DSCN3197 むかしむかし身分の高い姫様が熊野詣での折に命を落とされ、供養のためにお地蔵様をお祀りするようになりました。酒粕をお供えするようになったことから「加寿地蔵」と人々から親しまれてまいりましたが、今では地元の人でも知らない人が多く、知る人ぞ知る穴場的なご利益スポットとしても広がりつつあります。安産 や子宝祈願、女性の腰から下の病気が治癒すると伝えられており、良縁も授かるなど寿を加えることから「加寿姫」と呼ばれております。

そもそも地蔵尊とは、子どもや女性、お年寄りなど弱い立場の者をいつも遠くから見守り、護ってくれている有難い存在です。この加寿地蔵さんも古の時代から地元の人々や、遠方から熊野を目指して古道を歩いてきた旅人たちをそっとお守りしてきたにちがいありません。