2008年11月09日

神港教会・秋のオルガンコンサート

昨日、バッハからハンデルのリハーサルへ、飛ぶように(いや、ドタドタと)オルガン街道をカケ降りる途中、神港教会の玄関にオルガンコンサートの張り紙が出てるのを見つけた。

一度来てみたいと思ってたのよね。

松蔭のと同じ作り手(ガルニエ)のオルガンと聞いてた。

正方形にちかい会堂の背面バルコニー部分に鎮座ましますオルガン。

こちらの教会員でもいらっしゃる坂倉朗子さんの演奏。

坂倉さんご自身の解説もお伺いできました。

ブクステフーデの2曲に包まれ(挟まれ?)たプログラム、ドイツ〜オランダの16ー7世紀の作品。

こちらのオルガンには、シュピールヒルフェという機構が付いてて、ピョピョと小鳥が鳴いたり(おもちゃの交響曲みたいな)、キンコンと小さい鐘が鳴ったりする!

驚いた。

坂倉さんの解説によると、これらのメカは、欧州のオランダの伝統でもある、とのこと。

最初のブクステフーデの中には、ハンデル先生の「メサイア」He shall purifyらしきフレイズが聞こえてこれまた驚いた。帰って、三ケ尻先生のテクスト&レジメを読み直してみよう。

コラール3曲ののち、ガリアルダとパサカリア。ガリアルダは非常に人気を博した形式だったとのこと。たしかに、耳に残る快活さがあるよ。あの重厚なイメッジのオルガンから、意外な快活さが漂ってきた。

踊りたまえ、カエルなる人々よ。

そして、バッハを2曲。

バッハの曲目解説に「このオルガンで演奏できるバッハの曲には限界有り・・」と書いてあり、よく理解できなかったので帰りに、運営お手伝いされてたリューテニスト・ヒダ様にお伺いさせていただいたところ、ごしんせつに教えてくださった。

こちらのオルガンは、ミーントーンという、三度を合わせた調律の楽器で、鍵盤がCDEFGAHBと、HとBが別々の鍵盤になってて、半音の鍵盤も別の並びになっている、、という、バッハよりも100年位まえのスタイルの楽器、バッハの曲には転調やらなにやらがあって、この楽器では演奏に支障がある、のだそう。


ピョピョ、鐘、に引き続き、鍵盤にも驚いた。

む〜、ミーントーンって、そういうことやったんかぁ。演奏するのも大変そうな。。。

坂倉さんが、いろんな場所でいろんなオルガンを聴いてください、とおっしゃっていたのがにわかに鮮烈につながってきた。


これは、たいへんだわ。

松蔭のチャペルの楽器とはまた違うのですか ?とお尋ねしたら、あちらのは、ミーントーンだけれども、もう少し緩やかに、融通が利くように作ってあるので、ここのとはまた違うんです、とのこと。

ヒダ様、わかりやすいご説明をありがとうございました。


坂倉さんの最後のご挨拶で、アシスタントの方やご協力者へのお礼がありましたが、今日は、ガルニエから技術者(調律)の方がお見えであったとのこと。

なんと。。。

貴重な機会に感謝です。

むむ〜!

