ありがたいことにネタのタレコミをいただきましたので今回はそれについてを。

中国オタク界隈では日本語の「リア充」からきている「現充」という言葉が定着しているそうですが、これについては「便利だから定着した」という面もあるのだとか。
現実の話題に関してだけでなくオタク談義でも何かと便利で使いやすい言葉となっているそうで、特に現代を舞台にした作品関連の話題ではよく出てくるそうです。

中国のソッチ系のサイトではそういった話題の一つとして
「ラブコメ作品の主人公はリア充キャラが増えていくのだろうか?」
などといったやり取りが行われていましたので、以下に例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


二次元のラブコメ作品の男主人公はリア充キャラが増えていくのだろうか?
1月の新作アニメもラブコメ系の話題際にリア充主人公がいるので気になった

勉強ができるだけでなく立場と人間関係まで手に入れるのか

昔から「客観的に見たらリア充」な主人公自体は普通にいた
アニメ化まで行くような作品ではない、オタク向けラブコメの主人公としてはあまり目立たなかっただけな気もする

でも最初から恵まれている、社会システム的に見たら何の不安も無い主人公というのは珍しかったと思う

考えてみれば二次元の日本の学校のラブコメ空間も俺からすれば異世界みたいなものだし、チート能力持ち転生主人公も嫌いじゃないからこれはこれで良い気がしてきたぞ?

しかし気が付いたら昔のハーレム系のような「ヤサシイ」主人公は見なくなったなあ

読者視聴者の感覚を作り手がきちんと意識するようになった結果の変化が続いているのでは
昔からヤサシイだけの主人公は人気なかったけど、作り手が
「そういう主人公でなければオタクは好まない」
と思い込んでいた節がある

有能な主人公というのは結構いるけど、私もリア充という人間関係まで獲得しているのは珍しい気がする
恋愛中心だと話の構造的にやり難そうに見えるんだが

文学系な空気だと向いてないかもしれないが、コメディ系に寄せるならリア充の方が向いているのかも?

前にちょっと話題になった「千歳くん」はどちらかと言えば文学系寄りな空気だったけど日本では大人気だったらしいし、コメディだけとは限らないかと

二次元のラブコメ、ハーレム系作品の主人公って客観的に見たらリア充になっている主人公というのはありがちだけど、あまり強調されると自分はキツイ
「五等分の花嫁」のような主人公くらいなら良いんだが

俺は日本のラノベにありがちなスクールカーストを強調するのがなければ有能でリア充主人公も悪くないと思っている

理解できる
スクールカーストは感情移入できないものだけど、それ以上に将来的に意味がないように見えて残念な印象になる
日本の学生経験があるなら違うのだろうけどね

12話のアニメ、すぐにファンをつかまなければならないネット小説だと主人公のキャラを強調する、ヒロインが惚れるの早過ぎなくらいにするのが戦術的に正しいのかもしれない

しかし頭のいい主人公は受け入れやすいが、リア充だとどうなんだろう?
10月新作の「千歳くん」はbilibiliでも評価5点台というアレなことになっているが……

「千歳くん」の主人公はかなり好みが分かれるタイプだった
濃い固定ファン層がつくけど、受け入れられない人も多いので作品ランキングをあてにして見ると悲劇が起こるような作品になっていた

「千歳くんはラムネ瓶のなか」の主人公のあのイキリまくりなリア充感は独特なものがあったし、自分はネタとしても別のリア充主人公にもちょっと期待してしまうかな
ツッコミが多発するのも理解できるし、一般的な需要がどこまであるかは何とも言えないけどね!

昔は有能、リア充主人公がいなかったというわけではない
例えば「生徒会の一存」の主人公はリア充の方だろう
当時はリア充という言葉も概念も無かったけどね

でも「生徒会の一存」は有能主人公だけど見せ方やヒロインとの関係自体は当時の定番路線だったはず
ここで話題になるようなリア充主人公はサキュバス的な存在の如く女から感情を向けられまくるというパターンなわけで

昔のラブコメは主人公に一目惚れしてくるのは少ない、いても負け要員のサブヒロインという感じだったのを考えると流行はかなり変わっているのだろう
考えてみれば今の自分の好みも惚れられる方が好みになってる

恋愛方面の超人、常に正解の選択肢を選び解決方法を提示できる主人公みたいになるのか?
この手の万能主人公はイベントが単調になりやすいけど、1クールくらいのアニメだとそれが顕在化するリスクも無いのかね

