があるから他の歴史系妄想解釈、if展開よりもかなり「安全」だし、国内では何かと扱いがめんどくさい恋愛モノであっても「歴史関係のエピソードをモチーフにした」という言い訳が使えるというのは何となく想像できる
とまぁ、こんな感じで。
中国の歴史ネタ、古典作品と恋愛系のアレンジに関する話がイロイロと出ていました。
ちなみに今回のネタを教えてくれた方からは
「近年の中国で制作される古典を原作にした実写作品は、再構成と共にキャラクターを現代的に解釈することが多いです。そしてキャラクターの個性を強化しようとして原作好きにとっては解釈違いなキャラが出てくることも珍しくありません……」
「ギャグ系のわき役からロマンスの主人公、恋愛と成長をするキャラとして再定義され活躍の場が増えた猪八戒のようなパターンもあります。しかし個人的な経験から、私は強キャラなイメージのある主人公的や悪役に恋愛要素をつけるのはリスクが高いと思っています」
などといった話もありました。
とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。
それから管理人の艦これイベントの状況に関する質問をいただいておりますが、前段は甲甲乙で頑張りましたが後段は気力も時間もないので丙進行で現在5-4です。現在は友軍本体の到着を待ちながら秋刀魚を求めさまよっております。
中国オタク「こっちで俺達が使っている『純愛』って日本語の『純愛』とは別の意味だったのか……」「日本語だと『NTR』の反対語ではないね」
に関連した「中国オタク用語の純愛」的な作品についてのネタのタレコミをいただきましたので今回はそれについてを。
そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「歴史上の有名な悪人をラブロマンスで主役にする流れ」
などといったことに関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。
近頃は呂布や紂王など歴史上の悪人に純愛なキャラ属性がつくようになっていて驚く
歴史上の悪人をラブロマンスの関係で解釈する流行が発生してキャラ解釈が変わる、そして気が付けば悪役に「純愛」なキャラ属性がつくようになっているような?
現代で古典をリメイクする場合、解釈を変えてキャラを持ち上げる、悪い部分を美化するわけだが、女関係は好色ではなく純情な関係だったということにするのが定番だ
その結果ネガティブな解釈を押し付けられる逆補正キャラも出ることに
現代版再解釈をやるにしてもなぜ恋愛要素に走るのか
恋愛要素は常に需要があるのと、王道作品で当てるのが難しくなっているからじゃないかな……
もうネタ切れなんだよ!
有名作品の主人公や人気キャラは時代ごとに作られ過ぎている
呂布は日本の影響で昔から恋愛解釈多くなかった?
呂布の恋愛解釈は日本の影響が強かったのは確かだけど、それとは別に他の悪役扱いな人物に関しても恋愛面からの肯定的な解釈をする作品が増えているとは思う
恋愛系のアレンジは今の時代の環境だと解釈違いで既存の支持層が敵にまわるリスクがある
短編はともかく長編でそれをやると評判が落ちて失速するとか批判されてそのイメージだけで作品を語られるようになってしまう
伝統の逆張りみたいなのは昔からあるし、悪役の再解釈というか再利用の一つではあるのだろう
ベクトルは違うが言ってみれば昔は正統派主人公とされていた人気キャラが、現代ではネガティブな解釈をされて微妙な評価になりがちなのと似たようなものだ
悪役の場合、単純に「正しい側だった」とするのは反発が出るから恋愛という古典では評価されない部分、実は主人公でも持っていない部分でアレンジするのが有効……なのではないかと
ウチの国のヒーローって女に惑わされてはいけない、女のせいで迷ってはいけないというのが基本だからな
恋愛要素と結び付けるのは良くも悪くも強烈な改変になるか
でもこういうのって強い悪役だから有効なやり方だろう
上の方で言われている紂王も呂布も、悪役であると同時に強いキャラだから恋愛アレンジも効果的だし、女性向けだと強くて悪い男が一人の女を愛する展開は人気が出る
強大さもあるだろうけど、それ以上にヒロインポジションになる人物がいる、関連する故事があるかじゃないか?悪人としてなら紂王や呂布と同レベル或いはそれ以上にヒドイ歴史人物はいるわけだし
呂布は貂蝉、紂王は妲己というようにヒロインの組合せがあるから視聴者にとって感情移入しやすいストーリーを作れる
悪役キャラになるなら何でもいいわけじゃないからね
実際紂王と重なるようなイメージもある周の幽王はこの手の改変はあまり無い
暴君キャラにしても扱いの良し悪し、解釈できる余地の有無に違いはある
