先のブログ記事の資料〔=日本・アメリカ・OECD欧州の一次エネルギー構成(2010年)〕を見ると、日米欧の一次エネルギー構成について、天然ガスの構成比において日本だけ若干低いが、全体的には概ね似たようなものとなっている。

 その天然ガスについてだが、日本と米欧では大きな違いがある。下の資料〔=日本・アメリカ・OECD欧州における用途別天然ガス利用状況(2010年)〕にあるように、米欧は発電用途比率が比較的低いことも含めてほぼ同じ利用構成であるが、日本は発電用途比率が相当高い。これは2010年のデータなので、震災後のLNG利用量の増加を加味すれば、現在の日本の発電用途比率は更に高くなっている。

 日本の天然ガスの殆どは産ガス国からのLNG輸入であるが、米欧は産ガス国・産地からのパイプライン供給である。こうした流通形態の違いもあって、日本で大口需要である発電用途の比率が高くなるのは当然のことだ。日本の天然ガス市場の支配者は電力会社であり、米欧の天然ガス市場の支配者はガス会社であることがわかる。


<資料:日本・アメリカ・OECD欧州における用途別天然ガス利用状況(2010年)>
日米欧の用途別天然ガス利用状況(2010年)
(出所:エネルギー白書2013)