車田正美先生が元マネージャーの横領によって46億円の被害を受けたというニュースが気になって調べていた所、ありがたいことにその件に関するネタのタレコミをいただきましたので今回はそれについてを。

「人間不信になりかけた」漫画『聖闘士星矢』車田正美さん、元マネージャーらを提訴…約28億円賠償請求(弁護士ドットコム)

「聖闘士星矢」は中国では一時代を築いた大人気作品ですし、車田真正美先生の事件に関しては中国でも結構な注目を集めている模様です。
そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「車田正美が46億円横領された」
などといったことに関するやり取りを、以下に例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


車田正美が46億円横領されたらしい

横領もだけど車田先生が今もそんなに稼いでいたのも驚きだ……

横領で断筆か
好きだった作品の漫画家がまさかそんな終わり方になるとは
何とも言えない気分になる

こういうのは漫画の中だけにしてくれないか
最も信用していた人間に騙されるとかフィクションみたいな事件に遭遇して好きな漫画家が終わってしまうとか嫌過ぎる

この横領した奴、いくらなんでもひど過ぎる
車田正美に拾ってもらってずっと仕事を任されていたんだろ?

詳しくは分からないけど雑誌休刊で仕事が無くなった?後に車田の会社に入ってマネージャーになって担当する業務、金銭管理の範囲も拡大していったようだな

25年も一緒に仕事してきたとか、私の人生とほぼ同じ長さじゃないか
こういう信頼した人間、家族のような関係だと思っていた人間の犯罪は防ぐのが難しい
特に金の管理をそういう人間に任せてしまうと……

いや待て、漫画家として終わる危機だっただけでそこは過去の話だ
現在はむしろ復讐モードに入ってる
日本の犯罪捜査の流れとしてはここから民事裁判、並行して刑事裁判になると思われるし刑事裁判になったら日本国外も関係する結構大きな案件になりそう

大成功したクリエイターのパートナー的な人間との関係が「正常」でいるというのは難しいのだろうね
こういう話が出てくるたびに奈須きのことその幸運を意識してしまうよ

それにしてもこれって普通の会社だったらあっさり潰れる額だよな
稼いでいた金額もだけど、その被害額で踏みとどまれたのも自分の想像とかけ離れていた

自分の中では漫画家の事件の金額って版権関連で多くて1億円〜くらいなイメージがあったけど、これは本当に規模違う

AIに聞いたら中国市場からの収入がかなり入っているだろうとのことだったが、それを見て金額も担当者の横領もなんかこう、納得してしまった

今でも東映の財務報告書に「聖闘士星矢」の名前は載っているなど、稼ぎ続けているIPがあったわけだしなあ

聖闘士星矢関連のグッズは今でも人気高い
黄金聖闘士系は定期的に販売されては売り切れている

そしてソシャゲもある
テンセントのゲームの他にも幾つか動いているんじゃないか?
金額には驚いたが、よく考えたら稼いでる額としてはわりと想像通りかもしれない

世界的にIPビジネスで稼ぎ続けていると考えればこの額になるのもそんなに不思議ではないか
1990年代とはいえウチの国で社会現象級の人気になっていたわけだし

元編集者のスタッフ個人もだけど、他にスキーム教えた人間とかもいるのでは
個人でやるには額が大き過ぎるし今後の裁判で出てくるであろう情報がとても気になる

被害者として車田正美が強調されているから個人の事件に感じられるけど構造的には規模の大きな企業犯罪だと思われる
単純な送金による横領だけでなく偽装振込先の会社を作るとか、保険と再保険で日本国外の企業に資金を回すとかまでやってたらしい

報道を見た感じだと車田正美は漫画家のビジネスとしての考え方が古いままだったように見える
作品を書いて売るだけでIPビジネスそのものは大して意識していない、現代の世界的なIPビジネスで動く金額について想像していなかった、ここまで大きな金額が横領されるとは思っていなかったのではないかと

こんな金額を雑に隠して動かせるわけがないし、銀行からショートメッセージでの通知くらいはあるはずなのに、それでも気が付かなかったのか

有名人や成功者はそんな細かい所までチェックしてられないし財務の専門家ってわけではないからその管理をするために人を雇う、そして「後でまとめて教えろ」みたいな対応になったりする
あとこの件については架空の会社を作ってそっちに振り込ませるようなやり方もしているようだから、それだと車田正美には通知なんて来ない

これもある意味では時代に追いつけなかった案件か……

それに加えて専門職、担当者に丸投げしてしまったのも原因だろう
これはスポーツ選手などにもよくある話で日本だと大谷翔平が通訳にやられているし、スター選手が大金を稼ぐスポーツ界だと昔からそんなに珍しい話ではない

この事件で珍しいのは専門職ではなく昔から仲が良かった、編集としても仕事をしていた、家族のように考えていた人間が横領したという部分だろうな
ここが嫌な意味でフィクションっぽい

双子座のサガみたいなことを現実でやってる

車田先生は人と会いたがらないと周囲に言って直接の交渉を無くし、自分が代わりとなって対外交渉を全部自分に集約させていたとか黄金十二宮編の教皇みたいだよね
つまり車田先生は実質アテナ……?

現場で制作に関わり続けたがる日本のクリエイターと違って、中国のクリエイターだと成功したら自分で制作するよりも経営にまわってIPで稼ぐようになるから金の流れを常に意識するだろうし、こういう事態はまず起こらないだろう

こっちだと人気作品の作者でいるよりも会社造って経営者になる方を目指すのが普通だし、金の流れを把握していない人気作品の作者というのが珍しい
まぁそれはそれで別の問題のリスクもあるわけだが

ウチの国だと横領される前に会社やIP持ってかれたりするからな!
作品の権利が作者にあるとは限らない事態がちょくちょく発生しているし、そういう意味で考えるとIPをずっと車田先生が持っているというのはダメージは甚大だが復活は可能、最悪ではないという見方もできる



とまぁ、こんな感じで。
中国オタク界隈でもイロイロと衝撃的なニュースになっているようでした。

ちなみに今回のネタを教えてくれた方からは
「中国では多額の横領になるケースは少ないですが、漫画や小説の作品に関する金銭トラブルは少なくありません。そしてそのトラブルが作品の連載や別のメディアでの新展開に影響することも珍しくないのでトラブルの情報が出てくるとファンはとても不安になります」

「日本では作者へのダメージが創作活動に影響することを心配する人が多いと思いますが、中国ではそれに加えて作品の権利がどうなっているのか、権利でもめて更新できなくなるのでは?という心配もかなり意識されます。中国の人気作品は作品を掲載しているプラットフォームや作者が所属している会社との関係、IPを運営している会社なども関わってくるので、単純に『作品の権利はその作品を描いている作者のもの』とはなっていません。例えば日本のウルトラジャンプでも連載されていた『長歌行』はまさにこういう問題のせいで作品の連載が止まってしまいましたし、作品は誰のものなのか?というのも大きな問題になりました」

などといった話もありました。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国における「聖闘士星矢」の人気と影響の大きさに関しては当ブログの過去記事などもよろしければご参照ください。


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