ありがたいことに以前の記事
中国オタク「日本の人生やり直し系のアニメやマンガを見ると、どれも恋愛やり直してばかりなのはなぜだろう?金儲けで大成功みたいな作品が見当たらない」
に関連したネタのタレコミをいただきましたので今回はそれについてを。

中国オタク界隈では日本の作品に出てくるギャグで流すようなシチュエーションが、あまり笑えない、深刻な意味で受け止められてしまうケースもあるそうです。
中国のソッチ系のサイトではそんな話題の一つとして
「日本の作品にたまに出てくる『お金がない』ネタがつらい」
などといったことに関するやり取りが行われていましたので、以下に例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


日本の作品にたまに出てくる「金がない」ネタがつらい
笑い話としてのネタなのは分かっているけどつらい気持ちになる

言いたいことは分かる。共感しなければいいだけんだろうけど、引っ張られてしまうよね。あれを切り分けて見ていられる人が羨ましい。
しかし日本のアニメやマンガ、特に一話完結型の作品はどこかで金がないネタやるよね……個人的な印象では野球回などのスポーツネタよりも多い気がする

日本社会は「金がない」「今月は金欠」みたいなのが誰にでも通じる軽いネタ、共有される感覚らしいからな
その辺りの感覚は何気に中日で明確に違う所だと思う

こっちで下手にそんなこといったら能力の無いヤツ、一緒にいたら危ないヤツということで付き合い切られかねないんだが……

このテーマみたいなことを改めて考えてみたことがあるけど、私にとってきついのは設定ではなく金がないのを周りに知られる、それを隠そうとのたうち回る展開、言ってみれば見せ方だと思われる
だから日本の作品の金が無くなるギャグ回とか本当に苦手

こっちの感覚だと金がないというか、金がないのを知られるのは怖いものだし日本のアニメの「金がない」回がちょっとしたホラー、トラウマ回だよ

あれは中日のギャグの感覚の違いが出る部分だと思う
日本人はギャグで済ませられるのかもしれないが、こっちだと心に来るというか、自分がその立場に陥ったらと少しでも共感すると心が居たたまれなくなる

「クレヨンしんちゃん」のみさえが金でやらかす回、俺は子供心に見ていて辛かったし、大きくなってからもう一度見たら更に辛くて笑えない

「クレヨンしんちゃん」のお金がないネタは全然笑えない、家庭の崩壊寸前みたいな印象になるのがあるよね
日本とは前提条件の認識、社会的な感覚が違うんだろうけど・・…

「クレヨンしんちゃん」の金がない回は大人になってから考えると親の立場の崩壊という面でもきつい

この際だから言ってしまうが私は「ヒナまつり」のあんず関連の貧困描写がかなり嫌だった

比較的最近のだと「境界のRINNE」の主人公の金がないネタはきついのがあったな
高橋留美子のギャグのノリは昔から楽しんでいたはずなのに、なんかたまに笑えないのが来るからみてられなくなったというか

理解できる
「境界のRINNE」の貧しさは見ていてつらくなるタイプの貧しさだ

ギャグだと分かっていても、金がないことによって発生するイベントを叩きつけられるとな……

「NARUTO」でヒナタがナルトの財布に金がないのを把握してラーメンを食べに行く展開とか本当に嫌だ
子供の時ならともかく、大人になった主人公に対してやるのは悪趣味過ぎる

それには同意する
私はそのエピソードで作者の画力以外を信用しなくなった

私は「邪神ちゃんドロップキック」のぺこらがつらくて見てられなくなったよ

考えてみれば自分は貧乏な設定、それによって虐げられる展開はまだ受け止められるけどギャグとしての貧乏、金が手元にないネタは笑えないことがある

二次元の「金がない」状態や貧困キャラって現実の汚さ、臭いがないし飢餓もギャグ描写になりがちなので嫌な所、絶望的に思える所は「現実の貧困問題」に関するものとは違うと思う
金がない描写やキャラの扱い、キャラの置かれた状況が自分の記憶や想像を嫌な方向にかき立ててくる、ある種の精神攻撃になるというか

こっちは金がないと社会的に生きられないというイメージが強過ぎるからね
金の関係でブラックリスト入りすると現在の環境では生活に多大な影響が出るし、そこから社会的な信用スコアの悪化まで一直線だ
金がないと将来も、今の生活も壊れていく恐怖がある

日本は借金、支払い延滞に対する制度、社会的なペナルティが軽い、段階的に進むので失敗即破滅のイメージはない
だから「金がない」というのをギャグのネタにできるんだよ
こっちでは短期でも延滞した時点で即スコア低下でサービスが使えなくなる、信用崩壊で転落するイメージだから笑えない!