オルガン、、、深遠なり。
もろもろの感動に打たれて、終演後に写真撮ろうと思ってましたが、忘れてしまひました。


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BCJ6大宗教曲ボックス

75d4b576.jpgHMVから届いたよ。
しかし、実に立派なライナーが付いてて驚き。
せっせとiTunesにインポート中。


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2008年11月01日

ワイフ・イズ・ボス?!昼。

92851be7.jpg久々にサニーんちに来てみた。こないだ、てんちょ〜。さんちに来たときは、祝日で、休みやったけん。土日だけ営業よ。

カレーセット(チキンまたはベジ)、ライスにピクルス付き。追加で量り売りのいもサブジ。食後にチャイ。テイクアウトでチキンの丸ごとスモーク。

子供さんは6年生筆頭に1歳9ヶ月まで3人。上の子が結構マメに下の子を見てるって。サニー曰く、「えぇかげんやけどね」とのこと。


カレーは、トマトベースでブラッククミンとジンジャーキキギミ(推測)のスパイシィなもの。

キャベツ、なす、かぼちゃ、あとは、蓮根?ピクルスは蓮根となすとにんじん。ピクルスも美味い。奥さん、凄いな〜。ワタシもあんな奥さんホスイ。

店内に例の如くFMココロがかかってた。誰かの代役でクリスってひとが担当してた。で、紅葉がなんたらかんたら、最近、英語で紅葉をリーフホナホナと云うのデスよ、といったんだけど、そのホナホナ部分が聴き取れんかった。で、サニーに、「今、ナンてイッタカネ?」と聞いてみたら、えッッ、、なんてイッタカネ、リーフ、と云ったか、まったくクリスはエイゴの発音が悪いやッッ、と、得意のサニー節を炸裂させつつ、ボクもやっぱり気になる、といってお店のカウンターにあるでくそなりぃを引きはじめた。

しかし、ヤハリ、紅葉、てな概念が成立してないわけで、あくまで、アテハメた言葉だと思われ、そのでくそなりぃには載ってなかったらしい。サニー、すばらしく探究心を発揮され、自室に発掘に行った!

コレだよ。ワタシは彼の、というか、ヒトとして、このキモチというのはとても大事だし、かくありたい、と、思うアルよ。

で、しばしで、カウンターの電話が鳴り、奥さんが取ったところ、サニー。
カラードリーフ、とのこと。奥さん曰く、「あんまりロマンチックじゃないね」とのこと。台湾では、紅葉はロマンチックなモノで、詩歌にも登場すると。

今日はサニーにカガミモジについてもレクチャー。壁に「おいしいよ!」と子どもの字で書いてある画用紙が貼ってあり、サニーの子どもの作品?と訊いたら、お客さんの子どもの、と。「お、がハンタイなんだよ」と云うから、こーゆーのを、カガミモジってんだよ、と。カガミモジ、に関心示してた。鏡に写したら読めるから?と逆に訊かれたり。

アルファベットではそんなことない?と訊いたらSやBはアリガチやね、とのこと。なる。

カレーも美味く、サニーは立派やった。


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2008年10月17日

思うようには。

1bc1b733.jpgよう、撮られへんなあ。
シンフォニーからの帰りに、アクティと、HEP観覧車とオツキサン、を撮ったつもりやが。

今日は久々に大フィル定期に伺いました。
すぺしゃるThanksとう、さな様。

嬉しいね、街にオーケストラがあって聴きにいけるのってね。時のイセーシャのムナサキ三寸でどうにか、なんて、ダンゼンおかしいよね。

名匠ダン・タイ・ソンさんをソロイストに迎えてパガニーニラプソディ。あと、がまくんの好きなリャァドフのキキモラ、ぢゃなくて、魔法に、でもなくて、バーバヤガー。

ちびこいときに絵本で読んだばい。小さい小屋に入って小屋ごと、ピウー、と飛んでいく魔女婆さん。リャァドフのも「ピウー」がモティフになってた。

磯貝さんという美しい女性が、ピウー、のピッコロを奏されてました。印象的。
ダン・タイ・ソンさんは、実演は初めて。でも、ピアニストで一番最初に覚えた奏者のお名前が彼のお名前。FMの放送だった。ショパンのバラード集だったっけ。たぶんまだヒノイケのアパートに住んでたころなりよ。レコードも買ってもらってた気がする。アントルモンのドビュッシーと2枚を交互に聴いてた。ヲタな小学生だが、仕方ない、がまくんやし。

ラフマニノフは美音を堪能する曲でもない、と思ってたけど、いやいや、多様な音色を聴けて嬉しい。

眼の前で、あのレコードのオジサンが弾いておられるのもまず感動やし。低音の弱音があんなふうにゆるゆると聴こえてくるのが、素的やったなあ。

大フィルの打楽器はもうちっとエエのん、買ってあげられへんかな。ソロイストと同音で弾いてる筈のグロッケンは、可哀想な気分になったわ。あとスネアが、ずれぴょんなのも。アレは楽器に起因してるんやんねぇ。願。

