以前の記事
中国オタク「アニメやマンガで日本語を覚えたという話をよく聞くけど、それができる人はどれくらいいるのだろうか?実在するのか?」
に続いて日本語関連のネタを教えていただきましたので今回はそれについてを。
そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「日本語の天地無用は必殺技では無かった」
などといったことに関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。
日本語の「天地無用」って必殺技ではなく日常的に使われる言葉だったんだね……
「天地無用」?ハーレムアニメの開祖のことだな!!
検索するとそっちのハーレムアニメの方が多く見つかるよな
一応補足すると、日本語では郵便配達でひっくり返して運んではダメな荷物に対する指定が「天地無用」
私もかなり後になってから知ったけど、日本語ではある種の業界用語だ。
あの字と響きは明らかに必殺技なのに!
漢字の意味で考えると天地どこであろうと無用なものはない、みたいな効果?
一応列子に「天地無用」って言葉はあるようだね。俺も調べるまで知らなかったが、
私は逆に自分以外は全て無用なものだと否定する、絶対的な攻撃とかそんなイメージが。
俺はバフデバフ無効化の貫通攻撃みたいなものだと……
自分はゲームの技かなんかで「天地無用」を見た記憶が……てっきり「唯我独尊」みたいなものかと
実際、こっちのソシャゲのスキルに天地無用ってあったはず
天地無用は「Fate」で言うなら金ぴかが使ってきそうなスキル
分かる。
「天地開闢」みたいなスキルがあるんだから、そりゃ「天地無用」だっていけるだろうと……
これは調べないとちゃんとした意味の分からない日本語の一つだよね。
自分は「問答無用」みたいな言葉と同じで、なんとなく強めの言葉なんだろうなーとか思っていたな。
日本語の「天地」は「上下」の意味もあるからな。実際、日本人も勘違いしている或いはちゃんとした意味を知らない人は珍しくないそうだよ。
日常生活では機会が無ければ把握できない言葉、大人になって学ぶ郵便関係の常識といったものだから。
「天地無用」は日本語のテストで出てきたな。文脈から想像するのが無理なタイプ、覚えていなければわからない言葉だ。
日本の配送業者も今では「天地無用」をあまり使わないらしい。
日本人でも勘違いするのが少なくないので徐々に「この面を上に」みたいな表示になっているのだとか。
オタクやってるとジャンルによっては把握しているはず。
私は東方の逆符「天地有用」と鬼人正邪の能力の元ネタからこの言葉を知った。
私は天地返しをラーメンで知っていたから多分大丈夫
こういう言葉って他に何があるかな。「素敵」とかも漢字の意味だけだと分からないよね。
今では慣れたけど日本語の「麻雀」はちょっと笑う。
(訳注:中国語の「麻雀」は日本語で「すずめ」の意味になります。日本語の麻雀は中国語では「麻将」です)
よくネタになるのだと「怪我」、それの応用である「油断一秒、怪我一生」
これは「手紙」と同じく日本人のあいだでもそこそこ有名な中国語と日本語の違いネタだとか
(訳注:中国語の「手紙」は日本語で「ちり紙」、「油断一秒、怪我一生」は「油を一秒切らしたら私を一生責めろ」といった意味になります)
「油断」がそのまま油を切らすという意味では無いんだよね。「うっかりする」くらいの意味。
私は「油断大敵」を意味的には似ているけど微妙に間違って覚えていた時期がある。
「村八分」という言葉は、なんとなく組織を裏切った人間に対する制裁、腕や指を切り刻むような残酷な罰だろうと思っていた。
