ありがたいことに以前
「中国オタク界隈の反応を見ていると、声優の演技に対する棒読み批判が少なくありませんが、なぜでしょうか?私が聴いても問題無い、普通に演技が上手いと感じるキャラが『棒読』判定されているケースもあります。また中には日本語ネイティブの感覚の有無だけではないように思えるのもあります」
といった質問をいただいておりましたが、先日これに関係しそうなネタを教えていただくことができましたので今回はそれについてを。
そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「昔の日本のアニメの声優は棒読みが多い気がする」
などといったことに関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。
昔の日本のアニメを見ていて感じたんだが、1980年代から90年代の日本アニメの声優は「棒読」で下手なのが多い気がする
皆の意見を聞きたい
昔の作品は上手いのと下手なのが極端な印象はあるかな
言ってることは理解できる
昔のアニメ、特にOVAだとたまにすごい棒読が出てくる
長編作品に関しては序盤と最後で演技の上達により最終的に良い印象になることもあるけど、短編はダメな演技がハッキリ出てそれで終わってしまうのかね
現代だと12話くらいで終わるから、下手な新人声優を育成も兼ねて起用するみたいなやり方はできない
そして声優になりたい人間は昔より増えているから下限レベルが上昇しているとかはありそう
昔のアニメだと現在の有名声優がまだ上達していないのと、当時要求されていた演技の方向性が今とは違うといった背景もあると思う
それは間違いなくあるだろうね
昔のアニメ業界は育成手法が確立されていなかったし、現場で鍛えて伸ばすやり方も多かった
そしてまだそれが許容される環境でもあった
昔は50話くらいで1年間の長編が普通だったから現場で育成もありだったろうけど、今は12話くらいが普通で若手声優が上手くなったころには第一期終了だ
そして上達した声優は他の作品で活躍、第二期の頃にはギャラが上がりスケジュールも押さえられないみたいになるのはやってられないだろうな
前世紀はまだ声優という業種が確立されておらず業界も未整備で業界、組織的なノウハウもなかった
他の業界や普通の役者、歌手などから引っ張ってくることも多く、当然ながら外れも多かった
さすがに1980年代になると声優という職業は普通に確立されていたはず
ただその頃はまだ待遇や社会的な地位が微妙だったのも確かだ
1980年代から90年代って日本のアニメ業界全体がまだ不安定だった時期だし、声優業界に関しても育成や現場の演技指導が不安定だったと思われる
現代では体系化されて競争も激しくなり全体的なレベルが上がっている部分が、昔は雑でムラがあったということなのでは
アニメの演技も時代によって違うから、慣れの問題もあると思う
例えば最初の「宇宙戦艦ヤマト」を見ると演技のテンポが今とは違うのが分かる
作品次第ではあるが、スレ主がそう感じるのは昔のアニメにはまだ下手な新人が混じることが多いのも影響していると思う
昔はどのアニメにも新人、現代だとまだ育成中レベルの声優が入っていたし、その新人が上手くなったら次の世代のまだ下手な新人が入るという流れだった
それは私も思った
メインキャラに事務所が推したい新人声優が起用されているような作品は棒読を意識させられる機会がかなり増える
昔の作品だと例えば「天空戦記シュラト」は関俊彦も子安武人もそんなに上達していない時期なので、現代のイメージで見ると棒読みに感じるかもね
私は「天空戦記シュラト」や「テッカマンブレード」はこっちのTVの吹替え版の方が良いと感じたりもする
それは子供の頃に刷り込まれた部分もあるだろうけど、日本語版の演技の微妙さからくるところもあるような気がする
時代の違いだろう
さすがに昔のウチの国のアニメ声優よりは幅広い演技があっただろうけど、昔は日本の声優の仕事も全体的にレベルが低い、競争が激しくなかったというのもあるかと
時代の違いといえば字幕の質の問題も影響している可能性も考えられる
昔のアニメの字幕って雑な翻訳も少なくないので本来は落ち着いた問いかけが「!」付きの強い言葉になっていたりすることもある
そこに無感情系の演技が乗るとかなり棒読み感が出るわけで
これは音声に限ったものではないけど、収録や加工側の技術的な問題はあると思うよ
OVAについての話が出ているけど、OVAはTVではやらないやり方を試したり、予算の問題から極端なことになることも多かった
声優の選択や演技指導に関しても極端なケースが出ていたのではないかと
この手の話題はよく見るけど、私は「棒読」と感じられることに関しても個人差があると感じているから判断に迷う
意図的な演出だと思われる無感情系の演技が棒読み判定で批判されていたケースもあるし
以前「To Heart」の来栖川綾香が棒読みだと言われていたけど、自分はそんなでもなかったな
声質や音響の演技指導で結構変わるしね
「To Heart」の来栖川綾香役の岩男潤子は日本だと普通に人気だし有名なキャラも演じている
調べたら「CCさくら」の大道寺知世や「エヴァ」の洞木ヒカリもやってるし、たぶん私も知っている声だな
てか「パーフェクトブルー」の主役やってるじゃないか!