今度の新作アニメ「真夜中ハートチューン」は結構良い感じの主人公らしいが

あれは原作の評価が高いね
主人公の山吹が頼りがいのある行動できる男だし、ストーリーも主人公が中心になって動いていくのでヒロインの好感度が上昇していくのも納得というパターンが積み重なっている模様

主人公がヒロインの悩みやピンチを解決するのは気持ちよく見ていられるが、ラブコメ系って案外そういう展開をやってくれないんだよね
「五等分の花嫁」や「ぼくは勉強ができない」がウチの国で好まれているのもそういうイベントが多いからという話もある

アニメに関しては「作画が貧しそう」という話が結構出ていてこっちだと厳しいかもしれないが、原作ファンの忠誠心はかなり高くて、その理由が主に主人公というのは興味深い

あの主人公は性格良くて有能で金も持っているからな
作中でその辺をきっちり見せてくるからモテるのも当然、ハーレム作っても納得みたいな印象になる

ふーむ……そういう話を聞くと、ここで議論になっているリア充系の主人公って本質的には主人公の俺TUEEEEE系作の需要もあるように思えてきた

キャラの人気、爽快な活躍はラブコメで大事だ
主人公が読者に好感をもって受け入れられるならストーリーはテンプレでも人気は出る

現代の環境だとそういう主人公の方が何かと有利になるのかも
実際ハーレムを作るのも納得できる主人公、むしろハーレムを作ってくれと願う主人公みたいになれば作品も安泰だ!

実力があってそれに伴う自信がある、これは昔のラブコメ作品の主人公には無かった部分だし、気分よく見ていられる作品になる理由の一つだろう
現代の感覚だとヤサシイけど自分に自信がない主人公というのは嫌われるし、嫌われる主人公が出るような作品は一般受けはしないよ

しかしヤサシイどころかクズな主人公でも作品が人気になることはあるぞ
伊藤誠のようにネタ方面のもあれば、「彼女、お借りします」のような評価ポイントに困る主人公でも作品自体の人気はあって長編作品になれることもある

日本のリア充に関しては、学校限定かそうでないかが違うから、作品によって印象というか安心感が違ってくるのは気になる
「真夜中ハートチューン」は財力も有能さもあるから安心だけど、「千歳くんはラムネ瓶のなか」だとリア充的な状態がいつまで維持できるのかという気持ちがわいてくる

理解できる話だ
高校のリア充、自信の源がまだ学生な本人の経験だけというのは信頼できないように感じられる。もちろんウチの国の感覚で見るこっちの問題なのは分かっているつもりだけど……

ラブコメ作品はまず主人公を好きになれるかが重要だという話はあるが、異世界系のようにラブコメもチート主人公化していくのはちょっと複雑だ
自分はヒロイン目的で見ているわけだし

その場合、近年の作品によくある「正室」が確定して多数のヒロインを出すみたいなバランスになるのか?
いや、もう探せばそういうバランスのアニメにまではなってないくらいのヒット作品とかもありそうだな……

昔は男主人公のキャラがひどくてヒロインと釣り合わない、ヒロインまでダメなキャラに見えてしまうという話もよく聞いたけど、今はヒロインの方が主人公に釣り合わないとかいうことになってしまうのだろうか?

キャラデザによる補正があるからそこまでヒドイことにはならないと思うけど、主人公の方を重視し過ぎてヒロインのために苦労する主人公を見てヒロインにヘイトが集まるような作品はありそうだ
ラブコメではないがウチの国のネット小説でもヒロインがカッコイイはずの主人公の迷走の原因になって炎上したことはあるし、その結果ヒロイン無しアピールするのが作法になったのを思い出した



とまぁ、こんな感じで。
中国オタク界隈からの印象も含めてイロイロな話が出ていました。

ちなみに今回のネタを教えてくれた方からは
「リア充主人公でも嫌味ではない、爽快なタイプの主人公であれば中国オタク界隈でも評価が高くなると思います。嫌われるのはリア充かどうかよりも、迷って動かないタイプの主人公ですね」

「迷って動かない主人公でも各ヒロインが魅力的で推しの『党争』ができれば盛り上がりますけど、そういう作品は話が進み主人公の行動がヒロインに影響するようなイベントが続くようになると主人公が原因で作品の評価が落ち、批判されたりバカにされたりするようになっていきます……」

などといった話もありました。

近頃の中国オタク界隈では恋愛要素の強い作品でもヒロインより主人公が話題の中心になることが多いように感じられますし、主人公の評価と知名度の方から作品の反応を見ていくのも面白そうですね。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。