実際の意味は社会的に死亡させるという、残酷ではないが結構えげつない罰だった。
「天地無用」みたいに必殺技みたいな日本語なら「帝王切」とかもあるね。
確か古代ローマのカエサルが語源で翻訳を経て日本語の「帝王切開」になって、それがこっちで雑に短縮されて「帝王切」になった感じかな。ちゃんとした翻訳だとこうはならないけど、雑な言葉が飛び交うネットではわりと見かける。
あったあった。俺はそれを日本刀か何かだと思っていたよ。童子切、髭切、雷切、あと槍の蜻蛉切とかが実在するので「帝王」「切」な逸話の日本刀があるんだろうなと。
個人的にヒヤッとしたのが「床」の意味について。こっちだと「ベッド」になるわけだが、日本語の床はこっちで言う所の「地板」だ。
そして日本語の「床上運動」という言葉は……
日本で洪水被害のニュースに「床上浸水」と「床下浸水」という言葉が出てくるんだけど、たぶん自分の中のイメージは一般的な日本人のイメージより被害が大きいものになっているんだろうなと思う。
香港や台湾で広まった使い方として入ってきているし、実際に使って間違うことは無いんだろうけど日本語の「中古」を見るたびにちょっと笑いそうになってしまう。これみんなヨーロッパの歴史関係かよ!みたいに思えてね。
(訳注:中国語の「中古」は日本語だと「中世」の意味になります。)
私は日本語の「大丈夫」の使われ方をしばらく勘違いしていた時期がある。「丈夫」の意味が全く違うんだよね。ピンチの時とかに男女関係なく出てくる「大丈夫」でさすがに気付いたが。
(訳注;中国語の「丈夫」は日本語だと「夫」の意味になります)
「天地無用」の本当の意味を把握して以降も「必殺技」という認識がどこかに残っている。
日本語って色んな小ネタや言い回しを拾って必殺技の名前にするし天地無用が必殺技でも良いと思ってしまう。
同意する。「天地無用」なんて名前だったら重力系の必殺技だと思うよ……!
とまぁ、こんな感じで。
イロイロな勘違いネタが出ていました。
ちなみにこのネタを教えてくれた方からは
「日本語を学んだ後も初見では日本語の漢字をそのまま中国語の意味で把握してしまうことも多いので、中日で意味の違う漢字や日本語で独特な意味を持つ言葉に関する勘違いは少なくありません。私はそういう言葉の中で『朝飯前』という言葉を気に入っています」
などと言う話もありました。
とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。
9/11修正:誤字脱字を修正しました。ご指摘ありがとうございます。
中国オタク「アニメやマンガで日本語を覚えたという話をよく聞くけど、それができる人はどれくらいいるのだろうか?実在するのか?」
に続いて日本語関連のネタを教えていただきましたので今回はそれについてを。
そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「日本語の天地無用は必殺技では無かった」
などといったことに関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。
日本語の「天地無用」って必殺技ではなく日常的に使われる言葉だったんだね……
「天地無用」?ハーレムアニメの開祖のことだな!!
検索するとそっちのハーレムアニメの方が多く見つかるよな
一応補足すると、日本語では郵便配達でひっくり返して運んではダメな荷物に対する指定が「天地無用」
私もかなり後になってから知ったけど、日本語ではある種の業界用語だ。
あの字と響きは明らかに必殺技なのに!
漢字の意味で考えると天地どこであろうと無用なものはない、みたいな効果?