しかし昔の方が実力よりもネームバリューや事務所の都合で出演させているケースは多い
これはジブリ作品や子供向けアニメの劇場版で声優ではなく役者を起用するのとは違って、どうしようもなく下手なのが混じってくる
有名なのは「イクサー3」とかだね
主役のCVが当時の人気女子プロレスラー
上の方の話にもあるけど現代で評価が高い有名声優がまだ経験を積んでいない時期の下手な演技に当たっているケースもあるかと
例えば「To Heart」のCVはその後の日本のアニメ業界で一線級の人気声優になっている名前が多いけど、今の感覚で見るとかなり違う
あー……川澄綾子がメインヒロインだけどセイバーとは全然違うよね
下手なわけではないが驚く
花澤香菜とかデビュー直後は棒読み声優として有名だったし、若手の時は仕方が無いとも言える
個人的には鈴村健一に似た声の人がエロゲーやアエロアニメに出るたびに上手くなっていったのが印象に残っている
演技の方向次第というのはあるんじゃないかな
わざと棒読みっぽくする、感情を乗せない演技にすることはあるし
私はなんだこの棒読み……と思ってキャストを調べたら小林清志(ルパン三世の次元大介などの大ベテラン)で驚いたこともある
小林清志はナレーションの方に寄せた演技だと棒読っぽく感じる人が増えるように思う
「天空のエスカフローネ」とかヒロイン棒読みで驚くぞ
そしてキャスト一覧を見たらもっと驚くと思う
昔は演技よりも声色で起用していた所があるし、演技の方を意識していると「棒読」が気になるかもね
今の声優は複数の声色で演技できる或いはその要求に応えられる方向で生き残っているのも多いし、特徴的な声で複数の作品に出ている声優は概ね上の世代、昔から活躍している声優だ
よく考えたら当然ではあるが、同じキャラでも話によって演技の当たり外れがある
アムロとシャアも劇場版は安定して上手いけどTV版には微妙な回があったりする
とまぁ、こんな感じで。
中国オタク界隈の日本のアニメ声優の演技やそれに関する認識の話がイロイロと出ていました。
ちなみに今回のネタを教えてくれた方からは
「中国で今『棒読』と言われている批判にはかなり雑な部分があります。日本の『棒読み』とは違う部分も少なくありません。中国の『棒読』評価の中には演技が下手というのもありますが、あえて抑揚を無くしている演技が『棒読』と批判されることがあります。他にもキャラと声が合っていない、キャラの外見と比べて声が地味だから『棒読』とされることもあります」
「中国では演技のセリフには強く感情を乗せる、テンションの違いを強調する、感情表現はハッキリと大きくするのが普通ですしアニメ作品はその傾向が更に強まります。そういった中国の演技の感覚で日本のアニメの声優の演技を見ると、演技が単調で感情が見えない或いは弱いのでまともに演技をしていないように感じる、だから『棒読』だという判定になることもありますね」
「他にも中国語と日本語の構成の違い、声調言語の中国語と非声調言語の日本語の違いも影響していると思います。中国語は抑揚がハッキリしている声調言語ですし、感情の起伏が明確でそういった演技が自然に感じられます。それに対して日本語は会話の抑揚に関しては中国語と比べて平坦ですし、感情表現は語尾や前後の言い回しで強調する傾向もあります。ですから、場合によっては日本語の自然な演技に対して中国語の感覚だと感情が無い『棒読』と感じることになるわけです」
などといった話もありました。
中国語は抑揚がハッキリしている声調言語なので、自然に感じる演技の傾向が違う、視聴者の好みも日本と異なるという話を聞いたことがあります。実際、私も中国のテレビで見た声の演技に関しては演技が過剰すぎる、わざとらしいと感じてしまうことも結構ありましたね。
とりあえず、こんな所で。
今回のネタに関しても私の守備範囲外な部分が多いので、いつも以上にツッコミ&情報提供お待ちしております。
「中国オタク界隈の反応を見ていると、声優の演技に対する棒読み批判が少なくありませんが、なぜでしょうか?私が聴いても問題無い、普通に演技が上手いと感じるキャラが『棒読』判定されているケースもあります。また中には日本語ネイティブの感覚の有無だけではないように思えるのもあります」
といった質問をいただいておりましたが、先日これに関係しそうなネタを教えていただくことができましたので今回はそれについてを。
そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「昔の日本のアニメの声優は棒読みが多い気がする」