ネット小説でその手の作品を見ていると、自分が納得できるラインや読者に批判されて炎上する解釈になるなどのラインがある程度見えてくる
現代の作品だとヒロイン?の要素は絶対に無視できない
妲己と褒姒ではキャラの良さも知名度も差があり過ぎる
それに妲己は昔から様々な解釈をされるキャラで、特に現代のネット小説では肯定的な解釈、ヒロインの前世や過去に関連させることも多いから真っ当な方向のキャラ、悲劇のキャラにしても問題無い
実は妲己の正体が妖怪であることを知っていた、それでも愛していたみたいな解釈で器の大きさや悲劇的な愛の行方を描く話はありがちだね
俺の中でも「封神演義」の紂王はそんな感じのが多い印象だな
既存の人物像と背景次第で脚色のしやすい方向性というのも変わってくる
三国系だと呂布は恋愛的な解釈がしやすいので「洗白」されることも多いが、孫権なんかは腹黒だ臆病だ好色だ孫十万だとネガティブな解釈が積み重なり過ぎだ
(訳注:「孫十万」は孫権が十万と称する大軍を率いていながら合肥で負けてばかりというネタから来ているあだ名だそうです)
恋愛方面のアレンジに関しては脇役、主人公の引き立て役なポジションに恋愛要素を割り振ることもあるな
「西遊記」の猪八戒なんかは今では一途な恋をする繊細なキャラ的な解釈が増えている
猪八戒は一応原作でも恋愛方面に進んでも比較的違和感ないキャラではあるが、近年の恋愛要素とそれによる人間臭さの強調とか以前はあまりなかったものだよね
猪八戒はドラマの「春光燦灿爛猪八戒」の影響で一気に恋愛解釈が広まった気がする
ドラマの影響で猪八戒のイメージが間抜けな好色キャラから純情、不器用といったものに代わっていったしネット小説とかの猪八戒キャラも良いポジションにいることが増えていった
あれはまさに古典の恋愛再解釈の成功例だろう
そういった事例があるから、悪役の恋愛再解釈企画も繰り返される
そもそも演義系の作品は男女の恋愛描写が極端に少ないから後世の二次創作ではキャラや話を盛りやすい
でも原作に無い部分だから解釈違いにもなりやすい
恋愛描写の無いキャラに恋をさせて「人間化」するのはよくあるやり方だしね
悪役のラブロマンス的な「洗白」と比べて反発は少ないが、それでも解釈違いになりがち
中国の古典の場合、悪役が姦淫にふけるとかはあっても悪としての記号的なものだし、恋愛感情が強調されることはなかったわけで
古典でも恋愛に力を入れた解釈が無いわけじゃないぞ
項羽と虞姫の最期のやり取りとか誰が聞いていたんだよ……というシチュエーションなのに「そういう展開だった」という扱いになっているわけで
主流扱いはされないが、需要自体は古の時代からあったということなのかもしれない
しかし現代の恋愛脳再解釈は自分の好みから外れがちなので、言っては何だがあまり嬉しい流れではない
結局、恋愛の強調は中国の古典のヒーローを現代向けに再解釈するやり方として有効ということなのだろう
例えば孫悟空の恋をして情を得て悲劇によって情を失って悟りに至る、本編のキャラになるといったテンプレ展開とかね
それを悪役キャラ、強大な敵キャラに適用するのは個人的には好みではないが、手法としてはアリなのは理解できる
項羽の覇王別姫という下敷きがあるから、歴史上の強者や権力者とその寵姫のラブロマンスは描きやすい、企画の流れを持ち込みやすいという話もありそう
今は呂布の恋愛解釈も三国無双系より覇王別姫ベース的なのが増えているしね
出典、元ネタに権威があるから他の歴史系妄想解釈、if展開よりもかなり「安全」だし、国内では何かと扱いがめんどくさい恋愛モノであっても「歴史関係のエピソードをモチーフにした」という言い訳が使えるというのは何となく想像できる
とまぁ、こんな感じで。
中国の歴史ネタ、古典作品と恋愛系のアレンジに関する話がイロイロと出ていました。
ちなみに今回のネタを教えてくれた方からは
「近年の中国で制作される古典を原作にした実写作品は、再構成と共にキャラクターを現代的に解釈することが多いです。そしてキャラクターの個性を強化しようとして原作好きにとっては解釈違いなキャラが出てくることも珍しくありません……」
「ギャグ系のわき役からロマンスの主人公、恋愛と成長をするキャラとして再定義され活躍の場が増えた猪八戒のようなパターンもあります。しかし個人的な経験から、私は強キャラなイメージのある主人公的や悪役に恋愛要素をつけるのはリスクが高いと思っています」
などといった話もありました。
とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。
それから管理人の艦これイベントの状況に関する質問をいただいておりますが、前段は甲甲乙で頑張りましたが後段は気力も時間もないので丙進行で現在5-4です。現在は友軍本体の到着を待ちながら秋刀魚を求めさまよっております。