一応列子に「天地無用」って言葉はあるようだね。俺も調べるまで知らなかったが、
私は逆に自分以外は全て無用なものだと否定する、絶対的な攻撃とかそんなイメージが。
俺はバフデバフ無効化の貫通攻撃みたいなものだと……
自分はゲームの技かなんかで「天地無用」を見た記憶が……てっきり「唯我独尊」みたいなものかと
実際、こっちのソシャゲのスキルに天地無用ってあったはず
天地無用は「Fate」で言うなら金ぴかが使ってきそうなスキル
分かる。
「天地開闢」みたいなスキルがあるんだから、そりゃ「天地無用」だっていけるだろうと……
これは調べないとちゃんとした意味の分からない日本語の一つだよね。
自分は「問答無用」みたいな言葉と同じで、なんとなく強めの言葉なんだろうなーとか思っていたな。
日本語の「天地」は「上下」の意味もあるからな。実際、日本人も勘違いしている或いはちゃんとした意味を知らない人は珍しくないそうだよ。
日常生活では機会が無ければ把握できない言葉、大人になって学ぶ郵便関係の常識といったものだから。
「天地無用」は日本語のテストで出てきたな。文脈から想像するのが無理なタイプ、覚えていなければわからない言葉だ。
日本の配送業者も今では「天地無用」をあまり使わないらしい。
日本人でも勘違いするのが少なくないので徐々に「この面を上に」みたいな表示になっているのだとか。
オタクやってるとジャンルによっては把握しているはず。
私は東方の逆符「天地有用」と鬼人正邪の能力の元ネタからこの言葉を知った。
私は天地返しをラーメンで知っていたから多分大丈夫
こういう言葉って他に何があるかな。「素敵」とかも漢字の意味だけだと分からないよね。
今では慣れたけど日本語の「麻雀」はちょっと笑う。
(訳注:中国語の「麻雀」は日本語で「すずめ」の意味になります。日本語の麻雀は中国語では「麻将」です)
よくネタになるのだと「怪我」、それの応用である「油断一秒、怪我一生」
これは「手紙」と同じく日本人のあいだでもそこそこ有名な中国語と日本語の違いネタだとか
(訳注:中国語の「手紙」は日本語で「ちり紙」、「油断一秒、怪我一生」は「油を一秒切らしたら私を一生責めろ」といった意味になります)
「油断」がそのまま油を切らすという意味では無いんだよね。「うっかりする」くらいの意味。
私は「油断大敵」を意味的には似ているけど微妙に間違って覚えていた時期がある。
「村八分」という言葉は、なんとなく組織を裏切った人間に対する制裁、腕や指を切り刻むような残酷な罰だろうと思っていた。
実際の意味は社会的に死亡させるという、残酷ではないが結構えげつない罰だった。
「天地無用」みたいに必殺技みたいな日本語なら「帝王切」とかもあるね。
確か古代ローマのカエサルが語源で翻訳を経て日本語の「帝王切開」になって、それがこっちで雑に短縮されて「帝王切」になった感じかな。ちゃんとした翻訳だとこうはならないけど、雑な言葉が飛び交うネットではわりと見かける。
あったあった。俺はそれを日本刀か何かだと思っていたよ。童子切、髭切、雷切、あと槍の蜻蛉切とかが実在するので「帝王」「切」な逸話の日本刀があるんだろうなと。
個人的にヒヤッとしたのが「床」の意味について。こっちだと「ベッド」になるわけだが、日本語の床はこっちで言う所の「地板」だ。
そして日本語の「床上運動」という言葉は……
日本で洪水被害のニュースに「床上浸水」と「床下浸水」という言葉が出てくるんだけど、たぶん自分の中のイメージは一般的な日本人のイメージより被害が大きいものになっているんだろうなと思う。
香港や台湾で広まった使い方として入ってきているし、実際に使って間違うことは無いんだろうけど日本語の「中古」を見るたびにちょっと笑いそうになってしまう。これみんなヨーロッパの歴史関係かよ!みたいに思えてね。
(訳注:中国語の「中古」は日本語だと「中世」の意味になります。)
私は日本語の「大丈夫」の使われ方をしばらく勘違いしていた時期がある。「丈夫」の意味が全く違うんだよね。ピンチの時とかに男女関係なく出てくる「大丈夫」でさすがに気付いたが。
(訳注;中国語の「丈夫」は日本語だと「夫」の意味になります)
「天地無用」の本当の意味を把握して以降も「必殺技」という認識がどこかに残っている。
日本語って色んな小ネタや言い回しを拾って必殺技の名前にするし天地無用が必殺技でも良いと思ってしまう。
同意する。「天地無用」なんて名前だったら重力系の必殺技だと思うよ……!
とまぁ、こんな感じで。
イロイロな勘違いネタが出ていました。
ちなみにこのネタを教えてくれた方からは
「日本語を学んだ後も初見では日本語の漢字をそのまま中国語の意味で把握してしまうことも多いので、中日で意味の違う漢字や日本語で独特な意味を持つ言葉に関する勘違いは少なくありません。私はそういう言葉の中で『朝飯前』という言葉を気に入っています」
などと言う話もありました。
とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。
9/11修正:誤字脱字を修正しました。ご指摘ありがとうございます。