などといったことに関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。
昔の日本のアニメを見ていて感じたんだが、1980年代から90年代の日本アニメの声優は「棒読」で下手なのが多い気がする
皆の意見を聞きたい
昔の作品は上手いのと下手なのが極端な印象はあるかな
言ってることは理解できる
昔のアニメ、特にOVAだとたまにすごい棒読が出てくる
長編作品に関しては序盤と最後で演技の上達により最終的に良い印象になることもあるけど、短編はダメな演技がハッキリ出てそれで終わってしまうのかね
現代だと12話くらいで終わるから、下手な新人声優を育成も兼ねて起用するみたいなやり方はできない
そして声優になりたい人間は昔より増えているから下限レベルが上昇しているとかはありそう
昔のアニメだと現在の有名声優がまだ上達していないのと、当時要求されていた演技の方向性が今とは違うといった背景もあると思う
それは間違いなくあるだろうね
昔のアニメ業界は育成手法が確立されていなかったし、現場で鍛えて伸ばすやり方も多かった
そしてまだそれが許容される環境でもあった
昔は50話くらいで1年間の長編が普通だったから現場で育成もありだったろうけど、今は12話くらいが普通で若手声優が上手くなったころには第一期終了だ
そして上達した声優は他の作品で活躍、第二期の頃にはギャラが上がりスケジュールも押さえられないみたいになるのはやってられないだろうな
前世紀はまだ声優という業種が確立されておらず業界も未整備で業界、組織的なノウハウもなかった
他の業界や普通の役者、歌手などから引っ張ってくることも多く、当然ながら外れも多かった
さすがに1980年代になると声優という職業は普通に確立されていたはず
ただその頃はまだ待遇や社会的な地位が微妙だったのも確かだ
1980年代から90年代って日本のアニメ業界全体がまだ不安定だった時期だし、声優業界に関しても育成や現場の演技指導が不安定だったと思われる
現代では体系化されて競争も激しくなり全体的なレベルが上がっている部分が、昔は雑でムラがあったということなのでは
アニメの演技も時代によって違うから、慣れの問題もあると思う
例えば最初の「宇宙戦艦ヤマト」を見ると演技のテンポが今とは違うのが分かる
作品次第ではあるが、スレ主がそう感じるのは昔のアニメにはまだ下手な新人が混じることが多いのも影響していると思う
昔はどのアニメにも新人、現代だとまだ育成中レベルの声優が入っていたし、その新人が上手くなったら次の世代のまだ下手な新人が入るという流れだった
それは私も思った
メインキャラに事務所が推したい新人声優が起用されているような作品は棒読を意識させられる機会がかなり増える
昔の作品だと例えば「天空戦記シュラト」は関俊彦も子安武人もそんなに上達していない時期なので、現代のイメージで見ると棒読みに感じるかもね
私は「天空戦記シュラト」や「テッカマンブレード」はこっちのTVの吹替え版の方が良いと感じたりもする
それは子供の頃に刷り込まれた部分もあるだろうけど、日本語版の演技の微妙さからくるところもあるような気がする
時代の違いだろう
さすがに昔のウチの国のアニメ声優よりは幅広い演技があっただろうけど、昔は日本の声優の仕事も全体的にレベルが低い、競争が激しくなかったというのもあるかと
時代の違いといえば字幕の質の問題も影響している可能性も考えられる
昔のアニメの字幕って雑な翻訳も少なくないので本来は落ち着いた問いかけが「!」付きの強い言葉になっていたりすることもある
そこに無感情系の演技が乗るとかなり棒読み感が出るわけで
これは音声に限ったものではないけど、収録や加工側の技術的な問題はあると思うよ
OVAについての話が出ているけど、OVAはTVではやらないやり方を試したり、予算の問題から極端なことになることも多かった
声優の選択や演技指導に関しても極端なケースが出ていたのではないかと
この手の話題はよく見るけど、私は「棒読」と感じられることに関しても個人差があると感じているから判断に迷う
意図的な演出だと思われる無感情系の演技が棒読み判定で批判されていたケースもあるし
以前「To Heart」の来栖川綾香が棒読みだと言われていたけど、自分はそんなでもなかったな
声質や音響の演技指導で結構変わるしね
「To Heart」の来栖川綾香役の岩男潤子は日本だと普通に人気だし有名なキャラも演じている
調べたら「CCさくら」の大道寺知世や「エヴァ」の洞木ヒカリもやってるし、たぶん私も知っている声だな
てか「パーフェクトブルー」の主役やってるじゃないか!