ダン・タイ・ソンは、アンコールにドビュッシーのゴリッグのケイクウォークを弾いてくださった。ひぇ〜〜。 なんて素的なペダリング。おしゃれなペダリングには打たれたわ。とくに、あーゆーのでは、踏みすぎでダサく濁ってしまう気がするけど(譜面にはペダルの指示はないはず)そんなことはなく、綺麗な音がすこんと、飛んでくる。萌。

萌。


だが腰が痛い。

ショスタコ8番は失礼して出てきたす。

会場で、11月に京都であるナターリア・シュトゥッツマン女史の「亡き子をしのぶ・・」を購入。


テラ楽しみ!

てか、リサイタルはないのかしら〜〜。


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2008年10月15日

映画「神童」を観た。

長らく雑誌連載され、名作の呼び声高い作品を映画化した「神童」。

日本初の「クラシック映画」だそうだ。


初の、って。
群馬交響楽団を鮮やかに描いた「ここに泉あり」なんかは、どーなっとるんだがね?

でも、役者さんたちがハマり役だったように思えてソレはソレで良かった、が。

幾つかの気になった点が。

●ピアノ科に首席で入学。
(首席で卒業、は、アリと思うが、入学も席次がコンナカタチで付いて回るの?まあ、奨学金対象になるかとか、イロイロあるのかもしれないが)


●「巨匠ピアニスト・リヒテンシタインがコンチェルトの舞台を客が着席した状態の開演直前でキャンセル」しかも館内放送で告知される
(某・大フィルの公演でも指揮者キャンセル、てゆのがありましたが、ジムキョクチョーが出てきて、告知、お詫びされてましたぞ。スカーラで、アラニャン(ラダメス)が引きずり降ろされた際も、総支配人が斯々シカジカとアナウンスしてた)


●その代役を、巨匠ご指名にてヒロインの神童ピアニストが、初見・暗譜・オーケストラリハーサルなしで務める
(モーツアルトの20番を弾いたことのないピアニストなんているの?それに、楽譜をチラッ〜っと見ただけで暗譜出来る?「‘神童’の表現」だとしたら、チョト陳腐に過ぎまいか?)


●観客に「半額払戻す」と館内アナウンスされてる
(半額、って、そりゃないよ。ゼンゼン状況変わっちゃってるのに。上記のような「見世物、出し物」的なものを。お客に、帰る/残る、の、判断してもらえるよう、多少の間合いは入れるハズ)


●開演間近の巨匠ピアニストの演奏会場の舞台ソデに、ヒロインの盟友が駆け込んでくる
(「巨匠」でしょー、セキュリティ甘いよ〜)


●演奏中のホール客席に従前の盟友がドカーと入場してくる
(アマテュアの演奏会ならいざ知らず、仮にも「巨匠」の公演なら、各扉に門番のおるばい)

トカナントカ縷々思うが、音楽ジャアナリストの山尾さんが「監修」にクレディトされてる、ようなんですがね。ううむ。


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2008年10月12日

行ってキマス。

de69d487.jpg昼からウチでは宴会だががまさんは観劇である。

宝塚まで行ってキマス。

朝から結構イロイロ作った。
ちっとは残しといてけれ。

●いもさらだ
●かぼちゃのポタァジュスープ
●マメモヤシのヤム(タイ風味さらだ)
●ズッキーニとエリンギのホースラデッシュマリネー(実験くんマーク)
●茶豆のオーブン焼き(パルミッヂャアノ風味)
●赤・黄色・橙色ピーマンのマリネー
●コンテ・エクストラのキッシュ、ほうれん草・とうもろこし・きのこ入り
●ダニッシュディップかえる風


