今回はありがたいことに以前教えていただいたものの、後回しになっていたネタで。

中国では中華系の要素に関してはかなり厳格で、娯楽作品でも間違った使い方をすると厳しいツッコミが入ることも多いそうです。しかし中には一般的なイメージが本来の定義や設定から離れている、実はズレた使われ方をしているものもあるのだとか。

中国のソッチ系のサイトではそんな話題の一つとして
「二次元で朱雀と鳳凰って混同され過ぎ」
などといったことに関するやり取りが行われていましたので、以下に例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


二次元で朱雀と鳳凰って混同され過ぎじゃない?
格や能力が混同されている、間違っている作品も珍しくない……

そこに更に不死鳥も混じる!

作品によっては朱雀と鳳凰の扱い逆じゃね?みたいなのもあるよね

朱雀が鳳凰の上なのは明らかなのに、強さや格で鳳凰が上みたいな扱いの作品は日本の二次元どころかこっちの作品でも珍しくないんだよね

鳳凰とか所詮は瑞獣でしかないのに……!

ウチの国のネット小説でもその手の間違いは珍しくない、というか気付いていない人も結構いるんじゃないか?
なお俺もネットで教えてもらえうまで勘違いしてたよ!

本来は両者に関連性はなかったんだっけ
そして今はフェニックスまで混じってくるし、イメージを分離して正しく扱うのは困難では……

本来朱雀は神格があるはずなんだけど鳳凰より上なイメージあまり無いよね
現代のイメージとしては朱雀も鳳凰も不死鳥もあまり変わらない火属性の鳥?

不死鳥とか完全に外国からの要素なのに、東洋系の世界観に混じって特殊能力発揮してるよね
これに関しては強さや格の強調として便利過ぎるから今更分離は難しそう

昔翻訳した人間はなぜ不死鳥を鳳凰に混ぜてしまったのか……

山海経の鳳凰は格が高いと感じられる扱いではないんだがな
それに対して朱雀は四象として昔から格の高い扱いだった

言ってみれば朱雀は神だけど鳳凰は獣、物質の方だから根本的に扱いが違うはず。しかし現代では雑に混ざるし地位も不安定だ。

翻訳に関しては郭沫若が混ぜた影響だっけ?
わりと最近の話だとか

その認識で問題ないよ
不死鳥の混同は日本の二次元では手塚治虫、中国だと郭沫若のせい

朱雀と鳳凰に関してはともかく、不死鳥のイメージの混同に関してはハッキリしているのがこの手のネタだと珍しいよね

中国だと文学方面におけるイメージの形成は郭沫若からというのがハッキリしているけど、日本の二次元方面ではどうなんだろうね
不死鳥の概念も郭沫若が日本留学で知ったものだと言われているし

日本だと二次元では朱雀、鳳凰と不死鳥の合流に関しては手塚治虫の「火の鳥」の影響が大きいらしいが、手塚治虫以前はどうなっているんだろうな……

元々似たような描写になりがちだったのが近代に統合されたというのは共通してそう

神話の方では朱雀の方が明らかに格上だけど、その神話ネタを現代の作品に引っ張ってくるとなぜか格が落ちる模様

東洋系ではあるが神話大系が同じわけではないからね
それに時代的に見たら鳳凰は商や周の時代から出ているけど朱雀はもっと後、遡ったとしてもせいぜい秦らしいから格という意味では単純に判定し難い

どっちも火属性で鳥系だからね
自分の見たのだとたくさんいる鳳凰の中で特に凄いのが朱雀みたいな設定の作品もあった

火属性で神鳥カテゴリで括れそうに見えるからなあ
そしてそこにフェニックスを混ぜてしまうのも分からなくはないのが……

混同されやすいのは仕方がない
そもそも朱雀の設定は鳳凰が元ネタになっている所も見受けられるわけだし、現代の二次元作品で「やりやすい」方に設定を改変されてしまうのも流れとしては分かりやすい

この話題を見て自分の中のイメージを見つめなおしてみたが、麒麟と鳳凰が最高クラスのスゴイ聖獣というイメージはあるけど、朱雀に限らず四象は強いとか凄いとかのイメージはあまり無いかもしれない
一応四象が神のカテゴリの存在という知識はあるんだが

現代の作品では四象って単独で出てくるカテゴリだから凄いというイメージにつながり難いのかもしれない
それに対して鳳凰は鳥類の、麒麟は獣の頂点みたいに比較対象があるから作品世界観での強さもイメージしやすいことが多い

格という意味では四象の方が明らかに高いはずなのに……

四象の方は色んな作品で使われ過ぎて現代だと逆に地位が低いというか、特別な存在に感じられなくなっているのがね
ネット小説とかで雑に格を盛る際の踏み台にもなりやすいし

現代においては一般社会でも創作でも鳳凰の存在感が強過ぎる

鳳凰は見方によっては等級分けされがちな龍より上に感じられたりもするしね
朱雀は四象セットで扱われているから相対的な印象が弱くなるし、なんとなく鳳凰の方が上みたいなイメージが蓄積されていったのかも?

言われてみれば比較対象があるから凄く見えるということもあるのか
俺は朱雀は唯一の存在なのに対して鳳凰はたくさんいるから格も落ちるみたいに考えていたんだが

そこは捉え方次第だけど、作品の中で出すとしたら種族の中に飛びぬけて凄いのがいる、或いは逆に弱いとか未熟なのがいるみたいな方が設定もストーリーも作りやすいからね
出番が多くなれば当然印象も強くなる

既に言われているけど娯楽作品とだと不死鳥能力が便利過ぎるんだよ
「強くて格の高い存在」だけでは動かしにくい
だから朱雀や鳳凰から不死鳥能力を分離するのはもう無理では?

しかし郭沫若が翻訳で鳳凰とフェニックスを混ぜなくても、いずれは鳳凰にも炎で自身を焼き尽くして復活するスキルが付いた気はする
ウチの国の中華ファンタジー作品でも分かりやすい、馴染み過ぎている能力だ

イメージが混在してはいるけど、現代において四象の中で一番扱いが良い、出番があって能力に関する知識やイメージも共有されているのって間違いなく朱雀だよね
他の四象は攻撃方法も特殊能力も一定しない

それは否定できない
それに現代の創作物だと火属性はそんなに強いイメージないし、単純な攻撃力だけだと微妙な印象になるからな
朱雀や鳳凰は不死鳥の能力を後付けされたからこそ出番が多くなった、ある意味では現代環境でも格の高い存在になったとも言えそうだ



とまぁ、こんな感じで。
中国オタク界隈の大雑把なイメージなどイロイロな話が出ていました。

ちなみに今回のネタを教えてくれた方からは
「日本の鳳凰や不死鳥は手塚治虫の影響はどれだけ大きいのでしょうか?例えば日本の作品に出てくる鳳凰系のキャラや神獣に人間を明確に下位の存在として扱うような性格が少なくないのは火の鳥の影響ですよね?」
などといった話もありました。

朱雀と鳳凰とフェニックス以外にも、中国で定番になっている中華ファンタジー設定で実は近年取り入れられた要素が混じっているものはありそうですし機会があれば掘り下げてみたいですね。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。