しかし昔の方が実力よりもネームバリューや事務所の都合で出演させているケースは多い
これはジブリ作品や子供向けアニメの劇場版で声優ではなく役者を起用するのとは違って、どうしようもなく下手なのが混じってくる
有名なのは「イクサー3」とかだね
主役のCVが当時の人気女子プロレスラー
上の方の話にもあるけど現代で評価が高い有名声優がまだ経験を積んでいない時期の下手な演技に当たっているケースもあるかと
例えば「To Heart」のCVはその後の日本のアニメ業界で一線級の人気声優になっている名前が多いけど、今の感覚で見るとかなり違う
あー……川澄綾子がメインヒロインだけどセイバーとは全然違うよね
下手なわけではないが驚く
花澤香菜とかデビュー直後は棒読み声優として有名だったし、若手の時は仕方が無いとも言える
個人的には鈴村健一に似た声の人がエロゲーやアエロアニメに出るたびに上手くなっていったのが印象に残っている
演技の方向次第というのはあるんじゃないかな
わざと棒読みっぽくする、感情を乗せない演技にすることはあるし
私はなんだこの棒読み……と思ってキャストを調べたら小林清志(ルパン三世の次元大介などの大ベテラン)で驚いたこともある
小林清志はナレーションの方に寄せた演技だと棒読っぽく感じる人が増えるように思う
「天空のエスカフローネ」とかヒロイン棒読みで驚くぞ
そしてキャスト一覧を見たらもっと驚くと思う
昔は演技よりも声色で起用していた所があるし、演技の方を意識していると「棒読」が気になるかもね
今の声優は複数の声色で演技できる或いはその要求に応えられる方向で生き残っているのも多いし、特徴的な声で複数の作品に出ている声優は概ね上の世代、昔から活躍している声優だ
よく考えたら当然ではあるが、同じキャラでも話によって演技の当たり外れがある
アムロとシャアも劇場版は安定して上手いけどTV版には微妙な回があったりする
とまぁ、こんな感じで。
中国オタク界隈の日本のアニメ声優の演技やそれに関する認識の話がイロイロと出ていました。
ちなみに今回のネタを教えてくれた方からは
「中国で今『棒読』と言われている批判にはかなり雑な部分があります。日本の『棒読み』とは違う部分も少なくありません。中国の『棒読』評価の中には演技が下手というのもありますが、あえて抑揚を無くしている演技が『棒読』と批判されることがあります。他にもキャラと声が合っていない、キャラの外見と比べて声が地味だから『棒読』とされることもあります」
「中国では演技のセリフには強く感情を乗せる、テンションの違いを強調する、感情表現はハッキリと大きくするのが普通ですしアニメ作品はその傾向が更に強まります。そういった中国の演技の感覚で日本のアニメの声優の演技を見ると、演技が単調で感情が見えない或いは弱いのでまともに演技をしていないように感じる、だから『棒読』だという判定になることもありますね」
「他にも中国語と日本語の構成の違い、声調言語の中国語と非声調言語の日本語の違いも影響していると思います。中国語は抑揚がハッキリしている声調言語ですし、感情の起伏が明確でそういった演技が自然に感じられます。それに対して日本語は会話の抑揚に関しては中国語と比べて平坦ですし、感情表現は語尾や前後の言い回しで強調する傾向もあります。ですから、場合によっては日本語の自然な演技に対して中国語の感覚だと感情が無い『棒読』と感じることになるわけです」
などといった話もありました。
中国語は抑揚がハッキリしている声調言語なので、自然に感じる演技の傾向が違う、視聴者の好みも日本と異なるという話を聞いたことがあります。実際、私も中国のテレビで見た声の演技に関しては演技が過剰すぎる、わざとらしいと感じてしまうことも結構ありましたね。
とりあえず、こんな所で。
今回のネタに関しても私の守備範囲外な部分が多いので、いつも以上にツッコミ&情報提供お待ちしております。