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2008年10月09日

ちょっと、グロテスク、だなも

月曜日から、BSハイビジョンでは、メトロポリタン歌劇場まつり。

会社から帰宅してから、、なので全編はみられずいずれの演目も最終局面しか視聴できてないのだけど。

火曜日にアンナとアラニャンの「ロメヲとジュリエット」を観て、ハゲしくアンナに萌え、
水曜日は、グレギィナのレイディ・マクベツに震撼だ。

で、今日は、フンパーディンクの「ヘンゼルとグレーテル」であるよ。

クリスマスの定番らしく、客席には家族連れがたくさん。歌詞は英語への翻訳版。終演時には、恐らく客席からと思われるフラッシュがパシパシ(苦笑)。いづこもそんなもんかねぇ。松本サイトウキネンの女ぎつねちゃんでもフラッシュ洪水。
そして、 ええ〜!?と思ったのが、最後の、ウィッチをオーブンに入れちゃってからの演出。

テーブルの上にクロコゲのウィッチがどでん、と転がっていて、捕らえられてたこどもたちが生き返り、ウィッチをみながらカトラリーを両手に持ってキラキラかちゃかちゃさせながら、「美味しそう」「嬉しいな」「いただきます」なんていいながら、大フィナーレ。

極めつけは、クロコゲの腕と脚を、ヘンゼルとグレーテルがむしりとってむしゃぶりついてカットオフ。


ええ〜〜?

ちょっと笑えないんですけど。キモチワルイ。グロテスクだよ〜。

ワタシの今まで見た演出では、オーブンでウィッチがケーキだったかクッキーだったかに変成?して、みんなでいただきます〜〜、とかってのがあったけれど、、

あの、なんのボカシも読み替えもない、生々しいクロコゲを、嬉々として・・・てのがなんとも。。

もしかして、「自由の国」の思想の原点なんだろうか、、、とか邪推してしまうがまがま。


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プロフェッサー下村。

一見して「ミーメ」っっ!!と思ったがま。


ミーメはノートゥングを鍛造しなおそうと必死になっているんだ。
なんか、ノートゥングを作ってそうじゃない?
でも、ミーメはコビトだったか。。。
それに、ミーメは何度も作ろうとしたけど、ダメだったんだった。
プロフェッサーは、背も高いし、なにしろ、苦労なさったでしょうが成果にたどり着かれてる。

しかし、あの「みどりの液体」の入った試験管/小瓶を振って、ニカッと笑っておられる様子が・・・・


どうにも「ミーメ」ッぽい。

おめでとう、下村先生。
そして、ごめんね。

kasumyon at 12:50|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2008年10月05日

雨だよ。。

c1ec96c9.jpg2年前も、雨だったよ。
どうした、神戸マルシェ。それでも来てるワタシタチもドーカしてるか。。
寒いし。
バス、20分に1分しかないし。


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2008年09月29日

コケるなりよ。

風邪、ようやく快復傾向。

さて、気を取り直して、今週末からは松蔭バッハのリハーサルが本気で始まる。リハーサルを楽しめるようにするためにも、サッサとモテットとスヴェーリンクの聖歌を浚っておかなくてはっ。と思いながら、ワルチー(ワルツ堂)に向かって歩いてたらナゼかアタマに流れてくるのはモンテヴェルディのヴェスペレの冒頭、ブラスのファンファーレ・コラールのパート。ホンマに、ナンデヤネン。大同生命の公開空地内のタイル通路でハゲしくコケそうになる。

危ない。。

以降、足元注意するけど、フェスティバルホールのとこにおりる数段の階段でもコケそうになる。

ああもう危ない。

雨のなか、両手に荷物を持って歩くのはボンヤリしたあたまには危ない。

ワルチーにきた理由。パナムジカのメルマガにて驚愕の記事を目にしたから。

BCJがBISレーベルに着々と録画してるバッハ・カンタータシリーズが全体の2/3に達したのを記念して、ヨハネ、マタイ、b-moll、クリスマスオラトリオ、復活祭オラトリオ、昇天祭オラトリオ、のバッハ6つのマスターワークスを10枚のディスクに収めた記念の限定版ボックスが11月末に発売予定、9月末までに要申し込み、とのことでワルツ堂に価格と納期を確認にきたのだ。

どうやら塔やお犬の方がだいぶんお安いわ。。。むう、どういう値段付け。。ともかく急ぎエントリーしようっと。


kasumyon at 21:26|PermalinkComments(0)TrackBack(0)