上で出ている「クレヨンしんちゃん」のネタがこっちでは笑えないというのもそういうことなのかもね
信用急落でブラックリスト入り、ひろしの仕事や基本的な社会生活に差し障りが出そうと考えてしまうし、ギャグで扱うには非常事態過ぎる

俺は「フールナイト」とか今はつら過ぎて読めなくなった……

俺も昔と比べて金が無い、貧困ネタがきつくなってきた
わりとよく聞く歳をとったら悲劇やバッドエンドが苦手になってくる、創作の中でくらいそういうのは避けたいというのと同じようなものなのだろうか

このテーマはなんだか分かり過ぎる
「負けヒロインが多すぎる!」の八奈見が貧乏だと聞いて作品を見る目が変わった
でもその後作品をよく見ると父親の給料素麺ネタなどはあるが本人の発言意外に貧乏を感じさせる描写がない、しかし父親の仕事は怪しいということでよく分からなくなってきた

作中では問題視されていないが、「ヤマノススメ」の青羽ここなの一人だけ貧乏描写は見ていて切なくなったね
有能キャラのスペックとのバランス調整、ギャップ萌え狙いなのだろうから自分の考えすぎなのはわかっているけど、金持ちの中の一人だけ貧乏というのに感情移入してしまい日常描写の裏を想像するようになりまともに作品を見れなくなった

金を普通に使う場面、もっていて当然とされるような金がない、或いはその金を出す際の精神的ダメージが大きいみたいな描写が見ていてつらい

このテーマは分かる
日本の作品は「金がない」ギャグをテンプレ的に使うが、笑えないシーンも多い……

これは社会経験が増えるといよいよきつくなるネタでもあると思う。私も「金が無い」描写に関して昔は笑えたけど、今は笑えなくなったみたいなのがある。
最初から貧乏なキャラや、貧乏な描写の後に上っていくならまだ見れるが、急にそういうエピソードをやられるとネタだと分かっていてもきつい。

ヘンな話だけど金が無くて餓えている何もできないでいる、金のある連中とその場所を眺めるしかない、金が無くて周りの態度が変わる展開は、キャラが死ぬより見ていてつらい時がある
我ながら不思議に感じてしまうよ



とまぁ、こんな感じで。
中国の感覚での受け止め方も含めてイロイロな話が出ていました。

ちなみに今回のネタを教えてくれた方からは
「中国では金があると上に駆け上がれます。しかし逆に金がないとまともな人間として生きていけなくなります。ですから金が無い、無くなるネタはその場限りの笑い話ではありません。まず金が無いことによる無様さは面子の問題として日本よりかなり重いです。金が無いことを周りに知られるのは本当に恥ずかしいことですし、対等な人間関係も望めなくなります。例えば恋人と一緒に食事をして男が金を出せないというのは人格否定レベルの恥です。『NARUTO』の『After THE LAST』のナルトとヒナタの話はこれに引っかかるので人によってはかなり地雷な描写ですね」

「それに加えて中国はセーフティネットが小さいのでお金が無いとすぐに人間として生きていくための基盤が崩壊する、社会から脱落していくという想像につながります。そういうことを想像させられると気分が悪くなるんですよ。子供がアニメに出てくる親キャラがお金がない!とかお金をなくした!何も買えない、支払いができない!などと騒ぐ展開を見せられるのは安心できる場所のはずの家庭が崩壊して自分の将来も絶望的になるのを想像させられる、トラウマ展開になるでしょう」

などといった話もありました。

中国オタク界隈の反応を見ていると、今回の「お金が無い」ネタの他にも試験とそれにまつわる失敗や放棄のようにギャグや話の都合では済まない、リカバリーできる状況ではないなどと深刻に受け止められがちな展開がイロイロとあるようですし、そういった違いに関しても機会があれば追いかけてみたいですね。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。


中国オタク「日本の人生やり直し系のアニメやマンガを見ると、どれも恋愛やり直してばかりなのはなぜだろう?金儲けで大成功みたいな作品が見当たらない」

中国オタク「最近強くて金持ち、上流階級に入るような話がきつくなってきたので、例えば『CLANNAD』みたいな貧しいけど幸せや愛はあるみたいなアニメを見たい」